デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)かつてNHKでドラマ化され、視聴しましたが、よく内容が把握できずに終わってしまったので、原作を読むことにしました。ドラマでは、主人公が草彅剛でしたので、原作も草彅剛のイメージで読んだので、すぐに物語に入っていけまし
本心 2040年、なるほど近未来はこういう世界になっているのかもしれないなと、空恐ろしくなりました。地球の温暖化は進み夏は40度が普通。経済格差は拡大、自由死が選択できる未来。主人公、朔也(さくや)は29歳。高校を中退し、学歴がないことが災いしてか、リアルアバ
コンビニ兄弟―テンダネス門司港こがね村店―(新潮文庫nex)舞台は北九州市 門司港フェロモン店長がいるコンビニ「テンダネス」は、店長目当てのお客でいつも大賑わい。物語は、このコンビニを題材に、ネットで漫画を書いてるコンビニ店員・中尾光莉目線で、つづられていま
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デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士 (文春文庫)かつてNHKでドラマ化され、視聴しましたが、よく内容が把握できずに終わってしまったので、原作を読むことにしました。ドラマでは、主人公が草彅剛でしたので、原作も草彅剛のイメージで読んだので、すぐに物語に入っていけまし
源氏物語 6 古典新訳コレクション (河出文庫)源氏物語 7 古典新訳コレクション (河出文庫)源氏物語 8 古典新訳コレクション (河出文庫)とうとう最後まで、読み切りました。大河ドラマが終わらないうちに読み終えてホッとしました。ドラマで、紫式部(まひろ)役の吉高
赤と青のガウン オックスフォード留学記 (PHP文庫)皇室に詳しくない私は、彬子女王の家系もわからず、本文を読む前にまずそこから調べなくてはなりませんでした。彬子女王は、故寛仁親王殿下の第一女子。寛仁親王は髭の殿下という異名があり、私も知ってます。女性皇族初の博
方舟 (講談社文庫)この本、とても売れているようだったので、買ってしまいました。本格ミステリー。同じ謎解きでも、犯人が犯罪に手を染めてしまった心理描写が丁寧に書かれているものは好きなんですが、残念ながら、本書はちょっと浅かったかなー。私が読み込めてないのかも
Phantom ファントム (文春文庫 は 48-3)主人公は外資系メーカー事務職として働く華美・32歳生活費を切り詰めて株に投資し、自分の給与収入(年収200万円台)と同じ配当を生む分身(システム)の完成を目指す。ということで、常にお金の計算をするヒロインの姿に、はじめ
スモールワールズ (講談社文庫)一穂ミチ講談社2023-10-13「あとがきにかえて」を含めて7つの短編集になってる本作。短編だからと言って侮るなかれ。どれも完成度が高く、はずれなしでした。「ネオンテトラ」は、夫の浮気に悩む女性と中学生とのちょっといい話?と思いきや、
地面師たち (集英社文庫)数年前に起きた地面師詐欺事件をもとにした小説です。当時私もこの事件で、「地面師」のことを初めて知りました。大企業がこんな多額のお金をだまし取られるもんなんだろうか?と驚きでしたが、本作ではその手口を詳細に語っています。そして、エンタ
むかしのはなし久々の三浦しをんでしたが、これは・・・なんとも言えない読後感でした。7つの短編小説で、話の冒頭に私たちが良く知っている昔話の概要が書かれています。作者はその昔話にインスパイアされて、7つのお話を書いたということのようです。昔話って朴訥とした
パリの砂漠、東京の蜃気楼 (集英社文庫)「蛇にピアス」で芥川賞を獲った頃から、なんとなく気になっていた作家さんでしたが、たぶん私の手に負えない人なのでは?という予感がして、今まで読むのをためらってました。しかし、これはエッセイなので、読めるんじゃないかな?と
笑うマトリョーシカ (文春文庫)初めドラマだけで楽しもうと思っていたのですが、原作はどうなってるんだろう?と気になってしまい、読み始めました。ドラマのような派手さはないですが、47歳の若さで官房長官となった清家一郎、秘書の鈴木、記者の道上の目線から語られる原作
犬がいた季節初め、犬目線で自分が捨てられる顛末が語られるのですが、捨てられるということにぜんぜん気づいてないところが、とっても可哀そうでした。でも大丈夫。シロという名のこの犬は、高校の美術部に迷い混み、その後、生徒たちによって大切に飼われることとなります
じっと手を見る (幻冬舎文庫)興味のある作家さんだったのですが、性描写が多いという書評を目にしていたので、読むのをためらってました。が、先日紹介した「あの本、読みました?」で、朝井リョウがめちゃめちゃ押していたので、読んでみることにしました。富士山を望む町で
コロナと潜水服 (光文社文庫)久しぶりの奥田英朗作品。時々この方の本が読みたくなります。海の家ファイトクラブ占い師コロナと潜水服パンダに乗っての5編が収められている短編集です。座敷わらし的な「海の家」幽霊なのに可愛い。しかも、主人公の窮地を救ってくれました。
ひたすら本の感想を書いているこのブログですが、今日はテレビ番組の紹介です。BSテレ東、木曜10時鈴木保奈美MCの「あの本、読みました?」以前から単発で放送してたんですが、好評につきレギュラー放送になりました。ゲストに 朝井リョウ、九段理江、平野啓一郎、万城
小説8050(新潮文庫)8050問題とは、「80代の親が50代の引きこもりの子供の生活を支えている社会問題」だということは、なんとなく知ってました。この小説に出てくる家族は、8050予備軍と言っても良いでしょう。歯科医の大澤正樹と専業主婦の妻・節子には、
Yuming Tribute Stories (新潮文庫)少し前に、NHK夜ドラでドラマ化されたものを見ました。ユーミンの歌が全面に流れるのかと期待してましたが、あくまで歌のイメージで制作されたらしく、歌が流れることもなく、肩透かしをくらった気分でした。原作はどうなんだろう?と気に
白鳥とコウモリ(上) (幻冬舎文庫)白鳥とコウモリ(下) (幻冬舎文庫)「ロミオとジュリエット」が東野圭吾風になると「白鳥とコウモリ」なのかな?と想像できるタイトルです。善良な弁護士、白井健介が殺害された事件。捜査線上に浮上した倉木という男が、あっさり犯行を認
青い壺 (文春文庫)私の好きな作家さん(原田ひ香)のコメントで「こんな小説を書くのが私の夢です」と本の帯に書かれていたので、読みたくなりました。単行本となったのが昭和52年ということですから、だいぶ前に書かれた小説です。確かに、その頃の生活様式は今とは全然違っ
源氏物語 4 (河出文庫 か 10-9)源氏物語 5 (河出文庫 か 10-10)4巻では、夕顔の忘れ形見、玉鬘をめぐるあれこれが描かれました。紫の上の時は、幼い頃に引き取って自分のモノにしてしまった光君だったので、この玉鬘も結局は光君の思い通りにしてしまうんだろうと思ってまし
柔らかな頬 上 (文春文庫)柔らかな頬 下 (文春文庫)読後、しばらく絶句!でした。北海道生まれのカスミは家出して、親とは音信不通のまま、東京で夫と二人の娘と暮らしていましたが、夫の友人・石山という男性と、不倫関係に陥ってしまいます。石山は北海道の別荘を買い、
まずはこれ食べて学生時代に友人同士で立ち上げたベンチャー企業「ぐらんま」そこで働く社員たちと、家政婦の物語を連作短編集で綴っています。「ぐらんま」のメンバーは、紅一点の胡雪 IT担当の桃田 CEO田中 営業の伊丹4人。不規則な生活で食事がおろそかになり、掃除も
先生のお庭番 (徳間文庫)出島に薬草園を造りたいという、オランダの医師しぼると先生の依頼のもと、植木職人熊吉がしぼると先生の願いを叶えようとする物語です。熊吉は、植木商「京屋」で働く15歳の少年でした。母は遊郭で働くお針女(おはりめ)で、女手一つで熊吉を育てた
少年と犬 (文春文庫)多聞(タモン)という犬が主人公。東日本大震災で、飼い主と離ればなれになったであろう多聞が、南に向かう途中に出会う人々の様々な人間模様を、連作短編の形態で書かれています。各章で登場する人たちは、飼い主を失いボロボロの姿で彷徨う多聞と出会い、
一人称単数 (文春文庫)8作の短編集です。成り行きで一夜を共にした女性の話から始まる「石のまくらに」久しぶりの村上春樹でしたが、相変わらずです。「ウィズ・ザ・ビートルズ」で、「僕は不特定多数の女性にモテたという経験はただの一度もない・・・しかしそれでもなお、
月の裏側九州の水郷都市、箭納倉(やなくら)。元大学教授、協一郎の呼びかけで、教え子の多門、娘の藍子、記者の高安が、ある事件を解明しようと箭納倉に集合します。そのある事件とは。まず、架空の土地箭納倉の神秘性に魅了されました。水の壁に覆われているような、しっと
私のなかの彼女 (新潮文庫)「祖母は醜女だった」から始まるこの小説は、孫である和歌の恋愛と、祖母のこうであったかも知れない生涯をリンクさせて、読みごたえがありました。和歌は大学生。大学に入ってすぐ付き合い始めた一つ年上の仙太郎との結婚を夢見ていました。時代は
彼女に関する十二章 (中公文庫)表題は60年前にベストセラーとなった「女性に関する12章」からきています。50歳になった聖子は、夫と二人暮らし。実家を離れて暮らす大学院の息子がいます。編集業を営む夫が仕事のために買った本が「女性に関する12章」そもそもキンド
クララとお日さま (ハヤカワepi文庫)AF(人口親友)として開発されたロボット クララ。この物語はそのクララの目線で語られています。心の機微まではわからないであろうロボット目線で語られては、単調な物語になりはしないかという心配は無用。クララのいる時代は、どうやら
推し、燃ゆ (河出文庫)前回読んだ「かか」の時も感じたのですが、実に生々しい。これはあくまでも小説であって、作者自身の体験談ではないのですが、作者の叫びが聞こえてくるようで、こんな小説を書いて苦しくはないのだろうかと思ってしまいました。主人公のあかりは、推し
正欲(新潮文庫)本書の帯に「読む前の自分には戻れない」という衝撃的なキャッチコピーが書かれているのですが、確かにそうかもしれないと思えるほど、読後感は最悪かも知れません。それでも読んで良かったと思える本でした。ここ数年、多様性という言葉がもてはやされてい
クスノキの番人 (実業之日本社文庫)主人公の玲斗は、シングルマザーに育てられ、母親は玲斗が小学校低学年の頃に亡くなってしまう。それからは祖母に育てられ、高校を卒業後就職するが、職場に恵まれず何度か転職したのち、不当な理由で解雇された職場に強盗に入り、逮捕され
ブルーもしくはブルー (角川文庫)山本文緒の初期の作品で、携帯電話のない時代が描かれていて、取り上げている題材もドッペルゲンガーということで、なんだか昔流行っていたような気がして、単純に古い話なんだなーと思って読んでました。主人公の蒼子は、東京で高収入の夫と
花桃実桃 (中公文庫)43歳のシングル女子茜は、職場から肩たたきにあい、父親から相続したアパートの管理人になることを決意。昭和の香り漂うアパート「花桃館」は、築20年、全9戸のうち4戸も開き室という。かなり経営が厳しそう。しかも、住人は個性的な人たちばかりで、家
自転しながら公転する(新潮文庫)プロローグで、ベトナムでの結婚式から始まる物語。そこから一転し、茨城のアウトレットモールで働く、都(みやこ)の日常が描かれます。この都がベトナムで結婚するまでの話だなと思って読んでました。32歳の都は母の看病のため実家に戻り
臨床真理 (角川文庫)文庫本では初めて読む作家さんです。ドラマの原作になっていたりする方なので、前から気になってました。まずはデビュー作からと思い、この本を選んだのですが・・・・・ハズレだったかな~。好みの問題だと思いますが。もっと登場人物の内面を掘り下げて
事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング (集英社文庫)前回読んだ「東京ロンダリング」の続編です。これ一冊だけでも十分に楽しめる内容ですが、途中から「東京ロンダリング」の登場人物もでてくるので、前作を読んでからの方がより楽しめると思います。事故物件となって