最近行きつけになりかけているパーで、旨いハイボールを飲みながら友人と話をしていた。人と関わるうちにメランコリーに陥ること、自己中心的なる政治の世界を垣間見...
休暇の三日目も街めぐりをした。 東京に行く前に江戸川の傍らで腹ごしらえをしたあと、つい先だっても行った日本橋へ。嗚呼何故にというのは、家人が買ったものが...
連休に入るたびに「どこか旅行に行かれるのですか」と訊かれるのだけれど、どこに向かおうとも混雑を避けることはできず、それを考えるだけで躊躇してしまい、結局遠...
昨夕は友人の計らいで現代音楽を聴くことが出来た。銀座の森岡書店とギャラリー小柳の共同企画展「One Singlebook」に付随した音楽会、向井山朋子ピア...
吉田健一の『本が語ってくれること』(新潮社)を読み始めた。神保町の「春の古本まつり」で買い求めたもの。昭和46年に1年間に亘って雑誌「文藝」に連載された時...
松本清張の『日本の黒い霧 (上)』。下山事件の次は「「もく星」号遭難事件」だった。昭和27年4月9日に羽田発福岡板付行「もく星」号が離陸20分後に消息を絶...
アンナー・ビルスマが無伴奏ヴァイオリンソナタやパルティータ、無伴奏フルートソナタを弾く音盤を見つけて聴いている。チェロ・ピッコロという通常のチェロより一回...
『日本の黒い霧 (上)』(松本清張、文春文庫)を読み始めた。日本の戦後期に起きたさまざまな事件に対しての清張による論考だった。この本の名前は昔から知ってい...
中学校の同窓会に出て旧友と話をしていると、思い出だけても楽しめる。ちょっと話していただけでも忘れていたその先を思い出す。こんな記憶が脳のなかに眠っていたと...
昨日は卒業した中学の同窓会総会に出席した。これまで出たことは一度も無かったのだけれど、そういう会があると知り思わず足を運んでしまったのだ。出てみて分かった...
昨晩は久しぶりに音楽会に出かけた。紀尾井ホール室内管弦楽団の第138回定期演奏会だ。→https://kioihall.jp/20240419k1900....
『齟齬の誘惑』(蓮實重彦、講談社学術文庫)を読んでいる。前半は大学の入学式、卒業式、学位授与式などでの講話だ。それぞれの人生の契機に対して蓮實さんは、温か...
『バッハ・古楽・チェロ アンナー・ビルスマは語る』(アンナー・ビルスマ、渡邊順生、アルテスパブリッシング)を読了。ビルスマの知己である渡邊氏との対談集だっ...
『「無伴奏チェロ組曲」を求めて』(エリック・シブリン、白水社)を読了。これはこの曲を核に、バッハの生涯と、曲を発見し世に知らしめたカザルスの生涯、そして曲...
アンドレイ・タルコフスキーという監督の名前は知っていたけれど、彼による映画を観たことがなかった。そんななか、柏の映画館で『ノスタルジア』(1983年、イタ...
映画『パスト ライブス』(原題:Past Lives、セリーヌ・ソン監督、2023年、アメリカ・韓国合作)を観た。→https://happinet-ph...
沢木耕太郎の『テロルの決算』(文春文庫)を読了。ものすごい緊迫感のあるノンフィクションだった。昭和35年10月12日のテロルに至るまでの、山口と浅沼のそれ...
NHKスペシャルの余韻がまだ残っている。あとを引くという言葉があるけれど、それは余韻が続くということなのかもしれない。そして今朝は坂本龍一の「12」を聴い...
昨春亡くなった坂本龍一の最後の日々を辿った番組を観た。放送をリアルタイムで観ていたら動揺しすぎて観るのをやめ、改めて録画を観なおした。→https://w...
アンナー・ビルスマのことは気になっていたのに、実は彼による無伴奏チェロ組曲を此れまで聴いたことがなかった。それを聴き始めた。彼はこの曲を3回録音しているそ...
3月の末にNHKスペシャルで「下山事件」が取り上げられていた。未解決事件シリーズ No.10だ。第1部は再現ドラマ仕立て。放送時間にリアルタイムで観たのだ...
桜の名所はどこもかしこも人の山。東京中の人が来ているのではないかと思うほど。千鳥ヶ淵も同様で、歩くだけでも一苦労。お花見に宴会は付き物だけれど、なかなかそ...
『月夜の森の梟』(小池真理子、朝日文庫)を読了。ブログ友の紹介だ。夫の藤田宜永に先立たれた小池真理子が、朝日新聞に連載したものだ。直木賞作家としての書とい...
「ブログリーダー」を活用して、はんきちさんをフォローしませんか?
最近行きつけになりかけているパーで、旨いハイボールを飲みながら友人と話をしていた。人と関わるうちにメランコリーに陥ること、自己中心的なる政治の世界を垣間見...
昨日は業界のイベント。夕方からは懇親会があってそこに足を向けた。きらびやかなエスカレーターを登るとこれまた瀟洒な内装の会場がある。忠臣蔵で間新六郎ら10名...
海の向こうの大国の次期大統領選は二つの勢力が此れまでにないほど拮抗しているという。極めて緊迫した状らしい。極東の島国ではそんな状況になったのは遥か昔のこと...
友人から、これ良いよと紹介してもらった解説書を読了。「阿部公房 砂の女(100分de名著シリーズ)」(ヤマザキマリ、NHK出版)。僕は漫画を読まない(とい...
こういう話だったのか! 読後に深い感慨とともに読了した。『砂の女』(安部公房、新潮文庫)。海岸の村にとって、砂の崖の底にある家屋から砂を掻きだし維持させて...
小雨交じりの道を「埴輪といえば、はに丸君、そして女子スケートのxxxx」と呟き「そんなふうに言っちゃだめよ」と窘められることを繰り返しながら、国立博物館に...
このあいだの神保町ブックフェスティバルで「坪内祐三の部屋にあった坪内祐三の本、販売中。」と書かれたワゴンがあって思わず引き寄せられた。ほとんどの本は既読だ...
間諜という言葉は、学生時代に『間諜X27』という映画(マレーネ・ディートリッヒ主演)の名前で知ったのだろうか。その言葉を久々に耳にした。出張中の機内で観た...
梨泰院で大惨事があったのは二年前の10月29日。彼の地のテレビでもこのことが何度も報じられていた。どれだけ沢山の若者があの通りに犇めいていたのか。どれだけ...
昨日から出張。半島の中央にあるその場所は、かつて戦に遭った街。文禄・慶長の役(壬辰倭乱)、そして1950〜53年にかけての近代戦を経てきた。そのたびに土地...
神保町のブックフェスティバルは、すずらん通りで行われる出版社のワゴンセールが目玉だ。そしてまた、靖国通り沿いの古書店ワゴンでも全集の売り出しがあってこれも...
神保町のブックフェスティバル、今年はもう行かなくて良いかな?と優先度を落としていたのだけれど、週末の所用が予想外に片付いたので、やはり足を運んでしまった。...
読みかけていた『日和下駄』(永井荷風、講談社文芸文庫)を読了。この随筆を読む前に、川本三郎によるエッセイを大分と読んでいたので、既視感に捉われた。→htt...
このあいだ訪れた先を辞するとき、手土産を頂いた。余り見たことがない包装だけれどその色柄から茶菓子かなというのが頭をかすめた。家に帰って家人たちに開かせてみ...
『安部公房とはだれか』(木村陽子、笠間書院)をおおまかに読了。研究者によるもの故か詰まらなかった。山口果林が書いた『安部公房とわたし』のほうが真に迫ってい...
武蔵野の杜のなかのような処に生まれた僕は、家の目の前にある神社と住宅地の路地が主な遊び場だった。バス通り沿いには小さな商店街があったけれど、米屋、食料品雑...
『暗渠マニアック! 増補版』(吉村生、高山英男、ちくま文庫)を読了。2015年7月に刊行された単行本の増補版だった。『はじめての暗渠散歩』の方を先に読んで...
このあいだ映画を観に大森の地に降りた。時間があったので、JRと京浜急行線、そして第一京浜国道辺りをぶらぶらと歩いてみた。街区はどこか辻褄が合っていないよう...
ひと月に振りに家人たちやその連れ合いらが集まった。先月の慶事の振り返りなども含めて歓談に花が咲く。昼過ぎから二人が栗の皮剥き精を出す。旬は月初めだったけど...
さいきん腹が立つことを幾つか。■テレビ放送・中近東や東欧の無慈悲な攻撃に反論しない弱腰(触らぬ神)・食べ歩きとオオタニで「パンとサーカス」政策支援(政権に...
週末に横浜で『井伏鱒二展』を観て来た訳だけれど、僕は井伏さんの小説は中学生時代の教科書に載っていた『山椒魚』が最初だった。→https://www.mit...
ハイドンの最後の弦楽四重奏曲集を聴いている。『ロプコヴィッツ四重奏曲』と呼ばれるものだ。僕はハイドンの生涯は殆ど碌に理解していないのだけれど、ライナーノー...
ブログ友達が観たといっていた映画『月』(石井裕也監督)を観てきた。→https://www.tsuki-cinema.com/作品では、主演の宮沢りえの物...
テレビドラマ『たそがれ優作』(BSテレ東、土曜夜9時)に嵌っている。→https://www.bs-tvtokyo.co.jp/tasogare/intr...
トモダチト マチアワセテ、「アチラコチラデブンガクカタル」トイウ フクダイガツイタ「井伏鱒二展」ニイッテキタ。テンジシリョウハ モリダクサンデイブセサンノ...
このあいだの神保町ブックフェスティバルで、ミニコミ誌『神保町が好きだ!』Vol.17(発行:本の街・神保町を元気にする会)が配られていた。昨日それを手に取...
死語、もはや使われなくなった言葉に興味がわいて、もう一冊読んだ。『【難解】死語辞典』(別冊宝島編集部編、宝島文庫)。この本は単純に各時代に流行った言葉を列...
このあいだフランス大使館が飯田町(現在の千代田区九段南1-1)にあったことを知ったけれど、関東大震災でそれが消失する直前は、詩人・文学者のポール・クローデ...
神保町のブックフェスティバルに通い続けて何年になるだろうか。このイベントは家人の厳しい監視なく自由に欲しいものが買える唯一の環境だ。いつものように大型リュ...
『Portrait of EMMA KIRKBY』(エマ・カークビーの肖像)という音盤を中古ショップで見つけて聴いて悦に入っている。バロックの様々な作曲家...
友人と今や使われなくなった言葉(死語)について話題にしていた。昔はこういう言葉を使っていたよね、と言いながら時の彼方の記憶を懐かしむ。ちょっと胸の奥が温か...
映画館で予告編を観て、ああ観てみたいなと思っていた。それを日本での封切り前に、出張帰りの機内で観ることが出来てしまった。『人生は美しい』(原題:인생은 아...
このあいだシベリウスの弦楽四重奏曲(ニ短調 作品56 「内なる声」)を聴いて感銘していたけれど、中古音盤店の店頭で、そのほかにも四重奏楽曲があることを初め...
このあいだ、近所の酒屋で「希少なお酒5本セット」と売り出していて、その誘いにまんまと乗ってしまっていた。そのなかに入っていた1本を飲み始めている。`Whi...
リサ・バティアシュヴィリがベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を振り弾きしている音盤を中古CDショップで見つけて聴いている。ふつうこの曲を聴く時には、ベート...
映画『国葬の日』(大島新監督)を観た。→https://kokusou.jp/2022年9月27日の極東の島国の動きを記録したドキュメンタリーだった。それ...
『李香蘭と原節子』(四方田犬彦、岩波現代文庫)を読了。超一流の女優評論だった。次のような解釈にはなるほどと腑に落ちて大いに唸った。“李香蘭の圧倒的な出現に...
少し気持ちが惹かれて観に行った。『春画先生』(塩田明彦監督)。→https://happinet-phantom.com/shunga-movie/# 主...
フランス大使館が飯田町にあったことを先ごろ知った。昨晩は、それに導かれるかのように、その飯田町に足を運んでいた。とある会合があったためだ。中高生時代には、...
片岡義男の『映画を書く』(文春文庫)を読了。これは昭和10年から30年の20年間に上映された日本映画27作品を観てのもので、映画評の域を超えて、日本の社会...