糖尿病治療のエキスパートになるべくやってきたデンマークでの、紆余曲折サバイバル日記。
ちょいと留学のつもりで足を踏み入れたら、やめるにやめられなくなってしまったデンマーク生活。 憧れだったデンナースにはなったものの、進めば進むほど奥深いデンマークの糖尿病治療と看護。目標ははるか遠く、いつまでたっても蜃気楼です。 そんな日常を、相方ヨナス&たびキャットとともに、今日も片手にビールでのっそりこそこそ更新中。
さて、前回久しぶりに近況を一挙ご紹介した後ですが、これまた久しぶりに仕事ぶりなんかも書いてみようと思います。ステノ退職、Herlev小児科と経て就職した王立病院内分泌外来ですが、早くも4年半が経ちました。ひと所に4年以上というと、ステノを超える長期逗留です。基本的には、内分泌外来に4つあるチームのうちの、糖尿病チームに所属しているわけですが、去年いろいろと思うところがあって、内分泌チームも兼任することになり、二足の草鞋を踏みしだいている毎日です。でもまあ、この内分泌疾患がこれまた複雑で、正直言ってわからないことばかりですが、なんとか平静を装って仕事をしています。王立病院の糖尿病チームで対応している患者さんの多くは、いわゆる「続発性糖尿病」というカテゴリーの糖尿病です。他科に入院、通院中で、その治療の関係で糖尿病...最近のデンナースのお仕事
最後にブログを更新して以来、3年半も経ってしまいました。この3年半の間、まあ色々あったわけで、時々思い出しては「ああ、ブログにでも書いて残しておきたいな」とは思うことはあったものの、普段FacebookやInstagramなどで細々としたことをあげていることと、ブログを書くまとまった時間が意外にもないことから、ずっと放置していたのですが、今回のコロナウィルスのせいで、なんと5年ぶりに深夜勤をする羽目になったので、時間を持て余すことに。よく考えてみると、当時よくブログを書いていたのは、こういった深夜勤前だの、家にいる時間だったので、今回急に描きたくなったもの納得です。ざっと前回の投稿から何があったのか、思いつくままにあげていくと、以下のようになります。2016年10月最後の体外受精、もちろん失敗。というか着床せず...お久しぶりです
いやはや、大変な目に遭いました…。まさかの事態です。ホルモン補充療法を始めて、卵もすくすくと順調に育っていました。採卵の6日前には右側卵巣に7つ、左側に2つだったのが、採卵2日前にはなんと右側9つ、左側3つとさらに増え、採卵日には12個中、卵子が含まれていたのが11個と、なかなかの収穫高でした。採卵の日には、過去、モルヒネでめまいと吐き気でひどい目にあった経験から、看護師さんに最初は控えめなモルヒネ量でとお願いしていたのですが、それがいけなかったのかなんなのか、最初のひと突きがかなり痛く、「すいません、やっぱり痛み止め追加で…」と。処置をしてくれたドクターも私が痛がるものだから、急いで終わらせてくれて、無事にその時はおわりました。その後、診療台のような簡易ベッドに寝かされて休んでいたのですが、お腹の痛みが止まら...死ぬかと思いました。
長期ホルモン補充療法なるものをはじめて1週間が経ちますが、今のところとくに心配したような副作用が出ることもなく、穏やかに過ごしております(周りはどうだか知らないけど…)。カフェやバーが集まるエリアのど真ん中に住んでるので、ちょくちょくと仕事のあと、アペリティフとしてカフェでH氏と一杯飲みつつ、その日あったことなんかを話し、これといって出かける予定のない週末でも、浮かれた人々に混じってバーめぐりをしたり、ライブを聴きに行ったりしていましたが、お酒もコーヒーも飲んじゃいけないとなると、はっきり言って手持ち無沙汰です。犬の散歩で外に出ても、みんなが楽しそうに飲んでいるので、うらやましくなります。そんなわけで、持て余した時間に、家で読書と音楽鑑賞を意欲的にするようになったのですが、ここでちょっと問題、というかめんどくさ...家での音楽の聴き方
また最後の更新から、ずいぶんと時が経ってしまいました…。昨年の8月に王立病院の不妊治療クリニックへ面談にいき、その後やれH氏側の精密検査だの(結果異常なし)、私の方の代謝機能に問題があるだので、時間がかかったものの、やっと治療に踏み切れるとこまで来た12月、さて!と申し込んだら「今月分の患者さんはもう定員です」と…。でも実は過去2度の体外受精の、まあいわゆる後遺症的なものでしょうか。毎月、排卵日あたりに卵巣がめちゃくちゃ腫れるため(ある意味生理痛よりひどい)、「こんなしんどい後遺症までできて、またもう一回、しかも今度は長期ホルモン補充療法だなんて、やっていけるんだろうか、私…」と、かなり怖気付いておりました。子供はもちろん欲しいけど、だんだんと自分が妊娠するというイメージも薄れ、今の生活でも別に悪くないしとか、...最後の妊活
小さい頃からずっと実家に犬がいて、デンマークで初めて猫を飼ってみて、あのフワフワ感にやられて「私は絶対猫派!」と思っていたのですが、ヘニングと一緒に住み始めてココを飼い始め、「やっぱり犬はいいね」と思っていたのですが。街中のアパートに引っ越しが決まったものの、アパートがペット禁止だったので、残念ながらココは一緒に引っ越しできないと判明し、そしたらヘニングの元奥さんが、私たちが住んでいた家(2階)に引っ越してくることが決まり(というか昔住んでいたので出戻り?)、息子たちは生まれ育った家で階下のお義姉さん家族やいとこ達と離れずに済み、ココも階下のベラと離れずに済むことになり、なんだかすごい話ですが、うまくいろんなことがピタッとはまって一件落着。最初は、アパートの管理組合を説得して、ペット可になったらココを迎えにいこ...Laika
元気にもりもり仕事に出かけたにも関わらず、突如謎の腹痛(激痛!)と吐き気でタクシー早退というドラマを繰り広げた今日。家に帰って爆睡したらサラッと回復し、なんだったんだ…!?という。年をとると変な体調問題が浮上してきて、いやはや困ります。原因はおそらく2度の体外授精でのホルモン治療で、排卵時に卵巣が腫れるから、というものだと思うのですが、それにしても今回はひどかった…。これから閉経までこれが続くのかと思うと、気が重いっす…。婦人科で検査(というか軽い血液検査だけ)もしてもらいましたが、排卵時以外は別になんともないので、もちろん「異常なし」で終わっちゃいましたが。さて、仕事の上で色々と面白いことがあったので、久々にまたブログに残しておきたいと思います。私が務める王立病院は、一応デンマーク先端医療の中枢病院として機能...初のインシュリンポンプ患者さん…はグリーンランド人!
もはや1年に一度、七夕並みにしか更新されない、完全放置ブログとなっております。またまた現状ステータスとしましては、1、まだ妊娠してない2、昨年10月に王立病院に転職、でもまだ契約社員。3、春にコペンハーゲン街中に引っ越した1、まだ妊娠してない長らく不妊治療を休憩し、今年のはじめに「そろそろ王立病院に申し込みでもしてみますかね」と紹介状を送ったものの、さすが王立病院。なんと初回面談までの待ち時間が6ヶ月!しょうがないと待ち続け、ようやく6月に面談にいったものの、前回のHerlev病院からの書類がきちんと揃っていないこと、また王立病院の専門の科で男性側の生殖機能を徹底的に調べるということで、さらに3ヶ月待ち。そんなこんなしてるうちに、今年もう私36歳です。だんだんリミットが近づいておりますが、まあ、急いでも仕方のな...まだ生きてます。
お久しぶりでございます。前回更新したのが昨年の11月末。忘れかけた頃にまた復活するのが、近年のKanaheiブログです。現状ステータスから申し上げますと、1、まだ妊娠していない2、10月からまた転職3、デンマークの家族は相変わらずと、いう感じでいまだに進展があるようなないような人生です。まず1のプロジェクトですが、前回のブログによりますと2度目の体外受精で卵を2つ戻したところで終りましたが、双子の望みもはかなく、まんまと非妊娠確定。「もー、ちょっと疲れた。休憩!」ということで、3度目(公立病院で無料で受けられる最後のチャンス)に継続していく前に、タイムアウトをとったわけですが、まあこれは正解でした。というのも、この頃から冬本番、小児科が地獄の忙しさを迎える季節になったわけで、満床、重症、次々と襲うスタッフ病欠に...生きてます
ベイベープロジェクト10~2度目の体外受精!双子妊娠なるか?!~
またしても放置してましたブログ!Facebookとかで日々の細々としたことをつぶやいていると、まとまった記事をブログで書くのがどうしてもおっくうになってしまいます…。さて、9月初旬にダメだった初の体外受精、その後月経1周期分の休憩をとった後、冷凍庫で待機していた卵で2度目のトライ。この卵を戻すだけの場合は、戻す前にエストラジオールというエストロゲンホルモンの錠剤を飲み、戻した後はエストラジオールに加え、またプロゲステロンの経膣ジェルを血液検査で妊娠判定するまで(2週間)続けます。さて、この2個目の卵を戻す日、ラボの方が残念そうに「解凍した卵にその後分裂がみられず、残念ながらこの卵を戻すことはできません。分裂がみられないのを確認した直後に3つ目(最後)の卵をすぐに解凍したんですが、この卵はまだ解凍したてなので、分...ベイベープロジェクト10~2度目の体外受精!双子妊娠なるか?!~
教育という名のいじめだったり、リストラだったり、けっこう身体も心もしんどい不妊治療で、葛藤やらなんやら、苦境を乗り越えるための心のトレーニングが続いた、この2年弱。私なりに学んだことがあったので、ここでメモメモ。ーつらいことがあった時、心が砕けそうなことがあったとき、どうしたらそこから立ち直れるか?1、自分に誇りをもつこと。よく言うように、乗り越えられない苦難は来ない。そんなんいらないよーとも思いたくなるけど、苦難は人を選んで、その人の魂が強くなるために、やってくる。その場しのぎでもいい、その場でできる限りのことはしているか?それが大事。不可抗力や納得できないアンフェアなことなんて世の中たくさんあるわけで、「でもあの時は~だったから…」みたいな言い訳をしているうちは、自分を誇ることなんてできっこない。「しょうが...Kanahei的人生テク
仕事がなくなり、まだ次の就職先も決まっていなかった7月。リストラの直前に予約を入れていた公立病院の不妊治療クリニックから連絡があり、「やることないし、仕事でのストレスもなくなったし、ちょうどいいね」と、受診してきました。普通だったら仕事もないし、次の仕事もいつ始まるかわからないのに…って躊躇されるとこかもしれませんが、ここはなんて言ったってデンマーク。その後今の職場の面接でも、妊娠計画のことなど一切触れられることもなく(法律で雇用に関して妊娠が理由になってはいけないと決まっているので、面接などでも絶対に聞かれない)、デンマーク人のだれに聞いても「看護師の働く場なんて、生み頃(?)の女性ばかりなんだから、そんなの気にしちゃだめよ」と。まずはH氏も一緒に、公立病院のクリニックで医師と看護師との面談。ここでこれまでの...ベイベープロジェクト9~初の体外受精!~
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