トゥールーズで。車を停めた駐車場にE氏が戻って来ると、車の窓が壊され、リュックサックが盗まれている。中には身分証明書やクレジットカードが入っていた。すぐにカードを止めようと銀行に電話すると、すでに52ユーロが使われていた。使われた場所は駐車場から500mのカフェ。E氏がすぐそのカフェに赴くと、主人は「宝くじを買ったあのSDF(住居不定者)2人だ!」そのひとりのくじが当たっていて、しかも満額の50万ユーロ(約78...
人工妊娠中絶の権利が憲法に加えられた式典で、TF1のジャーナリストに聞かれたマクロン大統領。「間違った情報やでっちあげのシナリオが横行し、信じる人がいること。それが当事者、家族を深く傷つけること」持って回った言い方に、「それはブリジット・マクロンが男性だという噂のことですか?」「もちろんそうです」マクロンは答え、「これ以上話したくない」と苦々しく。この噂を知らなかったわたしは(読者の方に教えていただ...
娘カップルが新百合ヶ丘のシェアハウスに入居して2か月。部屋は狭いけどバス&トイレつき、キッチンやサロンの共有スペースは広くてきれい。サロンで会ったイギリス人の女性は「何でも聞いて」と親切そうだった。数週間経って聞いてみたら、「住人がアホばっか」「!?」娘曰く、英、米、豪、仏・・・つまり白人たちが、アフリカ系の住人に差別的発言&態度をするのだと。「それも精神年齢を疑っちゃうような、あからさまな差別」と...
片頭痛防止対策のひとつで、月に1回オステオパシー (骨矯正術)に通っている。うなじの左側が凝って-先生曰く“ブロック”されていて-それが片頭痛の一因になっているらしい。カイロプラクティックのように骨をポキポキせず-しても1回くらいー両手を頭や首筋に当ててじっとしている。だけなのに、よく効いてここ数か月大きな片頭痛になっていない。こういうのをマジックハンドと呼ぶのでは。なにしろ先生はオペラ座ダンサーた...
猫たちがソファを気に入ったのはいいけど、気に入りすぎて彼らの場所になってしまった。メリディアンヌ(méridienne)と呼ばれる長椅子で雑誌を読むのが夢だったけど、いつ行っても先客がいる。近寄るとキッと睨まれるので、「はいはい、お邪魔はしません」元祖メリディアンヌ。人間が寝そべり、猫は床、が正しかった。Edouard Manet 1862何がそんなに気持ちいいかというと、生地でしょうね。前のズタズタソファは皮でひんやりし...
相続をめぐる家族紛争が週刊誌をにぎわしていて、渦中の人、アヌーシュカ・ドロンがラジオで話していた。アラン・ドロンにはアントニー(59歳。母親はナタリー・ドロン)、アヌーシュカとアラン=ファビアン(33歳と30歳。母親はロザリー・ファン ブレーメン)の3人の子供がいる。この3人が、ドロンの近年の“伴侶”ヒロミさんを追い出した。追い出すまでは団結していた3人が仲間割れ。ドロンが遺産を圧倒的に多くアヌーシュカに...
Habitat倒産の被害者になり、その後どうなったかというと、弁護士2人が債権者代理になったことがネットで告知され、その人物に領収書や必要事項を記入した用紙を送った。「ほとんど望みはない」と夫。会社が倒産した場合、法定財産管理人が任命され、その人がまず自分の報酬を確保する。次に未払いの税金、社員の給料、契約会社の請求書が払われ、お客は最後だから。だからと言って、見ただけで気が滅入るこのソファ・・・・最近は猫...
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トゥールーズで。車を停めた駐車場にE氏が戻って来ると、車の窓が壊され、リュックサックが盗まれている。中には身分証明書やクレジットカードが入っていた。すぐにカードを止めようと銀行に電話すると、すでに52ユーロが使われていた。使われた場所は駐車場から500mのカフェ。E氏がすぐそのカフェに赴くと、主人は「宝くじを買ったあのSDF(住居不定者)2人だ!」そのひとりのくじが当たっていて、しかも満額の50万ユーロ(約78...
バレンタインデーの夕刻、花束を抱えている男性とひんぱんにすれ違った。花屋の前には男性客の行列ができていた。1年で一番花屋が儲かる日らしい。夫はきっと忘れている、と思ったら意外。日本ではなぜか、女性がチョコレートで“愛を告白する”日だけど、フランスでは両方向。だから相手がいない人は肩身が狭く感じてバレンタインデーが嫌いな人が増えているとか。日本ほどではなくても、年頃になると親や周囲のプレッシャー(「あ...
最初「人気挽回」と書いて、それは“以前あった人気を取り戻す”という意味で、果たしてマクロン大統領に人気があったと言えるか?最初の任期で国民は期待したけど徐々に裏切られ、去年7月の「内閣解散総選挙」は致命的。国内外で権力をなくし、メディアからも国民からも無視され、それでも胃潰瘍になったりしないのは(前頭部は後退している)、よほど図太い神経の持ち主、と感心する。だから「汚名挽回」のほうがしっくりする。「...
ずっとかかっていた産婦人科の先生(女医)が定年退職したので他の先生(女医!)を探さなければならない。医療機関予約のプラットフォームDoctolibで探すと、女医さんは軒並み2~3ヶ月待ち。家族に、遺伝しやすい乳がんがあるので、年1回チェックしろ、と言われているのに。お医者不足、特に近年、専門医不足なのは聞いているけど、とりわけ産婦人科医。2012年に3700人いたのが2022年に2113人。なんと40%近く減っている。2か...
「30歳過ぎて日本語を始めるのはムリです」と研修の先生が言われたけど、現状はそう捨てたものでもない。日本ブームで、日本語を習う動機が多様化したからか、生徒さんは12歳から78歳。平均年齢50歳!37歳で始めたF氏はとりわけ進歩がめざましい。これまで日本オタクの仏男子は“タタミゼ/tatamisé”とも呼ばれ、タイプ(日本女性にファンタズムとか)があったけど、彼はその範疇に入らない。日本べた褒めではなく「住むのは難しそう...
「『ここでタバコを吸ってもいいですか』…この“も”は何ですか?」と生徒さん。彼女は英語バイリンガルで、60歳過ぎてから日本語を始め、わたしとは6年目になる。70過ぎて「覚えるより忘れることのほうが多い」と嘆くけど、毎週休まず続けるモチベーションにはひたすら敬服。「『わたしもフランス人です』や『だれにも会いませんでした』の“も”は知っているけど」「何だと思います?」「タバコも吸っていいですか?という意味?」...
夫は毎朝30分、室内自転車をこいでいる。買ったとき「2週間と続かないだろう」と思ったけど6年も続いているのは、自転車をこぎながらTVシリーズを観ているからだ。最近シリーズに飽きて、映画を数回に分けて観ている。ある朝、自転車から降りてきて「何も起こらないけど、すごい映画」「何も起こらない?」「主婦が料理を作ったり、片付けたり、そうじしたり・・・・その繰り返し」彼はアクションものが好きで「何も起こらない」のは...
葉が色あせたモミの木が道端に捨てられているのを見ると可哀そうになる。華やかに飾られていたツリーが、こんな姿になっちゃって…捨てるときのためにビニール袋を有料で売っているけど、袋詰めのモミの木はさらに無残だ。それにこれ以上ビニールを増やしてどうする?そもそもこれは「廃棄物の無許可投棄」という違法行為で、最高1500ユーロの罰金。でもツリーに名前はついていないし、現行犯でない限り捕まらないので捨てる人は多...
「初夢」は、Wikipediaフランス語版も「Hatsuyume」。「伝統的に日本では最初の夢が新しい年の運命を予言するとされている」。「12月31日の夜は眠らないことが多いので1月1日の夜に見る夢を“初夢”と呼ぶ」(年越しの晩は、日本人も自分たち同じく明け方までどんちゃん騒ぎをすると思い込んでない?)縁起のいい夢は「1富士2鷹3なすび」。4位以下は-諸説あるみたいだけど-4扇、5たばこ、6座頭…21世紀の人たちが見そうも...
東京では、母のいる介護施設、片付け中の実家、娘の通っている病院…という行動半径。時々“都心”に出るのは打ち合わせなので遊びじゃない。「遊びに行きたい!」と息子に言ってみたら、「行こう!どこに行きたい?」12月はじめの週末のこと。埴輪展が見たかったけど、最終日近くで週末は混みそうだから、「紅葉が見たい」「紅葉はどこで見れる?」と息子から返事。詳しいのは君のほうだろ、と言いつつ、調べたら都内の紅葉の見どこ...
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カラフルな粘土人形が「キリスト生誕の場面」を再現する「プロヴァンスのサントン人形」。夫のおばあさんから伝わったのを田舎の納屋で見つけ、「パリに持ってきたのを忘れていた」と、クリスマス直前に登場した。夫の両親が生きていれば100歳以上だから、何十年前?なのにメンバーが全員揃っている。左から東方の三博士、母マリア、飼い葉おけのキリスト、父ジョゼフ、息を吹きかけて赤ちゃんを温める牛とロバ。右側は羊飼いやお...
3世代が実家に溜め込んだモノの片付けにげっそりしてパリに帰ってくると、クリスマスだった。「プレゼント、何が欲しい?」と言われても、何も欲しくない気分。義妹に同じ質問をすると、「さぁ…あまり思い浮かばない」「イヤリングは山ほど持ってるし…」とわたし。50くらい持ってない?「ネックレスも2年続けてもらったし」(そうでした)「インテリア?」「息子たちが、うちにモノが溢れてるっていうから」(確かに)結局「開け...
JALの直行便は1日1本。前は10時20分だったのに8時20分発になった。どうして?と聞くと「冬時間になったのでお客様が日があるうちにホテルや自宅に帰れるように」その代わり、暗いうちに出かけなければならない。子供も送りにきてくれない。納得できない理由づけだけどセ・ラ・ヴィ。朝4時に目覚ましを2つかけ、それでも起きれないのが怖くて殆ど眠らず、羽田に向かう。滅多にタクシーに乗らないので、夜明け前の東京の景色を...
厄介なのが着物だ。高齢化で着物を手放す人が多く市場に出回りすぎていて、誰も買ってくれない。それに家族が着ていた思い出のある着物だ。友人にもらってもらうのが一番いい。ということで、娘やわたしが着たいもの、友人にあげるもの、の仕分けをした。わたしたちが着る、と言っても着付けから習わなければ。似合うかどうか顔に当ててみれば早いけど、たたむのに一苦労するから見て決める。それからMode Offに持って行く衣類(着...
借りているAirbnbの窓に、毎朝溢れるような朝日。日本の冬は素晴らしい。それだけで元気が出る…と言っても、現実はそんなに元気ではないけど。母は目に見えて弱ってきた。「食べられるうちは大丈夫」と介護士さんが言われるけど、食欲はほとんどないみたい。にゅうめんを少し持って行くと食べてくれる。「でも栄養はないわねぇ」と自分で言いながら。実家の片付けも再開。夏は暑すぎるのと、お腹を空かせた蚊の大群に取り囲まれ、...
うちの猫は、蛇口から水を飲む。珍しいことではないみたいだ。そのほうがフレッシュで美味しいに決まっている。細く水を出すと、ピンクの舌で器用に飲む。うちに帰ると2匹揃って水を待ちかねている。難は水を止めるのを忘れること。特に夫は毎回忘れる。もったいないので、娘が水飲み器を買ったら、最初のうちは珍しがって飲んでいたけど、定着しなかった。蛇口から飲むくせに、水は怖いのでお風呂にお湯を入れていると逃げ出す。...
ネヴェンカ(Nevenka、この読み方でいいでしょうか?)は25歳の若さでポンフェラーダ市(スペイン)の市会議員に選ばれる。市民から支持される市長イスマエル・アルヴァレスは、ネヴェンカをいきなり予算担当につける。その結果、市長の傍らにはいつもネヴェンカの姿。この抜擢に、古株はあきれ、ネヴェンカは舞い上がり「何でもしますから」と市長の信頼に応えようとする。でもこの贔屓には理由があった。市長が気に入ったのはネ...
5~6月はアリが大発生した。アリは1匹で歩いていると可愛くないこともないけど、何十匹が行列してうちの中を行進していると、これはなんとかしなければ。image: Qivio猫がいるので殺虫剤は使えない。重曹+チョウジが効くと教わって、アリの通り道に重曹をふりかけ、間隔を開けてチョウジを置いてみた。うちに来る人が「ナニコレ!?」という顔をするたびに「コカインじゃありません」。この方法は、効果はあったけどアリのネッ...
歩きたがらない夫を歩かせるのは至難のワザ。歩いて7分のスーパーに行くのに、10分バスを待つ、という人だ。最近PTから「毎日最低30分歩かないと、今に歩けなくなる」と言われ、わたしが「もう一緒に旅行できない」と脅したので、少し気を付けるようになった。「ちょっと歩いてくる」と出かけるのはいいけど、あっという間に帰ってくる。ニンジンをぶら下げないと30分以上歩かない。生徒さんのひとりから、オテル・ドゥ・ラ・マリ...
アウシュヴィッツ強制収容所所長のルドルフ・ヘスは妻ヘートヴィヒ、5人の子供と大きい邸宅に暮らしている。使用人もゾロゾロいて、広い庭にはプールがあり花が咲き乱れる。みんなが飢えている戦時に、ここには食べ物も豊富にある。訪ねてきたヘートヴィヒの母親は「楽園のようね」と目を見張る。その通り、この邸宅はヘス夫妻の理想の楽園。しかし。壁の向こうはアウシュヴィッツなのだ。“囚人”たちの悲鳴、監視の怒鳴り声、殴る...
先着猫タマの砂箱は浴室の隅、後着猫リュリュのは2階の廊下に置いてあり、2匹ともルールを守って暮らしていた。と言っても、タマは不満があるとそれを表明するため、砂箱の外で用を足す。不満とは、-娘かわたしが不在。-砂箱が汚れている。最近、タマが頻繁に「砂箱の外」でするので、何が不満なのよ、と観察していたら、ある日、リュリュが我が物顔で、タマのトイレで用を足しているではないか。それをタマが洗面台から恐ろし...
Vasectomie(精管を切除して閉鎖)がフランスで急速に増えていて、2010年比で15倍(!)になったとニュースで言っていた。この手術、フランスでは2001年から許可され、アメリカや韓国と違って非常に稀だったのが、2010年には1940人、2022年に3万人を超えたそうだ。希望者は「これ以上子供は欲しくない」という35歳以上の男性が多かったのが、最近では子供がいない18から25歳の若者が増えている。これに反対する女性も少なくない。...
カンヌ映画祭でシナリオ賞を取ってから、ずっと観たかった是枝裕和の『怪物』。フランス版タイトルは『L’innocence/無垢』封切りになったのは12月末、日本は2023年6月公開だから半年遅れ。東京に発つ前日で観れず、戻ってからもグズグズしていたのは、観た人たちの感想がイマイチだったからだ。息子とその話をしたとき「自分の目で観なければわからないよ」と言われ、全くその通りだ、と観に行った。夫に先立たれた早織は、ひとり...
に降りたのは午前4時。零下6度。雪。外を歩くわけじゃないからいいけれど、雪景色とガランとした空港は寒々しく、東京の青空がもう恋しい。チケットはJALのサイトで買ったのに、東京-ヘルシンキもフィンエアー。正確にはJAL、フィンエアー、ブリティッシュの共同運航。後日、友人に話したら「それって文句言っていいんじゃない?」乗務員は愛想のないオバサンたちで「荷物の入れ場所がない」と言ったら「今忙しい」と一蹴された...
ある晩、息子がメガネを一緒に選んでくれと言うので、二子玉川のメガネ屋に行った。アレコレ試し、決まったのは8時の閉店間際。「うちでご飯を食べよう」と息子。駅から息子のアパートに向かって歩きながら(15分)、誘ってくれるのは嬉しいけど、寒いしお腹が空いた。今から買い物して料理して、食べるのは10時か?まず入ったのは魚屋。お刺身やお寿司コーナーまであり、こんな店が近くにあったら毎日通いたい、と思う魚屋。でも...
大学の友達が集まったとき、「コンビニのおでんを4回食べた」と言ったら、「コンビニのものはあまり食べないほうがいいよ」そういえば息子も同じようなことを言っていたっけ。別にわざわざコンビニのおでんを買いに行ったわけではなく、娘と夜道を帰りながら「もう一度出るのはめんどくさい」「寒いし」「そんなら・・・」と、通り道でおでんを買ったのだ。あったかくて薄味で飽きない味、とリピーターになったのは…中毒性があるって...
シェアハウスは寝具を有料で貸してくれるが、枕は小さいクッションのような、枕とは呼べないシロモノ。娘と駅前のショッピングセンターに買いに行った。西川で見たらあまりに高く(1万3000円から上は4万円台)。「もう少し手頃な枕は?」と聞いたら「それならあっち」。店員さんが指さした方向に行くと、イトーヨーカ堂の枕売り場、5000円台のメモリーフォームが並んでいる。わたしたちがアレコレ触っていると、中年の店員さんが...
娘がシェアハウスに住むことにしたのは、1年しか滞在しないのにアパートを借りて敷金や礼金を払い、家具を買うことはない、という理由から。彼と2人で滞在するのに2人入居可のシェアハウスを探すのに苦労したけど、新百合ヶ丘に見つかった。部屋の大きさも都内だと9㎡が、ちょっと離れると倍近くなる。Airbnbから引っ越しの日、スーツケース3つだから息子も動員して、新百合の駅に降りると、桜新町とは比べ物にならない大きな...
夕方、娘と2人で実家に行く。玄関までの小道は木が茂り、草が伸び、2年以上誰も住んでいない家は寂しそうだ。冷え切った家の中を点検していると、2階で床がきしる音がした。ギョッとしたけど、娘に言ったら2人でパニックになるので黙っていると、また物音。わたしの部屋は2階、行きたいけど行けない。ドロボーと鉢合わせしたらどうしよう?娘は平気な顔で、シェアハウスで使えそうなケースの寸法を測ったりしている。3回目、...
息子は日本に住んで4年。兄貴がいるうちに自分も日本に住みたい、と今度は娘が住むことになった。どこにいてもリモコンで仕事ができる、という時代になったのだ。三が日が終わると、住民票の取得、銀行口座開設、携帯電話の契約・・・・に娘と走り回る。彼女が住むのは新百合ヶ丘なので川崎市役所。休み明けで、待っている人が何十人もいて、ため息が出たけど、「午前中は200人待ちでした」と係の人。住民票(外国から転入)は、“申込...
年末ギリギリに着いた東京はパリより寒い。「例年より暖かいんだよ」とあきれる息子。そして年が開けるなり能登地方の地震。余震が収まらないうちに羽田の飛行機事故。日本は大変な幕開けになった。2度あることは…というので3度目はあるか?と心配だ。個人的にもツイていない年明け:Airbnbの廊下を走っていて(なぜ走った!)躓いて転び、膝を派手にすりむき、携帯の画面を壊した。メッセージを打つとき、右端の1列が打てなく...
「Habitat/アビタ倒産か?」のニュースを聞いて真っ先にすべきことは、クレジット払いの2回目、3回目引き落としをブロックすることだ。会社が倒産した場合、まず支払われるのは社員の未払いサラリー、次に未払い税金、取引先、そしてお客。「お客がHabitatから前払い金を払い戻せる可能性はまずない」とル・モンドの記事。即、銀行のカード・アシスタンスに電話すると、「引き落としをブロックするのはあなたの支店の担当者に聞...
猫たちが爪とぎに使ってボロボロになっているソファ。買い換えてもまたやるから、とクッションで隠したりして10年来(もっとかも)使っていた。わたしたちは見慣れているけど、初めてうちに来る人がギョッとして 、座るのを躊躇うようになり、ついに買い換える決心。数か所見て歩いて、値段もほどほどでデザインがいいHABITAT/アビタにしよう。HABITATはコンランショップのテレンス・コンランが「モダンな家具でインテリアを刷新」...
2つの戦争のせいか、インフレのせいか、世の中、沈滞ムードでクリスマス気分にならない。17日の日曜日に、次の日曜がイヴであることに気づき真っ青になった。ツリーさえ買っていない!娘と待ち合わせして(ひとりでは運べないので)セーヌ河岸の花屋へ行った。恐ろしく寒い晩、着ぶくれして花屋に着くと、2日前通ったときはたくさんあったツリーが少ししか残っていない。残っているのは1m以下の小さいやつばかり。迷っていると...
通っているラテンダンスの学校には週1回(1時間)~4回(4時間)まで各コースと、A volonté(無制限)があり、〈自分のやりたいダンス、相性のいい先生、都合のいい時間〉で選べることになっている。外見はちょっとダサいけど、いい先生が揃っている「無制限」は月170€もするのに、このコースを取っている人がかなりいる、という事実に気がついた。夕方6時から夜10時まで、お腹が空けばサンドイッチを買い、学校に住み着いて...
神社を境内を掃除する箒の音で目が覚める。布団を畳む。歯を磨く(朝ごはん、食べない!)道具を満載したワゴン車で都心に行き、公衆トイレを次々と清掃する。昼は公園のベンチでサンドイッチを食べ、木々の写真を撮る。仕事が終わると銭湯に行き、地下街の店(毎晩同じ)で食事。帰れば眠くなるまで本を読む…毎日判で押したような生活をしている平山。誰もやりたがらない仕事。娯楽と呼べるものがほとんどない、慎ましい生活。孤...
片頭痛の要因を減らしなさい、と言われて、わたしの場合はまず、〇コーヒーを減らす:毎日5~6杯飲んでいたエスプレッソを半分に減らし、目下実行中。〇お酒を減らす:わたしのことをお酒好きと思っている友人が多いけど、実は歳と共に酒量は著しく減っている(でも酒好きのレッテルは変わっていない)。この2週間ワインを飲んでいない。しかしこれからクリスマス、年末、新年と誘惑の季節が待っている。〇枕を変える:片頭痛対...
ヘアサロンで隣の男性客と美容さんの話を聞くともなく聞いていた。ずっとNYに住んでいたという美容師さんに、男性客が「パリとどっちがいいですか?」。「うーん…どっちも短所、長所があって比べられないけど、医療はだんぜんフランスがいい」確かに!医師不足は問題だけど、それでもフランスの医療は優れていると、今回身に染みて思った。救急医は来てくれたし、3日目、途方に暮れて、かかりつけのお医者さんにメッセージを送る...
まだ続くのか、もうたくさんだ、と言われそうだが、もう少しだけおつき合いください。期待したアキュポンの効果は4時間後に切れた。「もう一度救急医を呼ぼうか?」と夫。ムムム…確かに注射は効いたけど4時間後にまた始まることを考えるとウンザリだ。そこへ会社の人が「Hôpital Lariboisière(ラリボアジエール病院)のUrgence Céphalées(頭部救急)に行くといい」。そんなこと言われても・・・何しろまだ吐き気がしていて、タク...