時子のパタゴニア便り - にほんブログ村
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時子のパタゴニア便り https://nojomallin.hatenablog.com/

パタゴニアに移住して約15年。「子供のように無邪気に生きる」を目指していますがどうなる事か・・・

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2008/06/20

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  • ワークショップ

    日曜日、4回目となる味噌と麹作りワークショップを行いました。これは前々から、是非味噌の作り方を教えて欲しいと、4人の人から頼まれていたので企画しました。 ところが広告を作って一番に連絡したのに、次のワークショップに参加するとか、その日は旅行するとか、都合が悪いとかで、結局誰も来ませんでした。教えて欲しいは無料で、自分の都合にいい時にと言う意味だったのかなあ?とうがった考えを持ってしまいました。 でもInstagramで宣伝したら、定員の7人は集まり、実行することにしました。 麹菌はアルゼンチンではまだ手に入りにくいですが、友人が日本からお土産に持ってきてくれた私の貴重な菌を売ったり、譲ったりす…

  • パタゴニアの花見

    「ああ、なんて綺麗なんだろう」 見上げると、満開になったボルソンの八重桜。 寒くも暑くも無く、風も無い穏やかな快晴の日曜日。青い空を背景に大きく弾けるように咲いている桜の花に思わず声が出ました。 ボルソン日系グループ主催の花見に行ってきました。今年でもう6回目。でも私の参加はボランティアを受け入れ始めてからで3回目です。開催しているのは勿論知っていましたが、車で30分もかけて人混みの街にいく気も、おつまみになる様な日本的な食べ物を作る気も起きずに、ずっと知らん顔を決めていました。 でも開催を知ったボランティアさんが行ってみたいと言い、よく働いてくれるお礼として3年前初めて参加しました。 お寿司…

  • 執着を手放すってこと

    9月も終わろうとしています。 暖かくなったと思っていたら、天気が崩れ寒くなりました。一日中薪ストーブを焚いています。製材場に薪用の木っ端をもう3回も買いに行きました。この気温が続けば、もう1回買いに行かなければなりません。日本の残暑ならぬ、パタゴニアの残寒です。 来月から野焼きが山火事防止で禁止なるので、今山の中腹では、切った木の枝を燃やしているのろしがあちこちで上がっています。 我が家では薪にならない枝や木っ端は露天風呂を沸かすのに使います。湯に浸かる度、心も身体も温まり、湯を沸かしてくれた小枝たちに感謝します。 この数年、この農場を愛して引き受けてくれる後継者の事をずっと考えていました。土…

  • 春近し

    あれあれあれ… 誕生日を過ぎて1週間以上たちました。今年はだんまりを決めていたけれど、友人がお祝いに訪ねて来てくれたり、おめでとうのメッセージが届いたり、とても温かい1日を過ごす事が出来ました。 本当に時間の過ぎるのが早いこと早いこと。 日中はストーブを消して過ごせる日もあります。この時期町にいくと、行く度に花が増えて春の風景が濃くなっていくのが分かります。街路樹の花梅(flores de ciruela)の木がピンクの花で染まっていくのを見ると、ああ、自分で歩ける、花を見られる、ここで生きていられると幸せで体が膨らんでいきます。 農場でも水仙の蕾が膨らんできていますし、姫林檎や木瓜の木も新芽…

  • アルゼンチンインフレ

    以前なら1日の気温差が30度近くなるとか、夏でも霜が降りるとか、真夏の太陽の焼けるような強さとか、そんなこんなパタゴニアの気候の厳しさが話題となったのですが、今ではそんな事特筆すべきじゃ無いくらい世界中が異常気象、災害に見舞われています。 前回も書きましたが、ここは豪雪地帯でもなく、台風、ハリケーンとは無縁で、地震もなく、夏の異常高温や湿気も無く、熊などの危険野生動物は居らず、唯一夏の乾燥での山火事が心配なくらいの、今や数少ない地球の楽園のような気がしています。 8月もあっという間に終わろうとしています。水仙の芽が出始め、シギ科の野鳥テロが巣作りの為上空を騒がしく飛び回り、ボケの芽もほんのり紅…

  • 大収穫

    8月も半分終わりました。 お盆という感覚がすっかりなくなっています。でも8月は姉の命日と誕生日があり、私にはとても思い入れのある月です。 今朝はマイナスまで気温が下がり、あたりは霜で真っ白になっていましたが、肌を刺すような厳しい寒さは感じませんでした。 私は貴重な現金収入である豆腐を4:00に起きて作ります。鍋の大きさや自分で扱える重さから一回に作れるのは1.2kgしかありません。ですから毎朝三回同じ作業を繰り返します。終わるのは大体8:30頃。それから掃除や洗濯をして、明るくなったらワン達の朝ごはんと散歩をします。それが9:15頃です。 今朝台所ストーブの火が弱く豆腐作りの時間がいつもよりか…

  • 2024 8月の私

    ああ、なんて時間は早く過ぎ去るのでしょう…。 7月になったら、粘土でマテの器と1人用の土鍋を作ろう。大きめのフクロウや招き猫の置物も作ろう。 瞑想する時間もたっぷり取ろう。 畑のビートは収穫してしまおう。 車道の凸凹を埋めよう。 林から枯れ木を切り出し、不足気味の薪も作っておこう。 そう考えていたのに、マテを2個作ってストーブで焼いた以外は、何一つ実行しませんでした。決して忙しかったわけではないのに、だらだらと毎日を過ごし気がついたら8月です。 はあ〜、動けなくなったな、とため息が出る反面、こういう過ごし方が今の私なんだから無理しなくても良いかな、と感じてもいます。 9月の後半春先から、ボラン…

  • 最後の1個

    去年はりんごが大豊作でした。大豊作の翌年は不作になる事が多いのですが、今年も豊かな恵みがありました。我が家のりんごの殆どは移住当初種を蒔いたものが、芽を出し育った木です。選定とか施肥とかせず、好きな場所で好きなように育った木ですから野生のりんごと言っても差し支えない気がします。 全部で50本くらいありますが、みんな色も味も性格も違います。 日当たりが悪く寒い我が家ですから、どの子も実は小さいです。 何度も書いていますが、引っ越しして来た時りんごは殆どありませんでした。農場中回って、たった一本、たった一個実をつけたりんごを見つけました。 もし「今まで食べた物で一番美味しかったのは何?」と聞かれた…

  • 何時でも全力

    もう6月も終わります。 「えええ~、もう?」と言うのが正直な感想です。 割と暖冬だなと思っていたのですが、先週は雪が結構降り、久しぶりに5時間以上の停電になりました。 いよいよ厳しい冬の到来かと感じたのですが、週末は暴風雨に変わり積もっていた雪もあっという間に溶けました。 薪が心細いので晴れ間を見つけて林に入り、立ち枯れの木を切っては薪を準備しています。以前は朝飯前のそんな仕事も、転ばないように、怪我をしないように気を遣いながら、慎重に時間をかけてやっています。でも例え倍時間がかかっても、暖をとるための作業を自分で、自分の農場内で出来る事は、なんて幸せな事なんだろうと思います。 ずっと以前、進…

  • 楽しい事いっぱい!

    今年は秋の終わり4月から、早朝はマイナスの気温になる日があったり、雪がちらついたりと寒い日が続きました。水道管をうっかり凍らせてしまった朝もあり、厳しい冬が来るだろうと誰もが想像していました。 夏に準備した暖房用の薪が、このペースだと春までもたないかも…と心細くなっていました。 ところが6月に入ってからは曇り雨のどんよりした日が続いていますが、日中の気温は8度から10度と、暖かい冬になっています。 薪ストーブも、人が来ない日は朝の豆腐作りを終わったら薪を足さずに過ごしています。 このまま暖冬でいてくれたら良いなあと思っていますが、寒さが厳しいのは7月8月。さて、どうなりますか? コロナ以前は街…

  • 凄い!凄い!凄いね!

    「ああ、お聞きする時は凄く緊張しました。」私の話を聞いた後大きく息を吐いて言われたので、 「あははは。別に隠すことなんか何にも無いから、なんでも聞いて良いよ。」と私は答えました。 アルゼンチン、パタゴニアの決して便利では無い田舎で、スペイン語も満足に話せない日本人移住者の身体の少し不自由な貧乏なおばさんが1人で暮らしているのは、不思議な事なんでしょう。 私は今凄く充実していて楽しいので、1人でいることを気に留めたこともなかったのですが、ここ3、4年で新しい友人、知り合いがぐっと増えたので、彼らにとっては<どうして此処でひとりで?>と聞きたくてうずうずしていた事かもしれません。 これ以外にも、私…

  • お気に入り野菜

    今年は雨が多く、寒さが例年より厳しい気がします。 4月に入って直ぐに、ストーブを一日中焚くようになりました。5月の初めに雪が降り積もりました。幸い此処では翌日には雨に変わって雪が溶けましたが、バリローチェでは大雪で、国道が閉鎖。町にはバリローチェへ行けないトラック、バス、乗用車が路肩で列をなして開通を待っていました。(閉鎖は丸一日続きましたが、バスの乗客達はどうしたんでしょう?) このまま厳しい冬になると、薪が不足しそうで少し不安になりますが、ケチって寒い家で過ごすより、暖かくゆったり、ワン達と過ごしたいと思っています。 私のおまじないを唱えます。「絶対大丈夫、薪は十分有る、全て上手くいく。」…

  • ボランティアいろいろ

    夏にボランティアを受け入れ作業をしてもらうようになって4シーズンが過ぎました。 常に人が自分の生活の中にいる事は正直疲れることもあります。でも気負わず、見栄を張らず、私は私の暮らしを私らしくしていけば良いんだと思うようになって、若者たちと接する事が楽しくなってきました。 最初はwork awayというネットサービスを通じて、連絡のあったボランティアを受け入れていましたが、次第に友人や来てくれたボランティアからの紹介で連絡してくる人が増えました。 パタゴニアの田舎で暮らす日本人移住者という不思議なおばさんのところへボランティアに来ようと思うのは、日本大好きとか、日本文化に興味あるとかの好奇心の強…

  • 世界が私の所にやって来る

    今期最後のボランティアさんが今日次の目的地に向かって去りました。 本来なら4月は天候不順で外仕事もあまり出来ず、私自身も冬ごもり気分に切り替わって一人で過ごしたいので受け入れないのですが、今回はガイマンという700km以上南の街で穴窯を作り、1週間近くかけて焼く、日本では当たり前でもここアルゼンチンでは珍しい陶芸をしている、ずっと年下で、でもとても尊敬している友人からの立ってのお願いで受け入れました。 ただ私はもう焼き物はしていないから、正直気が重かったのは事実でした。 でも受け入れて良かったです。 彼女との数日の生活で、私は自分の甘えを 直視する事が出来ました。 よく人から「どうして焼き物し…

  • 世界が私の所にやって来る

    今期最後のボランティアさんが今日次の目的地に向かって去りました。 本来なら4月は天候不順で外仕事もあまり出来ず、私自身も冬ごもり気分に切り替わって一人で過ごしたいので受け入れないのですが、今回はガイマンという700km以上南の街で穴窯を作り、1週間近くかけて焼く、日本では当たり前でもここアルゼンチンでは珍しい陶芸をしている、ずっと年下で、でもとても尊敬している友人からの立ってのお願いで受け入れました。 ただ私はもう焼き物はしていないから、正直気が重かったのは事実でした。 でも受け入れて良かったです。 彼女との数日の生活で、私は自分の甘えを 直視する事が出来ました。 よく人から「どうして焼き物し…

  • 冬籠り前に

    まだ3月だというのに、冬が来た様な寒さです。一昨日 昨日と雨と風。今日は曇りでしたが、雲の合間から見えた山は薄っすらと雪化粧していました。 山から吹いてくる風が冷たい訳です。 3月最初の土曜日、プラムでの梅干し作りワークショップをしました。 塩と容器を持参してもらい、我が家で豊作のプラムを使い、私が説明しながら一緒に作ってもらうというものでした。参加無料という事もあってか、Instagramに要項を出してから3日もしないうちの定員の10人があっという間に埋まりました。 3月に入ってから、天候不順で雨が降ったり止んだり、強風が吹いたりで、みんなで収穫から始めようと計画していたので、出来るかどうか…

  • 夏の終わりに

    今年は閏年だったにもかかわらず、2月はあっという間に終わってしまった気がします。 3月お雛祭りも終わってしまいました。 こちらは 早朝は零度近くまで気温が下がる様になりました。 朝の挨拶は「今朝も寒いね」です。 今年は農場イベントはせず、ボランティアとのエコプロジェクトも殆どしませんでした。 唯一、techo vivo 直訳すると 「生きた屋根」を作りました。瓦やトタンの代わりに土を盛り、草やイチゴの苗などを植えるのです。正直、真夏の直射日光の強さ、乾燥などを考えると、植えられた植物が可哀想だし、屋根の上の水やりも私の体調では不可能だしで、いまいち乗り気ではありませんでしたが、経費を考えると一…

  • たまごちゃん

    月日が瞬く間に過ぎて行きます。もう2月も半ば。あっという間に夏も終わってしまうのでしょう。 去年は書き初め、餅つきや味噌作り講習会、かえる池、バイオトイレ作りなど、仲間たちと色々とイベントを企画実行しました。学生の頃の私を知っている人達からしたら、臆病で人前に出る事が出来なかったあの頃の私と結びつかないと思います。 周りの環境、側にいる人によって、人は良くも悪くも変わっていくんだと感じます。 今年は体調が急変した事や、薪の蓄えが無くなってしまった事もあって、イベントは豆腐作り講習会を晩春に一度しただけで、ボランティアさんたちには薪準備を主にしてもらいました。 お陰で薪も準備でき、ゆとりある冬を…

  • たまごちゃん

    月日が瞬く間に過ぎて行きます。もう2月も半ば。あっという間に夏も終わってしまうのでしょう。去年は書き初め、餅つきや味噌作り講習会、かえる池、バイオトイレ作りなど、仲間たちと色々とイベントを企画実行しました。学生の頃の私を知っている人達からしたら、臆病で人前に出る事が出来なかったあの頃の私と結びつかないと思います。周りの環境、側にいる人によって、人は良くも悪くも変わっていくんだと感じます。 今年は体調が急変した事や、薪の蓄えが無くなってしまった事もあって、イベントは豆腐作り講習会を晩春に一度しただけで、ボランティアさんたちには薪準備を主にしてもらいました。 お陰で薪も準備でき、ゆとりある冬を迎え…

  • これから出来る事

    ここ数日30度越えの暑い日が続いています。湿気がないので木陰や室内では過ごしやすいですが、カリカリと照りつける太陽は外にいると、直ぐに日射病になってしまいそうです。 米ドル生活者にとってはアルゼンチンは物の値段の安い国ですが、私達には値上がりに収入が追いついていかない、とんでもない国になってしまいました。 先日ガスが無くなり空ボンベを持って買いに行きましたが、入り口に貼られた値段を見て度肝を抜かれました。25日前は10kgで3750ペソ そして昨日はなんと8000ペソ。いきなり100%以上に値上げです。 全てのものがじわじわとではなく、いきなり値上がりします。それなら私が卸している豆腐や味噌も…

  • どこへ行った!私の免疫力

    あなたの長所は何ですか? 若い頃から一番苦手な質問でした。 特技もなく、続けている趣味もなく、目立った才能も何も無く、根暗でいじけた私は、自分の長所 なんて有りはしないと決めていました。 ですから履歴書など書かなければいけない時、「体が丈夫で力持ち」と記していました。健康と書くと、心身ともに朗らかと言うイメージでそれは嘘になるなと 思って書けませんでした。 実際若い頃から 免疫力が強く、寝込むような病気をした事はありませんでしたし、酪農家で働いていた頃は30kgの飼料袋など、難なく運んでいました。 パタゴニアに来てからは、偏頭痛も鼻炎も無くなり、丈夫な体に益々磨きがかかりました。 ところが、1…

  • なんくるないさ

    ボランティアを受け入れる季節になって、毎日慌ただしく過ごしていました。 ふっと気づくと2023年も終わろうとしています。 2024年に日本へ行くと以前からいろんな人に宣言してきました。 最後に日本へ行ったのが5年前。日本でなければできない手続きがあり、その期限が2024年2月なので、声に出して言う事で実現に向けて進んで行こうと思っていました。 ところが体調が悪化、今の状態ではとても1人で長時間移動出来る状態では無くなり、行くぞ!と言う気持ちが日々萎んできてしまいました。 どうにかなるさがモットーだった私も流石に心が折れかかっていました。 そんな時、自転車で世界を回った日系二世の男性が我が家にボ…

  • 豆腐講習会

    3日日曜日 豆腐taller(講習会)をしました。 豆腐の作り方教えてと言う人は多く、今までは無料で個別に教えてあげていましたが、色々忙しくなったことや、体力的、経済的にきつくなって来たこともあって、それならきちんと準備して講習会をしようと思いました。1月2月に味噌講習会をしたら好評で、私も楽しかったし、1回の予定が希望者が多くて3回開催した事も自信につながりました。 募集したらあっという間に定員になって、3回は開催する事になると思っていましたが、いざ蓋を開けてみると、定員割れの5人しか集まりませんでした。しかもその内の2人は豆腐作りよりも、何年ぶりかに私に会いに来てくれるのが目的の180km…

  • 豆腐講習会

    3日日曜日 豆腐taller(講習会)をしました。 豆腐の作り方教えてと言う人は多く、今までは無料で個別に教えてあげていましたが、色々忙しくなったことや、体力的、経済的にきつくなって来たこともあって、それならきちんと準備して講習会をしようと思いました。1月2月に味噌講習会をしたら好評で、私も楽しかったし、1回の予定が希望者が多くて3回開催した事も自信につながりました。 募集したらあっという間に定員になって、3回は開催する事になると思っていましたが、いざ蓋を開けてみると、定員割れの5人しか集まりませんでした。しかもその内の2人は豆腐作りよりも、何年ぶりかに私に会いに来てくれるのが目的の180km…

  • こういう事もあるのよね〜

    ボルソンの町にはガソリンスタンドが4つあります。以前は同じスタンドを利用していましたが、ここ数年は気分と道順で他のスタンドも利用する様になりました。 その日は友人の家から近かったので、以前よく利用していたスタンドへ行きました。 行くと、初めて見る女の子がやって来ました。 いつも通り 「común lleno (普通のを満タンね)」と頼みました。 何時もならそれで満タンにしてくれ料金を払って終わりになるのですが、その子は 「何リットル入れますか?支払いはカードですか?現金ですか?」と聞いてきて、ああこの子は新人だなあと直ぐに分かりました。 アルゼンチン人らしく、人の話は聞かないで自分の話だけする…

  • 春の雪に思う事

    パタゴニアは春 けれども10月の末に雪が降りました。雪の天気予報に「まさか~。ここの天気予報は何でもありだなあ。」と友人と呆れていたのですが、午後からみぞれが降り、それが瞬く間に雪に変わりました。窓から外を見ていると、絶え間ない雪が辺りをあっという間に白く変えていきました。 水分を含んだ重たい雪でした。 チューリップの花も移植したキャベツの苗も雪の下に埋もれてしまっていました。 りんごの花もまさか雪の洗礼を受けるなんて想像もしていなかったでしょう。 窯場の横の大きなオルモの木の枝が雪の重みに耐えかねて折れ、犬たちの散歩道を塞いでいました。家や窯場の屋根の上に落ちないでくれた事を感謝しました。 …

  • ボルソンの花見

    10月15日日曜日 エルボルソンの日本人会主催で花見をしました。 日本人会といっても日本パスポートを持っている日本人は私を含めて5人で、しかも会に参加するのは私とお父さんがカナダ人のハーフの男性2人だけです。 日本人の血が入っている会員は子供も含め60人近くいますが、日本語は話せず日本へ行った人もほとんどいません。日本好きなアルゼンチン人もいます。 今年は春が遅くまだ満開とは行きませんでしたが、翌週の日曜日は大統領選があるので決行しました。 今年で4回目の花見。私は去年からの参加となります。 去年は習字体験会をしましたが、今年は先生となってくれるガビーさんが不参加で中止にしました。(私はもう実…

  • オステオパシー

    前回 膝の水が奇跡的?に治ったお知らせをしました が 私は信じられない馬鹿な間違いをしました 日本の友人が施術しているのは オステオパシーです 私は心が硬いのか 何をしても劇的に回復することはありませんでした でも初めて彼女のオステオパシー施術を受けた時 腰痛がけろりと治って驚きと感謝でいっぱいになりました 今回の膝の水も 相談した翌日 突然消えて 驚きを通り越した驚きがありました 彼女は何もして無いですよと言ってくれましたが 目に見えないエネルギーが届いたのだと信じています それなのに…全然別の施術法を書いてしまって 恥ずかしいやら申し訳ないやら 相性があるので強くは言えませんが オステオパ…

  • 心と体と脳みその思い込み

    10月になって晴れの日が続いています。日中は太陽の下では温かく春を感じますが、早朝はいつも真っ白に霜が降り、木陰では肌寒さを感じます。 ボルソンの日本人会で恒例の花見を計画していますが、町の八重桜はまだ固い蕾で日程が決まらず、今年は遅い春を感じています。 アンデスの山もここ数年は雪が少なく夏の水不足を招いていましたが、今年は山頂が白く輝きとてもホッとしています。 けれども人間はまだ春を感じていませんが、植物達はちゃんと感じているようで、町の梅やオルモの花は満開を過ぎ、広場ではタンポポが可愛い花を咲かせています。 寒い我が家でも、ボケの花で木が紅色に染まり、水仙も咲いています。 タンポポの花はま…

  • はーるよ来い。はーやく来い。

    9月21日、アルゼンチンは暦の上では春になります。 本来なら畑も薪準備も始まっている頃ですが、今年は雨雨雨… 薪小屋の薪も非常に心細くなってきています。 私自身が数年前に比べても、去年に比べても、出来ることがぐっと少なくなっているので、ボランティアは貴重な助っ人なのですが今年はまだあまり問い合わせがありません。 何時迄もボランティアに頼っているんじゃ無く、もっと真剣にこの先数年のことを考え行動して行かなきゃと心を引き締めています。 2年前に新しい友人から鉢植えをもらいました。我が家は日があまり差し込まず暗く寒いので、観葉植物を育てる場所がなく、最初はちょっと戸惑いました。「この子は強いから大丈…

  • 免許更新 続編

    前回、免許更新が無事終わったとご報告しました。実はあの時点ではまだ新免許は手にしておらず、翌日受け取りに行くつもりで気分だけはルンルンしていました。 ところがアルゼンチンは、エルボルソンは、そんなに甘くなかったです。 翌日更新センターに新免許を受け取りに行くと、ペンと5枚の印刷物を手渡されました。 ⁇ ⁇ ⁇ なんと、筆記試験だったのです。 そんなの聞いてない!私の語学力でスペイン語の試験が出来るはずない!しかも交通ルールなど日常会話で使わない言葉を私が分かるわけない!と青くなりました。でも受けるしかありません。思いっきり想像力を働かせて悪戦苦闘する事40分。 これに受からなければ免許がもらえ…

  • 免許更新しました

    地球沸騰化 パタゴニアも暖冬となっています。例年なら8月はまだ、一日中薪ストーブを焚いていないと、家の中で もオーバーを着て震えていなければいけませんが、今年は朝ストーブを4、5時間焚くだけで、次の日まで薪を足す事はありません。 23日は畑の畝の準備をしました。ビニールトンネルの中ですが苗用に、キャベツやレタスの種を播きました。今日はそら豆を直播きするつもりです。去年より1ヶ月以上早いです。 でも思い返してみると、移住当初、30年近く前は8月20日が畑初めの日だったので、驚く事は無いのかもしれません。 さて愛車のエディちゃんが20歳を迎え税金免除になった事で住所変更をし、書類上エルボルソンの住…

  • 私らしさ

    あれよあれよと言う間に、8月も1週間以上過ぎました。 例年ならまだまだ寒く雪が降る事もあるのですが、今年は気持ち悪いくらいの暖かさです。朝、豆腐作りの為薪ストーブをつけますが、それが終わったら、薪を足さずにそのまま火を消してしまう日が続いています。今までと違い、レンガの大型ストーブを作ったので、暖気が室内に残っていることもあるかもしれませんが、それにしてもこの時期にストーブを焚き続けないなんて、考えられないことです。(ちなみに今の室温は17度です。) 雨が多いのは冬のパタゴニアらしく良いのですが、山でも雪ではなくみぞれが降っている様で、晴れ間に見える山頂は雪が少なく、夏の水不足が今から思いやら…

  • おにぎり考

    私は愛知県で育ちました。 母は神戸の出身です。 子供の頃から遠足や運動会など、お昼は必ず母がおにぎりを握ってくれました。中身は何時も梅干しで、高校生になって自分でお弁当を作る様になってから、おにぎりに梅干し以外の物を入れるようになりました。でも、必ず塩をつけて握りました。と言うか、おにぎりを塩で握るのは当たり前の事でした。 昨年、ボランティアのブエノスアイレスの日系三世の女性が、休みの日山へ行くと言うのでお弁当を作ってあげました。簡単なおかずとおにぎり。 山から戻った彼女が 「お弁当ありがとう。美味しかった。でも時子さんのおにぎり、塩味がしたからびっくりしちゃった。」と言ったのです。 「???…

  • 今 思う事

    日本は猛暑の様ですね youtubeを見ていたら、「命の危険を感じる暑さ」とニュースで言っていて驚きました。 私が日本に住んでいた頃も暑い日はありましたが、命の危険を感じたことはありませんでした。 人間がこんなに暑いのだから、毛皮を着た動物達、特に自由を束縛されている動物達はどんなに苦しいだろうと心が痛みます。 こちらも温暖化の影響か、7月は一番気温が下がり雨よりも雪になる事が多いのですが、今年は曇りのどんよりとした日が続き、例年のような寒波が殆どありません。 住み易いといえば住み易いのですが、冬は寒い!水道が凍る!雪で町に行けない!そんなパタゴニアらしい冬の方が正しい気がします。 私の住む町…

  • どひゃ〜。育ったねえ!

    もう6月も終わります。 寒い日もありましたが、比較的暖かい日が続いています。 暖かいと言っても、朝は1、2度、日中は7、8度という感じですが。 曇りと小雨が続いていて、お日様を拝める時が殆どありません。 でもいつ寒波がやって来るか分かりません。 畑に残った赤ビートは凍ると腐ってしまい食べられなくなってしまうので全て収穫しました。 その点、人参は春まで畝に残しておいても大丈夫なので、1ヶ月必要な分だけ収穫しました。 そして一本の人参を引っこ抜いて笑いました。よくぞまあこんなに成長したもんだと。 3年前から自家菜園命的な友人と共同で畑を作っていて、有機肥料を入れず、手入れも殆どしなかった一人の時と…

  • 6月のパタゴニア

    先週の土曜日の明け方、雪が降りました。 降ったと言うよりも舞ったと言う程度でしたが、周りは薄っすらと雪化粧しました。 2週間前の水曜日にみぞれが降り、勢いがあったのでその時も見た目だけは雪景色に変わったのですが、今回は粉雪で、私にとっての初雪です。 車の運転には支障がないくらいの積雪で、翌日には豆腐の卸にも余裕で行けました。けれども気温が上がらず、陽の当たらない場所には、歩くとサクサク音がする程しっかりとした雪が残っています。雪好きのバターが大喜びで転げ回っています。 パタゴニアと言っても、ここは雪はあまり降らず、寒さも日中マイナスになる事は殆どなく、それほど厳しい地域だとは思いません。ただ水…

  • パタゴニアの家族のお話

    5月は比較的暖かい日が続いていましたが、ここ数日 朝はマイナスまで気温が下がります。 まだ完全水道凍結はありませんが、先日の寒い朝は、早朝4時には大丈夫だったので油断していたら、8時になって凍り始め、焦りました。日の出前の時間が一番気温が下がるようです。 犬達の朝ご飯もだんだん遅くなって今は9時になりました。6月はもう少し遅くなりそうです。 動かす方向によって右腕の付け根のあたりに激痛が走るようになりました。夏に鋸での薪きりで無理をしたようです。今までなら冬でも天気のいい日は外に出て薪仕事をしていましたが、今年は一切やめて休養に励む事にします。薪集め、薪切りは私にとって良い運動で木と対話する至…

  • 冬の始まりに

    5月だと言うのに、ここ数日暖かい日が続いています。雨は降らないものも雲の多いどんよりした日が多いです。 こちらでは冬に快晴になると、放射冷却現象で、明け方どっと冷えこむのですが、曇りだと返って霜も降りずに暖かいと感じます。今日は日中はストーブを焚かずに済みそうです。外気温は5・5度ですが、室内は去年作ったレンガストーブのお陰で19度近くあります。 本来なら今頃は一年分の購入した大豆が倉庫にうず高く積まれている時期ですが、今年は夏の干ばつで殆ど収穫がなく、未だに購入の目処が立っていません。 健康食のお店に卸しているので、有機大豆にこだわっていますから栽培農家が限られてしまい、わずかに収穫した大豆…

  • 心に生きる湖

    私の住む所から約50km南にエプジェンと言う小さな町があります。 ここら辺で唯一、夏の水温が割と高く泳げる湖があります。 もう30年近く昔のお話。 パタゴニアに来て焼き物を始めて、なんとか収入を得る手段を見つけようと焼いた作品をボルソンの町の青空広場の定期市で売り始めました。 100以上の出店がある中で、お土産には重い焼き物はなかなか売れませんでした。週3日、一日中夏の野外で頑張っても何とかガソリン代と場所代が出るだけの日が殆どでしたが、月に1回か2回は持って行った作品の半分が売れる事があり、それが嬉しくて続けていました。 その当時チョリと言う名の犬を飼っていて、チョリをモデルにしたお線香立て…

  • 今年も秋を感じられた!

    4月も半ばを過ぎました。 パタゴニアは秋深しで、黄葉、紅葉の美しい季節になっています。 もう40年近く前、札幌の農業専門学校生の頃、秋に北海道大学のポプラ並木の黄葉を見に行ったことがありました。その当時は札幌の観光名所の一つでした。 秋に黄金色のポプラを見ると、学生時代の楽しかった事を思い出します。 今朝はマイナス1度まで気温が下がりました。朝の犬達との散歩の時、真っ白に霜が降りた農場が朝日に光ってキラキラ虹色に輝いていました。 あっという間に夏が終わりました。終わった今は(あっという間)と感じますが、イベントやワークショップをしたり、ボランティア用の宿泊施設を整えたり、色んな事が進んだと思い…

  • パタゴニアの秋の中で

    あっという間の秋になりました。 夕日に当たってポプラが黄金色に輝いています。取りきれずに木に残ったままのりんごが、寒い朝はショーベットの様にシャリシャリになっています。 風が吹く度に、色付いた葉が美しい演舞を披露してくれます。 そしてあっという間に冬になっていくのです。 今夏は薪の準備や畑仕事だけでなく、農場プロジェクトをボランティア達と色々実行しました。始まる前は頼りにしていた男性が意見の違いから抜けて、正直、私主体で何ができるんだろう?と不安にもなりましたが、やるしかないよ!何んでもやってみなきゃあ!と言う開き直りと、何が出来るかなっと言う大きなワクワクから出発しました。 声に出して夢を語…

  • 味噌と麹のワークショップをやったよ〜^_^

    玄関前の姫林檎 3月21日 南半球は暦の上で秋を迎えました。 3月に入ってから、早朝ぐっと冷え込む日が増えました。紅葉にはまだ少し早いですが、ポプラはほんのりと黄色く葉を染め始めました。 今秋は林檎が大大豊作で、その見事さに見とれています。 20リットルの容器一杯にリンゴ酢を仕込もうと思っています。 有機大豆を健康食総菜屋をしている友人と共同購入する時期になりました。今年は1トンの大豆を注文します。でもみそ、豆腐ブームで1トンの大豆では一年保たないかもしれません。大豆も日本のとは違い1キロの乾燥大豆から1キロちょっとの豆腐しかできません。日本の大豆で同じ様に作った時は2キロの豆腐が出来ました。…

  • パタゴニア竃

    さあ、ジャム作り 夏があっという間に終わろうとしています。 今夏は体験農場としての基礎作りに力を入れました。 ボランティア宿泊施設の充実、バイオトイレ、カエル池、犬の大将の新居と専用プール、堆肥箱、自家菜園、餅つき書き初めイベント、味噌と麹のワークショップ。 目標はほぼ実現出来た気がします。 最後の作業としてかまど作りをしました。最初はレンガを組み立てて簡単に作ろうと気軽に思っていましたが、友人に相談したら色んなアイデアを出して協力してくれました。 露天風呂と煙突を共有して風の日でも安心して火を燃やせるように考えてくれました。 レンガを組み立てて土台を作り、周りを砂と乾草を混ぜ合わせた粘土で固…

  • いってらっしゃい。焼き物達。

    時間が驚く速さで流れています 時間の流れと自分の思いとがかみ合わず、気持ちと現実とがどんどん離れている感じがします。 ボランティアの人が送ってくれた私の写真を見てものすごく驚きました。そこに写っていたのは知らないおばあちゃんでした。 意識していない自分の横顔はこんなに年取って厳しい顔をしていたんだと。でもそれが現実。 それなら、いつどんな時に見られていても、温かいばあちゃんだと感じてもらえる顔になりたいと思いました。 夏シーズンも終わりに近づいています。3月になったらストーブを一日中焚く日も出てきます。畑の野菜や果実の収穫保存に忙しく過ごす内、あっという間に冬になってしまいそうです。 ボランテ…

  • 水を考える

    もう2ヶ月近くまとまった雨は降っていません。 毎日快晴で炎天下では焼ける様な熱さ(暑さを通り越しています)です。 4日 ついに37℃まで気温が上がりました。 日本の夏では結構当たり前かもしれませんが、ここパタゴニアでは異常です。 湿気がほとんど無いので、朝は気温が一桁までグッと下がり、涼しいうちにドアや窓を全開にして冷気を室内に入れ、日中はその冷気を逃さないように締め切り、窓にはカーテンをします。 水源の水位が下がり、水不足があちこちで起きています。 幸い我が家ででは、畑の水やりもたっぷり出来るくらい水路の水は流れていますが、生活水にも困っている人が多くいるので、洗車した車を走らせるのは気が引…

  • はじめてのイベント

    命あるものは必ず終わりが来ると分かっていても、それはまだ自分には関係ないと思っていました。でも去年還暦を迎えてから、自分のこの世界での終わりを実感するようになりました。 パタゴニアへ来て29年。夢のように過ぎたけど、同じ長さの時間をこの先とても過ごせないと思うと、あっという間にこの世界の卒業が来てしまうと実感しました。そうしたら、嫌な思い、悲しい思い、辛い思いを残さずに、温かい思いだけを残したいと強く感じ、心がとても穏やかになりました。 何が出来るのか?きっと何も出来ないけど、近くにいる人や動物、自然が喜ぶ事をすれば良いんだと思ったのです。 ありがとう農場と名付けた此処を、この先愛し大切に育ん…

  • 新年に思う事

    2023年が始まりました パタゴニアは強風が吹き荒れる暑い新年を迎えました。毎年クリスマスイブと大晦日に聞こえる爆竹音と大騒ぎが、今年はありませんでした。インフレで騒ぎが年々小さくなっていましたが、全く聞こえなかったのは初めての事です。 以前は10月頃から年末の大騒ぎが憂鬱でした。当夜は怯える犬達を落ち着かせながら大騒ぎを憎々しく思っていました。ですから私にとっては思いがけない幸せな年の始まりでした。 でも、騒げない経済状態になってしまったことの方が問題なんですけど。 アルゼンチンはクリスマスから2月まで夏季休暇で、殆どの人が1週間から1ヶ月の夏休みを取り旅行します。借金してでもバカシオンに行…

  • さくらんぼ

    甘くってプリプリ 我が家さくらんぼの木 子供の頃、誕生日とかの特別な日に食べられた蜜豆缶詰。僅かに入っているさくらんぼがとても楽しみでした。 私が子供の頃(とっても昔ですが)、みかんや葡萄のように、さくらんぼが近所のスーパに売っていることはありませんでした。高級な果物だった気がします。 パタゴニアに来て、農場にさくらんぼの木を見つけた時は、本当に実がなるのかなあ?と半信半疑でした。 ところが、この土壌と気候が余程さくらんぼには合うのか、木がどんどん成長して落ちた種や鳥が運んだ種から芽を出し、農場にはさくらんぼの木が増えていきました。 ただ剪定も何もしないので、見上げるほどの大木になって年々収穫…

  • カエルの歌が聞こえてくるよ〜

    ただただ、「そうだと良いなあ。」「あったら良いなあ。」と思うだけのもの。 絶対ありえない事で、実現しようとか、手に入れようとか想像もしないもの。 私にとっては、カエルの声をパタゴニアで聞く事や、カエルの姿を見る事がそうでした。 日本の実家は私が子供の頃は周りは田んぼで、ため池があちこちにありました。夏にはカエルの大合唱があって、姿を見た事はあまり無いけど、低音のちょっと不気味なウシガエルの声が特に好きでした。 エルボルソンの町や隣町にはカエルがいると聞いて正直驚きましたが、そこより標高が100m以上高い我が家では、池もないし水路の水は冷たすぎるし、カエルが住む事は想像もできませんでした。 とこ…

  • 再会で気付いた思い

    時間が駆け足で過ぎていきます。その速度が年々速くなっていると感じます。 だから、これからどうしよう…と不安になる暇がありません。どうしようと思っていても、それをどうにか解決して「なあんだ。悩む事なんて無かった。こんな解決法もあったんだ。」と感心している自分に気づきます。 11月のパタゴニアは、晴れると20度を越す夏日。曇りや雨になると5度前後でストーブが必要なくらい気温が下がります。 風の季節で、最近危なくて外で火を燃やせず、露天風呂に入っていません。 冬の終わりに 知り合いの日系鍼灸師さんの成人した息子さんに、日本語を勉強したいと頼まれて家庭教師を引き受けました。 ここ数年会っていませんでし…

  • エルボルソンの信号機

    2022年も残すところ2ヶ月。 エルボルソンの町には観光客が増えてきました。週末や午後は町にいませんから、本当の観光地の賑わいは知りませんが、豆腐の卸などで朝町に行くだけで人と車の多さにどっと疲れてしまいます。 これから年末年始に向かってどんどん人も車も増え、国道沿いには等間隔でヒッチハイクの若者が親指を立てて並びます。夏の風物詩です。 以前は学校の登下校時間には、道路に交通整理のお巡りさんが立ち、手信号で車を止め児童を横断させていました。ところが交通量が劇的に増え事故も多くなったため、メイン通りに信号機が付きました。信号機のないのどかな町が好きだったので最初はがっかりしましたが、車を多少ぶつ…

  • 10月の桜の花見

    パタゴニアで花見をしました 私の住むエルボルソン市には、街の中心地に八重桜が植わっています。 40年くらい前にアルゼンチン人と結婚、最初の日本人移住者の女性が楓と共に移植したそうです。 毎年毎年見事な花を咲かせ、街の春の名所になっています。 日系人会が四年前に発足しました。 日本からの移住者は私を含め5人だけですが、三世、四世、五世の日系人を含め60人近くの大所帯です。 発足時集会がありましたが、ええ~!こんなに日系人がいたの?ととても驚きました。 日本語を話せる人は日本人以外ほとんど居ませんし、日本人はひいおじんさんだけという、どこから見ても日本人に見えない日系人の子供もいます。 また生粋の…

  • 温かい思い出見〜つけた

    バイオトイレ作業風景 あっという間に9月が終わってしまって、気がつくともう10月も半ばに差し掛かります。 ゆとりが無くなったのか、水仙が終わり、さくらんぼも木瓜の花も散り始めていたのに、ゆっくりと彼らを愛でる事を忘れていました。 今はチューリップの蕾が色付き、タンポポが咲き始め、姫林檎の蕾も赤く染まっています。 農場に来る手前にあるポプラ並木は、新芽が出てオレンジ色に木が輝いています。 明日からボランティアの受け入れを始めるので、最初に自家畑の種まきを手伝って貰って終わらせたいと思います。 ボランティア用の家も食器を整え、大掃除をして、バイオトイレもなんとか完成して、田舎のエコシステム貸別荘に…

  • 前へ進むと言うことは色んなことがあって面白うな

    9月21日 はアルゼンチンでは春の日です。そして同時に学生の日でもあります。 この日は学校はお休みで、学生達は公園や広場、湖などに集まってマテ茶を回し飲みしながら騒ぎます。最近は親子でのマテ茶の習慣が無くなってきていますが、この日にマテ茶デビューする子も多くいます。 私には無縁な日ですが、今年は先住民マプーチェの血を引く男の子(15歳)の、日本語の個人授業の日に当たりました。我が家まで車で30分、天気のいい日は1時間半かけて歩いて来ます。いつもお母さんと年の離れたお姉さんが付き添って来ます。 学校に行っておらず、家からあまり出ないようで、それでも私の所へは週一回通って来てくれます。初めはあまり…

  • 還暦の自慢

    朝起きて嬉しいびっくり 日本の昔話、姥捨山のスペイン語を見つけました。 有名な話で知ってはいましたが、日本語教材に利用しようと改めてしっかり読んでみて、非常に驚きました。 姥捨に行く年が、何と60歳だったのです。 赤いチャンチャンコを着て還暦祝いをしているのは、とても年取ったお爺ちゃんお婆ちゃんだと、子供の頃感じていました。 それが…先日私がその還暦を迎えたのです。我ながら驚きです。 去年の誕生日の翌日、街でマジン地区の水源地を含む広大な土地を買い占めたイギリスの大富豪が高級住宅街を作ろうとしていることに反対する大きなデモがありました。 私も参加しました。その時、集まった知り合い、友人から、「…

  • 春が始まるよ〜

    9月になって、パタゴニアも春が近いと感じる時が増えました。 テロという名のシギ科の野鳥が、巣作りにやって来ました。甲高い声で鳴いて飛び回っています。 この鳥は、木の枝などに巣は作らず、だだっ広い地面の上、人のいる近くに巣作りをします。 我が家にも移住当初はひらけた場所に毎年巣を作って子育てしてくれていましたが、大型犬を多頭飼いするようになってから、犬たちに追い回されるので来なくなってしまいました。 それで今は鳴きながら飛び回っているテロ見て、春を感じています。 猫柳の花はとうに咲いていたのですが、木が大きくなりあまりにも上の方で気がつきませんでした。 陽だまりでは水仙の蕾がほんのり黄色く染まっ…

  • 迅速支払いだと良いんだけどな。

    8月も半ばを過ぎると、そろそろ畑の準備が始まるのですが、今年は雨と雪の日が多く、ほとんどの人が何も出来ずに天気待ちをしています。昨日から大雨だったのが、夜のうちに雪に変わり、あたり一面銀世界に逆戻りしました。 寒さは続いていますが、それでも外の水タンクに薄く氷が張っても凍る事はなくなりました。 世界中のインフレ。アルゼンチンも例外ではありませんが、これはもう何十年も前から続いていることで、半ば慣れてしまっています。 生活は大変ですが、これだけ物の値段が上がっていくと、その勢い、速さに「お見事!」と、妙な感動を覚えます。日本語教室の生徒さんが、私の授業料が安すぎると自ら値上げしてくれました。コロ…

  • 歯医者事情

    少しは涼しくなりましたか? 8月になっても、パタゴニアはまだまだ寒い日が続いています。 2週間前に降った雪が、日陰に残っています。 我が家での停電は4日ですみましたが、ボルソンを挟んで反対側にある地区の友人宅では10日間も停電だったそうです。 我が地区と違い、街に近く開けた場所なのに、電線に余程大きな被害があったのでしょう。 さて今朝歯医者に行って来ました。 こちらへ来てから病院に行ったことは有りませんが、歯医者だけは最低でも年に一回はお世話になります。 もう何軒の歯科院にお世話になったことでしょう。最初は無料の公立の歯医者に行きましたが、予約を取るのに3ヶ月くらいかかり、予約日は早い者順に診…

  • エディちゃんからの忠告

    毎日雨が続いています。どこもかしこもびしゃびしゃです。山には1メートル以上の雪が積もっていると、山から降りて来た人が言っていました。 夏の干ばつは山に雪があるかどうかで違って来ますから、私は雨の多い冬を大歓迎しています。 パタゴニアと言っても、ここは雪国ではありません。雪が降って積もっても、数日すると雨に変わり溶けてしまいます。 ですからみんな雪には慣れていません。多少の雪ならチェーン無しのツルツルタイヤで強引に車を走らせます。当然接触事故も林に突っ込んで立ち往生している車も多いです。 ですから怖がりの私は雪が降ったら車に乗りませんでした。 先週の木曜日、10kgの豆腐の注文があり、前日から用…

  • 2022年の後半の始まり始まり

    えっ! 2022年も後半。凄い! 毎日特に何もしていないけど、今ここにこうして居られることが、奇跡のようで楽しくて有り難くて嬉しくてたまりません。 今年は雨の多い冬です。移住当初を思い出させてくれます。あの当時も冬は毎日雨雨雨。どこもかしこもぬかるんでぐちゃぐちゃでした。敷地の道は轍に水が流れ、農場の真ん中には小さな小川が出来ました。 乾燥化で小川はここ数年干上がったままでしたが、今は小川の流れる音が聞こえます。 ひどかった雨漏りも屋根の掃除をしてもらい治りました。 雨が時々雪に変わります。でも車で移動できないほど多くは積もりませんし、2、3日で溶けてしまいます。 雪景色はいつ見ても綺麗です。…

  • 寒波を楽しもう

    6月も後半。 パタゴニアは厳しい寒さを迎えています。 去年は水道が凍ることも殆どありませんでしたし、「ひゃ~寒い!」と思う日も数えるほどしかありませんでしたが、今年は秋の4月に雪が降り、水道が凍ってそれが溶けず蛇口から水の出ない日が2週間近く続きました。 今週に入ってから寒波はぶり返し朝はマイナス7℃、8℃、日中も薄曇りで気温が上がりません。 朝8時半、同居している女の子が「おはよう。ねえ、見て見て。」と部屋から出て来ました。 何事かと思ったら、彼女の部屋の窓ガラスが凍って綺麗な模様を描いていました。 「素敵!」 暖かいブエノスアイレス出身の彼女は、その模様を暫く眺めていました。 そう言えば移…

  • 自慢のエディちゃん

    街の友人宅から 5月末から連日氷点下の日が続いています。早朝はマイナス5度から7度まで下がり、日中も気温は上がらず凍らせてしまった水道管が溶けずに、2週間以上蛇口から水の出ない日々を送っています。水は常に外の2つの600リットルタンクに貯めていて、いつもその日に必要分を表面の氷を割ってポリタンクに入れ運んでいます。ところが、そのタンクの水がだんだん心細くなってきています。30年ん近く住んでいて、こんな事初めてです。 でもまあ、タンクの水が無くなったら、100m離れた水路から直接バケツで水を汲んでくれば良いことなんだし、何とかなるでしょう。それに、こんな生活をしている自分が面白く、それができる自…

  • アルゼンチン革命記念日に食べる伝統料理

    5月25日 この日はアルゼンチンの革命記念日。祝日です。1810年ラプラタ副王領の一帯がスペインから独立しようと宣言した日で、7月9日の独立記念日に続きます。 そして冬が始まるこの季節だからか、アルゼンチン料理ロクロを食べる習慣があります。 これは白いロクロ用のトウモロコシ、豆類、かぼちゃを肉やアルゼンチンソーセジ(チョリソ)と煮込むシチューです。煮込み料理ですから、大鍋で大量に作るとますます味が出て美味しくなります。ですから祝日のこの日、各地で、広場や体育館などの広い場所で大鍋でロクロを作り、売っています。一度だけ街に住む友人がこの日昼食に招待してくれ、広場に器を持ってこのロクロを買いに行き…

  • 1周年記念

    5月9日 この日はバターくんが突然我が家にやってきた記念日です。 1年前のこの日、友人達と焼き物の窯焚きをしていました。我が家のワンコ達がワンワンと騒いでいたので行ってみると、訪問者の周りを我が家の3匹のワンコ達に混じって、バターがいました。 今まで一度も見たことのない子だったけど、バターがあまりにも自然に我が家のワンコ達に溶け込んでいたので驚きました。 最初は一日中いることも少なく、夕方には姿を消していました。また数日来ない日もありました。ご飯も可哀想だったけどあげませんでした。首輪はしていませんでしたが、どう見ても野良さんではないので居ついてしまって本当の家族を心配させたくなかったからです…

  • また会おうね。ありがとう。

    猫の福は私の自慢でした。 「この子、もうすぐ20歳になるんだよ」と言うと、誰もが驚きました。 それは福が毛もフサフサで、しゃんとしていて、かわいい声で鳴いて、撫でると物凄く大きなゴロゴロ音を響かせて、歯もほとんど揃っていて、どこからどう見ても20歳になる猫には見えなかったからです。 最近は1日のほとんどを寝て過ごしていましたが、気が向くと膝に乗ってきたり、お腹が空くとかわいい声で催促してきました。 束縛されるのが嫌いで、無理に抱っこをするとシャーと怒って飛び降りました。爪切りも一苦労でした。 猫用出入り口を作って、自由に外に行けるようにしていました。 それでネズミをわざわざ家の中に運んで来て、…

  • セマナサンタ

    セマナサンタ 日本ではまだあまり馴染みがないですが、復活祭とかイースターとか言うのでしょうか?キリスト復活を祝う日です。 移住したての約30年前、エルボルソンは山間の鄙びた静かな村でした。 観光都市バリローチェ間は約130kmありますが、当時は舗装道路もなく対向車とすれ違うのも怖いくらいの狭いガタガタ山道が続いていました。 2時間半以上かかった道も今は国道が完備し、渋滞のある夏の観光シーズンを避ければ1時間あれば行けるほど近い隣町になりました。 またエルボルソンの街も、舗装道路は少なく、信号もなく、大きなスーパーもありませんでした。馬に乗った人や牛車もいました。 その古き良き時代?には、このセ…

  • もう秋です

    馬も舗装では膝を痛めそうで可哀想です パタゴニアでは梅の実は実らないので、プラムで梅干しを作ります 雨が上がってみると、アンデスの山が雪化粧していました。快晴ですが、吹く風が肌を刺す様に冷たい訳です。 もう4月。里のポプラが黄金に輝き、山の南極ブナが赤く色付きます。美しい秋の到来です。 今年は林檎の実が1つも付きませんでした。農場には種類の違う30本以上林檎の木があるので、どんなに不作の年でもゼロという事はありませんでした。我が家の林檎の木は、殆どが種から育ったもので、剪定も施肥もしていない野生の林檎です。 去年は大豊作で収穫したものを一つ一つ紙に包んで箱詰めし、12月位まで食べていました。勿…

  • こ、怖い。

    2月に日本の友人から、「日本は寒いので、南半球の夏の暖かい話題を楽しみにしています。」とメールがありました。ところがその日から夏には珍しい雨が続きました。水不足と旱魃での山火事の心配をしていた住民にとっては待望の恵みの雨でしたが、気温がグッと下がりストーブを焚く日が続きました。 数日前からまた快晴の日に戻りましたが、夏から一気に秋に突入してしまった様で、暖かい話題とは無縁になってしまいました。 山の紅葉にはまだ早いですが、我が家のライラックの葉は深いえんじ色に変わり始め、今年は収穫ゼロだったリンゴの木の葉も黄色くなって、日が当たると周りの空気を黄金に染めています。 世界は相変わらず心が硬くなっ…

  • 待望の暖炉

    作業中 ウクライナとロシアで戦闘が始まった様です。 詳しい事は分かりませんが、気持ちが沈んでいます。 両国の友人知人は居ませんし、パタゴニアからは遠い遠い殆ど縁のない国です。それでも、今この瞬間にも多くの市民が着の身着のままで隣国へ避難しようとしているのかと思うと、世界はどこまで壊れていくんだろうと情けなくなってきます。 世界情勢とか政治経済の事は分からないし、自然災害を含め世界中であまりにも多くの事が起きていて全てに実感が無かったけれど、今回のこのニュースはとてもショックで恐ろしいと感じています。 それでも私の日常は変わりなく続いています。本当はいろんな事が変わってきているのだけど、「大丈夫…

  • 大丈夫。どうって事ないよ

    去年の今頃は大規模な山火事で、煙で町が霞み、山の中腹からはのろしのように煙がいくつも立ち昇っていて、焼け付くような太陽見ながら、恐ろしさや悲しさなど、どうしようもない焦燥感で一杯でした。 今年は相変わらず雨は降りませんが、去年の様な息苦しさは感じません。このまま何も起こらず秋を迎えて欲しいです。 暖炉作りも具体的に進み始めています。耐火煉瓦や耐熱の扉も揃い、去年引っ越してきた日系人の家族が、暖炉作りの経験を兼ねてと手伝いに来てくれることになり、長年愛用した調理用薪ストーブの下取りも決まり、中旬には始められそうです。 想像以上に材料費がかかってしまい蓄えゼロになりましたが、空っぽになれば新しく入…

  • お餅大好き

    ずっとやりたい事がありました。凄く日本的で、嬉しくって、美味しくって、楽しいこと。 お餅つき。 20年以上前、アルゼンチンの友人が桜の太い幹の丸太をくれました。薪にするのは勿体無すぎます。その時いらっした日本の大工さんが、それで臼と杵を作ってくださいました。日本の臼のように大きくて深いものは出来ませんでしたが、立派なパタゴニア臼ができました。 移住した日本人の方が来られた時や日本食が好きな友人を呼んで何度か餅つきをしました。 想像以上に喜んでくれました。 搗き立てのお餅も美味しいと驚く程食べてくれました。 ここ数年、エルボルソンで餅米が手に入らなくなったことや、コロナで人を呼びにくくなったこと…

  • 2022年の始まりに

    2022年 2が並んで可愛い感じのする年です。 子供の頃や若い頃には2022年をアルゼンチンで迎えているなんて思いもしなかったです。というか、そもそも2022年という年を想像した事がありませんでした。 それはずっと遠い未来の、自分には縁のない年でした。 それがどうでしょう! 日本とは遠くはなれた地で言葉もろくに話せないのに、周りの人に支えてもらいながら、自然や動物たちに守ってもらいながら、2022年を生きています。不思議な気持ちです。 去年、言葉に出す事で実現すると考えて、新年の抱負を沢山書きました。 一年が過ぎ バイオトイレも道場の基礎もストーブも出来ていません。 梅の収穫に友人の所へも行け…

  • 2021年の最後に

    手作りクリスマスプレゼント 私は週2回街に豆腐と味噌を卸に行きます。そしてその時に買い物をして日本語の家庭教師、習字教室をします。それ以外は基本的に農場にいます。 最近、朝少し遅く街に行くと、もう車がいっぱいで駐車する場所に困る事が多くなりました。歩行者も増えて飛び出しがないか、いつも緊張しています。買い物に行ってもレジで待つ時間が長くなりました。 ああそうか…もう2021年も終わりで、夏の観光シーズンに入ったんだ、と気づきました。 農場でも年末年始の花、アンデスの山百合アマンカイが咲いています。収穫しなかったサクランボが半分干からびて落ちてきます。ローズヒップの花が咲いています。草むらで遊ん…

  • 木と向き合う

    真夏の1月2月は日射しがきつく日中はとても外では働けません。直射日光の当たらない林の中でも、やはり暑さの為能率が下がります。ですから、真夏がやって来る前の今、猛烈に薪準備をしています。 林の中の立ち枯れの木をのこぎりで切り倒し、枝を払い、持ち運べる長さに切ります。 そしてそれを手で運び、薪小屋の近くでストーブに入る長さに切り、太いものは斧で割ります。そして薪小屋に積んでいきます。 我が家に来た人が驚くのは、薪がきちんと積み重なって保管されていることです。 他の所では長さも太さもまちまちの切り出した木を、そのままどんどん放り投げて積み上げています。そして必要な時に、切ったり割ったりしています。 …

  • 私の元気の素

    2021年もあと1ヶ月。 吹く風にむわんと熱気を感じることが多くなってきました。 カラカラの夏がやって来ます。 我が家には犬が3匹います。2匹はまだ1歳半のいたずら盛りの兄妹。いつも転げ回って遊んでいます。だいぶ落ち着いてきましたが、穴掘りが大好きで、うっかり仕舞い忘れた軍手や手ぬぐいは、決して見逃す事無く見事に噛み千切ってくれます。 そんな彼らが大好きなのは、払った小枝の取り合いです。特に柳の枝がお気に入りです。それは小枝がポキポキ簡単に折れるし、皮もするする剥けるからです。 先日、家の屋根まで枝を伸ばしてしまった柳の整理をしました。もう2匹とも大興奮。 その姿を見て、おもちゃも買ってもらえ…

  • 春の香りに包まれて

    11月は香りの季節です。 早朝外に出ると玄関横に生えている、つる性の植物の花の甘い香りに包まれます。 日中林を歩くと、野生ランの甘い香りが漂っています。 語彙が少なく、文章力もないので、ただ甘い香りとしか表現出来ないのが悔しいですが、それぞれが独特の香りを持っていて、決して同じではないのです。 幸せの香り。 優しい香り。 心が弾む香り。 この香りの中では、何時も心が軽くなって、大げさですが今ここにいる、ここで生きている幸せを噛みしめることができます。 きっと今が一番花の色で景色が染まる艶やかな季節です。 エニシダが満開です。ルピナスも咲いています。カラファテの小さな丸い黄色い花も、ライラックも…

  • 自然に自然に

    パタゴニアの11月は風の季節。サクランボの花が風で一気に散りました。露天風呂には舞い降りた花びらが一面に浮いて風情があります。 でもお湯を沸かすと花びらは残骸と化してしまうので、花湯を楽しめる訳ではありません。 ブエノスアイレスでは10月に35度という高温を記録しました。 パタゴニアでも結局まとまった雨が降らず、山に雪が無く水不足が始まっています。 30年住んでいる人が、井戸が枯れ、春の畑の種まきが出来ないと嘆いていました。我が地区の名前Mallin(マジン)は原住民語で湿地帯という意味だそうです。 20年前までは冬はバケツをぶちまけたような雨が何日も続き、アスファルトもなかったので、ドロドロ…

  • 新しい出会いにワクワクする春

    八重桜と姥桜 10月も半ばを過ぎ、今年もworkaway でボランティアを受け入れる時期になりました。 昨日からペルー人の28歳の女性が来ています。 彼女は2年前からブエノスアイレスの大学に留学していて、去年も我が家に来たいと連絡をくれましたが、既に他のボランティアが決まっていたのでお断りしました。 そしたら今年はまだ募集をしていない9月早々にまた連絡をくれたのです。 本来なら天気の安定している11月から受け入れを開始するのですが、今年は雨が降らず、日中はもう汗ばむほどの陽気となっているので、外仕事には夏より快適な今の方が効率が上がると思いokしました。 私は1週間から10日までの短期受け入れ…

  • 春の町を行進する

    カレンダーをめくって、「えっ」と声が出ました。 10月になって、今年も後3ヶ月なんだと気づき、時間の流れの速さに改めて驚きました。 天気が悪いと薪ストーブを一日中焚いていますし、快晴の早朝はマイナスにまで気温が下がりますが、春は確実にやって来ています。 梅の花は散り、水仙も花の時期を終わろうとしています。 今はボケの花が満開です。もう少ししたらタンポポとチューリプが咲き、さくらんぼの蕾が膨らむでしょう。草たちも緑濃くぐんぐん大きくなっていきます。 春特有の西風が時々大荒れします。屋根が吹っ飛ばなきゃ良いんだけど、と何時もハラハラしています。 先日、生まれて初めてデモに参加しました。 アルゼンチ…

  • パタゴニアの女子会

    今日は風は強いですが暖かく、薪ストーブをつけていません。ただ老猫「福」には肌寒いようなので、16:00にはストーブをつけてあげようと思います。 来週の21日は春の日。瞬く間に月日が流れていきます。 週2回エルボルソンの町に行きますが、この時期は行く度に景色が大きく変わっています。 今は梅の花が満開です。 この木は町のメイン通りの中央分離帯に植えられていて、街を彩っています。 中央分離帯は広く、色んな木や花が植えられています。 今は梅の花。もう少ししたらチューリップ。夏にはルピナスや薔薇が咲きます。 草もこまめに刈っています。 夏はこの中央分離帯に人が寝そべり、マテ茶や地ビールを飲んだり、サンド…

  • もうすぐ春だよ

    暦の上ではまだ冬ですが、暖冬も手伝って、すっかり春の気配です。 木に囲まれた我が農場でも、陽だまりの水仙が花開きました。新記録です。 せっかく積もった山の雪も溶けてしまい、また水不足の心配です。 日中はストーブなしでも良いのですが、来月20歳を迎える猫の福には寒いようで、まだまだ火を消せません。 ほんの数ヶ月前までは、朝私の目覚ましがなると「にゃーにゃー」鳴いて朝ごはんを催促し続けていましたが、今は、私が起き出してストーブの火をつけても丸まって寝ていることが多くなりました。 子供の頃から動物が好きで、いつも白黒で名前もニャン吉という猫を飼っていましたが皆んな早死にでした。母に「あんたが寅年だか…

  • 落ち込んだけど、復活するぞ!

    待望の雨が降りました。 ザアザアと降り続く冬の雨には程遠かったですが、それでも薄っすらとですが山に雪が積もりました。誰もが待ち望んでいた雨でした。 天気予報を見ると、明日から来週半ばまで雨の予報です。当たらないと有名な天気予報ですが、今回ばかりは皆の「雨よ降れ」の大きな望みと希望が集まっているので、きっと降るでしょう。 もう8月も終わります。乾燥具合にもよりますが、9月半ばから野外の焚き火が禁止になります。焚き火といっても、こちらでは木を切ったり、選定したりした枝を燃やす事です。薪にしない枝や灌木は林にそのまま残しておくと、夏に山火事の原因になるからと冬に間に燃やすように指導されます。 ですか…

  • 心で見ること

    あっという間に8月も一週間が過ぎました。 相変わらず雨が降らず、山には雪がありません。朝夜は気温がグッと下がりマイナス2度3度、時にはマイナス5度以下にもなりますが、日中は眩しい青空に、太陽がサンサンと輝き朝と同じ服で作業すると、ほんのりと汗ばんでしまいます。 暖冬は今までもありましたが、こんなに乾燥して暖かい冬は初めての気がします。 ギリシャやアメリカ合衆国では猛暑で山火事が広がっていますが、この夏アルゼンチンでも同じ事にならない様に祈るだけです。 昨年コロナが始まった時、一時、豆腐や味噌の卸も日本語教室も中止にしていました。3ヶ月ほどで、お店の希望もあり豆腐味噌の卸は再開しましたが、日本語…

  • いただきますに続く未来

    今年はとても豊かな秋でした。 エルボルソン地区でも特に気候条件が厳しい我が家ですら、りんごもプラムもさくらんぼも大豊作でした。ですから標高がここより低く暖かい町では、果実だけでなく、くるみや栗などの木の実も大豊作でした。 ところがコロナの影響で観光客が激減し、生果もジャムなどの加工品もあまり売れませんでした。どこもかしこも大豊作なので、町の住人も殆ど買いません。私も頼まれて、味噌をくるみや栗、かりんと物々交換し、乾燥やジャムなどに加工できるものはしました。 我が家もそうですが、取りきれなかったものは自然界の動物たちの食料となったり、土に還っていくのでゴミになるわけではありません。 それでもやっ…

  • 雨の日にお金を見ながら考える事

    どこもかしこもカチカチに凍って、厳しい冬到来と思っていたのが、7月に入ってからはマイナスに冷える日がなく、日中も8度近くまで気温が上がる日もある暖冬になっています。 七夕前後は雨が続き、雨漏りが酷く、置いたバケツにポタポタと溜まる水音を楽しみました。この音を聞けるのは今の日本では珍しいのではないでしょうか? 春になったら本格的に屋根を直したいのですが、全てを張り替えるのは金銭的に無理で、部分的に補強し雨漏りが収まれば上等です。 気温の急激な変化は、世界中でごく当たり前のようになってしまっているようで、気候の話題はあまりパタゴニア感が出なくなってしまいました。 それなら夏涼しく冬暖かい、快適なパ…

  • 命がいっぱい

    取り残した林檎が木の上で冬を迎えています パタゴニアは夜の長い冬を迎えています。 夕方7時には真っ暗になり、朝は9時過ぎにやっと薄明るくなります。 暖冬か?と思ったのも束の間、先週から寒波が続いています。 最低温度はいつもマイナス5度前後でそれ程でもないのですが、日中の気温が上がらず5度まで上がれば上等です。 水が凍らない様、家の水道をチョロチョロ出していたのですが、凍って出なくなってしまいました。天気予報を見ると今月は寒波が続き、蛇口から水の出ない生活が暫くは続きそうです。 でもいつも外の600リットルに水を貯めているので水無し生活というわけではありません。 また電動ポンプが凍らない様、友人…

  • 大好きオーラ

    秋口、急に気温が下がり寒い日が多く、どんな厳しい冬が来るのかと思っていましたが、6月になってからは、雨の多い割と暖かい日が続いています。 暖かいと言ってもマイナスに下がらないだけで、日中でも15度を超える日はあまりありません。 雨で外仕事をする事もなく、薪ストーブの燃えた家の中で過ごすので暖かいと感じているだけかもしれませんが。 今年は友人と共同で畑を作り、水やりもたっぷりした甲斐があって、とても多くの収穫がありました。中でもキャベツが50球近く大きく育ち、先日友人と半日かけてザワークラウトを作りました。 少しづつ食べ始めていますが、生姜やこしょう、ハーブ類を入れたいろんな味を作ったので、味比…

  • 私の道

    前回に続いて焼き物のお話。 最低でも一年に一回は窯焚きをしていましたが、ここ数回ずっと焼き不足、温度不足でいつも目指している、蒼色が出ませんでした。 釉薬は粘土と灰に温度を下げる融解剤を混ぜて作ります。 時々落ち葉を置いてみたり、鉄粉を振ってみたりします。 前回の焼きで、釉薬をかけた作品はうまく解けず、ぶくが出てしまったので、今回は灰を入れずに農場の粘土にボラックスかフリッタを1:1の割合で混ぜました。 友人の作品は素焼きだけにしてもらい、安定して焼ける窯の一番奥に入れました。 真ん中から手前は私の素焼きか、釉掛け作品にしました。 一応穴窯ですから、火を入れる焚き口の近くは炎が当たり、温度も奥…

  • ずっと一生寄り添って

    薪一本入れるのも真剣勝負 まだ半分も終わっていませんが、今年は面白い年です。 何が面白いかと言うと、ここ数年離れていた焼き物が、急に私の暮らしにまた大きく関わってきたからです。 夏に国内移住してきた日系人ご家族が、「この街にはTokikoの名前を知っている人が結構いますね。」と話してくれました。 「豆腐とか味噌がよく売れるようになったから。」と返事すると、 「焼き物で有名だったよ。」と言われたので正直とても驚きました。 また20年近く前青空市場で焼き物を売っていた時、作品をとても気に入って数点購入してくれた人がいました。年に一回会うか会わないか程度のお付き合いでしたが、この夏に、ブエノスアイレ…

  • 希望に出会う

    幸せの情景 突然 冬がやって来ました。 待望のまとまった雨が3日続いた後、抜けるような青空が広がる快晴に変わりましたが、気温はマイナスに下がり、霜で真っ白になる朝がやって来ました。 まだ5月の初めだと油断していたので、この寒波には体も心も驚いています。 畑には取り残したキャベツやふだん草が、木には取りきれなかったりんごがバリバリに凍っています。 夜に凍った大地が日中の太陽で表面だけが溶け、ズルズルヌルヌルのぬかるみになってしまいます。 アンデスの山は見事に紅葉して、雪のベールをまとっています。でも里の黄葉した木々は、どんどん葉を落とし、寂しい風景に変わっていきます。 ここ数年私が気になっている…

  • パタゴニアの秋の中で

    「ああ綺麗だな」 1日に何度も声にでます。 パタゴニアは日に日に秋が深まっています。 アンデスの山頂も南極ブナの紅葉が始まりました。里では防風林として至る所に植えられているポプラが、透き通るような明るい黄色に変わりました。 りんご、プラム、さくらんぼの果樹や柳やリラや楓や西洋ニワトコの葉が深い黄色や紅色や鮮やかな赤に変わり、農場を秋色に染め上げています。 そして風があると葉が踊りながら散っていきます。その時、シャラシャラと歌います。一瞬小川が流れる音に聞こえます。 犬達がかくれんぼしていても、積もった落ち葉を踏むカサカサという乾いた音で直ぐに見つけられます。 秋には色と音があるのです。もちろん…

  • 心配は心の無駄遣い

    4月が始まりました。 朝は8時を過ぎても日が登らず、薄暗いです。 ワンコ達の体内時計は夏時間のままらしく、8時前にはご飯を欲しがりますが明るくなる8時半過ぎまで無視しています。 そろそろ朝晩は薪ストーブが恋しい季節になりました。 今年はボランティアも去年の3分の一ほどしか受け入れず、日本語教室も休講のままでした。 薪準備は遅れていますが、気分的にはのんびりと過ごせました。 山火事の多い夏でした。 雨が降らず、あちこちで水が枯れ水不足になっています。 それでも果樹が大豊作です。プラムもリンゴも取りきれず、木の下は果実のジュータンが出来、甘い香りを漂わせています。 ここに住み始めてからずっと、朝夕…

  • 見えない力こそ

    見えないもの 形にならないもの 数字で表せないもの 科学的に証明できないもの 私はそう言うものを大切に思い信じています。特にパタゴニアで暮らしていく中で、世界規模の大きな力での情報操作を感じ、常識とか先入観の恐ろしさを知りました。本当は知らない方が楽だけど、それは幸せじゃないと思っています。勿論人の意見を聞く事、世の中の流れを見る事は重要です。でも判断は自分でしなければなりません。ですから自分の直感や気持ちを磨こうと思っています。 ぶれない心を持つ事はまだまだ出来ませんが、それでも以前よりずっと自分に自信を持てるようになりました。 さて、 引き取った子犬の大将と悟りも8ヶ月を過ぎ大きくなりまし…

  • ホップの香り

    暑い暑い日が続いています。 雨が全く降らなくなり、いつもなら車道の真ん中に草が伸びて、車高の低い車で来る友人が迷惑がっていましたが、今年はその草も枯れてしまっています。 湿気が殆ど無いので早朝は肌寒く、日中は焦げつく暑さです。 私の住むエルボルソンは、ビールの原料のホップの産地です。スペイン語ではルプロと言います。 我が家にもルプロの株があり、放ったらかしにしていますが、春に芽を出し、蔓が伸びて花をつけます。今年はあまりの乾燥で殆ど目立ちませんが、枯れきってしまう事はなく、また来年には芽を出します。 ここへ来た頃は、自然の物をなるたけ食べたいとせっせと野草を摘んでは調理していました。 私には少…

  • エコって何だろう?

    10年近く前、町に再生エコハウスが出来ました。 ペットボトルにビニールゴミを詰め込んだ物を土台に埋めその上に家を建て、壁は乾草やおがこ、砂を混ぜ込んだ粘土(土壁)で、外の階段や花壇などは古タイヤを利用していたり、ガラス瓶を明かり取りにし、屋根はトタンの代わりに土をもり、そこで草やイチゴなどを育てる方式の、今こちらでブームの資源再利用の家でした。 でもゴミの上に住むなんて体に悪そうとか、屋根を土にするのは夏暑すぎて植物焼けそうだし、水やりするのかなあ?なんか無駄のような…とか、自然利用って言ったって、大量に使う粘土を他所から持ってくるんだし、と、見学してみたい気は有りましたが、大きく心を揺さぶら…

  • 雨を待つ日々

    もう1ヶ月近く山が燃えています。 2000ヘクタール灰になりました。 今朝農場で、降った灰をパラパラと見つけました。 エルボルソンの町から約25km北の村で山火事は始まりました。ブエノスでニュースになったのか、友人が心配して様子を尋ねてきました。恥ずかしい話、数日バタバタと忙しくラジオを聞かなかったので、山火事のことを友人を通じて初めて知りました。ヘリコプターの音が聞こえていて変だなあとは思っていましたが、その時はそのくらい影響がありませんでした。 連絡を貰った翌日小雨が降り、これで火事も治るだろうと軽く考えていました。 ところが火の勢いは予想以上に強く、たった半日の雨では鎮火されませんでした…

  • 輝く未来

    アルゼンチンへ来た当初、隣人の子供達が私を「TOKIKO」と、友達の様に呼び捨てするのにとても驚きました。日本では考えられない事でした。 この国には年上を敬う習慣が無いのかと、少し不愉快にもなりました。 でも直ぐに名前を呼ばれる事に抵抗が無くなり、かえって親しみを感じる様になりました。 例えば、知らない誰かに話し掛ける時は「sr.セニョール」「sra.セニョーラ」と呼びかけます。直訳すると「おじさん、おばさん」又は「旦那さん、奥さん」になるのでしょうが、意味合いは違います。日本では「すみません…」と言うだけで、名詞で呼びかける事はしないでしょう。 こちらでは自己紹介をしたら、「よろしく。Tok…

  • 新年の抱負

    アルゼンチンのお正月は、1日は祝日ですが2日からはごくごく普通の生活です。一応「feliz año nuevo 新年おめでとう」と挨拶はしますが、普段の「おはよう」と気分的には変わりません。 ずっと(年が改まった気分が出ないなあ)と思ってきましたが、今年ふっと、それは私だけかも知れないと感じました。 私はラテン的にみんなと集まって、飲んで踊って歌って騒いで、と言う事が苦手で出来る限りそう言う場から離れてきました。静かにわんこ達と林の中で過ごすことが好きで、1人でも寂しいと思ったことはありません。でも街に行かないので知らなかっただけで、街の広場ではカウントダウンに人が集まりお祝いをしているそうで…

  • 2020年 ありがとうございました。

    2020年が終わります。 世界が大きく変わりました。最初は戸惑ったけど、あっという間にそれにも慣れて、困ったとか苦しいとか不安を感じることもなく過ごしています。 何が真実で、何が嘘で、どんな風にコントロールされているのか、誰がどんな目的で世界を動かそうとしているのか? 溢れる情報を見れば見るほど混乱します。 幼い頃から信じて常識だと思ってきたことが、「あれ?変だな。」「いやそれは違うよ。」と感じることの方が多くなってます。 ずっと握りしめていたものがありました。本当はもう手が痛くて嫌な臭いもしているのに変化が怖くて手離せませんでした。その手をばちんと叩かれて、思わず開いてしまって慌てたけれど、…

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