前回は保管方法について考えてみました。今回は保管されたモノを移動する方法について考えてみたいと思います。まず倉庫の中での運搬を検討してみましょう。一般的に使われているのがフォークリフトです。入荷された貨物を決められた場所まで運搬するのに大変便利な機器
会社収益向上のためにコスト改善は必須。意外と難しい物流コスト改善の取り組みについて易しく解説します。
大手製造会社で長年に亘り物流IE、物流技術担当として物流の構築、改善に取り組む。国内外を問わず、主として製造会社の物流改善の指導に明け暮れる日々を過ごしている。
前回は保管方法について考えてみました。今回は保管されたモノを移動する方法について考えてみたいと思います。まず倉庫の中での運搬を検討してみましょう。一般的に使われているのがフォークリフトです。入荷された貨物を決められた場所まで運搬するのに大変便利な機器
今回はモノを保管する場合の方法について整理してみたいと思います。1.保管場所モノを保管する場合、どこに置くのがふさわしいのかを考えてみます。例えば地域の問題があります。そのモノが売れる地域に倉庫を設置し、そこからお客様の要望にあわせ、できるだけ短納
物流人財育成の勘所(3) サプライチェーンマネジメントと荷姿知識
物流人財に知っておいていただきたいことは「物流は結果である」ということです。たとえば工程と工程を離して設計すれば、工程間運搬が永遠に発生します。ものづくりの方式を決定すれば在庫が決まります。三日ロット行えば最大で三日分の在庫が発生し、そのための容器や置
発注のポイントは必要なものだけ購入するという点です。ジャストインタイムという言葉がありますが、必要なものを必要な時に必要な数量だけ購入するという点です。この発注ですが、その仕事の背景には在庫管理スキルが必要になってきます。在庫にはロット在庫と安全在庫が
物流事業者に関わらず、物流に明るい人を育てなければならないことに多くの会社が気づき始めました。その要因となったのが物流コスト上昇のリスクです。物流の担い手が少なくなり、物流オペレーションを実行していく人が少なくなれば経済原則で人件費が上昇します。物流
物流安全に関しては最低限の法令を守り、さらにその上を行くルールを社内で決めていくことが求められます。フォークリフトの扱いに関するルール、荷物の運搬に関するルール、そのた物流作業に関する安全の視点でのルールをきちんと決めていくことです。ルールを決めたら
物流安全に関する事項では法令についても気を配る必要があります。知らなかったために法令違反を犯してしまってはそれこそ大変なことになります。公道上の安全に関しては運輸安全マネジメントに取り組む必要がありますが、この活動の主旨と詳細については貨物自動車運送事
建設業や製造業はどちらかというと労災が発生する確率が高い産業であるため、比較的安全に対する取組は充実している感があります。一方で物流業はというと、その取組にややバラつきがある気がします。しかし物流も安全には最優先で取り組まなければならないことはいうまで
大きな視点で物流を見よう(3) 物流を成り立たせるための要素を学べ
世の中に存在する「もの」は調達、生産、販売の流れで消費者の手元に届き、それが消費されていきます。この流れの一部が「運搬」なわけです。しかしあくまでも一部であって、その運搬に対していろいろな影響を与える他の行為が多く存在するのです。そしてまた一部ではあ
私たちが取り組むべき範囲はサプライチェーン全体です。つまり物流管理というよりも、サプライチェーンマネジメントが私たちの領域なのです。物流はある行為の結果として表れます。たとえば拠点と拠点を離して設計すると、その2つの拠点間に輸送というものが発生します。
将来に向けて物流は大きな課題になっていくことは間違いないでしょう。話題になっている輸送能力不足はその担い手がなければ大きな問題になります。多くの人と話をしていると、物流に対する認識で気になることが出てきます。それは物流を狭い視点でしかとらえていないこと
物流現場改善の方法として、作業改善と工程改善が挙げられます。まず作業改善について考えていきましょう。作業改善はその名の通り、物流作業のやり方を変えていくことで効率化を行うことです。たとえば梱包作業で部品の位置を50㎝近づけることで、「とりおき」工数を減ら
物流現場の改善ノウハウ習得の前に必ず取り組んでいただきたいことがあります。それが「物流作業の標準化」です。残念ながらほとんどの物流現場作業が標準化されていません。なぜでしょうか。理由はいくつかあると思いますが、根本を質すと「物流への無関心」ということに
生産現場の改善は何十年も前からとことん実施されてきました。今では「歩行一歩」を詰める改善レベルにまで来ていると思われます。このような現場改善ですが、塵も積もれば山となる、のたとえではないですが、日本の製造業の強さを象徴しています。真面目に、かつ愚直に
物流の作業管理を現場だけに任せるのはいかがなものかと思います。物流標準作業の共通項目の指示や、その整備状況などをチェックする部署はあった方がよいかもしれません。よく物流管理課といったスタッフ部署を設けている会社がありますが、それはそれでとてもよい考え方
物流不良流出を防ぐために、会社としてこれだけは守って欲しいと思うアイテムはあると思います。会社の中には複数の物流部署があるかもしれませんが、それだけはすべての部署に共通に守ってもらうべきアイテムとしてあらかじめ挙げておくとよいかもしれません。「3点照合」
物流不良流出を防ぐには 社内ルールの確立とそれを守らせるしくみ
物流不良に悩んでいる会社も多いことかと思います。せっかく生産工程で良い製品を作ったとしても、物流工程で間違いが発生してしまったら台無しです。小売業や流通業ではものづくりの工程がありませんから、ほとんど物流的業務であると思われます。そこでの間違いはプロと
物流が生産と同じラインに立てたとしたら、そこからは物流のステータスを向上するために、そして会社をよくするために貢献していかなければなりません。工場の物流は実は「付加価値のある物流」を実行できる立場にあります。その付加価値のある物流について確認していきま
よく耳にすることですが、製造業の経営者や管理者は生産活動には興味を持つものの、物流には無関心であるとよく言われます。物流について学生時代にきっちりと勉強したことがある人は皆無かもしれません。一方でものづくりに関してはさまざまな技術が工学として学ぶ機会が
メーカーではものづくりが主体のため、あまり物流には目が向いていないように感じます。しかしもしメーカーで物流を改善すれば、大きく生産効率が向上することがあるのです。工場において生産活動と物流活動はあえて切り離して考える必要はないのではないでしょうか。大き
物流作業を標準化し、それを作業者に徹底的に教え込む。この工程が最重要であることはいうまでもありません。そして時々教えた通りに仕事をしているか、何か手順を違えていないか、重要ポイントを外していないかを作業観察を行いチェックします。この2つは物流現場監督者
物流作業は自由度が高いため、いろいろな手順で行うことができてしまいます。生産活動では多くの作業が一定の手順に従わないとできませんが、物流作業はそうではありません。その影響か物流現場の多くで作業のやり方にばらつきがあります。作業者ごとに手順や方法が異なる
皆さんは通信販売で購入したものや、自宅配送を依頼したものについて、間違いや破損などの経験をされたことはありますでしょうか。B to C の物流では頻度が多くないため、間違いにあったことが無いという人は多いと思います。一方でそれでも間違った商品が届いたという人は
荷主と物流事業者の関係は単なる顧客とサプライヤーの関係ではありません。むしろお互いパートナーの関係にあるわけです。ですから互いにメリットがあることは実作業以外であっても取り組んで行くことが望ましいのです。その一つが共同改善活動です。自分たちの仕事の仕
荷主と物流事業者の関係(5) 荷主と物流事業者の関係は「ビジネスパートナー」の関係
言うまでもありませんが、荷主と物流事業者の関係は「ビジネスパートナー」の関係です。強者と弱者の関係では上手くいくものも上手くいかなくなってしまいます。そこで、お互いのよいところを認め合い、相互がよくなっていくような活動を進めていくことが望ましい関係だと
物流事業者は見積もりを作成する際に、やや大雑把すぎる気がします。それで十分な利益が出ればよいのですが、下手すると赤字で受注してしまうことがあります。同じ距離の輸送であっても条件次第で価格は変えるべきです。時刻指定なしでその日の内に到着すればよい場合と、
荷主と物流事業者の関係(3) 現場同士の話し合いのみで契約内容を変更
荷主と物流事業者の間で、特に現場同士の話し合いのみで契約内容を変更してしまう傾向があるようです。しかしそう簡単に契約内容を変更してしまってよいのかというと、それには問題ありと言わざるを得ません。よくあるパターンが、契約内容に含まれていない細かい仕事を荷
物流事業者にとっては、荷主との取引条件を是正する良いタイミングに差し掛かったのではないでしょうか。あまりあからさまなやり方はふさわしくありませんが、ある程度の見直しはこのタイミングで実施していくべきです。もちろん、経済原則で今のような状況になっている
このところ荷主と物流事業者との関係に変化が表れてきました。その変化とは今まで決定的ともいえる強者と弱者の関係性が崩れてきたことです。荷主、着荷主は物流事業者にとって絶対的な存在でした。荷主や着荷主からこうして欲しいと言われればなかなか断れなかったのが物
物流業務は直接的に付加価値を生まない作業が多いかもしれません。しかし仕事のやり方次第では十分にお金に転換できる付加価値業務となることが可能です。たとえば小売業や卸売業では物流が常に在庫に触れていることに着目します。物流は顧客から言われたとおりに入出庫と
物流業務を行っていく上で、仕事の出来栄えをきちんと評価できるようにしておくことは当然のことと思います。その一環として物流KPI管理を行うことが効果的です。物流KPIにはいろいろな側面があると思いますが、まずはコスト系から考えてみましょう。たとえば一つひとつ
物流業務には一般的にオペレーション業務と管理業務の2種類があります。前者は運搬や保管などの物理的な業務で、後者は何かをマネジメントする業務です。どちらかというと、オペレーション業務にばかり目が行きがちですが、実際には管理業務が重要であると考えられます。
物流にもどんどんと新しい発想を取り入れていきたいものです。かつては「国鉄」の時代に旅客車両の後ろに貨物車両を連結し、貨客混載輸送を行っていました。最近ではJRとなり、旅客と貨物の会社が分かれたこともあり、すっかり見かけなくなりました。しかしここにきてまた
物流新技術を活用する(2) 庫内作業を効率化するためのしくみ
すでに多くの会社で導入が進んでいると思われるAGV(無人搬送車)ですが、さらに進化を続けています。庫内作業を効率化するためのしくみとして有効です。それが倉庫内の運搬作業を軽減するために導入されたAGVです。今まで倉庫からの出庫は作業員が棚間を移動しながら該当
物流新技術を活用する トラックの隊列走行とスワップボディコンテナ車両の活用
物流能力不足が話題になっています。たしかに通販物流の進展により多頻度小口物流が圧倒的に増えてきました。この傾向は当面続くことでしょう。また日本の物流業の生産性は低く、このことが労働力不足に拍車をかけています。物流の仕事を行っていく上で生産性を向上させて
物流是正のポイントは、第一に無償サービスからの脱却です。第二は言われるままに動くという受身仕事からの脱却です。まずこの二つを完璧にこなすように努力していきましょう。第一の無償サービスからの脱却は今すぐにアクションを取り、一年以内に解消するように計画を立
顧客から言われたから無償でやらざるを得ない、他部署から指示されたからその通りに動かざるを得ないという状況にあったとしたら、すぐに正さなければなりません。もういい加減受身の仕事のスタンスはやめにしましょう。それを主張できる時期に来ているから、今がチャンス
物流は今までどちらかというと弱い立場にありました。それは物流が従来言われたとおりに仕事をするという、受身であったことも要因の一つです。部品等を納入するために着荷主に行った際に、荷降ろしのついでに「棚入れ」して欲しいと言われればそれに従う、出発時に荷が揃
物流の要因系の項目に着目することは重要です。ものづくりやもの買い方、売り方などさまざまな要因に注目してみましょう。物流工程の中にも注目すべき箇所があります。まずは通路です。当然のことですが、工場でも倉庫でも通路は付加価値を生まないデッドスペースです。
自社物流の実態を知る(2) 自社物流の実態とその要因について明確にする
物流にはいろいろな活動の結果が表れるという特徴があります。たとえば売上予測の精度の悪さが在庫となり、物流エリアを圧迫します。物流部署はものが置けないことに対応するために、工場内や倉庫内で置場を探して動き回ります。最終的にそれでも置ききれなければ外部倉庫
自社の物流の実態について正しく語れる人は多くいません。メーカーであればものづくりが本業、小売業であれば販売が本業のため、あまり物流に目が行くことが無いからです。しかし物流の出来栄えによってモノづくりの効率も、販売の成績も大きく変わります。だからこそ物流
物流工程へのシステムと自動設備導入(3) 物流投資の前にやるべきこと
物流エラーを削減する手段としてハンディーターミナルを用いたバーコード照合が活用されています。比較的安価な場合もあるため、手軽に導入できるケースもあります。確かに製品出荷で一点ごとに照合していくことで、エラー削減に寄与することはあるでしょう。人手で確認す
物流工程へのシステムと自動設備導入(2) 中途半端な導入は危険
物流自動設備の導入にあたっては中途半端な導入は危険だと思います。前回もお話した通り、新設物流センターを全自動化するようなケースではメリットが大きいと思います。しかし工程の途中の一部だけの自動化はリスクを伴います。たとえば運搬を自動化する際に、AGVへの載せ
物流業務を行っている会社には、なかなか人を採用できずに困っている会社もあると思います。物流作業はどちらかというと労働集約型作業のため、人がいないとなかなか処理ができない性質を持っています。そこで今後のますますの高齢化と働き手不足のために物流工程に情報シ
物流人財育成の中でも最も重要なスキルとして物流改善スキルが挙げられます。物流企画力と同じくらい大切です。この改善スキル、机上だけではなかなか身に付かない類のものです。やはり経験が大切。何度も何度も物流現場に足を運び、3現主義で問題点発見と要因つぶしを行っ
効果的な物流人財育成(2) 物流や在庫の発生要因に気づかせる
メーカーでも小売りでも、育成したいと考えている担当者には、まずは調達の流れから調査をさせていくことをお勧めします。いろいろな知識を教え込むことも重要ですが、自社のものの流れがどのようになっているのかを調べることが最も実践的な勉強になります。ですから、
物流事業者を除き、物流ノウハウを持った人財を育成しようという会社は多くありません。メーカーでも小売りでも卸売でも同様です。この内卸売業は物流事業者と似たような仕事を行っている場合があり、特に倉庫保管と入出庫作業という簡単な物流のノウハウは持っていると思
物流アウトソース先には自社が期待していることに応えていただく必要があります。その伏線として、管理技術を伝授していく必要があるのです。さらに物流会社には皆さんからの評価値を伝えていくとよいと思います。物流アウトソース先であっても、皆さんの会社にとってサプ
皆さんの会社より物流テクニカルスキルの面では物流アウトソース先の方が上かもしれません。しかし、主として管理技術では皆さんの会社の方が上かもしれません。管理技術とは改善手法ですとか現場管理手法などの管理系の技術のことを指します。物流会社はこの管理技術は弱
物流アウトソース先との付き合い方 きちんと物流条件を提示する
日本企業の7割以上が物流業務を何かしらの形でアウトソースしていると聞きます。この物流アウトソースですが皆さんの会社では上手くいっていますでしょうか。本当にある話ですが、このような質問をすると「上手くいっているのかどうかわからない」という回答があります。
多くの会社が物流に目を向けてこなかったせいで出荷場の環境整備が遅れています。メーカーであれば生産優先ですから、生産工程の環境整備はばっちりできていても、出荷場に代表される物流環境はかなりプアーな状況です。この物流環境の悪さがトラックの待機問題や安全上の
出荷場でよく見かける光景として、出荷トラックの集中が挙げられます。よくあるパターンは午前中に入荷、午後から出荷というパターンです。これでトラックが構内で荷役を行うバランスがとれていればまだよいのですが、そこまでできていない会社では特定の時間帯に積み込み
皆さん物流にはどのようなカテゴリーがあるかご存知でしょうか。ものは大抵「入って出ていく」性質のものです。そのように考えると、物流は大きく二つ、入ってくるインバウンド物流と出ていくアウトバウンド物流に分けることができます。インバウンド物流は主として調達
日本は島国で国土面積も狭いため、国内物流は非常にやりやすい環境にあると思います。山がちではありますが道路網も整備されトラック輸送ではそれほどやりづらさは感じません。このような環境下での物流はそれほど困難さを感じないと思います。筆者の駐在していた中国に比
では早速世界銀行のLPIランキングについて確認していきましょう。その前に皆さんは日本の物流は世界の何位くらいだと思いますか?素直に考えると日本の物流は品質的に見てもサービス的に見ても悪いと思う人は少ないのではないでしょうか。コスト的にもそれほど高いとは感
筆者はよくセミナーで宅配物流(通販物流)の話をします。今までではほとんどマイナーであった通信販売が当たり前となり、それを支える物流が注目を浴びています。セミナー参加者の方に通販で発注してからどれくらいの時間で届けばよいかを聞いてみると、大半の方が「翌日
究極の物流改善とは物流の「生まれ」を良くすることです。構内物流では工程と工程の間を離さずに設計することで生まれの物流を良くすることができます。工場の場合、工程設計担当者が複数おり、それぞれの担当者は自分の担当する工程の「内部設計」をしっかりと行おうとし
物流は設計段階でその生産性がほとんど決定します。そして設計後の改善効果には厳しいものがあるといえるでしょう。たとえば拠点間を離して設置すればその間の輸送が永遠に発生し続けてしまいます。もし輸送を改善したいのであれば、輸送を発生させない物流設計が必要とな
皆さんは常日頃物流改善に取り組まれているとは思いますが、その効果がしだいに小さくなっていくことに悩まれている方もいらっしゃるかもしれません。物流改善は長年の間、その重要性を叫ばれながら、なかなか手が付けられてこなかった領域です。その意味では少しの改善で
物流をマネジメントできるシステム(3) 物流データベースシステム
物流の決定的な弱点はデータでものごとを判断しないことです。いつでもカンコツで行うため、常にロスを抱えた仕事になるのです。積載率管理も勘で判断しますので、甘めの結果となり改善につながりづらい実態があります。そこで今後はぜひ物流をデータ管理していく流れをつ
物流をマネジメントできるシステム(2) 容積的積載率と重量的積載率の管理
物流コストの約6割が輸送コストです。したがって物流担当者はどうしても輸送にフォーカスしていく必要があるのです。最近輸送価格が上がっているという話を聞きます。それであればなおさらで、輸送コストマネジメントは最重要課題であるといえるでしょう。一方で実態はい
世の中多くの領域でIT化が進み、業務効率も以前に比べて見違えるほど効率化しました。これはエラーでも同じことです。ミスを回避する手段が増えてきたからです。このようなIT化は物流領域でも全く同様です。物流業務はどちらかというと人手に頼る部分が大きいため、工数を
物流会社の交渉術(3) 契約内容を改善する千載一遇のチャンスは今
物流会社の皆さんにとっては顧客との交渉への「きっかけ」を国からプレゼントされたようなものです。たしかに人材不足のためものが運べなくなってきているため、「値上げ」を交渉に行きたいところですが、なかなかストレートに値上げとは言いづらかったかもしれません。し
物流会社の交渉術(2) トラックドライバーの荷待ち時間などの実態把握
国交省は平成29年5月31日、トラックドライバーの荷待ち時間などの実態把握や解消に向けて、 荷待ち時間などの記録を義務付けた貨物自動車運送事業輸送安全規則の一部を改正する省令を交付しました。ドライバーが車両総重量8トン以上または最大積載量5トン以上のトラ
最近人材不足の波が産業全体を飲み込もうとしています。特に人気のない業種はこの時期大変です。物流業はその典型といえるかもしれません。常に有効求人倍率が2倍を超えている自動車運転者という職種は、人不足でサプライチェーンに与える影響は少なくありません。この状
物流コストは売上高に100%比例するわけではないという話を前々回にさせていただきました。これは契約形態によりかなりの部分について比例化に持っていくことが可能です。輸送については以前からお話している「個建て契約」にすることで、倉庫契約については「単位面積あ
物流コストを原単位管理する場合の指標として、輸送ではよくトンkmという指標を使います。これは1トンの荷を1km輸送するときのコストのことです。この指標は荷量と輸送距離がわかれば把握可能ですから、比較的簡単にとることができます。また、一般的な指標でもある
物流コストの管理を行う場合、費用の総額を管理すると同時に、原単位での管理が必要です。原単位の管理とは、例えば製品を1個運ぶときに必要な物流コストとか、製品1kgを1km輸送するときに必要なコストといった、ある基準を定めて行うコスト管理のことを言います。
次に考えられるのがノウハウ提供型の物流サービスです。倉庫で保管業務を行う際に併せて物流品質向上のためのノウハウを提供してみるようなイメージです。顧客は物流品質向上とか物流コスト改善などのノウハウを欲しています。ですからこのようなノウハウにはお金を払って
高値で売れる物流サービスの中に「当日配送」は含まれるでしょうか。これはちょっと微妙なところかもしれません。たとえば通常配送料無料だけれども当日配送は一律800円と値付けしたらどうなるでしょうか。当日配送にバリューがあると考える人なら支払ってでもすぐに商品を
日本社会全体的に労働人口が減少しつつあります。このような環境下ではサービスを提供する側にとって試練の時代となります。つまり人手不足で仕事が追い付かなくなるという現象が起きるのです。労働力を確保するために条件を良くしなければならず、給与向上が利益を圧迫し
物流の自動化・システム化の留意点(6) 物流現場マネジメント・システム
皆さんが物流運営を行ううえで情報システムを導入されているかもしれません。膨大なアイテム数をこなすためには人手による作業だけだと工数的にも仕事の品質的にも大変だからです。物流を運営するにあたってよく使われるシステムにはWMSとTMSが挙げられます。WMSとはウエア
物流の自動化・システム化の留意点(5) バーコード照合とシャッター式ピッキング装置
物流工程の品質を向上したいと考えていらっしゃる方は多いと思います。製造工程ではそれなりのしくみと標準化がなされているため、不良流出には歯止めがかかっています。しかし物流工程では作業の標準化も十分でなく、品質管理活動もまだまだのレベルだと思われます。そこ
物流現場の効率化を支える設備は何も自動設備に限ったものではありません。物流作業をサポートし、その負荷を軽減するものもあります。皆さんの会社ではピッキング作業を行っていますでしょうか。この作業は出庫作業の一種で、オーダーに基づき棚から該当品を取り出す作業
物流の自動化・システム化の留意点(3) 移動棚と自動仕分け機
物流の自動化とはやや異なりますが、倉庫に導入する便利な設備として移動棚というものがあります。イメージは書庫のようなもので、棚自体を動かしながら入出庫を行うものです。この移動棚ですが、最大のメリットはスペースセービングです。一般的に倉庫に棚を設ける場合、
物流の自動化・システム化の留意点(2) 自動運搬車と自動倉庫
それでは実際に物流現場に自動設備を導入することを検討してみましょう。自動設備の大きな魅力は省人化です。また、人間が行うことによって発生しがちなミスを防止できることも大きな目的になることでしょう。省人化は特に工数を要する作業に適しています。これは会社によ
人材不足の時代は労働集約型産業である物流業にとっては厳しい時代だといえそうです。もちろん物流業だけに限った話ではありませんが、特に物流という職種は人気が無く、人集めには苦労しがちです。このような時代だからこそ自動化やシステム化に走りがちです。でもちょっ
物流業務を外注化している場合において、その実態を十分に把握できていないことがあります。いわゆる丸投げ状態です。経営者から物流の実態を教えろと言われて、外注に丸投げしているのでわかりませんとは口が裂けても言えないことでしょう。そこで今からでもよいので、
一度経営者に関心を持ってもらったならば、その状態を維持していきたいものです。仮にそのきっかけが物流コスト増のようなネガティブなものであったとしても、です。経営者が一番関心を持つものは「数字」です。ですから物流についても必ず何かしらの数字を用いて状況をイ
不思議なことがあります。多くの会社の経営者の物流に対する認識不足です。ものは黙っていても届くとの思いが強いのかもしれません。ところがあることがきっかけとなり、突然物流に対して知りたがる場面が出てくるようです。あるきっかけとは会社の利益が落ちたとか、お客
物流標準時間導入成功のポイント(3) 日常メンテナンスの容易化
当初定めた目標を達成できるのであれば、管理にかける工数はできるだけ減らしたいものです。特に物流標準時間管理ではこの点に注意が必要です。物流標準時間は最初はプロジェクトを組み、人を集めて、定められた期間で設定を行います。多くの会社でこのフェーズは注目度も
物流標準時間導入成功のポイント(2) 物流作業の特徴は作業の自由度が高いこと
物流作業を標準化しその作業に時間値を付けて行くことで物流標準時間が出来上がります。物流作業の特徴は作業の自由度が高いことです。製造作業では手順通りにやらないと作業そのものが成立しないことがほとんどですが、物流ではそれほどでもありません。物流では設備を
生産工程では当たり前に導入されている標準時間ですが、物流工程ではほとんどの会社で標準時間は導入されていません。しかし生産作業でも物流作業でも考え方は同じであり、一つひとつの作業ごとに実施すべき時間値というものは決まっていなければなりません。ではなぜ物
標準時間は自分の会社で決めればよいのです。ただし、自社の基準が甘すぎると他社には勝てないという事実があります。しかし物流では大方の会社が標準時間を導入していませんので、今すぐに他社との基準の差について心配することは無いかもしれません。大切なことは、自
物流作業計画の重要性(2) 出荷トラックからさかのぼって計画を定める
「本日中」という雑駁な納期管理は決して好ましいものではありません。もしそのような指示を本日の朝に出したとしたら、実質作業のペースを作業者任せにしていることになります。本来であれば時間ごと管理を行い、その時刻までに何がいくつできていなければならないかを指
多くの企業で物流作業を効率化したいと考えています。その時に物流現場での実作業を改善することに目が行きがちです。ほとんどの人が物流動線を短くするとか、置場を明確化して作業者の迷いを無くすといった改善を行なおうとします。これはこれで間違いではなく、どんど
物流が社内認知されるために(3) 物流でコストをかけて他で儲ける
物流が社内で認知されるようになるためには、それなりの仕事をしなければなりません。社内の標準以上の仕事をしなければなかなか認められることは難しいでしょう。ではどのような仕事をしていったらよいのでしょうか。それは自身の領域から一歩踏み出すことです。物流の仕
物流現場では基本的なことを最優先で行わなければなりません。それが物流作業の標準化です。物流現場でよく言われることとして、あの人は作業が速い、でもあの人は遅いといったことが挙げられます。実は人間の行う作業スピードに大きな差はないのです。ではなぜスピードが
今まで何度となくお話してきましたが、社内で物流の認知度が低い、上位者の関心が薄い、だから物流部門はつらい思いをしているという件、実は物流担当者は自分事として改善が必要と思われます。この事実は間違いないことです。会社内に限らず、社会の中でも物流に対する関
物流業務にはトレードオフの関係がよく見られます。たとえば輸送改善のために荷物を縮める方策として、容器の折り畳みが挙げられます。容器を折りたたむ際には数秒の工数がかかります。この時間を惜しんで容器の折り畳み化に消極的な姿勢が見られます。工場だと社内で誰
何事も同様だと思いますが、第一歩を踏み出さなければ何も変わりません。特に物流改革を行なおうと思うのであれば戦略的かつ行動的に進む必要があります。たしかに日本企業の中で物流への関心度は低いし、物流ノウハウを持った人も少ないのかもしれません。会社の中での地
物流業務について本当によく耳にする話があります。それは会社の上位層の方々が物流に関心が無い、責任を持って物流を何とかしようと考えていないという話です。それでなくても物流への関心度が低い国が日本です。物流学科も数えるほどしかなく、物流を専門的に学びたいと
工場内物流設計時には以下のような指標を設けて、その設計の出来栄えを評価するとよいと思います。・ 部品1個当たり運搬距離・ 工場内物流工数・ 工場内通路比率・ 工場内物流エリア比率レイアウトを新たに設計した時には、以前に比べてこれらの指標がよくなった
大きな物流であれ小さな物流であれ、それを発生させないように計画することが重要なのです。一度それを失敗すると永遠に物流が発生し続けますので。工場の中の工程設計といえば生産技術部門の本来業務です。工場のどこで、どのような設備を使ってものを生産するのかを企画
物流は最初が肝心です。オペレーションが始まる前にどこまで詳細な設計を行ったか、それ次第でオペレーションが始まった後の効率が大きく変わってきます。たとえば物流拠点や工場などの立地。どこに拠点を設置するのかによって、輸送距離という最も物流コストのかかる領域
積み込み、荷降ろし、棚入れ、ライン供給などはトラック輸送作業においては極力無くしたい作業です。その内積み込み、荷降ろしは無くしたいけれど無くせない付随作業でしょう。しかし棚入れ、ライン供給などは輸送作業ではありません。それとの因果関係があるわけでもあり
物流会社に敬遠される荷主会社(2) トラックを待機させる荷主
物流会社、特に運送事業者の場合、自社で保有しているトラックだけで荷主の荷物を運んでいるわけではありません。庸車というものが存在します。これは平たくいうと下請会社のトラックのことです。自社の下請会社に自社が受注した輸送を委託します。運送事業者は荷主から
最近輸送価格の値上げが一般的になりつつあります。今まで価格の値上げなど夢のまた夢だった物流会社だったわけですが、人員不足を契機に荷主と値上げ交渉を始めました。もちろんすべての荷主会社が値上げを受け入れているわけではありませんが、多くの荷主会社が理解を示
物流品質は常に愚直な活動で保持することが可能となります。つまり突飛なことをやるのではなく、決められたことをきちんと守ることが大切だということです。よく自動機やポカヨケ装置に走りがちですが、実際にはそのようなお金をかけなくても品質は守れます。逆にお金をか
物流品質向上にこだわる(2) 物流工程においてミスが発生する3つの理由
ルール通りの作業を行わなくてもたまたま不良が出ていなかったと解釈すべきです。このまま作業を続けていけばいつか不良が発生することでしょう。2つ目は「規則を守る意思がないことによる事故」です。先ほどの事例でも一部この要素が含まれています。「標準作業を守らない
「ブログリーダー」を活用して、Keinさんをフォローしませんか?
前回は保管方法について考えてみました。今回は保管されたモノを移動する方法について考えてみたいと思います。まず倉庫の中での運搬を検討してみましょう。一般的に使われているのがフォークリフトです。入荷された貨物を決められた場所まで運搬するのに大変便利な機器
今回はモノを保管する場合の方法について整理してみたいと思います。1.保管場所モノを保管する場合、どこに置くのがふさわしいのかを考えてみます。例えば地域の問題があります。そのモノが売れる地域に倉庫を設置し、そこからお客様の要望にあわせ、できるだけ短納
物流人財に知っておいていただきたいことは「物流は結果である」ということです。たとえば工程と工程を離して設計すれば、工程間運搬が永遠に発生します。ものづくりの方式を決定すれば在庫が決まります。三日ロット行えば最大で三日分の在庫が発生し、そのための容器や置
発注のポイントは必要なものだけ購入するという点です。ジャストインタイムという言葉がありますが、必要なものを必要な時に必要な数量だけ購入するという点です。この発注ですが、その仕事の背景には在庫管理スキルが必要になってきます。在庫にはロット在庫と安全在庫が
物流事業者に関わらず、物流に明るい人を育てなければならないことに多くの会社が気づき始めました。その要因となったのが物流コスト上昇のリスクです。物流の担い手が少なくなり、物流オペレーションを実行していく人が少なくなれば経済原則で人件費が上昇します。物流
物流安全に関しては最低限の法令を守り、さらにその上を行くルールを社内で決めていくことが求められます。フォークリフトの扱いに関するルール、荷物の運搬に関するルール、そのた物流作業に関する安全の視点でのルールをきちんと決めていくことです。ルールを決めたら
物流安全に関する事項では法令についても気を配る必要があります。知らなかったために法令違反を犯してしまってはそれこそ大変なことになります。公道上の安全に関しては運輸安全マネジメントに取り組む必要がありますが、この活動の主旨と詳細については貨物自動車運送事
建設業や製造業はどちらかというと労災が発生する確率が高い産業であるため、比較的安全に対する取組は充実している感があります。一方で物流業はというと、その取組にややバラつきがある気がします。しかし物流も安全には最優先で取り組まなければならないことはいうまで
世の中に存在する「もの」は調達、生産、販売の流れで消費者の手元に届き、それが消費されていきます。この流れの一部が「運搬」なわけです。しかしあくまでも一部であって、その運搬に対していろいろな影響を与える他の行為が多く存在するのです。そしてまた一部ではあ
私たちが取り組むべき範囲はサプライチェーン全体です。つまり物流管理というよりも、サプライチェーンマネジメントが私たちの領域なのです。物流はある行為の結果として表れます。たとえば拠点と拠点を離して設計すると、その2つの拠点間に輸送というものが発生します。
将来に向けて物流は大きな課題になっていくことは間違いないでしょう。話題になっている輸送能力不足はその担い手がなければ大きな問題になります。多くの人と話をしていると、物流に対する認識で気になることが出てきます。それは物流を狭い視点でしかとらえていないこと
物流現場改善の方法として、作業改善と工程改善が挙げられます。まず作業改善について考えていきましょう。作業改善はその名の通り、物流作業のやり方を変えていくことで効率化を行うことです。たとえば梱包作業で部品の位置を50㎝近づけることで、「とりおき」工数を減ら
物流現場の改善ノウハウ習得の前に必ず取り組んでいただきたいことがあります。それが「物流作業の標準化」です。残念ながらほとんどの物流現場作業が標準化されていません。なぜでしょうか。理由はいくつかあると思いますが、根本を質すと「物流への無関心」ということに
生産現場の改善は何十年も前からとことん実施されてきました。今では「歩行一歩」を詰める改善レベルにまで来ていると思われます。このような現場改善ですが、塵も積もれば山となる、のたとえではないですが、日本の製造業の強さを象徴しています。真面目に、かつ愚直に
物流の作業管理を現場だけに任せるのはいかがなものかと思います。物流標準作業の共通項目の指示や、その整備状況などをチェックする部署はあった方がよいかもしれません。よく物流管理課といったスタッフ部署を設けている会社がありますが、それはそれでとてもよい考え方
物流不良流出を防ぐために、会社としてこれだけは守って欲しいと思うアイテムはあると思います。会社の中には複数の物流部署があるかもしれませんが、それだけはすべての部署に共通に守ってもらうべきアイテムとしてあらかじめ挙げておくとよいかもしれません。「3点照合」
物流不良に悩んでいる会社も多いことかと思います。せっかく生産工程で良い製品を作ったとしても、物流工程で間違いが発生してしまったら台無しです。小売業や流通業ではものづくりの工程がありませんから、ほとんど物流的業務であると思われます。そこでの間違いはプロと
物流が生産と同じラインに立てたとしたら、そこからは物流のステータスを向上するために、そして会社をよくするために貢献していかなければなりません。工場の物流は実は「付加価値のある物流」を実行できる立場にあります。その付加価値のある物流について確認していきま
よく耳にすることですが、製造業の経営者や管理者は生産活動には興味を持つものの、物流には無関心であるとよく言われます。物流について学生時代にきっちりと勉強したことがある人は皆無かもしれません。一方でものづくりに関してはさまざまな技術が工学として学ぶ機会が
メーカーではものづくりが主体のため、あまり物流には目が向いていないように感じます。しかしもしメーカーで物流を改善すれば、大きく生産効率が向上することがあるのです。工場において生産活動と物流活動はあえて切り離して考える必要はないのではないでしょうか。大き
皆さんの会社では多くの物流業務を物流委託先に外注(アウトソース)しているのではないでしょうか。物流ストソースを行っていても、実際にはコスト削減や物流品質向上の効果が見られないというケースに遭遇することがあります。もし皆さんでしたらこのような場合にはどう
運搬に使った箱や緩衝材は物流が責任を持って回収します。ここを勘違いしないようにしたいものです。なぜなら箱や緩衝材は誰のためでもなく、物流のために必要だからです。とにかく顧客は中身だけ欲しいという原則に気づかなければなりません。もちろん、顧客が箱などを欲
先に記した原則論とは「顧客の立場から見た原則論」といえるかもしれません。逆の見方をすると、物流側はそのようには思っていないということです。物流側から見れば、物流過程で生じた包装資材等の処理は顧客側で実施すべしという発想ではないでしょうか。例に挙げた洗
物流の重要機能の一つに包装があります。この包装、皆さんもよくご存知の通り、モノを移動させる際にはどうしても必要になります。物流品質の中には製品を間違えない、数量を間違えないということと同時に製品に傷をつけないという基本があります。当たり前すぎる話かも
物流スタッフのモチベーションを向上させるためのしかけとして、何かしらのイベントを行うことも効果的だと思います。たとえば改善提案制度。業務上、何かしら改善を行った方がよいと思う点があれば、それを会社に提案することができる制度です。初めは何でもよいので提
管理監督者の日々業務中で重要なことがあります。それは「声掛け」です。当たり前のように聞こえるかもしれませんが意外とできていないのがこの声掛けです。管理監督者は部下である物流スタッフに関心を持たなければなりません。それが無ければモチベーションが向上するこ
企業は人なりといわれます。人がいて初めて組織となり、その組織で業務に取り組むことで会社の収益を上げていくことになります。最近話題になるハラスメント。これが従業員のモチベーションを悪化し、組織に淀みを生じさせます。ですから私たちは従業員のモチベーションを
目の前のトラックの荷台を見て隙間があるからもっと積み込め、こういうことを上司から言われたことがある人もいることでしょう。たしかにトラックは荷台をいっぱいにし、その保有する能力を目いっぱい活用することで物流効率化に寄与します。この考え方が間違ってるわけで
前回ご説明したような事象は起こりうる話です。物流をコストとしてとらえるあまり早くそれを縮めたいと考えた結果、他へ悪影響を及ぼすことを行ってしまったのですね。私たちがどうしても考えておかなければならないことは「物流はサービス業」だということです。単なるコ
皆さんは物流改善というとどのようなイメージを持ちますでしょうか。多くの人が物流はコストだという認識があります。物流=コスト、この考えは間違っているわけではありません。物流費を外払いしている場合、それを減らせばその分会社の利益になります。ですから物流コ
社内に教育の機会を設けることはとても重要なことです。物流の仕事は人に頼る部分がほとんどです。そのため人に対する投資を惜しむことは会社の衰退につながると考えるべきでしょう。物流系の業務にはこれといった国家検定がありません。物流の仕事でもものづくりと同様に
物流標準作業を定め、それを部下の作業者に教える。そしてその通りにやらせてみて作業観察を行う。もし標準外の動きをしていたらその場で修正させる。これが定められた物流品質を生み出すための基本です。物流現場の監督者は最低限この仕事を実行する必要があります。そ
物流品質にしても物流効率化にしても物流作業者に頼る部分が多いのではないでしょうか。本来であれば標準作業がきっちりと決められており、誰が行っても大きな差が出ないことが理想ではありますが。物流作業者のモチベーションが下がってしまうと品質不良を招くことがあり
今後日本の人口は確実に減少しますし高齢化もますます加速します。このままでは日本の国力が減衰していくことは避けて通れません。運ぶものが減ることで物流能力が余るということも最悪のシナリオとしては考えられるかもしれませんね。しかし私たちは日本の経済力を維持
皆さんもご存知の通り中国では「一帯一路」政策が掲げられました。これはグローバルロジスティクスルートを開拓することで中国を中心とした経済発展を導く基本思想だと思います。この基本思想が各地域における物流の開発と発展を促すことになります。その経済効果たるや計
物流総合施策大綱こそが日本の物流の進むべき道を示唆してくれているものです。国としては有識者を集めて何度も論議し、今日本が直面している問題を踏まえての方向性を示しているのだと思います。しかし今の物流の動きは国の政策と民間の活動系が必ずしもリンクしている
国土交通省によりますとトラックの有効活用率は40%を切っているそうです。つまりいつもトラックは半分以上空けて走っているということになります。これは社会インフラを十分に活用できていないことを示しています。この率を向上すればトラックドライバー不足問題も解決し
トラック輸送でもお客様が喜ぶ物流サービスの提供は可能です。単にトラックで運搬するだけであればあまりにも当たり前すぎて喜ばれる域までは行かないかもしれません。しかしトラックへの積み込みや荷降ろし、その他の付帯サービスを提供できれば一味違う輸送会社だと思わ
皆さんは物流というとどのような産業に分類されると思いますか?運送業?倉庫業?それとももっと別の産業でしょうか。筆者はズバリ物流はサービス業であると考えています。サービス業であるからにはお客様に喜んでもらうような仕事の仕方が必要だと思います。もちろんお
物流業に就きたいと思う人が少なくなり、高齢者や女性を戦力化させていく過程で物流自動化はこれから避けて通れない道となることでしょう。自動化は当たり前のことながらお金がかかります。対投資効果が得られないのであれば自動化を進めることはできません。会社で物流