社内Podcastのすゝめ - zuckey blog

社内Podcastのすゝめ

こんにちは、#しがないラジオ パーソナリティの zuckey です。

この記事は「#しがないラジオ Advent Calendar 2019」17日目の記事です。

adventar.org

そして本日は、しがないラジオ meetup の第4回目でもあります。 どうだったでしょうか。

shiganai.connpass.com

社内Podcast

しがないラジオのエピソードの中でも話しましたが社内Podcastを立ち上げました。 数日前 Twitter で社内 Podcast について会話が盛り上がったので、書いておこうと思います。

また、同AdventCalendarの14日の記事でも、始めたとおっしゃっている方がいたので、盛り上がりを感じますね。 本エントリでは社内Podcastがどうよくて、それをどんなふうに実現したか、という体験談を書きます。 これから始められる人の参考になれば。*1

目次

  • なぜ社内Podcast
  • コンテンツ
  • 実装方法
  • まとめ

なぜ社内Podcast

"社内" Podcastといっているのは、文字通り社内にのみ公開しているからです。 社外の人はその音声を聞くことはできません。 そのため、社外に出すにはセンシティブなことや、内輪ネタ、社内用語も気にせず話せます。

音声メディアというのは、文章やスライドなどに比べてその場の空気感やコンテクストも伝わるので、組織の拡大によりコミュニケーションが減ってしまった部署の人同士のキャッチアップにも効果的です。 新しく入社された人が会社やチームの雰囲気を掴むのに役に立ったりします。

一方で、インターネットに公開するとなると心理的なハードルがあります。 僕は2年と10ヶ月くらいパブリックなPodcastを運営しているので、感覚が麻痺しているのですが、普通の人は自分の声がインターネットに公開されるということに不安や緊張があるみたいです。

特にエンジニアは日々ブログなどを書く人がおおく、それ以外の職種の方はそこにハードルを感じることが多いかもしれません。 そのため、社内限定、というのはその人達を巻き込むにも重要です。

僕の体験した例なので、社内コミュニケーションの活性化や関係の質の向上、というのがメインの目的になっています。 もし会社の認知拡大や広報的な側面をもたせたいなら社外公開でも良さそうですね。 公開の会社に紐づくPodcastも多く存在します。

コンテンツ

社内Podcastのコンテンツについては、会社それぞれだろ、というのが正直なところなんですが、ここでは簡単に僕がつかっていたフォーマットを紹介します。

  • 今週のニュース
  • テーマトーク
    • Onのテーマ
    • Offのテーマ

パーソナリティは僕ともうひとりの2名+ゲストの社員1名の合計3名での収録です。 現在のしがないラジオとほぼ同じ形式ですね。

今週のニュース

今週の社内であった出来事を簡単に紹介します。 誰かが入社した、こういうイベントを開催した、こういうプロダクトがリリースされた、みたいなことを話します。

いきなりゲストの方に話してもらうのではなく、話題を用意しておくことで、アイスブレイクになります。

テーマトーク

まず「OnのテーマとOffのテーマを紹介してください。」とゲストにお願いしておきます。
そして、それぞれのテーマを順に深ぼっていく、ということをします。

こう案内すると、ちょっとフックになるようなワーディングのテーマを用意してくださるので面白いです。

OnとOffというテーマも、仕事のOnとOff、気持ちのOnとOff、人間関係のOnとOffなどいろんな解釈のOnとOffがあって、意外と汎用的なフォーマットになりました。

実装方法

Podcastというのは音声メディアの1つの形ですが、Wikiによると以下のように書かれています。

ポッドキャストとは、Webサーバ上にマルチメディア・データファイル(音声データ・動画データなど)をアップロードし、RSSを通してWWW上に公開すること。その内容は、個人のブログと同様のものもあれば、テーマに基づいた対談などもあり、多岐に亘る。

つまり内容はどうあれ、インターネット上に公開された音声メディアをRSSにまとめ、公開されていれば Podcast です。 そしてこの定義が "社内" Podcast の最も高いハードルです。

RSS に IP制限 をかける、とかあんまり聞いたことないですし、Basic認証だとちょっと弱い気もしてしまいますよね。 特に上場していたりすると社内のみだから話せることもたくさんあって、そういうのの漏洩をちゃんと防いでないと運営にストップがかかったりするかもしれません。

なのでどう解決するかというと、Podcast を諦めるということになります。

多くのPodcastはエピソードの内容のサマリやリンク集、こぼれ話が書かれた*2 shownote があり、そのshownoteが掲載されたWebページがRSSとセットになっていることが多いです。

Webサイトのある音声メディアとして公開し、適切な認証をかけるのが一番良いと思いました。

僕が実現した方法は以下になります。

  • Google Driveに音源をおく
  • Kibelaに音源の共有リンクを張る
  • Kibelaにまとめ記事を作り各エピソードのリンクを張る
  • Google Formでアンケートを取る

GSuiteもKibelaももともと社内で利用していたものをそのまま利用しました。 どちらも社内であれば誰でもアクセスができるので、特別な心配は不要です。

また、KibelaはHTMLリンクを直接書けば表示されて動くので、audioタグをかけばGoogle認証しているブラウザであればKibelaで完結して音源を楽しむことができます。

まとめ記事を作って各エピソードのリンクを貼ると、各エピソードからまとめページへのリンクの自動的に入るので、簡易 Webサイトのようになります。素敵。

忘れがちですが、アンケートも取りましょう。僕はGoogleフォームを使いました。有志のプロジェクトなので動力はフィードバックです。こちらも公開用のPodcastと同じですね。

まとめ

と、ここまで書きましたが、実は僕の社内Podcast、3ヶ月くらい9エピソードくらいしか続きませんでした。 社外に公開する?しない?というのが争点となり、ちょっとややこしくなったのと、忙しくなって有耶無耶になってしまいました。

どんなことにも言えますが、走り続けていると止まりづらいですが、一旦止まってしまうとなかなか再開しづらいものです。

しかしながら、社内Podcastは最初に書いたとおり良いものですし最近の盛り上がりも感じます。 入社してすぐに勢いで始めたという経緯もあり、社内Podcastで初めて話した同僚とそれを機に仲良くなり社内のコミュニケーションハブになっていただけたのは、僕にとってもすごくやりやすかったです。

というので、皆さんも社内Podcast、やってみてはいかがですか?


しがないラジオ Advent Calendar 2019 18日目は現時点で空いていますが、meetup参加者のかたが誰か書いていただけることを祈っています。

*1:機材や音源の編集については今回は書きません。

*2:YouTubeの概要欄のような