このころには阿佐ヶ谷から引っ越すことを、なんとなく決めていた。
空の写真とか展望台からの写真というのは空の表情を考慮しなければ構図のバリエーションは少ないかなぁ...と思っていて、写真を撮り慣れてくるにつれて撮る頻度がどんどん落ちていた。つまらん、と。でもま、ここ一年ぐらいで改めて撮ってみるとやっぱりいいよなぁ、とか思っている。
この写真を撮ったときはまだ嫁にプロポーズする前。結婚しても中央線沿線に住めたらなぁ...とか思っていたんだけれども、でもなんとなく離れることを予感していた時期。
8年間も住めば募る思いもあるってもんで、阿佐ヶ谷方面を眺めながらしばらく物思いに耽っていた。今となっては住めば都ってもんで、引っ越し直後に「何年か後に中央線沿線に戻るぞ!」と意気込んでいた決意も少しずつ薄れてきている。それはそれで良いのかな、と思う。