いい本が出たと聞いたので買って、しばらく積んでいたのをついに読んだ。手は動かしていない……。
普段からフロントエンドアプリケーションを書いているけど、読んでみて網羅的な知識を再確認できたのでよかった。現代におけるReactコンポーネントの書き方にとどまらず、Reactの過去からSuspenseを使ったデータ取得といった実験的な技術まで教えてくれてありがたい。
Reactがどうやって動いているのか、脱糖したコードを手書きするところから始めて、このようにトランスパイルされます、と順を追って説明してくれるので、原理が気になる人も安心できるのではないか。日本語でReactに入門したいと聞かれたら最初におすすめする本だと思う。
無限リストUIを実現するためのライブラリがあることは知らなかった……。
ところで付録にいいことが書いてあった。フロントエンドアプリケーションを作るのにこんなにライブラリを入れないといけないの、みたいな記事が数年前にバズったと思うけど、現代ならcreate-react-appとかNext.jsとかでプロビジョニングすればだいたいのユースケースは満たせそう。昔は何も知らなかったのでVue.jsをscriptタグで読み込んで開発していた。
これらのツールのうちいくつかは、今後廃れて使われなくなるものも出てくるかもしれません。もしくは、新しい開発パラダイムの台頭により、これらのツールはまたたく間に別のツールに取って代わられるかもしれません。そのように速いペースでアップデートされる Web フロントエンドのエコシステムにキャッチアップするのは容易ではありませんが、個々の技術の意味をとらえて情報を取捨選択することで、自身のプロジェクトに本当に必要な変更のみを取り込んでください。別の言い方をすれば、すべてを把握できていなくても、本当に必要な変更に気づける程度にキャッチアップできれいればそれで十分であると言えるでしょう。
第2版が出たということは、Reactをとりまく状況も相応にアップデートされているということだと思う。最近はreact-routerとrelayの最新状況が気になっているのでいくつかissueやdiscussionを購読している。