国連事務局では、国連の平和維持活動や政治ミッションの現場でリーダーシップを発揮できる女性の幹部候補の発掘に乗り出しました。名づけて、「タレント・パイプライン(talent pipeline)」。
紛争への対応や、ガバナンス、政治分析、広報、法の支配をはじめとする分野を中心に、現場でのシニア・ポジション(D1・D2レベル)の候補として、脂の乗った女性のマネージャーを求めています。こうしたポジションは、主に紛争下あるいは紛争直後の単身赴任地域で、1)政務・行政分野、2)広報、3)法の支配と治安部門、が中心になります。
そこで、国連では、修士号以上の学位を持ち、上記と関連する分野で少なくとも15年の職務経験を持ち、英語ないしはフランス語・アラビア語に堪能な女性の応募を歓迎しています。国連のフィールドでの活動の現場は、フランス語とアラビア語圏が増えているため、フランス語・アラビア語に堪能な候補が求められています。国連での経験は必ずしも要りません。
国連は加盟国にもこれらの条件を満たす女性の候補の発掘に協力を求めています。
さらに、国連事務局・国連機関のP5のランクの女性職員、国際機関やNGOに勤める女性たちからも直接の応募をお待ちしています。これは国連事務総長が推進する国連での女性職員の比率を高め、女性が長く働ける環境を作ろうとする努力の一環です。というのも、国連の平和ミッションの現場で、47のD2ポストと129のD1ポストのうち、女性が就いているのはD2で5つ、D1で29にとどまり、女性の応募の少なさがその原因のひとつだからです。
「タレント・パイプライン」に参加してくだされば、それぞれの資格に合った国連のフィールドミッションの空席情報が得られ、応募や評価のプロセスについてガイダンスを得ることができます。ただし、「タレント・パイプライン」への参加で自動的にポストに任命されるわけではなく、UN Careers ウェブサイトを通じてそれぞれの空席ポストに応募する必要があります。
我こそはと思う女性は、2014年3月14日までに、カバー・レターと履歴書を添えて、国連事務局フィールド・サポート局フィールド要員部採用セクション(programmemanagementog@un.org)に応募していただければ幸いです!