メーカPCにはWindowsが正常に動作しない場合の診断機能として故障診断プログラムが用意されていることが多くあります。
HPのデスクトップPCで故障診断機能を使ってみたのでそのやり方をご報告。
知らないとどうやって実行するか分からない隠れ機能と言えるかもです。
PCの調子が悪い…そのとき
ある日、HPのデスクトップにてWindows10が起動しなくなり、いろいろと試した結果、何をやっても修復不可。
「スタートアップの修復を実行」ってのを何度も繰り返しても状況に変化なし。画面も見飽きたそのとき、
故障じゃないか?
と、「なんとなく故障じゃないか」という感じを裏付けるため、標準機能で故障診断をやってみる、という趣旨。
診断プログラムの実行を勧められる
確認してみるとメーカからも診断プログラムを実行してみてね、という指示が来ましたので、やってみることにしました。
以下その手順。
■診断方法の手順:
- 電源投入後、すぐにF2キーを押下(連打や長押しなど)します。
- 「HP PC Hardware Diagnostics UEFI」という画面が表示します。
- 「システムテスト( system tests)」⇒「詳細テスト(extensive test)」⇒「一回実行(Run once)」という順番で選択(マウスでクリックやキーボードで選択)して、診断プログラムを実行させることができます。
※診断画面を終了するには、「メインメニュー」>「終了」と選択。
また、
「診断で異常が無い場合、Windowsの再インストール(システムリカバリ)を実施してください。」
と、残念な回答も。なんだかんだでメーカーはOSのリカバリを実施する優先順位が高いんですな。
そこで、故障を診断するために、上記の手順で操作をやってみることにしました。
診断プログラムの実行
HPのデスクトップPCを電源投入後、F2キーをほどよく押下します。
それで「HP PC Hardware Diagnostics UEFI」という画面が表示されました。
バージョン6.4.1.0と表示されています。ちなみに言語は日本語を設定しているのでこの画面ですが、多分デフォルトだと言語は英語が指定されているため英語画面で選択していくことになると思います。
ここで「システムテスト( system tests)」を選択すると、次の画面
システムテスト画面で「詳細テスト(extensive test)」を選択します。
システム詳細テストの画面になると、システム診断やりまっせ、という記述が。
指定の「一回実行(Run once)」を選択。
診断プログラムの実行中…
終わりました。
ハードドライブ ショートDSTチェック「不合格」と表記されており、
エラーID:QEX37K-90B9J9-7W90RA-60XT03
と表示されています。なんか問題が起きていることは分かりました。
さっそくメーカサポートに連絡。
ディスクの故障だった
エラー画面に表示された内容を連絡すると、「ハードディスクの故障です」という回答。
結局OSが起動に失敗して再起動を繰り返すのはハードディスクの故障だった、というオチでした。
HPのデスクトップPC、いちおう法人利用のPCなのでHP Care Packに入っているPCです。
Care Packを利用してハードディスク交換を実施してもらうことになりました。
ただし、
「交換後、OSの再インストールはお客様で実施していただくことになります。」
と注意点が。
HPでは、ハードディスクを交換後のOS再インストールは
- 訪問修理サービスの場合、エンドユーザがOSリカバリを実施する必要がある
- 引き取り修理サービスの場合、メーカでディスク交換を実施後OSがリカバリされた状態でエンドユーザに配送される
という違いがあるそうです。
そこはリカバリディスクを既に作成済みだったので、特に問題はなく承諾、ハードディスクを交換してもらい、PCが復旧できました。