WindowsPCの(偽)エラーが出た? - treedown’s Report

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システム管理者に巻き起こる様々な事象を読者の貴方へ報告するブログです。会社でも家庭でも"システム"に携わるすべての方の共感を目指しています。

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WindowsPCの(偽)エラーが出た?

Windowsでエラーが発生、という話を持ち掛けられ、対処しましたって話をご報告します。
なんてことはない、偽エラー、広告ウェアってやつですが…。

症状というか、その画面

ブラウザでWebページを閲覧していたら、突然

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「Windowsセキュリティシステムが破損しています」
の表示、続けて、Windows:Windows10と表示後に
「ご注意:Windowsセキュリティによってシステムが壊れていることが検出されました。ファイルは: xx秒で削除されます
必須: 下の[更新]ボタンをクリックして、最新のソフトをインストールしてスキャンし、ファイルが保護されていることを確認してください.」

「xx秒」とあるところがカウントダウンとなっており、PC操作をしている人を焦らせるような画面の作り、ビープ音がけたたましく鳴動、迷惑な話です。

と表示されています。これ。いわゆる偽広告ウェアってやつですね。

どうもユーザの方がワンクリックしてしまったようで、

次の画面には

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表題には「Windows 10 PC修理」と表示され、
小さく「システム情報:あなたのマシンは現在作動しています:Windows10」

「Reimageパソコン修理ソフトはお使いのオペレーティングシステムと互換性があります。」
と表示されています。

「Windowsエラーをスキャンし、特定するためにPC修理プログラムをダウンロード。お使いのパソコンはWindows 10.
あなたのPCをアップデートして潜在的な脅威を除去:
 ✔ ワン・クリックであなたのPCのWindowsエラーをスキャン
 ✔ ウイルスを取り除き、生じたダメージを修理
 ✔ あなたのPCからすべてのマルウェアを除去
などと表示されており、下部にステップ1⇒ステップ2⇒ステップ3とあります。

あー、大丈夫かね。

聞き取り調査

これはWebページ閲覧中に起きたんですよね?

「そうですね…、確か地図を確認している時だったかな…。突然。」

なるほど、で、表示された画面のどこかをクリックしました?

「えーっと、最初の画面でクリックしちゃったかな…?」

そうですか…、でも、ギリギリで間に合ったみたいですね。
さっそく画面を閉じてしまいましょう。

「でも画面にマカフィーが出てますよ!」

いや、そのMcAfeeは…、あんま気にしなくても。

「大丈夫なんですかね?」

おそらくは…。
こうして、画面を閉じると、ビープ音の鳴動は収まり、再度ブラウザを起動しても広告ウェアが表示されることはありませんでした。

と、とりあえず大丈夫だったかな?

変なものが入ってないかをざっと確認

アプリケーションの追加と削除から変なプログラムがインストールされちゃってないか、確認しました。特に問題なし。コントロールパネルのインターネットのプロパティ(inetcpl.cpl)で確認しましたけど、よくあるホームページ(スタートアップのURL)が書き換えられていることもなさそうですし、アドオンに変なモノもなさそう。

とりあえず、インストールされずに済んだかな。

今回の不幸だったのは、画面上にMcAfeeのロゴが出ていたこと。
この対象PCではMcAfeeのセキュリティスイートを使っていたため、McAfeeのセキュリティ機能が作動したのだろう、と考えてしまったそうです。

しかし、実際にはMcAfeeは何の関係もなくて、ただロゴを騙っているだけという…。危ない危ない。

くれぐれも
「Windowsセキュリティシステムが破損しています」
と不安をあおる偽障害広告ウェアにはご注意ください。