二回に渡ってWindows10アップグレードの強制執行が動作した話を記事にしました。
今日はこれで思ったことをご報告したいと思います。
あくまで私が思ったこと、ですので、私見だという前提でご覧ください。世の中には人の数だけ考え方があるもんです。
まだの方は、よければざっとご覧ください。
⇒一昨日:とうとうWindows10強制アップグレードが出た - treedown’s Report
⇒ 昨日:続・とうとうWindows10強制アップグレードが動いた - treedown’s Report
こんなのが出るんですね。
まず思ったこと
Windows10アップグレードが強制される小さな騒ぎが起こり始めてから、いざ自分の管轄する環境で動作してまず真っ先に思ったのは「とうとう来た」と「こういうの強制せんといて」です。率直な感想です。
Windows10アップグレードの強制実行は準備も知識も必要ですし、PCにはWindows10が動作するリソースだって必要です。もっと言えば、今使っているソフトウェアが全部もれなく動作する、という条件だって必要です。今使っているソフトウェアに不具合が出るのが分かっていればアップグレードなぞしたくない、というのが本音です。
実際、同じ機種でテスト的に数台Windows10は動作させています。テストの結果対応していないソフトがあるのでその対処方法が固まるまではユーザのPCは何が何でもWindows7で使いたいものです。
「無料だからいいでしょ?」とばかり、Windows Updateで強制アップグレードでユーザ側の選択肢を狭めてしまうのは何か違うだろう、と思ってしまうものです。
Microsoftが分かっていないと思うこと
企業のPCは、PCを管理(メンテ、面倒見る)人=すなわち管理者と、PCを使って業務をする人=すなわちユーザ、が完全に分離しています。
ユーザとしては業務に使えればなんでもよい、というスタンスが多いです。たまにこだわりが強いユーザも居ますが、概ね例外的に扱います。
Microsoftが主導的にWindows UpdateでWindows7からWindows10アップグレードタスクを自動的に動作させてしまうのはちょっといただけないです。普段PCの目の前に居る人は管理者権限でもなければそのアップグレードタスクに対しての準備も知識も持ち合わせていないから、というのがその理由です。これをいきなり何の前触れもなくユーザの目の前に「アップグレードしますね。」とかメッセージ出してタスクを動かしてしまうのはちょっと行き過ぎた無料OSの配布方法だと感じてしまいます。
これを理解できるユーザや、自分のPCを使っているホームユーザならこの方法でもそれほど問題視はしなかっただろうな、と思います。あるいはHome Editionだけこのような動作をします、っていう話だったとしたらやはり問題視はしなかっただろうな、と思います。
このWindows10アップグレードの自動更新動作は、すべてのWindows7以降のOS全部(正確にはEnterpriseを除く全部)で同じ動作をします。これが分かってないな…と思う一番のポイントです。つまり、法人におけるPC利用ではユーザと管理者が分離しているという利用方法を全く考慮していない、という点に加え、Microsoft自らがProfessional Editionは法人向けと定義しているにも関わらずHome Editionと全く同じ処理を仕掛けてきているところが疑問です。もっと言うとセキュリティパッチに含めてWindows10アップグレード関連のKBを配布しており、Windows10アップグレードが不要な(むしろ邪魔な)人に対してセキュリティパッチだけの適用を認めず、セキュリティパッチ適用するにはWindows10アップグレードの適用も同時に実施しなきゃいけない、というリリースをいくつかやってしまっている、というところが
「無料だから多少行儀悪くてもいいよね。」
と言われているようで、なんだか好意的に受け取れない自分が居ます。
続きます。
予定より長話になってしまったので、翌日に続きを書きまする。