はじめに
皆様こんにちは、マネックス証券開発本部長の後藤でございます。
既に、新年度が始まっていますが、当ブログにおいてもあらためて社員体制を一新しました。
いままでは、技術的な内容が多かったのですが、プラスしてシステムの企画設計部門、インフラ部門、運用部門、管理部門がさらに多く加わり
多彩な内容で発信をしていきますので、よろしくお願いします。
今回はオンライン証券会社のシステムについて紹介します。
オンライン証券システム
証券会社のシステムは、サービスとして主に株式、投資信託、債券及び、それらの付随サービスで構成されます。
そして当社は、証券会社の中でもオンライン証券に分類され、一部のお客様には営業員が相対していますが、基本は営業員を通さないオンラインでのサービスをしています。
そもそも、大昔(私が社会人になったころ)の証券会社のシステムは、事務処理のみのシステムでした。
事務処理のシステムとは、受注した注文や約定を管理する、有価証券や預かったお金の残高や履歴を管理する、帳票類を作成する、経理仕訳・日計表を作成する。 こんなところでした。
ですので、
お客様の注文は、各営業所の店頭若しくは、営業員が受け付けます。
事務処理システムが買付余力や信用新規建て余力などは計算してくれないので、事務員が計算して営業員に伝えお客様に「これこれ、これだけ買えますよ」などと伝えます。(簡単な計算は営業員が自らやりますけどね。)
受注した株式注文は取引所に出す為に、場電と言われる取引所に直接つながる黒い古めかしい電話で人手で注文を出していました。小口の注文は手間になるので、まとまってから注文を出します。
投信の注文については、銘柄別に売り買いを精査して、FAXで投信委託会社へ注文をします。(これは、今でも出来る。。www)
さらに、お客様も情報は薄く、ニュースや新聞や店頭でしかわからない。 特に個別銘柄の株価は店頭にいって株価の電光掲示板を眺めていないと全くわからない。頼りになるのは営業員。こんな感じなので、悪い営業員がいたら、、、
これが大きく変わったのが、1999年の手数料自由化です。このタイミングを契機として当社を含めオンライン証券が多数立ち上がりました。
これによって、システムはどう変わったのかといいますと、
前述の事務処理システムは(ハードウェア構成は変わったり、法令制度が変わっているのでその部分で追加改修はされていますが)、全く変わってません!
では、なにが変わったかというと、、、簡単に言うと、人がやっていたところをシステム化をして、インターネットで公開した。
これが、オンライン証券会社のシステムとなります。
当社では、
昔から変わらない事務処理システムを、バックシステムと言っています。
昔は人がすべてやっていたところを、フロントシステムと言っています。
今では、お客様がスマホやPCを使って簡単に株式指標や個別銘柄の株価も見れます。自身の考えで取引できる。
簡単ですね。。構成は、、、、、、、
ただし、昨今はいろいろサービスが多様化しているので、前述の人がやってた部分のシステムの差別化競争が激しくなってきています。
新しい技術も導入していかなければいけません。まずますシステム部門の役割は重要度を増しています。
終わりに
今回は、オンライン証券のシステムについて解説しました。
こんなシステムを当社でいっしょに作っていきませんか? それではまた