ボディーだけのX-E4を眺めて考えた。 - 和田哲哉・LowPowerStation

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ボディーだけのX-E4を眺めて考えた。

  

昨年の初春に発売開始なるも一時は長期の予約待ち。結局、冬にさしかかっても製品の供給がおぼつかなかったフジフイルムのミラーレス:「X-E4」。私はラッキーなことに9月、たまたま近所のお店に入荷していた物を購入できました。というのが前回のお話です。

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その際、候補のレンズの在庫が無いなどの理由からボディーのみの購入にとどめ、しばらくは id:masawada さんから「 FUJIFILM XF18mmf2R 」借りて使ってきたのも前回お伝えしたとおりです。

  

この「買うレンズが決まらない」経験が面白かったので、本日も「自分語り」全開でツラツラと書かせてください。

  

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まずボディーだけ買った「FUJIFILM X-E4」

こうして俯瞰(ふかん)で撮ると、X-E4の特徴的な要素のいくつかを読み取れます。

グリップ形状を一切持たないフラットボディー。これには「よくやってくださった!」という気持ちです。グリップを無くしてしまうと大型レンズを装着した際のハンドリングに支障をきたす恐れはあります。しかしX-E4に大きなレンズは付けないと決めてしまえば済む話。思い切ってグリップを無くしてくれたおかげで、ミノルタCLEを思わせる、かつてのフィルムカメラのようなクラシックな雰囲気を獲得しました。

  

本体上面(カメラ用語で言うところの軍艦部)のシンプルでスクエアな処理にも好感です。これまであまたのコンパクトサイズカメラが「四角いシルエットにどんな修飾を加えるか」に腐心してきたことと思います。X-E4に修飾という言葉は見当たりません。

「もともとスクエアなデザインだった上位モデルからファインダー部分を取り除いただけ」、というわけでもありません。スクエアながら、テーパー部分の幅、段差の高さ、面取りの角度のすべてにX-E4独自の配慮が行き届き、各所適度な緊張感を保ちつつトータルとしてバランスが取れているところが素晴らしいです。

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シンプルな外観にあらためて感心する

背面側からの俯瞰。正面側と同じデザインポリシーが貫かれています。「オモテはスッキリ、背面ゴチャゴチャ」っていうデジカメ、多いですものね。

そういえばX-E4にはデジカメにありがちなアイコン表記が見当たりません。デジカメは動画も撮影できますから、四角い「STOP」や右向き三角の「PLAY」などを本体に印刷する機種が多いのに、X-E4では皆無。ゴミ箱マーク(データ削除)すらありません。少しでもアイコンで表記をすると「クラシックカメラらしさ」が失せてしまうから、あえて避けているのでしょうか。本機を企画した人やデザイナーさんのセンスを伺い知ることができます。

  

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レンズが無いなんて本来でしたらおかしなことです。でもメインにNikon D500があって、そちらはレンズも揃っているのでしばらくは大丈夫でした。むしろレンズを選ぶ期間が増えて楽しめました。

写真は id:masawada さんに借りたフジフイルム純正のレンズ「XF18mmf2R」を装着した様子です。レンズフードはニコンのHN-3。XF18mmにはコンパクトでモダンなスクエア形状の純正フードが付いていましたが、ニコンのこれを装着すると俄然、ノスタルジックな雰囲気になります。

 

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masawadaさんに借りたレンズをセットして

  

XF18mm。なかなかにシャープな写りを見せてくれます。価格を調べたら見た目の小ささのわりにお高いレンズでした。

35mmフィルムカメラ換算で27mmの広角。リコーのGRあたりに近いものです。旅の風景、都市部の様子を収めるのにはちょうど良い感じ。駅に停っている電車の前面を撮るとかもイイ感じ。

しかし私の地元ですとフォトジェニックな風景は少なく、周囲の雑音までもが一緒に写り込んでしまってよろしくない。私が常用するとしたら、これよりも狭い画角を選ぶのが良いのかな?と思いました。

  

そうなると、フジフイルムで「神レンズ」と言われているXF35mmf1.4Rが候補にあがります。換算52mmのいわゆる標準レンズになります。

先日の masawadaさんの作例 を見ても作品指向には良いに決まっています。そして35mmには昨年発売されていまだ入手困難なフォクトレンダーの35mm(フジXマウント対応)もあります。でも私、ニコンの35mmを上手に使えていないんだよなあ。

じゃあ18mmと35mmの間をとってXF27mmf2R WRはというと、X-E4本体以上に入手困難。私と似た悩みを抱えているX-E4ユーザー、意外に多いのでは?

  

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X-E4とD500を並べてみました。撮影はiPhoneで、思い切り明度を上げてクッキリと。

どちらもAPS-C。同じセンサーサイズなのに、製品の大きさはふたまわり以上の差があります。ミラーレスと一眼レフという違いはありますけれど。

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X-E4 と Nikon D500

並べてしまうとゴロンと大きなD500。でも日々の撮影においてD500は本当に頼りになります。実像かつ良質なファインダーであること。各種の操作性。手指へのフィット感。スピードライトとの連携など。X-E4との棲み分けは明確です。

  

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無印良品のメッシュクッションケースに収まる

いっぽうのX-E4はミラーレスの中でもかなり小さい製品です。レンズを外してしまえば無印良品の「ポリエステルメッシュクッションケース・横型(11x17cm)」にピッタリと収まります。なんならファスナーを閉じることもできます。これならば(レンズを外して)薄手のメッセンジャーバッグにも収納できます。

  

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さて、借りたレンズでしばらく続くかと思っていましたが、わりと早い段階で急展開となりました。そして昨年12月にはひとつの結論が。そのあたりは近日公開の記事にて。

  

  

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