はじめに
どーも!サーバーワークスの3年目社員兼、毎日AWS金曜日担当の菅谷です!
まずは何でも試してみようの精神で、3/19 放送の 「毎日 AWS #162」 のトークスクリプトを公開してみようと思います。
反響がよければ今後もこの活動を継続していこうかな―と思っているので、コメントお待ちしております!
良ければ、各メディアで公開してる放送も見ていただけると嬉しいです!(はーとはーと)
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では、さっそく最新1日のアップデートを見ていきましょう。 今回は 3/18 (アップデートの日付です)、6件のアップデートがありました。
トークスクリプト
Amazon Comprehend が PII 情報を含むドキュメントを識別するように
Comprehend が、個人を特定できる情報、PII を含むテキストドキュメントを識別するようになりました。
Comprehend は、事前トレーニング済みモデルを通じて、テキストドキュメントを、エンティティやキーフレーズ, 感情などの様々な要素で識別する自然言語処理サービスです。 テキストの感情分析とかで使用されるサービスですね。
新しく Amazon Comprehend PII API と呼ばれる API が追加されまして、 この API コールを行うことで、 同期リアルタイムもしくは非同期バッチで PII を含むドキュメントを検出してくれます。
例えば、今回のAPIコールで PIIを検出後にアラートを飛ばし、そのドキュメントへのアクセス制御を変更するなんて処理につなげたりできると思います。
Comprehend が利用可能な全リージョンに対応していますし、 コンソールからもコードフリーで実行可能なので、皆さんも試してみては?
Amazon Connect が service level メトリクスを解析できるように
Amazon Connect が、事前に定義したサービスレベルを満たしたカスタマーコンタクトの割合をサービスレベルメトリクスから解析し、 ダッシュボードにレポート生成してくれるようになりました
実は Amazon Connect には分析機能があり、
- Amazon Connect で収集されたメトリクスをリアルタイム分析or履歴分析し
- 結果レポートをビジュアルダッシュボードに表示してくれます
またサービスレベル (アップデート内ではキューサービスレベルと呼ばれていますが) は、キューに追加されてから設定した時間までに削除された連絡先の割合を表すメトリクスです。
このメトリクスは、コンタクトセンターのパフォーマンスが SLA 通りかを確認するために使われます。
補足: キューから削除される条件は * エージェントが連絡先に応答するか * 顧客が連絡先を放棄するか * 顧客がコールバックを要求のどれか
ちなみにサービスレベルの場合、設定できる時間間隔に制約がありますか、 カスタムサービスレベルと呼ばれるメトリクスを使用すれば 最大7days までなら、開発者が秒単位でサービスレベルを設定することも可能です。
補足: カスタムサービスレベルは 2021/2 に公開されました
参考: https://docs.aws.amazon.com/connect/latest/adminguide/upcoming-changes.html#metrics-changes-february-2021
今回のアップデート東京リージョンでも対応しています。
メトリクスを解析するためのオーバーヘッドが減るので、Connect を使用している方にはとてもうれしいアップデートなのではないでしょうか?
AWS Elemental MediaConnect が SRT プロトコルをサポート
動画を伝送するパイプサービス、AWS Elemental MediaConnect が、SRT プロトコルをサポートしました。
SRT プロトコルとは、
- Secure Reliable Transport の略。
- 動画配信に使われる次世代プロトコル。
- RTP の優れたリアルタイム性を保持しつつ、映像ストリームを暗号化によりセキュアに行い、パケットロス再生機能により確実に伝送を行う機能を持ち合わせています
つまり、SRT プロトコルを利用すると、よりセキュアかつ高品質な動画転送が可能になるということです。
ちなみに、Elemental MediaConnect はプロトコルの変換が行えるので、AWS 内の通信は RTP にして, インターネット内での通信は SRT にしてセキュアに通信するといった柔軟なビデオワークフローを構築することができます。
ただ、このケースの場合、SRT のパケットロス機能の恩恵は減ってしまうと思いますが。
今回のアップデートにより Elemental MediaConnect が突破できるサービス要件も広がったと思うので、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?
Amazon GameLift に Multi-Region Fleets 機能が追加。さらに新しく 6つのリージョンで利用可能に
GameLift は マルチプレイヤーゲームを提供する上で必要なサーバーリソースのマネージドサービス。
今回大きく2つのアップデートに分かれているのですが、 ①まず、Multi-Region Fleets 機能が新しく提供されるようになりました。
この機能は最小限のセットアップでグローバルにマルチプレイヤーゲームサービスを提供できる機能になっていまして、
具体的には、1度イメージをビルドしてしまえば、対応リージョン全てにデプロイできるようになります。
さらにこの機能によりデプロイされた全地域の GameLift メトリクスがディメンションごとにまとめられるため、開発者が全ての地域のメトリクスを集約する手間が省けるようになりました。
②次に 今回のアップデートで、対応リージョンが 15 → 21 リージョンに増えました。
対応リージョンが増えたことで、その地域に住むプレーヤーのレイテンシを減らせるので すでに GamLift を使用してサービス展開している方にもうれしいアップデートになっています。
今回のアップデートで使いやすくなったGameLift ぜひ使用を検討してみてください
.NET CLI用のデプロイメントツールが開発者プレビューで利用開始
.NET CLI 用デプロイツール aws.deploy.cli が開発者プレビューで公開されました。
.NET CLIは .NETアプリケーションをデプロイ、実行、公開する CLIツール。
このデプロイツールにより、.NET CLI を使用して、AWS 環境にクラウドネイティブな .NET アプリケーションを、インフラリソースを含めてデプロイできます。 インフラリソースを構築する仕組みには、AWS CDK が使用されており、.NET コードで定義できます。
AWS ブログで確認したところ、数コマンド実行で簡単にインストールできるみたいです。
参考: https://caws.amazon.com/jp/blogs/developer/reimagining-the-aws-net-deployment-experience/
すでに .NET CLI をお使いの方には非常に刺さるアップデートだと思うので、ぜひ導入してみてください!
AWS SSOアプリにより Azure AD と AWS SSO の統合が簡単に
AWS と Azure 両方に関連するちょっと変わったアップデートですね。
Azure Active Directory app gallery に AWS SSO アプリが登場し、AzureAD と AWS SSO をより統合しやすくなりました。
Azure Active Directory app galleryは、Azure Active Directory を使用して、複数アプリをGUI で管理するツールです。
参考: https://azure.microsoft.com/ja-jp/updates/azure-active-directory-over-1000-apps/
Azure AD と AWS SSO の両者を統合すると、Azure AD で管理されたユーザの認証情報を使って、AWS SSO 経由で、割り当てられた AWSアカウントやAWS SSO 管理下のアプリケーションにログインすることができます。
実は、Azure AD と AWS SSO の統合セットアップ方法は2パターンあります。
- SAML 2.0 フェデレーションによる統合セットアップ
- AzureAD のユーザ/グループの同期に使用される SCIM(エスキーム) の統合セットアップ
ですがそのどちらのパターンも今回提供されるソリューションで簡素化されます。
すでに Azure AD と AWS SSO を統合している方にはあまり刺さらないですが、これから統合セットアップを行う方にはぜひやっていただきたいアップデートです。
以上6件、3/18 のアップデートでした。
最後に
過去の放送やSNSもやっているのでフォローしていただけると嬉しいです(はーとはーと)
また来週!
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