Amazon公式AMIのIMDSv2対応状況について(2024年10月30日時点) - サーバーワークスエンジニアブログ

Amazon公式AMIのIMDSv2対応状況について(2024年10月30日時点)

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はじめに

EC2を構築する際に忘れそうだけれども設定を忘れないようにしないといけないのがインスタンスメタデータ(IMDS)です。

EC2インスタンスを起動する際にIMDSのバージョンをV2にすることが推奨とされています。

IMDSv2については以下記事に詳細に記載がありますので、ぜひご確認ください。

InstanceMetaDataV2を分かりやすく解説してみる

ブログにも記載がありますが、AMI単位でIMDSv2の利用を強制できます。

新規インスタンスのインスタンスメタデータオプションの設定

そこで、今回Amazonから公式で出されているAMIについてIMDSv2の設定がどのようになっているか調査しました。

調査方法

AMIのIMDSv2対応状況についてはAWS CLI aws ec2 describe-images で見る必要があります。 そのため、今回以下のコマンドを用いてAmaozn公式のAMIとIMDS対応について出力させました。

aws ec2 describe-images --owners amazon --query "Images[].[Name,ImageId,CreationDate,ImdsSupport]" --output json |jq -r ".[]|@csv"

出力結果でImdsSupportの値がv2.0になっていればIMDSv2の設定がされています。

ImdsSupport -> (string)

If v2.0 , it indicates that IMDSv2 is specified in the AMI. Instances launched from this AMI will have HttpTokens automatically set to required so that, by default, the >> instance requires that IMDSv2 is used when requesting instance metadata. In addition, HttpPutResponseHopLimit is set to 2 . For more information, see Configure the AMI in the Amazon EC2 User Guide .

describe-images — AWS CLI 2.18.17 Command Reference

出力されたAMIの数は12984と膨大な数となりましたので、以下OSのAMIについての調査結果を出します。

  • Windows Server 2022 (Japanese)
  • Windows Server 2019 (Japanese)
  • Windows Server 2016 (Japanese)
  • Amazon Linux 2023
  • Amazon Linux2
  • macOS
  • Redhat
  • Ubuntu

調査結果

2024年10月30日現在、IMDSv2が対応されていた公式AmIはAmazon Linux 2023のみでした。

Amazon Linux 2023以外のAmazon公式AMIを利用したEC2構築時の手順やCloudFormationテンプレート作成時にIMDSのバージョン指定することを忘れないようにしましょう!

各OSについて出力されたものは載せましたので、気になる方がいれば開いてみてください。 ただし、量が膨大なため、開く際はご注意ください。

参考情報

各OSで調査対象となったOSについて抜き出しました。 ご参考になれば幸いです。

Windows Server 2022

対応がされていませんでした。

Windows Server 2019

対応がされていませんでした。

Windows Server 2016

対応がされていませんでした。

Amazon Linux 2023

EC2でよく利用するAmazon Linux 2023のAMIはIMDSv2が対応していました。

Amazon Linux2

IMDSv2対応されていませんでした。

macOS

対応がされていませんでした。

Redhat

IMDSv2対応されていませんでした。

Ubuntu

対応されていませんでした。

篠﨑 勇輔(書いた記事を見る)

クラウドインテグレーション部 SA1課