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森の土は木が育つとどのようにかわるのか?

林業総合センター育林部のぶらた森です。

梅雨の晴れ間となった6月下旬。
構内の森で列になって穴を掘っていました。
穴を掘っていたのは、森林総合研究所立地環境研究領域の皆さん。
いわば、日本を代表する森林土壌の専門家集団です。

彼らの仕事を観察させていただくと、丁寧に穴を掘った後で、土の深さを調べ、一定の深さにある土を100㏄ずつ採取していました。

なぜ、日本を代表する専門家集団が当センターに来たのかといえば、20年前にほぼ同じ場所で私の先輩が、地球温暖化防止に向けた基礎資料として、森林の炭素固定量を調査する必要があり、森林総合研究所からの依頼で土壌を採取していたのです。

今から20年前がどうだったのかといえば、白い枠の間に、小さく緑色が見える写真が残されていました。

実は、20年前に木を植え、その前後で土を採取して、森林総合研究所へ送って分析していただいていたのです。

それから20年、植えた木は立派に育ち、森になっています。

20年前の調査では、全国各地で同じような調査が行われていたのですが、当センターの調査地は、20年間維持され、今でも過去の調査地が再現できるという理由で、今回の調査につながりました。

いわば、20年間で森の土がどのように変化したのかを調べるという調査だったのです。
土を採取することは、私もできないわけではないのですが、20年前に何回も穴を掘った場所であるため、どこを掘るか?が実は大変。

そこで、専門家集団が訪れたというわけです。

調査の最後には、穴を掘った位置まで正確に測量し、次回の調査に備えていきました。
20年前に調査を担当し、すでに退職された先輩も今回の調査を確認に訪れ、「再調査する価値が認められた」と感激していました。

次回の調査予定は未定ですが、今回と同じように20年後となれば、そろそろ木材として使えるサイズになるので、私(ぶらた森)が生きているかどうかはともかく、きちんと育てていこうと思います。

今回の調査結果については、しばらく時間がかかると思いますが、成果が報告できるようになったら、改めてお知らせします。

〈本件に関するお問い合わせ先〉
林業総合センター 育林部
TEL:0263-52-0600
FAX:0263-51-1311
メール:ringyosogo@pref.nagano.lg.jp

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