@kyanny's blog

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My thoughts, my life. Views/opinions are my own.

2025 J3 第6節 ⚽️FC大阪🆚ツエーゲン金沢 #zweigen

0-1 で敗北。後半終了間際に失点。

スタメンは前節からほぼ変わらず、控えは結構変わって DF 宮崎と庄司、MF 熊谷のルヴァン組が入った。

前半も後半も、序盤から中盤にかけては金沢がボールを支配して主に左サイド深くまで入ってクロスをあげるものの、精度を欠き得点できず、そのうち大阪ペースの試合になっていって金沢のやりたいサッカーをさせてもらえなくなる、という展開。決定機もほぼ作り出せず、クロスを上げていたというより上げさせられていた、というほうが近かったかもしれない。

今節も左サイドと右サイドのアンバランスさが目についた。MF 西谷和希と四宮の左サイドは攻撃的でスペースも広く使うぶん、フォーメーションが全体的に左がかりになっているのかなと思う。そして右シャドーの FW 大澤も左サイドにつられてなのか意図的になのか中央寄りでプレーするぶん、右サイドの守備は DF 小島と松本に負担がかかる。特に小島が前に出過ぎると裏を取られるので小島はあまり前に行けず、すると左サイドからのクロスにファーで合わせる駒が足りず、かといって大澤が右に寄るとパトリックが孤立する、という悪循環なのかなと思う。右サイドバックを DF 櫻井に変えれば前への推進力と攻撃の駒は増えそうだが、おそらく失点リスクも高まってしまうだろう。

FC大阪の選手はラグビー選手のような体格で、いかにもパワープレーが得意そうだったが、まったく当たり負けない松本は頼もしかった。後半開始時点の円陣での声掛けの様子などもサマになっていて、ゲームキャプテンを任せたりもできそう。DF 長倉も悪くなかったが、後半遅めの時間になるとミスが目立ってきて、フル出場でクオリティを維持するのはやや難しいのかなと思った。

大阪や、去年の富山などもそうだったが、堅守速攻・パワー型のチームのサッカーはまるで蹴鞠のようで(ボールを浮かせてばかりだから。主に頭でだが)、観ていて退屈。こういう試合でワンチャンスを決められて負けるのはフラストレーションが溜まる。金沢のようなスタイルのチームは、本来ならこういう相手を翻弄して華麗に勝てないといけないのだと思う。

首位との直接対決を下せず、勝ち点を詰められず残念な結果となった。こういう、ここぞというところで勝てない勝負弱さがあるよなあ。まあ去年ホームで惨敗した、シーズンワーストゲームの相手に接戦したのは進歩ではあった。次節はホームでの長野戦、去年はシーズンベストの評も高い試合で勝利した相手だが、今年は相手のほうがこれまでの勝ち星は多い。勝って上位に喰らいつけるか。体調も回復してきて声もそれなりに出せるようになっているはずなのでスタジアムで観戦予定。

2025 JリーグYBCルヴァンカップ 1st ラウンド 1回戦 ⚽️ツエーゲン金沢🆚湘南ベルマーレ #zweigen

0-1 で敗退。控え中心のメンバーだった割には善戦したと思う。

久しぶりの西部だし、当然行くつもりでチケットを買ってあったが、病み上がりで体調に不安があったので大事をとってキャンセルした。寒さで体調を崩しそうだったし、咳と喉の不調で声を出して応援できる状態ではなかったので。

金沢は開始5分くらいは押せ押せで、ルーキーコンビがスルーパスから決定機も作ったが簡単には決められず。その後は徐々に湘南にボールを握られて、観てる側としてはフラストレーションが溜まる展開に。

失点は DF 毛利のオウンゴールだったが、毛利が触っていなければ後ろに来ていた FW ルキアンが決めただけなので、Lemino の実況が言った通り「サイドを抉られた時点で負け」だったと思う。

前半途中で MF 加藤が怪我で交代というアクシデントがあったが、予定外のことが起きても浮つかずに集中して対応していたのは成長というか成熟を感じた。ロングボールを一発通されてピンチ、というシーンは何度かあったが、ディフェンスは総じて安定していたと思う。GK 山ノ井もよく守った。

後半に MF 四宮が入ったが、リーグ戦のときほど目立った動きはなかった。やはり左サイドに MF 西谷和希がいてスペースを作ったりするからこそ四宮もいい仕事ができるのかな、と思った。大卒ルーキーの他二人も悪くない動きで、スタメンやベンチ入りを奪うまではいかないだろうが今後には期待が持てた。

自動車メーカーの関連会社がコネクテッドカーのシステムをクラウドに作ります、みたいな仕事の求人で Go とか TypeScript を使ってます、みたいなのを見かけるとちょっと不思議な気がして、もっと体制面で保守的に振ったチョイスをしなくて大丈夫なの?と思う。

体制面というのはズバリ開発人員の調達のことで、採用に限らず育成や外注も含む。おれの業界知識がアップデートできてないだけの可能性もあるが、Go プログラマを安定して供給し続けるのって採用・外注を軸にするならそんなに簡単じゃないのではないか。育成主体ならわかる気はする(社内研修とかの教育が効きそうな言語だと思うので)。

一方 TS は、人員の供給に不安はなさそうだが、質の問題が…人材プールが大きければ当たりも増えるという理屈はわからんでもないが、そんな博打みたいな採用はできないよなあ。まあフロントエンドは他に選択肢がない(あるが、まあ)ので仕方ない面はあるが。

保守的な体制作りに寄与しそうと思うのは、Java はもちろんだが C# も有望そうに思える。.NET はなんだかんだいっても一定数のユーザー(開発者)がいそうだし、フロントエンド(UI)まで含めて .NET で統一した作りもありえる(Web だとそうもいかないのかな)。開発者というのが、野良の個人というよりも会社単位でそこそこの数を見込めそうというのが大きい。ビジネスチャンスとしてそこで稼ごうとするプレーヤーがちゃんと一定存在する、存在できるようなエコシステムになっている。それはやはり Microsoft という後ろ盾があってこそ。育成・教育面でも、教材は十分あるし(リファレンス的なものが多く、ノウハウ系はやや弱そうな印象もあるが)、公式のトレーニングなど金を払えば一定の質の教育を受けられるというのもエンタープライズのビジネスユースではバカにできないと思う(やはりここも Microsoft が)。

2025 J3 第5節 ⚽️FC岐阜🆚ツエーゲン金沢 #zweigen

2-1 で逆転勝利。

前節負傷交代した DF 畑尾にかわり、新加入の DF 長倉が先発。連携など気掛かりだったが、よく動けていて杞憂だった。

相変わらず金沢が左サイドから攻めるも、決めきれない展開。前節のレビュー記事で「大澤が中に入る分、小島が右サイドで孤立しがち」との指摘を見かけたのでそこを意識して観たら本当にそんな感じがした。大澤とパトリックのツートップに近くなっていて前線の厚みは出るが、守備を意識してか小島があまり前に出ないので左サイドからのクロスにファーで合わせる駒がない。キャンプで散々練習したという逆サイドのシャドー・ウイングがクロスに入る形はどうしたんだ。ここが攻撃の物足りなさに繋がっていた。二手くらい足りない詰将棋を指してる感じ。

MF 西谷和希の一本目のシュートは悪くなかった。リプレイでみたらパトリックとの間に相手が一人いたのでパスしても通らなかっただろう。一方、二本目は良くなかった。直前の四宮のシュートに威力があったぶん、「置きにいった感」が目立った。思い切って足を振ったシュートなら相手に当たっても後ろに逸れることもあろうが、あんな様子を伺うような蹴り方をしてるから弾かれるのだ。

MF 西谷優希がドリブルで運んで FW 大澤へ、その大澤が二人かわしてシュートしたシーン、大澤からパトリックに出してもよかったが、あそこで自分で蹴って点を取ってやるという姿勢は評価できる。あと、優希が運ぶときに和希が身体を張って相手選手をスクリーンアウトしてたのが良かった。倒れ込みながらでまったく美しいプレーではないが、泥臭いからそこよい。

その大澤にかえて後半頭から大谷という交代策はよくわからなかった。右サイドの活性化が目的なら、小島にかえて櫻井を入れたほうが縦のラインが強くなるのでは。後半途中でそのような交代になったが、もっと早くてもよかったと思う。

前半あれだけ押したのにビハインドで折り返し、後半はもっと難しくなっていった感じでこりゃ負け試合かなと思っていたら交代で入った FW 土信田がファーストタッチを頭で入れて追いつき、さらに大谷が逆転弾を決めて勝つのだからわからないものだ。大谷の二点目はパトリックと相手の間で交錯したボールの流れた先がラッキーだったといえるが、しかし迷いなく足を振り抜いた大谷も良かった。そして土信田の同点弾を演出したのは櫻井のアーリークロスで、やはりこの人のプレーにも観る人を熱くさせるものがあるよなあ。

岐阜の一点目はゴール右上隅への完璧な直接フリーキックで、あのコースへ蹴られたら止められない。あれが岐阜の今シーズンベストゴールになっても不思議ではない見事なシュートだった。セットプレーで一失点は仕方ないので、それより多く得点して勝つ、それを体現した試合だった。

金沢はここから連戦(試合間隔が短い、の意)で、木曜にルヴァンカップで J1 の湘南ベルマーレと、そして週末には J3 首位の FC 大阪と。大阪は去年降雪の中6失点で惨敗した相手だ。勝ってリベンジし、勝ち点で並びたいところ。

今週末は他の用事で観戦できないはずだったが、急病で自宅療養になったおかげでリアルタイム観戦できた。湘南戦は西部緑地公園で応援したいが、木曜までに回復しているか微妙なところ。

エーアイが賢くなりすぎて若者の育成・成長機会が奪われるのでは、という話をたまに見かける。

元上司が「人を増やしすぎないほうがいい」とよく言っていたことを思い出す。もちろん人月の神話的な話もあるが、それ以前に「この程度の規模のソフトウェア・事業だったら10人もいれば十分なはず」みたいな話が印象的だった。

具体的な数字が適切だったかどうかはともかく、ソフトウェア開発というのは極めてレバレッジが効きやすい性質の仕事なのだから、人海戦術とは真逆の少数精鋭戦術が活きるはずだし、そういうアプローチでこそ成功できるべきだ、という思想性すらも、おれはそこに見出していた。そのくらい説得力を感じた。

その上司との会話からさらに10年近く遡って、昔勤めていた会社の先輩も似たようなことを言っていたのを思い出す。「ソフトウェアエンジニアの世界は一騎当千が通用する」みたいに表現していて、これも強く印象に残っている。言わんとするところは同じで、どちらの人も1人でなんでもできるまさに一騎当千の強者だった*1

ソフトウェアエンジニア一騎当千の時代が再びやってくるのだとしたら、それはそれで楽しみだ。おれは切り捨てられる雑兵にすぎないけれども。

*1:1人はlivedoor Blogをほぼ1人で作りあげ、もう1人はQuipperをほぼ1人で作り上げた