はじめに
最近Wi-FiルーターをNEC Aterm WX5400HPに買い換えました。
ルーターを買い換えたのはIPv6(正確にはIPv4 over IPv6)でインターネットができるようにするためです。
「IPv6にしたらネットが速くなるはずー😊」と思ったんですが、それ以前にルーターを買い換えてから妻や子どもたちから「ネットがよく切れる💢」「LINEがしょっちゅう送信エラーになる😡」と不満の声が上がりました(あらら)。
原因はよくわからないのですが、部屋の少し奥まった場所にWi-Fiルーターを置いてたので、「もしかして?」と思って試しに部屋の外にWi-Fiルーターを置いてみたところ、ネットの調子が良くなりました。
イメージ的にはこんな感じです。
以前使ってたASUSのWi-Fiルーター(RT-AC68U)だと部屋の中に置いてても問題なかったんですけどね。
ちなみにWi-Fiルーターを置いてるのは自宅の2階です。
それはさておき、部屋の外にWi-Fiルーターを置くと問題が改善されることがわりました。
ただ、お試しで部屋の外に置くぶんにはいいですが、ずっと置きっぱなしにすると邪魔になります。
そこで次のようなプランを考えました。
- Wi-Fiルーターを壁掛けで設置する
- 長めのLANケーブルを買って、部屋の中に置いているフレッツ光のホームゲートウェイ(HGW)につなげる
- 見た目に美しく、なおかつドアの開閉の邪魔にならないようにLANケーブルと電源ケーブルを配線する
完成形のイメージはこんな感じです。
実際にやってみた
というわけでやってみました。
こちらが壁掛けしたWi-Fiルーターです。
ちょっとわかりにくいですが、部屋の奥にあるHGWとLANケーブルでつながっています。
LANケーブルとWi-Fiの電源ケーブルはドアの開閉の邪魔にならないように配線しました。
なお、先ほどの写真を見てもらえばわかるとおり、Wi-Fiルーターは膝の高さぐらいにあります。
本当はもうちょっと高いところ(照明スイッチよりも上)に置きたかったのですが、後述する理由で断念しました。。
頑張ったところ=配線の固定
とりあえず、Aterm WX5400HPは元から壁掛け対応の作りになっているので、壁掛け自体は簡単にできます。
Image: https://www.aterm.jp/function/wx5400hp/setting.html
問題は配線です。
そのままだとLANケーブルや電源ケーブルが壁からブラブラと垂れ下がって美しくありません。
そこで今回は釘止めタイプのケーブルステップルを使ってケーブルを固定するようにしました。
ケーブルステップルはこういう小さな資材です。
これを使ってこんな感じでケーブルを固定していきました。
ドア付近はこんなふうに固定して、ケーブルが浮かないようにしています。(ケーブルが浮くとドアの開閉の邪魔になるので)
さらに、30cmおきにステップルを打ち込んで、LANケーブルが壁の側面をきれいに這うように固定しました。
両面テープよりも釘がいい理由
ネットを検索すると、両面テープで壁にくっつけるフックがよくオススメされていますが、両面テープだと剥がすときに壁紙も一緒に剥がれて「げげっ😱」となります(過去に経験あり)。
ですが、釘止めタイプであれば壁紙が剥がれる心配はありません。
我が家は賃貸ではなく持ち家なので、壁に小さな穴が空くことはそこまで気にしませんし、もし気になったとしても補修すればいいだけです。
というわけで、僕にとっては釘止めタイプのケーブルステップルはちょうど良い選択肢でした。
ただ、パーツが小さく、指で支えながら金槌を打つと自分の指を打ちそうになるのがちょっと大変でした😅
ついでに紹介しておくと、今回使ったLANケーブルはこちらです。
対応を諦めたところ
僕の元々のプランでは次のようなこともやりたいと思ってました。
- なるべく高い位置に設置する(ちょっと見上げるぐらいの場所にあればベスト)
- 白いLANケーブルと白い電源ケーブルを使い、壁を這うケーブルを目立たせなくする
これを実現するためには「白くて長い電源ケーブル(正確には延長ケーブル)」が必要になります(LANケーブルの方はすでに白いものを買ってあるので問題なし)。
そこでAmazonで「これなら使えそう!」という白い延長ケーブルを見つけて買ってみました。
が、微妙に形状が異なっていて使えませんでした!!😭
こちらがその使えなかった延長ケーブルです。
コネクタ部分の外径は5.5mmで同じなんですが、内径が異なっていました。
僕が買った延長ケーブルは内径2.1mmのタイプで、NECのWi-Fiルーターで使われている電源ケーブル(DCケーブル)はEIAJ4という内径が3.3mmのタイプでした(外径さえ同じなら大丈夫だと思ってた……)。
EIAJ4はマイナーな規格なのか、このタイプの白い延長ケーブルは見つけられませんでした(黒い延長ケーブルも見つけられず)。
頑張れば変換コネクタを使ったり、プラグ部分をハンダ付けしたりして延長することもできますが、「そこまで頑張らんでもええか。電源周りのトラブルは事故になりかねないし……」という気持ちになり、白くて長い延長ケーブルの採用は諦めることにしました。
というわけで、壁掛けのWi-Fiルーターが膝の高さぐらいにあるのは「本体付属の電源ケーブルで伸ばせる長さが最大でこれぐらいだったから」ということになります。。
こうすれば見た目はちょっとマシ?
と、ここまで書いて「あ。」と気付いたんですが、平たくて白いLANケーブルを黒い電源ケーブルの上にかぶせるような形で配線すれば、ぱっと見、白い配線だけに見えるかもしれません。
やってみましょう。それ!
うん、言われなければあまり気にならないレベルになったのではないでしょうか!?
Before
After
追記:PoEを使えば高い場所に設置可能?
PoE (Power over Ethernet) という電力も一緒に供給できるLANケーブルを使うと、電源ケーブルの長さの問題が解消するので、Wi-Fiルーターを高い場所に設置できるかもしれません。
イメージ的にはこんな感じです。
長めのPoE LANケーブルを使って、LANと電力を一緒に高いところまでぐ〜んと運んでしまおう、というわけです。
まあ、やろうと思えばできるんでしょうけど、現状でまあまあ満足してしまったので今回はいったん対応を見送ります😅
Wi-Fiルーターを買い換えたりするタイミングで検討してみてもいいかもしれません。
興味がある方はチャレンジしてみてください!
ついでにHGW周りもきれいにしてみた
部屋の中に置いているHGWですが、この部屋にはHGWだけではなくいろいろな機材?を置いています(通称「機械部屋」)。
- プリンタ
- 自宅用の電話機
- 妻のパン屋用の電話機(親機はアンテナのみ)
- 自治体の防災無線
余談ですが、以前はここにWi-Fiルーターも一緒に置いてたので、Wi-Fiが切れやすかったのはルーターの電波が他の機材と干渉し合っていたせいかも……?
それはさておき、配線関係が「魔のスパゲッティゾーン」になってぐちゃぐちゃだったので、久々にきれいに整理整頓してみることにしました。
整理整頓するために買ってきたものは以下の通りです。
- Buffaloの電源タップ
- 100均のケーブルボックス
- 100均の整理ラック
- 100均の整理用ラベル
ケーブル類はビニールタイで縛って必要最小限の長さにして、ケーブルボックスの中に収納します。
また、ケーブルボックスから電源タップや各機材にケーブルを伸ばします。
蓋を閉めればスパゲッティ感はほぼゼロです。
今回はダイソーの組立式コンセント収納ボックス(200円)を買ってきたのですが、余裕のある大きさでなかなかいい感じでした。
タップにつないだ電源ケーブルには整理用ラベルでどれが何のケーブルかを書いておきます。
こうしておかないと機材を入れ替えたりするときに「この機材の電源ケーブルはどれだ?これか?あ、違った、こっちか!?」と、一人で「電源ケーブルあみだくじ」をやらないといけません(苦笑)。
そうそう、今回買った電源タップは上面と側面に差し込み口があるので、上面に差した方がいいものと側面に差した方がいいものを使い分けられるようになってたのが良かったですね(上面と側面を同時に使うことも可能)。
念のため、接続した機材のワット数が電源タップの定格容量を超えないか計算してみましたが、定格容量が1500Wなのに対して、機材の合計が59.2Wで全然余裕でした(仮にAterm WX5400HPを追加したとしても +19.5W なのでまだ大丈夫)。
機材 | ワット数 |
---|---|
HGW | 35W |
プリンタ | 16W |
電話機1 | 2.4W |
電話機2 | 0.8W |
防災無線 | 5W |
合計 | 59.2W |
これでできあがり
こちらが整理整頓が終わった後のHGW周りの様子です。
今回は整理ラックの上に電話機を置いてみることにしました。
これでちょっとばかりデスク面の有効活用ができます(100均の整理ラックはグラつきが少し気になりますが、普段はリビングに置いてる子機しか使わないので問題なし)。
遠目に見るとこんな感じです。
(ちなみに、この部屋はもともと僕が一人で籠もって仕事するために作った部屋なので、とても小さいです)
電源タップを導入したおかげで、コンセントもひとまとめにすることができました(今まではここに電源ケーブルがたくさん刺さってた)。
おまけ:あると便利な工具たち
今回の作業ではこんな工具を使いました。
今回だけに限らず、DIY的な作業をするときはこういった工具を持っていると何かと便利です。
電動ドライバー(コード式) + 細いドリル刃
Wi-Fiルーターを壁に取り付けるにはスタンドをネジで壁に固定する必要があるのですが、最初からネジ1本でまっさらな壁に立ち向かうより、先に小さな穴をドリルで空けておいた方がスムーズにネジが打ち込めます。
電動ドライバー(充電式)
「大は小を兼ねる」で、上の電動ドライバーをネジ回しに使ってもいいのですが、パワーがありすぎてコントロールしづらいのと、本体が大きすぎて狭い場所で作業しづらいので、コンパクトな充電式の電動ドライバーも別途用意しておくと便利です。
今回はWi-Fiルーター用スタンドを壁に取り付けるネジを充電式の電動ドライバーで取り付けました。
下地探し
ネジや釘を壁に打ち込む場合、下地(壁の裏側を走っている木製の柱)を狙って打ち込まないとしっかりとネジや釘を固定できません。
このときに活躍するのが下地探しです。
先端に磁石が付いているタイプだと、下地の釘?金具?に反応して磁石が壁にくっつくので下地が探しやすくなります。
ちなみに最近は電気式のセンサーも売ってるみたいですが、精度はどんなもんなんでしょうねえ?
水平器
目視で「これでまっすぐかな?うーん、どうかな??」と悩むより、水平器を使ってチェックした方が効率が良いですし、気持ち的にもすごくラクです。
今回は壁に取り付けたスタンドがちゃんと水平になっているかどうかチェックするために使用しました。
ちなみに僕は100均で買った水平器を使ってます。
しっかりした工具箱
僕はちょっと前まで「道具が入れば何でもいいや」ということで、ダイソーで買った安い道具箱を使っていました。
ですが、ある日ハンドルを持って持ち上げた瞬間にバキッとハンドルが外れてしまい、「あぶねーーーー!!!」という思いをしました(汗)。
工具箱はそれなりに重量のあるものを入れることが多いので、壊れやすい安物を買うより、1000円以上するしっかりしたものを買った方が安心・安全です。
まとめ
というわけで、今回のエントリではWi-Fiルーターを壁掛けにしてネット環境を改善してみた、という話を書いてみました。
設置位置はちょっと中途半端な高さにはなってしまったものの、家庭内のネットの不調は改善できたのでまあ良しとしましょう。
Wi-Fiルーターの壁掛けを検討している方は、よかったら参考にしてみてください!
で、IPv6って速いの?
冒頭にも書いた通り、Wi-Fiルーターを買い替えたのはIPv6でネットができるようにするためでした。
IPv6に変えてみた感想については、また後日別のエントリで紹介しようと思います。
お楽しみに!
2023.10.20追記:書きました!
blog.jnito.com