はじめに
2015年9月21日、神山.rb 第2回で「ソニックガーデンとリモートワーク」という発表をしてきました。
しかも、現地で発表するのではなく、兵庫県西脇市の自宅からリモートで発表するという、初めての試みも実施しました。
今回のエントリではこの発表の内容と勉強会の様子を紹介します。
発表のスライドと動画
発表で使ったスライドはこちらです。
ソニックガーデンとリモートワーク // #kamiyamarb // Speaker Deck
また、当日の発表の様子もYouTubeにアップロードしてあります。
ソニックガーデンとリモートワーク(神山.rb 第2回) - YouTube
正味の発表時間は15分ぐらいなのですが、最初の方はちょっとドタバタしたので無駄に時間を食っています。
本編だけを見たい人は4分30秒ぐらいから再生してください。
発表の内容
今回の発表ではこんな話をしました。
- ソニックガーデンにおけるリモートワークの歴史
- Remottyの紹介
- リモートワークを支える文化や習慣
「ソニックガーデンではどうやってリモートワークをやってるんだろう?」と興味を持っている方は、今回の発表を参考にしてみてください。
リモートで勉強会!?
ところでみなさん、神山.rbの「神山」ってどこかわかりますか?
神山とは「徳島県名西郡神山町」のことです。
兵庫県西脇市と神山町の位置関係はこんな感じになってます。
神山.rbの告知ページに面白そうなリモートワーク絡みのネタがあるのを見つけ、主催者のダンさん(@dany1468)にお願いして(無理を言って?)リモート参加枠を用意してもらいました。
@ogin_s57 @dany1468 テーマがテーマなので、「リモート参加枠」があると嬉しいなあ。全国のリモートRubyist(僕を含む)に参加してもらえるかも??
— Junichi Ito (伊藤淳一) (@jnchito) 2015年9月1日
@jnchito @ogin_s57 お二人ともありがとうございます!ということで、リモート参加枠を追加しました!(後は様子見ながら手段とか人数調整とか考えます><)
— Yoichi Dan (@dany1468) 2015年9月1日
さらに、ダンさんも僕も、あと参加者の一人である愛媛の荻野さん(@ogin_s57)も、みんなリモートワーカーなので、リモートワーク絡みの事例紹介をしましょうということになりました。
Skypeで画面共有する予定が、いきなりトラブルだらけ
神山の会場とリモート参加者はSkypeでつなぐ予定だったんですが、会場のWifiの調子が悪く、Skype接続に耐えられないレベルだったので急遽会場をSansan株式会社さんの神山ラボ(見た目は古民家)に変更することになりました。
#kamiyamarb 会場、古民家 pic.twitter.com/oEzFGbhGV8
— かわちょ (@kawacho) 2015年9月21日
ところが神山ラボは神山ラボでルーターの調子が悪く、Skypeで画面共有しようとしても全く開始できない状態でした。(なんと不運な)
仕方が無いので直接PCと画面共有するのは諦め、PCのカメラでプロジェクターのスクリーンを写して擬似的な画面共有をすることにしました。
下の写真は「疑似画面共有」でスライドを表示している様子です。
画面の端の方が切れたり、サンプルコードのような細かい字はハッキリ見えない、といった問題は多少ありましたが、これでも意外となんとかなりました。
さらに、事前にスライドのURLを共有してくれる発表者の方もいたので、そういうケースは全く問題なく発表の内容を理解することができました。
リモート参加者はRemotty上で情報を共有
リモートで参加するメンバーは予めRemottyにも参加してもらいました。
Remottyは本来リモートワークを円滑に進めるためのツールなのですが、今回は多人数向けのチャットツールとして使用しました。
下の図は勉強会当日のRemottyの画面です。
こんな感じでみんなの感想がRemotty上に書き込まれていきます。
Remottyはなかなかいい感じに情報共有ツールとして活躍してくれました。
Remottyの詳細については前述の僕の発表資料にも載っているので、そちらもぜひご覧ください。
備考:TwitterではなくRemottyを使った理由
「感想を書くだけならTwitterとかでも良かったんじゃ?」と思う方がいるかもしれませんが、この勉強会ではもともとリモート参加者と神山の参加者をグループにわけてオンラインディスカッションをする予定でした。
そのときにRemottyが大活躍する予定だったのですが、突然の会場変更等で時間がなくなり、オンラインディスカッションは結局やらないことになってしまいました。
終盤はSkype障害発生のため、Appear.inに変更
勉強会はSkypeとRemottyでいい調子に進んでいたのですが、終盤で突然接続が切れてしまいました。
しかも、神山ラボのネットワークが悪いとか僕のマシンだけがおかしいというわけではなく、みんなSkypeの調子が悪いようでした。
「もしや」と思ってネットを検索してみると、どうやらSkypeのサービス自体に障害が発生していたみたいです。
いや~、なんて不運続きなんでしょう!
リモート勉強会なのに、ネットワークやらSkypeやら、肝心の機材やツールの具合が次々と悪くなんて!
とはいえ、SkypeがダメならAppear.inがあります。
Appear.inはブラウザ上でSkypeのようにテレビ会議を実現してくれるWebサービスです。
参考:1対1でテレビ会議するときはこんなイメージです
人数が多いとPCが重くなることがあるので今回は使用を見送っていたのですが、Skypeが使えないならやってみるしかありません。
Remotty上でAppear.inのURLを共有して、リモート参加者はAppear.inにつないでもらうことにしました。
7~8人ぐらいの参加者が同時にAppear.inにつなぎ、Skypeと同じような形式で「疑似画面共有」をやってみたところ、意外とちゃんと使えました。
いや~、良かった良かった!
備考:RemottyのAppear.in連携機能が役に立ちました
RemottyにはAppear.inのテレビ会議用URLを自動生成する機能があります。
今回もこの機能を使って素早くAppear.inに接続することができました。
この機能の詳細は僕の発表資料をご覧ください。
僕の発表はGoogleハングアウトオンエアを使用
僕はGoogleハングアウトオンエアを使って西脇の自宅からライブ発表しました。
ハングアウトオンエアはUstreamと同じように、自分のPCからネット上に生放送できる機能です。
Ustreamとは異なり、基本的にブラウザさえあれば放送を開始できるのでUstreamよりも手軽です。
ただし、映像と音声が視聴者に届くまでに20~30秒ぐらいのタイムラグが発生する点はUstreamと同じです。
勉強会の前にリハーサルをやってちゃんと使えることは確認したのですが、ハングアウトオンエアを使って発表するのは初めてだったので、最初の方はちょっとドタバタしてしまいました。
とはいえ、音声と映像はちゃんと勉強会の参加者に届いていたようです。
ちなみに、万一ハングアウトオンエアが使えなかった場合に備えて、録画バージョンをYouTubeにアップロードしてありました。
もしダメだったらYouTubeのURLを共有してみんなに見てもらおうと考えていました。
神山町を、四国のRubyistを、そして他社のリモートワークを知ることができた勉強会
もちろん、僕以外の発表の発表もたくさんありました。
東京から神山町にUターンして活躍しているフォトグラファーの近藤奈央さんをはじめ、四国で活躍しているRubyistの方々の興味深い発表がたくさん聴けました。
四国のRubyistの方とはほとんど接点がなかったのでとても新鮮な感じがしました。
また、リモートワークというテーマで話してくれたSansan株式会社のダンさん&本田さんや、HeartRailsの荻野さんの発表も他社の事例として非常に興味深かったです。
一言で「リモートワーク」といっても、会社が違うとここまで違うものなんですね~。
詳細な内容はきっとご自身のブログ等で発表してくれると思います。(期待を込めて)
こんな刺激的な発表もありましたw (Photo by nao_kondo)
まとめ
本編の最後は全員で記念撮影をしました。
リモート参加者もAppear.in経由でPCに顔を出して一緒に写してもらいました。
撮影してくれたのはこの勉強会に参加していたフォトグラファーの近藤奈央さんです。
ラップトップPCの中に僕たちリモート参加者がいます (Photo by nao_kondo)
リモートで勉強会に参加+発表するなんて初めて&ハプニングの連続で、最初から最後までヒヤヒヤしましたが、全体としては大成功の勉強会だったと思います。
必ずしも現地に集まらなくても勉強会はできる!ということを証明した貴重な勉強会になったのではないでしょうか。
円滑な運営に奮闘してくれた主催者のダンさんをはじめ、参加者のみなさん、発表者のみなさん、どうもありがとうございました!
あわせて読みたい
主催者のダンさんによる開催レポートです。
主催者の視点で見ると、バタバタ具合がさらにリアルに感じられますねw
ダンさんと知り合ったのは先日開催した西脇.rb&神戸.rbの合同勉強会です。
「うわっ、わざわざ徳島から神戸までやってきた人がいる!」と最初はビックリしましたが、それが今回の神山.rbに参加するきっかけになりました。