はじめに
Career Scopeという高校生向けの進学ブックに僕の仕事の様子が紹介されました。(なんか最近こういうエントリが多いですねえ)
高校生を対象に無料で配られる冊子なので、おそらく読者のみなさん*1が目にする機会はないんじゃないかな〜と思いますが。
「仕事と生活の多様なスタイル」という特集ページで「場所にとらわれず働く」事例として取り上げてもらっています。
ただ、本文に校正をお願いした箇所が反映されていない箇所があったので、ここで校正情報を載せておきます。
(冊子をもらった高校生がこのエントリにたどり着く可能性はほぼゼロだとは思いますけどね。。。)
校正情報
- [誤] 子どもを抱っこしながらあぜ道を歩く。そんなのどかな家族の姿を見て、「あぁずっとこんな暮らしがしたいなぁ」と思ったことが大きな転機になりました
- [正] 他の家族の姿を見たのではなく、僕が自分の子どもを抱っこしながら「こういう生活っていいなあ」と思った、というのが正確な背景です。
- [誤] 自宅で働ける「リモート勤務」を提示されたことが最終的な入社理由になりました。
- [正] リモート勤務も重要な条件でしたが、一番の決め手ではないです。技術者として新しい技術にチャレンジし続けたいから、というのが第一の理由です。
あと、外部アドバイザーの方から「仕事仲間と会うことが少ない分、メールなどをこまめに使い、信頼関係を保ち続けることが特に大切です。」というコメントが入っていますが、ソニックガーデンの場合はメールではなく、youRoomとSkypeをメインのコミュニケーションツールとして使っています。
自分の高校〜大学時代を振り返ってみると・・・
ところで、この冊子は全国の高校生に配られるそうなんですが、自分の高校生時代や大学生時代を振り返ってみると、とてもお手本になる学生じゃなかったなあ、と思います。
若かりし頃の進学や就職に関する自分の意識を振り返ってみるとこんな感じです。
高1
担任「伊藤くんは将来どういう仕事に就きたいんだい?」
僕「うーん、(社会的に尊敬されそうな仕事だから、とりあえず)医者ですかね〜?」
高2
塾の先生「伊藤くんは将来どんな仕事に就きたいんだ?」
僕「特にないんですけど、英語が好きだから通訳とか」
高3
(大学の願書を出すとき)「テレビでよくやってる心理テストが面白いから心理学をやってる大学を選ぼう」
大学1年
(入学後、大学で研究する心理学とテレビでやってる心理テストは全く別物だと聞いて)「じゃあつまらないから、社会学を専攻しようっと。よくわかんないけど、自由そうだ」
大学2年〜3年
「うお〜、バンドだ〜!!プロを目指すぞ〜!」
大学4年
オカン「淳一、いつになったら就職活動するの?」
僕「うるせー!就職なんてするか!!」
→就職せず、卒業後もバンドをしながら塾のバイトを続行。
24歳のころ
バイト先の塾長とケンカになって塾を辞める。バンドもあえなく解散。
「あ〜、仕方ないからそろそろ就職でもするかな〜。でも特にやりたい仕事もないんだよな〜。パソコン触るのは好きだからとりあえずパソコン関係の仕事に就くか」
→ 中小SIerに中途入社。この業界でのキャリアをスタート。
・・・てな具合でした。
うわ〜、自分で書いてて最悪な半生だと思えてきました。。。
ほんと、全くもってお手本になる人生じゃないです。
まあ、こんな人間でも運が良ければなんとか35歳まで生きていける、という逆説的な見本にはなるかもしれませんが。。。
でも人生やり直すなら、早いうちから将来の仕事決めて、大学でもちゃんと自分の仕事にプラスになる勉強をしておけば良かったと思いますよ。
最初からこういう仕事(=IT業界)に就く、って分かってたら高校も大学もちゃんとその業界に関係した勉強をしてたと思うんですが。
将来の職業に関する学問を専攻しなくても何とかなる?
とはいえ、小さい頃からなりたい職業が決まってて、高校、大学と、その目標に合った勉強をしてきた人ってどれぐらいいるんですかね〜?
僕の妻も今はパン屋ですけど、パンを作り始めたのは7年前ぐらいだし、パン屋をやるつもりもないところを僕が「業務用のお高いオーブンを買いたいなら、店を開け」って半ば強引にパン屋に仕立てたようなもんですから。
ただ、妻は物心が付いた頃から包丁を握って料理を作ってきたらしいので、料理人としての素養は十分ありました。
僕も本格的なプログラミングはしてこなかったものの、高校時代に買ったPC-98でバッチファイルをあれこれいじったり、バンドのホームページを作ったり、PerlのCGI掲示板を設置したり、プログラミングの一歩手前みたいなことはやっていました。
だから、これまでの経験と全く無関係な業界で仕事をやってるわけではない、とも言えますね。
まあ学歴だけ見ると、全く無関係なわけですが (- -;;
あと、その業界に入った後に必死で頑張れば、「仕事に関する学問を専攻してたけど、そのあと努力してない人」は追い抜けます。
ウサギとカメみたいなもんですね。
まとめ
大学の専攻と無関係の仕事に就いても何とかなるかもしれない、とはいうものの、やっぱり将来就きたい仕事を早いうちに決めて、その勉強をしておくのが一番いいかな〜と思います。
少なくとも、自分の子どもにはそうあってほしいですね。
ちなみに7歳の息子に将来何になりたいか聞いてみたところ、
「お寿司屋さん。」
という返事が返ってきました。
理由を聞くと、
「だって楽そうだし。お父さんの仕事は勉強が大変そうだからイヤ。」
とのことです。
おいおい、寿司職人の人が聞いたら怒るぞ〜!お父さんの仕事だって面白いところはたくさんあるし!!
・・・という話はそのうち息子とじっくり話したいと思います。
でも、小さいうちに将来の仕事を決めるのって難しいですよね〜。
「自分は小さい頃からやりたい仕事が決まってて、その通りになった!」
「なりたい職業があったけど、結局違う道に進んだ」
「なりたい職業すらなかったけど、今は楽しくやってるよ!」
等々、「僕の場合はこうでした」みたいな話をMessageLaefやコメント欄で聞かせてもらえると嬉しいです。(MessageLeafはPCモードの場合に表示されます)
お待ちしております!
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