お笑いライブはけっこう気軽に行けて楽しめるものです
最近は新型コロナウイルスに関する制限が緩和され、人が集まってエンタメを楽しめる機会がまた増えてきました。各地では音楽フェスやコンサートなどが復活しています。
ちなみに皆さん、人が集まって楽しむエンタメ鑑賞といえば「お笑いライブ」もあるのですが、行ったことはありますか?
実はお笑いライブを開催している劇場は全国各地にたくさんあり、毎日あらゆる場所でライブが開催されています。一日に同じ会場でいくつも開催されていることも珍しくありません。
でもそんな情報、よっぽど贔屓(ひいき)にしている芸人さんがいるとか、お笑いがめちゃくちゃ好きとかでなければ知らないでしょうし、どこで情報を得ればいいのかも分からないと思います。興味があっても、なかなか知る機会はないんじゃないでしょうか。
どこで観られるのか、どんなライブがあるのか、チケットはどう買えばいいのか、そもそも会場やライブの雰囲気はどんなものなのか——今回は、実際にお笑いライブへ行った方々のブログを紹介しながら、詳しく説明していきたいと思います。
お笑いライブを観られる場所
お笑いにそこまで詳しくない方でも、「ルミネtheよしもと」という劇場は聞いたことがあるかもしれません。吉本興業が新宿駅直結の商業施設「ルミネ新宿(LUMINE2)」内に構える常設型のお笑いライブ劇場です。
行き方としては、JR新宿駅南口と東南口の間にあるルミネ2の直結エレベーターに乗って向かうのが1番わかりやすいです。
毎日決まった時間帯で2~4公演、漫才やコントから単独や企画ライブまで様々なお笑いが楽しめます。
【日常に笑いを】東京で最も気軽に生のお笑いライブを楽しめる場所:ルミネtheよしもと(東京都新宿区) - 私の好きな場所
実は吉本興業は「ルミネtheよしもと」の他にも東京と大阪を中心に全国10カ所以上もの劇場を構えており、各劇場でほぼ毎日、何組も芸人さんがネタを見せてくれるライブ(寄席)や単独ライブなどが開催されています。大阪だと「なんばグランド花月」が有名ですね。
ただ、芸人さんが所属している事務所は吉本興業だけではありません。
ワタナベエンターテインメント、プロダクション人力舎、浅井企画、マセキ芸能社、グレープカンパニー、ソニー・ミュージックアーティスツ、ホリプロ(ホリプロコム)、タイタン……主な事務所だけ挙げてもこれだけあります。
では、吉本興業以外の芸人さんのライブはどこの劇場で観られるのでしょうか。は吉本興業以外は自社劇場をほぼ持っておらず、いくつかのライブ主催団体や個人によって全国各地のライブハウスで開催されています。
特に有名な団体のひとつに、K-PRO(ケープロ)が挙げられます。
K-PRO
主に都内のお笑いライブを主催する団体。お笑いライブ・イベント制作 K−PRO
新宿、下北沢、中野などを会場に、ほぼ毎日お笑いライブを主催されている。 若手を中心に、事務所や芸歴問わず様々な芸人さんが出演する。たまにある大規模なライブでは、各事務所から豪華ゲストが出演するにもかかわらず比較的安価で、非常にコスパがいい。
様々なランクのレベルがあるが、初見だとわかりにくい。はじめていくなら、バティオスネタ祭り、V-1ネタ祭り、超ボルケーノ寄席、スペシャルブルームあたりが間違いない。次世代の若手をみたいなら、ブレナイなどもいいかもしれない。
お笑いライブのすゝめ - 夜は寝る
※2018年8月時点での情報となります。
K-PROのライブは各事務所の若手芸人さんが中心に出演していますが、時にはテレビで活躍しているような有名芸人さんも出演します。
また、2021年4月にK-PROが運営する劇場「西新宿ナルゲキ」がオープンしました。そこでは主に若手芸人さんのライブがほぼ毎日楽しめます。K-PROと並んで有名な団体スラッシュパイルも最近オープンした「シアターマーキュリー新宿」の運営に関わっており、そちらもオススメです。
ちなみに知名度がある程度出てきた芸人さんによるライブの場合、東京であれば「草月ホール」や「日本青年館ホール」といった規模の大きい会場で開催することも珍しくありません。全国ツアーの場合は、各地の会館やホールなどで開催されます。
まだ見ぬ若手に出会いたいのであれば、下北沢がオススメ。小さな劇場がいくつもあります。中には無料で楽しめる劇場もあるのでぜひ「下北沢 お笑い」などで調べてみてください。
ライブの種類
では、寄席と言われるライブ以外にはどんな内容のものがあるのでしょうか。
単独ライブ
特定の芸人さんが好きになったり、応援したいという感情が芽生え始めたら、単独ライブをおすすめする。
会場費などある程度の集客力を前提とするため、本当の駆け出しの芸人さんはあまりない。ある程度のファンがいて、賞レースで勝負をかけたい層が主になる。
会場を埋めることに苦労する芸人さんもいれば、チケット即完や、全国ツアーをやる超人気芸人もいる。気になる芸人さんがいたら、まず直近の単独ライブの情報を調べてみるといいかもしれない。芸人主催ライブ
単独ライブと似ているが、こちらは芸人さんが自身だけでなく他の芸人さんを呼んだり、合同で主催するライブもある。例を挙げると、バラエティ番組で活躍する若手芸人が賞レースに勝ちたい場合、単独ライブを主催してネタを試したくても、観にくる客さんは熱烈なファンが大半になってしまったりする。そこで、客観的視点でネタを試すために、複数の芸人で合同のライブを実施し、相互のファンの目を入れる、などがある。
また、相方をシャッフルしたり、ネタのテーマを縛ったり、個性的かつ挑戦的なものも多い。普通のネタライブ以外が観たくなった場合や、好きな芸人さんの新たな一面をみたい場合におすすめである。
お笑いライブのすゝめ - 夜は寝る
「単独ライブ」と「芸人主催ライブ」は似ていますが、「単独ライブ」はあくまで主催する芸人さんがメイン。彼らの写真やライブ名を使ったグッズが販売されることも多いです。ミュージシャンやアイドルなどのコンサートグッズのようなものです。
また、最近は複数の芸人さんで主催する「企画ライブ(特定のコンセプトを持って開催)」や「ユニットライブ(複数組の芸人さんが固定ユニットを組んで開催)」といったライブも。もちろん「トークライブ」もあります。
ちなみに「寄席」や「ネタライブ」は基本的に漫才などのネタのみを披露しますが、それ以外のライブではトークコーナーやゲームコーナー(バラエティー番組で見るような、芸人さんが何かにチャレンジしたりバトルしたりするもの)などが組み込まれていることも珍しくありません。
お笑いライブは告知に何をやるのか具体的に書いていないことが多いので、初めのうちは不安に思うかもしれません。そんなときはライブ名でSNSやブログを検索し、追加の公式情報や過去のライブ内容を調べてみるのがオススメです。
チケットの買い方
基本的には音楽ライブと同じように「チケットぴあ」や「ローソンチケット」、「イープラス」などの大手チケットサイトや、「TIGET」や「ZAIKO」などの新興チケットサイトで購入できます。また、吉本興業のライブであれば「FANYチケット」という専用サイトが用意されています。いずれもサイト内で検索ができるので、ぜひ気になる芸人さんの名前などで調べてみてください。
ただ、小規模なライブや若手芸人さんのライブだと、上記の方法ではチケットを購入できない場合があります。そんなときの購入(予約)方法が「置きチケ」です。
「置きチケ」とは、前売チケットを公演会場で受け取れる予約することです。
置きチケって何?芸人さんに置きチケットを頼むメリット・デメリット - チケットのいろは
事前に芸人さんに連絡すると、公演当日に受付でチケットを前売料金で買えるようになります。
観客の規模が数十〜百人台のお笑いライブ(よしもとが主催する無限大ホールや、新宿の小劇場など)でよく行われている制度です。
芸人さんが置きチケを受け付けているかどうかは、本人やライブ会場、主催団体などのツイッターなどに書かれていることが多いです。上記ブログ記事では、置きチケの詳しい購入方法やメリットなども書かれているのでぜひ読んでみてくださいね。
ちなみに吉本興業の劇場であれば窓口で、その他のライブでも調べてみると当日券が販売されていることがあるので、急に「今日お笑いライブを観たい!」と思ったらぜひツイッターなどで最新情報をお確かめください。
持ち物や注意点
概ねコンサートや演劇公演などと同じルールやマナーに則っていただければ大丈夫ですが、お笑いライブは場面によって「撮影OK」のケースがあります。
基本的に、持ち物は必要ないと思います。
紙のチケットと笑う元気。
オンラインチケットの場合は、スマホの充電。当日支払いなら、お金。あ、無音カメラのアプリを用意しておくと良いかもしれない。
ライブによっては「OPとEDは撮影OK」「芸人さんの集合写真撮影タイム」みたいなイベントが発生するのですが、大体「カメラの音無しで」と言われます。
(とはいえ、100人近い会場になると、何人かは必ずシャッター音出てる人が居てしまうのが現状。)不安症の人に向けて、あえて1つ挙げるとしたら、「お腹が鳴る音」「ビニール袋のシャリシャリ音」辺りに注意して準備をしておくと、緊迫した無音が続くシーンも安心して楽しめると思います。
怖いけどお笑いライブを劇場で鑑賞してみたい人へ(from1年目の初心者) - しゃとるの感想文
お笑いライブはもちろんたくさん笑うためにあるイベントですが、特にコントは静かなシーンもあります。そういったときには演劇のように、笑い声以外の音を立てないように気をつけましょう。
また、一部のライブ以外ではペンライトやうちわなどの応援グッズの使用NGですのでお気をつけください。応援したい気持ちはわかりますが、たくさん笑うのが一番です。
気合を入れて発売日に買ったからか、座席はなんと前から5列目。あまりにステージに近いので、スタート前はなぜか僕が緊張していましたね。大学の講義とかでも基本教室の半分より後ろにしか座ったこと無いですし。というか生お笑いでの客としての振る舞い方が何一つわかっていませんからね。
万が一客いじりする芸人の標的になったらどうしよう!と気負ったり、目が合ったら直視できない!とかいう乙女みたいな気持ちを燃やしたり。
結果としてそんな心配は必要なかったんですけどね。いくら前の方とは言え、俺はお客さん800人中のたった1人だし。
気張らずに拍手する場面では拍手し、笑いたい時は普通に笑うというスタンスでいいんですね。多分。
初めてお笑いライブを観てきたぞ - おじ語り
お笑いライブというものが気になって初めて行ってみたという方も、このように仰っています。本当にその通り。初めてのお笑いライブは緊張するかもしれませんが、まずは大きな寄席などから行ってみてください。きっと楽しい思い出になるはずです!
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鈴木 梢
2022年入社。オウンドメディアの編集をしています。