お米を炊いて、お茶を沸かして、おかずを作って、食器を洗って。あ、そうだ、冷蔵庫の中にも賞味期限間近のヨーグルトがあったから使わないと。もらいもののお土産もあったっけ……。
料理はマルチタスク。いろいろなことを考えながら、いくつもの作業を同時並行で進めていく必要があります。
そんなとき、「あぁ脳が、手が、あと3つくらいあったらいいのに」と思ってしまうことも少なくないのではないでしょうか。
もちろん、人造人間でもない限り、脳や手は増やせません。ただ、知恵は増やせます。インターネットの海には、今、この瞬間にでも使えるアイデアがたくさん漂っているのです。
今回は、私が選りすぐった、料理を効率化させるためのアイデア、すなわちライフハックをお伝えします。アイデアという武器を携えて、生活という「大海」に乗り出していきましょう。
- キッチンでは「俺の隣に立つな」
- レシピ本を見るときはハンガーを使え
- パスタは「水に漬けて」ストックせよ
- アルミホイルは「調理器具」だ
- 製氷皿でパセリアイスを作ろう
- 排水口のゴミ受けは「浅型」が快適
- この記事で紹介したブログ
キッチンでは「俺の隣に立つな」
料理を効率化するには、まず「キッチンでの立ち回り方」を熟知する必要がありそう。
立ち回りを熟知して最適化するうえで、みつどん(id:T-3don)さんが紹介する「キッチンで誰かの隣に立たない」という極意は、単純なようで非常に重要なものです。
皆さんはキッチンの「動線」を意識したことがあるでしょうか。日本におけるキッチンの多くはコンロと調理台とシンクが一体になっています。これは料理をする人にコンロ・まな板・シンク・食器棚(冷蔵庫)を行き来させるつくりです。
つまり、お手伝いしたい一心で料理をする人の隣に立つと、コンロ・まな板・シンク・食器棚(冷蔵庫)を行き来するための動線がふさがれ、逆に邪魔者となってしまうわけです。
みつどんさんによると、お手伝いの人が立つべき場所は料理をする人の「斜め後ろ」。たしかに、ここなら料理をする人の動線もふさがず、細やかなヘルプができそう。
・台所は誰の城かハッキリさせて、城主には果てしなく服従
・動線は邪魔しない。後ろでそっと見守る。
紙に書いてキッチンに貼っておいてもいいくらい大事な極意ですね。
レシピ本を見るときはハンガーを使え

お気に入りのレシピ本から作りたい料理をピックアップして、食材も無事調達した。でも、いざ料理をはじめると、手がベタベタになって、両手がふさがって本が触れない、ということは皆さんもご経験があるでしょう。
レシピ本をじっくり読みながら、余裕を持って料理を進めるには、どんなコツが必要でしょうか。
にゃー将軍 (id:stoolpigeonn173)さんが紹介しているのは、服をかけるハンガーでレシピ本を挟んでしまう、という方法。そのハンガーを食器棚の扉に引っ掛けて、うまく本を固定しています。
初めて読んだとき、こんなアイデアがあったとは……!と膝を打ってしまいました。
にゃー将軍さんはレシピ本と一緒に、「その日達成したいこと」を書いた暗記帳(単語カード)を引っ掛けているそう。料理をしながら他のことも考えられる、というマルチタスクにはぴったりのアイデアです。明日からすぐ試せそうなハードルの低さも魅力的です。
パスタは「水に漬けて」ストックせよ

パスタって食べたいときに食べられない。熱湯を作ってそこから長々とゆでる手間を考えると、たとえパスタソースが手元にあっても「今はいいや」と萎えてしまいがちです。
それにいっぱいでゆでてストックすることもできない。ご飯のように体力と気力があるときにまとめて炊く、という効率化が難しいのです。
でも、思い立ったときにすぐ食べられて、さらにゆで置きもできるとしたら、こんなにうれしいことはありませんね。特に麺好きの方にとっては。
50Kg痩せた芝浦IT社長 (id:tanaboo)さんは「水漬けパスタ」というアイデアで、この課題を克服しています。ブログによると、水漬けパスタの作り方は乾燥パスタを2時間~半日水に漬けるだけ。あとは1〜2分塩水でゆでるか、パスタソースに直接入れてゆでるだけで食べられるそう。なんと冷凍もOKとのことなので、これは日々の料理を力強く支えてくれそうです。
毎日パスタを食べたい、という人も必見のアイデアですね。皆さんも、恐れずにパスタを水に漬けてみましょう。
アルミホイルは「調理器具」だ

にんにくの素揚げをお手軽に作る方法を紹介しているのは、とも@パパリーマン (id:tomo-papa)です。
アルミホイルで作った小さな「風呂釜」に油とにんにくを入れて、フライパンの上で熱するという手順です。
たしかに、油も使いたくないし、洗い物もしたくないけれど一口だけ揚げ物が食べたいときってありますよね。そんなときアルミホイルなら、自由な大きさの「風呂釜」が作れて、使い捨てもできます。
とも@パパリーマンさんのアイデアは、アルミホイルをそうやって調理器具のように活用する、再現性と斬新さを併せ持ったもの。アルミホイルの風呂釜はにんにくだけでなく、他の食材でも調理できそう。
あぁ、なんという罪なエントリでしょう。夜中なのに唐揚げが食べたくなってきました。
製氷皿でパセリアイスを作ろう

お皿やパックの隅っこで申し訳なさそうに佇んでいるパセリを見て、「捨てちゃうのはもったいないな〜でも食べるのはイヤだし」とモヤモヤした経験は誰しもあると思います。
捨てたら捨てたで「まだ食べられるものを捨ててしまった(石川五ェ門風に)」と罪悪感が湧いちゃうんですよね。わかります。
でも、パセリってお皿の主役になれるポテンシャルを秘めてるんです。それを教えてくれるのが、OTSHOKOPAN (id:ot_nail)のアイデアレシピ。
パセリと甘酒とプロテインをフードプロセッサーで混ぜるだけ、という実に簡単な作り方ですが、「苦みのある野菜が好きな方にはたまらない」ツウな味なのだとか。
もう私の中でパセリは脇役じゃない。立派なメインキャストです。
なんて素敵な一言でしょうか。
しかも、製氷皿を使って凍らせる、というアイデアの二段構え。その日の料理の付け合わせで使ったパセリを明日食べるデザートにすると、「捨てちゃうのはもったいない」も解決できます。パセリの可能性は無限大だ。
排水口のゴミ受けは「浅型」が快適

料理が終わった後の洗い物は憂鬱ですね……。シンクに溜まった食器をゴリゴリ洗うだけならまだしも、排水口が詰まってしまうと二重のストレスが襲いかかってきます。
余裕がないときは、せっかく人が重い腰を上げて洗い物に着手したのに水が流れないって、こんな仕打ちあるかよ!とついいら立ってしまうのではないでしょうか。
シンクの水流れない問題を、排水口の詰まりを取るがごとく解消するには、やはりこまめな掃除が欠かせません。
qt_fb (id:qt_fb)さんが紹介しているのは、排水口を浅型にするというアイデア。つまり、詰まりを頻発させることで、掃除の機会を増やすという手法です。浅型の排水口にすると、ゴミ捨て・掃除が楽になって、水が流れないと悩むことも少なくなるそう。
まさに発想の転換ですね。料理上手は掃除上手。キレイキレイなシンクを保つためにも、ぜひ試してみては。
「これやってみよう」というアイデアを見つけられたでしょうか。皆さんも自分がひそかに実践しているアイデアを、ぜひはてなブログで紹介してみましょう。
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大木敦史
インターネットの海を漂っています。