やっぱりライブは最高!
コロナ禍以降、ライブやコンサートの開催中止・延期やオンライン開催への変更などが相次ぎ、音楽ファンにとってはなかなか「現場」に行けない状況が続きました。私自身も、行くはずだったライブが直前で中止になり、運良く取れた整理番号1ケタのチケットを返金処理することになり、涙を飲んだのを今でも鮮明に覚えています……。
しかし2022年になって、徐々にですが、ライブに足を運べる環境が戻ってきつつあるようです。コロナ禍以降中止になっていた大型ライブイベントなどが再開されたほか、10月には政府の方針を受けて業界団体がガイドラインを改訂。以降、会場での「声出し」についても一定の条件下でOKとなるケースが増えてきています。
そこで今回は、はてなブログの記事の中から「久しぶりに◯◯のライブに行った!」という熱のこもったライブレポートをピックアップしました。
コロナ禍以降、ブロガーの皆さんが久しぶりに見たアーティストは、どんなステージを見せてくれたのでしょうか? 5つのブログを紹介します。
- 新潟県民会館でポルノグラフィティを見たのは10年ぶり
- まだ「伸び代」を感じたエレファントカシマシの野音ライブ
- 遠かったけど行ってよかった、スピッツのFCライブ
- 4年ぶりの「MINAMI WHEEL」を満喫
- 家族3人で見た、2年半ぶりの米津玄師さん
- この記事で紹介したブログ
新潟県民会館でポルノグラフィティを見たのは10年ぶり
11月4日の「良い推しの日」に大好きなポルノグラフィティのツアー「18thライヴサーキット“暁”」の新潟公演に参加してきたという表染わかな (id:neomelo0825)さん。この日は有給休暇を取って、ライブ前後の“食倒れ紀行”も含めて1日を満喫したそうです。遠征時など、ライブの前後においしいものを食べたり観光したりするのも、大きな楽しみですよね。
表染さんが新潟県民会館でポルノグラフィティのライブを見るのは、約10年ぶり! まったりとしたMCとは裏腹にパフォーマンスは圧巻で、昭仁さんの歌声は「なんで毎回CDより上手いの?」と、しばらくCD音源が聴けなくなりそうなほどだったそう。観客側も10年分の思いをぶつけるように、鳴り止まない拍手で迎え入れたといいます。
ポルノも一人脱退していて、残った二人もずっと円満にやっているわけではなかったと思うんだ。
暁ライブに参戦しました【ネタバレ一応注意】 - 午前五時の殺風景
それでも頑張って毎回新しいことに挑戦して、活動を止めずに、私たちの前ではずっとキラキラしていて、いつもファン第一の言葉を述べて救ってくれるのって、当たり前じゃない。
しかもそれで昭仁さんが「今後のポルノに不安はない!」と自信を持って言ってくれるなんて、やっぱりどう考えても恵まれ過ぎている。
だからこそ毎公演、深く感謝をして参加しなければなあと思います。
メンバーの脱退を経ても活動を止めずに新しいチャレンジでファンを楽しませてくれる彼らの姿勢に、深い感謝の気持ちを抱いたという表染さん。「改めて、ポルノグラフィティは最高でした!大好き!」と、最高の思い出になったようです。
まだ「伸び代」を感じたエレファントカシマシの野音ライブ
からさわ (id:yumcha_low)さんは、9月25日に開催されたエレファントカシマシ の「日比谷野外大音楽堂 2022」に行きました。エレカシのデビュー30周年以降、野音公演のチケットは入手困難で、からさわさんは2018年以来4年ぶりに参加したといいます。
現地と配信で2度楽しめたという今回のライブ。「良い曲を良い流れで聴かせたい」という意気込みを感じるセットリストで、『東京の空』から『武蔵野』への流れには思わず“涙腺崩壊”してしまったとのこと。
現場のなりゆきで作りあげるLIVEもありですが、ちゃんとLIVEとして編曲しようとした、そんなジタバタ、爪痕を感じた。「良い曲を良い流れで聴かせたい」という意気込みなのではないか?と思えたのです。
エレファントカシマシ 「日比谷野外大音楽堂 2022」 - また、あした…
ソロ活動を経た宮本浩次さんのボーカルは「生まれ変わった感」があり、30年以上活動しているバンドのさらなる「伸び代」を感じる内容だったそうです。古くから活動しているバンドが、年齢を重ねてもなお進化を続け、新しい作品を届けてくれるのは、ファンにとってもこの上なくうれしいもの。客席からは「歓声も掛け声もないのに、最高の熱量」を感じる、素晴らしいライブだったそうです。
遠かったけど行ってよかった、スピッツのFCライブ
11月、4年ぶりにスピッツのファンクラブライブに参加したのは、~(id:hazukikose)さん。同居人とともに、愛知からはるばる横浜まで出かけました。
もともとthe pillowsや9mm Parabellum Bulletなどが好きだった同居人は、~さんの的確なセレクトによる「布教」によってすっかり沼にハマってファンクラブ会員になり、今回初めてライブに参加したそう。エントリーではライブ当日会場に着くまでの、ちょっとした旅行のような過程がつづられており、久しぶりの遠征に向けたワクワク感が伝わってきます。
スピッツはいつでも現在進行形で今がピークで、公演に足を運ぶたびに安定感が増している。学生時代から通っているライブに今も足を通えて、学生時代も今もそのように思えるのはハッピーだなと思ったりした。
横浜へスピッツを聴きに行ってきた - 高等遊民前夜
ライブでは~さんにとって「死ぬまでに生演奏を聴いてみたい曲のひとつ」が聴けたそうで、同居人も初めて生で見るスピッツにしきりに感動していたとのこと。「すこし無理したけれど、来てよかった。推しのライブに通えるくらいには稼いでいきたいなと思う」と締めくくりました。良いライブを見ると終わってしまった寂しさもありつつ、「次のライブを楽しみにまた頑張ろう」という気持ちになれますよね。
4年ぶりの「MINAMI WHEEL」を満喫
続いては、id:tana-boon さんによる、10月に大阪で開催されたライブショーケースフェスティバル「MINAMI WHEEL」のレポート。コロナの影響や体調不良などがあり、2018年以来4年ぶりの参加となりました。
2021年のライブ配信で存在を知って今回初めて生で見られた「GLASGOW」や「daisansei」、出演決定の知らせからライブ開催までに『エジソン』が一気にバズり、当日は規制がかかるほどの人気だった「水曜日のカンパネラ」、ずっと聴きたいと思っていた 『憧れとレモンサワー』を演奏してくれた「なきごと」など、初日から大満足のラインアップだったそう。
本当に好きなんですこの曲。CD買って初めて聴いたその1回目で泣きそうになったのを覚えている。水上さんが「"深夜2時とハイボール" のイメージが強いと思うんだけど、今日は…」と話しながら鳴らすコードで察した時点で鳥肌が立ち、タイトルコールした瞬間に天を仰ぎました。MVも無いアルバム曲だからいつまでも演る代表曲になっていくか分からないので、ここに来て聴けて本当に良かった。優勝です。
MINAMI WHEEL 2022 Day 1 !!! - たなさと
オムニバス形式のライブは新しいアーティストに出会う大きなきっかけにもなり、生で見るからこそ強く印象に残ることもありますよね。どう回ろうか自分だけのタイムテーブルを組むのも、大きな楽しみの一つ。エントリーでは id:tana-boon さんが見たアーティストのMVなども紹介されているので、気になった曲があればぜひチェックしてみてください。
3日目のレポートは、こちらからどうぞ。
tana-boon.hatenablog.com
家族3人で見た、2年半ぶりの米津玄師さん
最後は10月8日、米津玄師さんのツアー「変身」の神戸公演初日にお母さんと妹さんとの3人で参加した、いろはす/芭蕉(id:kubinaga1230)さんのレポートです。米津さんのライブに行くのは2020年2月以来2年半ぶりだったそう。
セットリストは、聴き慣れた音源とはまた違う印象に仕上げられていた『Lemon』、フロアを大きく沸かせたライブ定番必殺チューンの『ゴーゴー幽霊船』、テレビアニメ「チェーンソーマン」のオープニングテーマとして注目を集める『KICK BACK』などなど。新旧織り交ぜた名曲の数々が披露されました。演出の一つ一つから米津さんの立ち振る舞いまで細やかにつづられており、臨場感たっぷりのレポート。米津さんのこだわりが徹底して表現された世界観に、文章を読んでいるだけで引き込まれてしまいます。
「1,2,3」を合図に幾筋もの白のスポットライトがグルグル回る。手拍子に励む者、手を挙げて踊る者、皆それぞれに楽しめるダンスロックに会場は大盛り上がり。ヒトリエでいうところの「踊るマネキン、唄う阿呆」ぐらい我を忘れて踊っていました。横で見ていた妹が、「お前のノリ方だけガチすぎる。」って後でぼやいていました。知ったこっちゃありません。
【感想】米津玄師 2022 TOUR / 変身 神戸公演1日目 - 我が日常の裏・表
「素晴らしい夜でした。チケットを引き当ててくれた母に感謝する外ありません。よりよい会社に入ることが親孝行になることを願って就職戦線に身を投じることにしましょうか」と語るいろはす/芭蕉さん。2023年の全国ツアー「空想」にも、家族で参加したいと考えているそうです。
私自身、遠征に行きづらくなってしまった期間に少しでも現地に行った気分を味わおうと、参加した人のライブレポートを見て楽しんでいました。また、自分が行ったライブについて他の人が書いたレポートを読むのも、思い出がよみがえってきて楽しいんですよね。
しっかり感想をまとめてレポートを書くのはもちろん、今回ご紹介したからさわさんのように、終演後に感想をツイートしておき、それをブログにまとめるというのも、後で見返しやすくていいアイデアだなと感じました! みなさんもぜひ、参加したライブの思い出をブログに残してみませんか?
この記事で紹介したブログ
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飯塚朋子
京都生まれ京都育ち。エッセイを読むのが好き。