占い師の日記

異界の門を探せ・９


しばらくして、落ち着いた私は

今見た光景を柏田くんに説明する。


柏田「ふおおおおおっ

　　　何ですかそれ」

透明「ううっ・・・まだちょっと気持ち悪い」

柏田「だ、大丈夫ですか」

透明「ごめんね～・・・でも、この骨・・・

　　　今見たものが間違いでなければ、確実に

　　　この世界での出来事ではなかった」

柏田「や、や、や、やっぱり

　　　そうなんですね～」


うわ～っむちゃくちゃ食いついてる～


透明「・・・大きさから言っても、この世界の

　　　鳥類ではないし、視た感じ竜種に近かった。

　　　あの感じだと、翼竜・・・ワイバーンって

　　　ところかもしれない・・・。」

柏田「ワ、ワイバーン

　　　　きた～～～～～っ」


竜種は異世界でも知能の高い種族。

特に固有の能力が高い彼らは

魔法の類いも使いこなす・・・。


あの光景・・・獲物

いや、罠に使われていた動物も、この世界の

動物では無かったし、取り囲んだ人間の姿も

この世界の装備とはまるで違っていた


しかし・・・人間にも骨の主を駆逐する理由が

あったのだと思うが、あの仕打ちはよほど

人間側にも怨みがあったように感じる・・・。


怨みの連鎖・・・この骨にはそういった怨みと

翼竜の憎しみが染みこんで呪物となったと

推測するしかない


・・・と、ここまでわかったとしても

問題はそこじゃ無い

この世界にあってはならないものが存在している

それが異世界から紛れ込んだものとなれば、

なおさら問題は大きい・・・。


透明「(さて、どうしたものか・・・)」



　　　　　　　　　　　続く・・・。

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