温根湯温泉から石北峠方面へ7㎞ほど行った滝の湯地区の国道沿いにあります。
沿革は以下の通りになります。
1920年 官設駅逓として開設、取扱人・佐野準一郎
1931年 2階部分とその1階を増築
1936年 駅逓廃止、佐野準一郎氏に無償譲渡され住宅として使用される
1970年 旧留辺蘂町に寄贈され、その後開拓資料館として使用される
2021年 2020年から改修工事を行いこの年に武華駅逓としてリニューアルオープン
よく手入れされた綺麗な建物、館内には様々な資料が展示されています。
その中に駅逓開設当時の網走支庁(当時)の「命令書」の写しがあり、それが当時の雰囲気をよく伝えています。
このような「命令書」は私も初めて見ました。
駅逓には「駅逓所建築標準図」というモデル設計があり、ここはその標準図に近い造りになっています。
中に入ると廊下がありその両側に客室が並ぶという造り、これは普通の旅館だ。
1915年には温根湯郵便局が開設されていますが、ここでの逓送業務は行われていたのだろうか。
ところで取扱人の佐野準一郎氏ですが、館内の資料を見ると開設許可時の住所は浦河町大字向別村となっています。
浦河の方が遠く離れた留辺蘂で駅逓を開設するとはどういう経緯があったのであろうか。
そういうところを掘り下げて解説すると、面白いだろうに。
*武華駅逓
住 所:北見市留辺蘂町滝の湯126-3
開館時間:9:00~17:00
入 館 料:無料
休 館 日:4月~11月の月曜日と火曜日、12月~3月
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