~これからのTNRについて考える~
今回は「TNRと保護活動」です。
TNRの“保護活動とは異なる目的”について🙇♀️
NO.1「TNRとは何か?」
🔻野良猫を捕まえて殺すのは非人道的。
🔻野良猫を捕まえても、その後に他の野良猫が流入するため数が減らない(真空効果)
TNRは、これらの問題を回避するために開発されました。
NO.2「TNRと保護活動の違い」
🔻日本でのTNR先行型地域猫活動は、目的が地域の安全&住民の安心のためである人間にこそメリットがある活動となっています。
TNRは「野良猫を捕獲して殺すことに代わる人道的な野良猫の個群体管理方法」であり、殺処分頭数を減らすために有効な入口(収容)対策です。
我が国では、TNRの後に地域猫活動を行う「TNR先行型地域猫活動」という独自のスタイルを確立しました。
地域猫活動は出口対策にあたります。
🌸日本のTNRは、地域猫活動と統合したTNR先行型地域猫活動。
🌸地域ごと住民主体の市民活動であり、愛護活動とは一線を画します。
そのため、本来のTNRの目的とはノットイコールになります。
【TNR先行型地域猫活動の目的】
🐈地域から排出された猫のトラブルを地域ごとに解決する住民活動。
🐈地域の安全と住民の安心を目指し行政・獣医師・ボランティアと協働して進めるボランティア活動。
つまり、町内の清掃や防犯パトロールと同様に、地域をより住みやすくするための動きとなります。
TNR先行型地域猫活動の目的は、野良猫によるトラブルの軽減なので、猫嫌いさんや猫を迷惑に思う人も参加する意義があります。
【TNR先行型地域猫活動で解消される問題】
不妊去勢手術をし、定点定時の給餌とトイレの設置をすることで、生活上のトラブルの大半は軽減します。
🌱発情期の鳴き声やケンカによる騒音
🌱マーキングの悪臭被害
🌱ウイルス疾患の感染
🌱家屋敷地や車中への侵入
🌱ゴミ漁りや生物の捕食
🌱ロードキル
🌱餌の放置
🌱糞尿問題
これらの問題がゼロになった時に、殺処分ゼロとなり共生社会が築けます。
動物の問題は人間の問題。
だから、まず人を救う!
住民同士が協力して助け合う❗
視点を人間の暮らしに置いたことで、確実な解決策となっただけではなく、誰も傷つくことなく全て平等に幸せになれるプランが生まれました。
目的は動物愛護ではなくとも、問題を解決した結果として動物愛護が広がり根付きます。
人も猫も笑顔になれるTNR先行型地域猫活動は、世界に誇れる日本独自のイノベーションなのです🐱︎💕︎