フィギュアスケート・四大陸選手権2025、女子フリーで全競技が終わり、このあとのエキシビション出演者が決定。
残念ながら、友野一希、パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(アイスダンス1位)、ディアナ・ステラト‐デュデク/マキシム・デシャン(ペア2位)は体調不良のため出演辞退とのこと。
日本からは、樋口新葉と三浦璃来/木原龍一が出演。
フィギュアスケート・四大陸選手権2025、女子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
マリア・チェルニショヴァ(オーストラリア) SP:40.59(21) FS:62.32(20) Total:102.91(21)
「Miss Marvel」♪ 黒系つなぎ。ステップアウトや転倒があって、速報が軒並み赤だった 後半2アクセル+オイラー+2フリップ頑張る。ステップがレベルBとされてしまった。
観客席では男子のカプティチ選手が応援。
ソフィア・レクシ・ジャクリン・フランク(フィリピン) SP:41.87(20) FS:73.61(19) Total:115.39(19)
「ミス・サイゴン」♪ 黒系でアオザイ風。スタート位置を間違えかけて、苦笑しながら本来の位置へ。ルッツ、フリップと続けてパンクしてどうなることかと思ったが、3ループ+2トウ、3サルコウ、3ルッツ+2アクセルと着氷できた。キャメルスピンはあまり得意でないようで イナバウアーからイーグルのコレオから、2アクセルなんとか。
ソフィヤ・ファラフォノワ(カザフスタン) SP:42.02(19) FS:62.18(21) Total:104.20(20)
「Homicidal Dependence」「Quizas」「Viajero」♪ 白から紫のグラデーション。基本、両手上げジャンプの選手。3フリップ+オイラー+3サルコウ、詰まったが下りる。3フリップ転倒、3トウや3ループが2回転になり、アクセルも1回転にと後半合わなかった感じ。
スパイラル連続のコレオ、ステップはわりと元気があったような、、、ビールマン姿勢きれい。
ジャン‐クエン・アイザックス(南アフリカ) SP:44.79(18) FS:78.75(18) Total:123.54(18)
「Horizon of Memories」「Afterlight」♪ 紫と赤。3ループ、片手をついた。3トウ+2トウがきれいに入る。ステップに入るあたりでバタッと両手をついたのは転倒になるか。3回転予定が2回転になるが、オイラー+2サルコウをつけるなど頑張る。
コレオは全身を大きく使っていい感じ。
タラ・プラサド(インド) SP:47.39(17) FS:95.62(16) Total:143.01(16)
「The Night We Met」「Love Like Ghosts」「Meet Me in the Woods」♪ 濃紺。3ループ、3フリップ+2トウ+2ループ、3ルッツ+片手上げ2トウと順調に跳んでいく。後半3ルッツ+2アクセル入り、3フリップもこらえたが大丈夫。ジャンプはオールグリーン! しっかり高く上がってから回転を始めるタイプで見栄えがする。
笑顔を浮かべながら元気よくステップを踏み、ヘアカッターのレイバックスピンから氷に突っ伏すフィニッシュ。
コーチはジェレミー・アボットさん リンクサイドで見守っていた。シーズンベスト更新
<G2>
陳虹伊(チェン・ホンイー Hongyi CHEN)(中国) SP:47.57(16) FS:91.13(17) Total:138.70(17)
「ハーフムーンセレナーデ」♪ 黒。ピアノの調べにのって、3トウ+3トウがスムーズに入る。両手上げ3ルッツを決めたが、予定していたループをルッツに替えて2回転に。2アクセル+2トウ+2ループ、3サルコウに2トウをつける。
きれいな姿勢のスパイラルでコレオ、ビールマンスピンでフィニッシュ。淡々とこなした感じ。
朱易(ジュー・イー Yi ZHU)(中国) SP:48.38(15) FS:103.55(15) Total:151.93(15)
「I'll Never Love Again」レディ・ガガ♪ ベージュに紫。3フリップ転倒、3ループこらえる。次の3ループに2アクセルを続け、3ルッツに2トウをつけてリカバリー。後半3トウ+2トウ+2ループ、単独3トウ、2アクセルと決まった。
ステップはまずまずの伸びやかさ。キャメル姿勢で少しふらついたが、なんとか頑張った。
キス&クライには佟健(Jian DONG)さん。
カスリン・メドランド・スペンス(カナダ) SP:53.02(14) FS:103.93(14) Total:156.95(14)
「Photograph」「Clair de Lune」♪ 濃紺。3ルッツ、3ループ+1アクセル+2トウ、3フリップと安定感のあるジャンプ。2アクセル+3トウを予定していたが2トウになった。3トウで転倒したのは残念。
コンビネーションスピンにランジから入るのは面白い。
松生理乃 SP:55.07(13) FS:122.03(9) Total:177.10(11)
「Lux Aeterna」♪ グレー。すーっと空を飛んでいくようなスケーティングで、3ループ、3ルッツ+3トウ+2トウ、3フリップと決めていく。大きなスパイラルを組み合わせたコレオから2アクセルに続き、後半3ルッツ+片手上げ2トウ。3フリップが両足着氷で単独、+REPになったのは惜しい。
それでもトレースをなぞっていきたくなる美しいステップはレベル4。スピンのダイナミックなI字姿勢、きれいなビールマンと全てで魅了した。
安香怡(アン・シアンイー Xiangyi AN)(中国) SP:57.63(12) FS:106.29(13) Total:163.92(13)
「Lara and My Torment」♪ 紫。しっかりした2アクセルから、3フリップこらえ、3ループ+片手上げ2トウ、3ループと着氷。キャメルスピンの難しい姿勢がなかなか。イーグルからのコレオはGOEマイナスになってしまい、、、ムーブメントが少なすぎたか。
後半も2アクセル+3トウ、両手上げ3ルッツ+片手上げ2トウ+2ループ、両手上げ3サルコウときっちり跳んだ。コンビネーションスピンでは逆回転も。
どこか貫禄がある選手(まだ18歳だけど) シーズンベスト更新。
<G3>
マデリン・スキーザス(カナダ) SP:59.70(11) FS:116.77(11) Total:176.47(12)
「The Butterfly Lovers Concerto」♪ ワインカラーの胸に白い花。可愛らしいツイズルで滑り出し、3ルッツ+3トウを決める。3フリップ転倒したが、3ループ、3サルコウは問題なし。後半のルッツが2回転になるが、3ループ+2アクセル+2トウはきれいに入る。
曲調が明るくなったところで、リズミカルにステップ。スパイラルのコレオでいい感じに盛り上がる。ダブルアクセルからレイバックスピンでフィニッシュ。
なぜこの曲を選んだのか、ちょっと気になった。
イ・ヘイン(韓国) SP:60.77(10) FS:122.33(8) Total:183.10(8)
「Ark Ascending」「Without You」♪ あずき色の裾にラベンダー。冒頭の3ルッツこそ転倒したが、3ループ下り、3フリップ+3トウ頑張る。3サルコウ+2トウ+2ループ、後半も3フリップ+2アクセル、3ルッツとジャンプはしり上がりに良くなっていった。
本来の力強さを取り戻したステップに、後ろ向きジャンプからイナバウアー、スパイラルなど多彩な動きのコレオ。復活を印象づけた。
サラ‐モード・デュピュワ(カナダ) SP:62.35(9) FS:116.01(12) Total:178.36(10)
「Human」♪ 緑。3ルッツ+2トウ+2ループ、2アクセル+3トウ、3ループ+2アクセルと確実に決めたが、3フリップ転倒。後半も3ループ転倒で、決まったジャンプがきれいなだけにもったいない。
コレオにジャンプからランジで入るのが面白い。
ソフィア・サモデルキナ(カザフスタン) SP:63.98(8) FS:129.39(6) Total:193.37(7)
「Ave Maria」「Stranger」♪ 黒みがかったこげ茶。全てのジャンプを両手上げで跳ぶ。3フリップ+2トウ、2アクセル、3サルコウは下りてイーグルに繋げる。後半3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル+2トウとジャンプ完璧
中央アジアの雰囲気漂う壮大な曲で、イーグルやイナバウアーのコレオはよく合っていた。ボーカルはカザフスタンの人気歌手、ディマシュ・クダイベルゲン。モスクワ生まれで元ロシアの選手だが、所属変更して成功しているようだ。
樋口新葉 SP:65.10(7) FS:130.06(5) Total:195.16(5)
「Nature Boy (Acoustic)」「Running Up That Hill」♪ 紫の濃淡。鮮やかな2アクセルに高いGOEがつく。3ルッツ+3トウ、3ループ、3サルコウとしっかり下りる。いきなりI字姿勢になるスピンもユニーク。アコースティックボーカルに合わせて、膝曲げイーグルから大きなスパイラルのコレオ。
後半3ルッツ転倒が悔しい しかし3ループに2アクセル+2トウ、3フリップに2トウをつけてリカバリーするのは偉い。一つ一つの所作に意味とパワーがあるステップ、レベル4。
まずはトップに立った。
<G4>
ユン・アーシュン(韓国) SP:65.57(6) FS:117.11(10) Total:182.68(9)
リムスキー‐コルサコフ「シェヘラザード」♪ 緑。地元の大歓声の中、いきなりルッツでパンク しかし慎重に3ループを下りて落ち着く。3サルコウ、2アクセル、後半3フリップで間が空いたが2アクセルをつけ、3ルッツ+3トウ頑張り、3フリップ+2トウ+2ループも決めた。大きなスパイラルのコレオは曲と上手く合い、ステップもよく動いた。
気になるのは肩から腕のラインがぴんと真っすぐ張り過ぎていて、ジャンプ着氷のチェックが危なっかしく見えるところ。もう少し柔らかく腕を使えるといいな
ブレイディ・テネル(アメリカ) SP:66.58(5) FS:137.80(2) Total:204.38(2)
プッチーニ「トゥーランドット」♪ 黒にストーン。3ルッツを鮮やかに決めて波に乗り、3ループ+2アクセル、3フリップと軽やか。後半3ルッツ+2トウ+2ループが決まると拍手が起こる。ジャンプはノーミス
ステップからじわじわ盛り上げ、"Vincero~"のところでカーブイナバウアーからジャンプしてイーグルとドラマチックなコレオ。さすがの演技を見せてくれた。
アリサ・リウ(アメリカ) SP:67.09(4) FS:131.46(4) Total:198.55(4)
「MacArthur Park Suite」♪ ゴールド。3フリップ、3ルッツ+3トウと元気よく決めたのにサルコウが2回転に。でもミスはそれだけで、3ループ、後半3ルッツ+2アクセル+片手上げ2トウ、3フリップ+片手上げ2トウばっちり。
曲がアップテンポになると、キュートな所作で踊り出し、軽快にステップ、仰向けスライディングのコレオ、ビールマンスピンから天を指さしてフィニッシュ。楽しそうで何より
サラ・エヴァーハート(アメリカ) SP:67.36(3) FS:132.67(3) Total:200.03(3)
ストラヴィンスキー「火の鳥」♪ 赤。丁寧な3ルッツから、2アクセル+3トウ、3フリップ、3ループ+2アクセルと跳んでいく。跳ぶタイミングがきっちり決まっていて、跳ぶぞ!という感じは出てしまうが、その分確実に下りられている。後半も3ルッツ+2トウ+2ループ、最後は3サルコウで締めた。
リンクを斜めに横切るイナバウアーからジャンプを入れてスパイラルのコレオ。ビールマンスピンでフィニッシュ。
グリーンルームの3人は「おねむ」のポーズ
千葉百音 SP:71.20(2) FS:123.88(7) Total:195.08(6)
「Ariana Concerto No 1」♪ 赤。3フリップ+3トウ、高さがある。なぜ3サルコウで転倒? 3ループ、2アクセルは大丈夫。スパイラルや膝曲げイーグルのコレオ。後半3ルッツ+2アクセル、両手上げ3ルッツ+2トウ+片手上げ2ループ決まったと思ったら3フリップで転倒って ステップに入るのが遅れたせいか、レベル2止まり。
今日は少し元気がなかったのかな。
キム・チェヨン(韓国) SP:74.02(1) FS:148.36(1) Total:222.38(1)
「Whisperers from the Heart」「Love Dance」♪ ベージュから薄茶。冒頭の2アクセルから、危なげない、隙がないジャンプ。3ループ、3フリップ+2トウ+2ループ、後半3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセルなどなど。スピンの姿勢やステップの足さばきも癖がない技術の強みを見せつける。
最後のスピンだけは、姿勢変化のときに一瞬ふらついたがミスにせず耐える力がある。この人は今後どんなスケーターになるんだろう。どんな個性を出せるかな
地元の観客の前で、大会を締めくくる素晴らしい演技に拍手 もちろん自己ベスト更新!
結果、優勝は地元韓国のキム・チェヨン、2位ブレイディ・テネル、3位サラ・エヴァーハート。4位アリサ・リウとアメリカ勢が続き、樋口新葉5位、千葉百音6位、松生理乃は11位だった。
このあと17:00からエキシビション
フィギュアスケート・四大陸選手権2025は、このあと女子フリーが行われる。土曜日までに競技を終えて、日曜日にエキシビションというパターンが一般的だが、今大会は日曜日に最後の競技とエキシビションをやってしまう。
11:25から女子フリー、15時ごろに終了。エキシビションは17時から。
女子フリー前の出演者リストはこちら。日本からはペア優勝の“りくりゅう”三浦璃来/木原龍一と、男子4位の友野一希が入っている。
オープニングが「Group performance by Dabin CHOI, Eunsoo LIM, Seoyoung WI」。チェ・ダビン、イム・ウンス、ウィ・ソヨン! イム・ウンスは既に解説デビューしたと聞くし、ウィ・ソヨンは先日引退を表明した。チェ・ダビンはワールドユニバーシティゲームズで久しぶりに見たが、もしかすると最後の競技出場だったのかな?
まだ若いはずだけど、韓国女子はけっこう世代交代が速くて、もう“懐かしい”気がする名前。どんなパフォーマンスを見せてくれるか、楽しみ
フィギュアスケート・四大陸選手権2025、アイスダンス・フリーダンス(ジャッジスコア)。
<G1>
ハーロウ・リネア・スタンリー/セイジ・ウラノ(浦野誓二)(メキシコ) RD:46.71(14) FD:75.24(14) Total:121.95(14)
「No Time To Die」「Another Way To Die」♪ 黒、白シャツ。スムーズにこなしていたが、けっこう減点をくらってしまった。
ガウカル・ナウリゾワ/ボイサングル・ダチエフ(カザフスタン) RD:49.40(13) FD:78.17(13) Total:127.57(13)
「Hassak Ethno - Amanat: Aksak Kulan」「Syrlasu」♪ サーモンピンク、黒。エスニックな曲で、雰囲気のあるステーショナリーリフト。肩乗せから膝上に立つストレートラインリフトから、肩に仰向けに乗るローテーショナルリフト。ランジの靴に手を乗せるスライディングが面白い形。
田中梓沙/西山真瑚 RD:59.84(12) FD:96.55(10) Total:156.39(11)
「エリーゼのために」♪ あずき色からピンク、ピンクにあずき色パンツ。ピアノの調べにのって、ゆったりとワンフットステップ。イーグルでカーブリフトの連続まとめ、ツイズルは見せ方が上手い。曲調が変わってロングアクシスを使うコレオステップ、ローテーショナルリフトもいい感じにできた。腕を顎の下にするポーズをそろえてフィニッシュ。
フリーのシーズンベスト
任俊霏(レン・ジュンフェイ Junfei REN)/邢珈宁(シン・ジァニン Jianing XING)(中国) RD:59.88(11) FD:95.37(11) Total:155.25(12)
「Silver Linings」「An Isolated Moment」「The Power of Mind」「Catastrophic」「Seasons」♪ 赤系、黒みがかった赤。すらりとした美男美女カップル。ツイズル丁寧に、フリーレッグを絡めるペアスピン、首に足をかけて上がるカーブリフトから、上半身だけをホールドして女性の足を外側に跳ね上げる姿勢のローテーショナルリフト。
少しだけシーズンベスト更新
<G2>
アリシア・ファブリ/ポール・アイア(カナダ) RD:60.06(10) FD:106.43(8) Total:166.49(9)
「This Is a Man’s Man’s Man’s World」♪ 深緑、黒。女性ボーカルの曲で、肩から乗って前に立つカーブリフト連続、また肩から下ろす。ペアスピンで女性のI字姿勢はあまり見ないような? 片手と片足をホールドして振り回すローテーショナルリフト、縦に並んで仰向けのスライディング迫力がある。
肖紫兮(シャオ・ズーシー Zixi XIAO)/何凌昊(ハー・リンハオ Linghao HE)(中国) RD:62.36(9) FD:95.07(12) Total:157.43(10)
「Romeo and Juliet」♪ 紫に薄緑、グレーがかった薄緑。アジャステッドジャンプから入り、ツイズルは2人ともレベル3。後ろ向きに飛び乗るローテーショナルリフト、イーグルのカーブリフト連続。ラストのスピニングが両手と片足をホールドして大きく振り回してダイナミック。
歌詞はフランス語だったが、ミュージカルなのかな。トータルのシーズンベスト更新。
吉田唄菜/森田真沙也 RD:65.00(8) FD:101.56(9) Total:166.56(8)
プロコフィエフ「ロミオとジュリエット」♪ ピンク、青。目覚めて彼を起こす彼女の振付から始まり、ステーショナリーリフトからローテーショナルリフトへスムーズに。ワンフットよく伸びて、ツイズルはレベル4をそろえる。肩から回して膝上に立つカーブリフト、楽しい恋のムードから一転してドラマチックにコレオステップ。リンクを大きく使ってサーキュラーステップ、スピードに乗ってスライディングでフィニッシュ。
細かい所作や動きがいっそう洗練されてきて、ドキドキ
ホリー・ハリス/ジェイソン・チャン(オーストラリア) RD:69.37(7) FD:108.75(7) Total:178.12(7)
「Clair de Lune (Pied au Piano)」「Bloodstream」「I Love You」♪ 黒、白に墨のように黒。ダンススピンから入り、滑らかなツイズル。ローテーショナルリフトから止まって回転してステーショナリーリフト。縦に抱きかかえてのコレオリフトから、かがんでコレオスピンでフィニッシュ。
リム・ハナ/クァン・イェ(韓国) RD:72.37(6) FD:111.65(6) Total:184.02(6)
「クルエラ」♪ ワインカラーに白黒模様、黒。大歓声の中で、肩の高さまで持ち上げるローテーショナルリフト。ツイズルの間にスライディングを入れる。首に足をかけて上がり膝上に立つストレートラインリフト。女性が男性の靴上に乗ってスプリットポジションになるカーブリフトは盛り上がった。
フリーのシーズンベスト更新で笑顔 男性は晴れて韓国籍を取得したので、いよいよ来季はオリンピックか。
<G3>
エミリー・ジンガス/ヴァディム・コレスニク(アメリカ) RD:74.63(5) FD:113.92(5) Total:188.55(5)
「Epilogue」「Lost It To Trying」♪ 薄紫、濃い紫。ゆったりした滑りからワンフット、ペアスピンとさりげなく。逆さまに抱えるローテーショナルリフト。
全体に大きく動き、技術をしっかり見せている。女性の片足をホールドした状態で女性の体を1回転させるコレオリフトにびっくり
クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:79.30(4) FD:117.78(4) Total:197.08(4)
「カルメン組曲」♪ 黒に赤い花、ワインカラー。男性がランジ姿勢で女性を首から肩に乗せるストレートラインリフトが独特。イーグルのカーブリフトは女性が両足を交差して立つのでバランスが難しそう。カルメンらしい妖艶なプログラム、充実!
マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:82.86(3) FD:118.18(3) Total:201.04(3)
「The Sound of Silence」「Murky Solitude」♪ 紫とベージュ、紫。女性の片足をホールドするコレオスピニングからスタート。ストレートラインリフト、上げるのも下ろすのも音としっかり合っている。ツイズルで珍しく女性がふらつくミスがあったが、横に並んでスライディング、片手片足を持って回すステーショナリーリフトなど、本来の力は見せていた。
トップに立ち、表彰台確定
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:86.21(2) FD:131.72(1) Total:217.93(3)
「Round Midnight」「Take Five」♪ ゴールド系、黒シャツ。姿勢変化のきれいなローテ―ショナルリフトから、華やかなスピニング。寸分のずれもないツイズル、ワンフットに入るところがさりげない。逆さまに抱えて肩に乗せ、後ろから下ろすカーブリフト。片手を持ちフリーレッグに片足を乗せるローテーショナルリフト、見事
モダンジャズで洒脱なプログラム、こういうの良い~
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:87.22(1) FD:131.24(2) Total:218.46(1)
「G線上のアリア」「A Whiter Shade Of Pale」「Tango On the G String」♪ ゴールド、ワインカラー。一瞬で肩まで飛び乗るローテーショナルリフトは連続で。バリエーション豊かなアジャステッドジャンプ。しっかり組んでタンゴを見せつけるコレオステップ、男性の頭をまたぐようにして乗る雄大なカーブリフト。
最後まで素敵なストーリーを奏でるプログラム シーズンベスト更新!
結果、ギルス/ポワリエが僅差で逃げ切って優勝、2位チョック/ベイツ、3位ラジョワ/ラガ、4位カレイラ/ポノマレンコ、5位ジンガス/コレスニク。地元韓国のリム/クァンが6位に入った。
“うたまさ”吉田唄菜/森田真沙也は8位、“あずしん”田中梓沙/西山真瑚は11位だった。
明日の女子フリーは11時25分から。夕方5時からはエキシビションが行われる。明日も楽しみ
フィギュアスケート・四大陸選手権2025、男子フリー(ジャッジスコア)。
<G1>
ズィーゼン・ファン(方則誠)(マレーシア) SP:46.37(22) FS:105.66(21) Total:152.03(22)
「Darling」「Checklist」♪ ラベンダー。3ルッツをきれいに決め、3ループで両手をつく。2本目の3ループはオーバーターンしたが2トウをつけられた。後半3サルコウ+2トウ、3トウ+2アクセル+2アクセルと頑張る。
終盤のスピンはちょっと疲れが見えたが、まずまずだったのかな。とりあえず可愛い
ダグラス・ガーバー(オーストラリア) SP:48.90(21) FS:111.59(20) Total:160.49(20)
「The Handmaiden」♪ 紫系。両手上げ3サルコウから入り、3アクセルに挑んでステップアウト。両手上げ3フリップ+2トウ、3フリップ+2アクセル+2トウなど、こらえながらなんとか。終盤も両手上げ3ルッツ+両手上げ3トウ、手をついたが最後までジャンプは攻めていた。イナバウアーやスライディングのコレオ。
終わって挨拶したあと、観客席に向かって頭の上でハートマーク。家族か友達が来てたかな
ディアス・ジレンバイェフ(カザフスタン) SP:52.97(20) FS:113.37(19) Total:166.34(19)
「ゴッドファーザー」♪ 白シャツ黒ベスト。高さのある2アクセル、3ルッツでステップアウト。フリップ、ループと2回転になるが、3ルッツ+3トウは決めて拳を握る。後半もフリップが2回転に、トウが1回転にと、回転が足りない
ほどよく背が高く、姿勢がきれいで見栄えは十分なのだが、、、
張朝熙(チョン・チウヘイ Chiu Hei CHEUNG)(香港) SP:54.73(19) FS:104.79(22) Total:159.52(21)
「Oblivion」「Concerto Para Quinteto」♪ グレーのグラデーション。丁寧に3ルッツ、3フリップと下りる。3ルッツ+2トウ、3サルコウ、スピードがないのでGOE加点がつかないが、とにかく着氷する。後半も3トウ+2アクセル、ぎりぎりだったので3つ目はつけず、3トウにオイラー+2サルコウを繋げた。ジャンプ、全部下りた。
ステップはタンゴらしい雰囲気が出せてないし、コレオも物足りないが、今できることを全部やったのが何より
ダリアン・カプティチ(オーストラリア) SP:56.60(18) FS:119.07(17) Total:175.67(18)
「Unsteady」♪ 黒系。3フリップ、3ルッツ+2トウ、後半3トウ+2アクセル+2アクセルなど、多少こらえても予定通り下りる。コレオやステップは見せ方も上手い。
終わって大きくガッツポーズ、満足かな
<G2>
李宇翔(リー・ユーシャン Yu-Hsiang LI)(台湾) SP:61.87(17) FS:142.42(10) Total:204.29(14)
「Eleanor Rigby」ビートルズ♪ ブルー系。きっちりと3ループ、3サルコウを決め、4トウ、きれいに決まった すっかり波に乗って後半の3フリップ+2アクセル+2アクセルや3ルッツ+3トウも完璧。ジャンプに変な癖がなく、安定感が半端ない。
パン!という音にぴたりと合わせたバレエジャンプのコレオ。終盤ステップでもう少し表現力が欲しいところが、オールグリーンの演技に本人は顔を覆い、キス&クライでは得点を見てうれし泣き
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:65.79(16) FS:151.46(8) Total:217.25(8)
「Solitude」「Outro」♪ 黒。するするっと4トウが決まった 3ルッツ+3トウも入るが、アクセルが1回転に。後半3アクセル+2アクセルが決まり、次も3アクセルを跳んだが転倒。ショートプログラムよりはかなり安定したのは何より。
樋渡知樹(アメリカ) SP:65.88(15) FS:148.91(9) Total:214.79(9)
「Jimmy's Tux」「Fight or Flight」♪ 黒スーツ蝶ネクタイ。電話をかけているような振付からスタート、4トウ転倒。次は3ルッツ+3トウにして成功、3アクセル軽やか。膝曲げイーグルやクリムキンイーグルのコレオ。3アクセルでフリーレッグをついたが2アクセルを繋げ、3ルッツ+オイラー+3フリップ入る。
曲がアップテンポになって爆発するステップ、キックにバレエジャンプに跳ね回る 彼らしさが見られて嬉しい。
陳昱東(チェン・ユードン Yudong CHEN)(中国) SP:67.45(14) FS:116.21(18) Total:183.66(17)
「Dynasties Clash」「Oogway Ascends」「Roman Boots」♪ ベージュ赤黒。4サルコウ、2本続けて転倒 アクセルが1回転に。3ルッツ+2アクセルこらえ、後半3フリップ+オイラー+3サルコウを入れた。決まるジャンプは悪くないが、、、
体の線はきれいなので、ジャンプが決まってきたら映えると思う。
ドノヴァン・カリージョ(メキシコ) SP:68.50(13) FS:140.23(12) Total:208.73(11)
「Tres Palabras」「Deja que salda la luna」「La Bikina」♪ 黒に赤金。スペイン語のバラードにのって、4サルコウを決める。2本目はステップアウトして+REPになった。3アクセルに頑張って3トウをつけ、ターンからの3フリップはスムーズ。両手上げ3ルッツでオーバーターンしたが、なんとか2アクセル連続に繋げた。
スライディングで魅せるコレオ、ラテンらしい身のこなしがカッコいいステップ。フィニッシュポーズの直後にこけたのは、転倒じゃないよね
<G3>
アレクサ・ラキッチ(カナダ) SP:69.35(12) FS:128.56(16) Total:197.91(16)
「Va, Vis et Deviens」「Steppe」「Uncovered」♪ オレンジに黒。冒頭の4トウは転倒したが、3アクセル+2トウ、3アクセルとまずまず。3ループ+3ループを予定していたが単独に。後半3フリップで転倒、3ルッツ+2アクセル+2アクセルは入れた。
なんだかあまり印象に残らないプログラムで
戴大衛(ダイ・ダイウェイ Daiwei DAI)(中国) SP:70.11(11) FS:134.77(13) Total:204.88(13)
「Tirol Concerto for Piano and Orchestra」♪ 赤。真っすぐ高く上がる4トウに2トウをつける。2本目の4トウは両手と膝をついて転倒になってしまった。後半3ループに2アクセル+2アクセルをつけてリカバリーしたが、3サルコウに3トウがつけられなかったのは痛かったかも。
キャメルスピンの姿勢はきれいだと思う。淡々とした感じの曲は盛り上げにくいような
彭智銘(パン・ジミン Zhiming PENG)(中国) SP:70.21(10) FS:128.75(15) Total:198.96(15)
「Spectre」♪ 白シャツにガンホルダー。3アクセル+2トウ頑張り、4サルコウはオーバーターン気味に着氷。4トウ+2トウ、決まった 2本目の4サルコウ、きれいに入ったが単独にしてしまって+REP。後半3アクセルに挑んで乱れ、3フリップの転倒がもったいない。
コレオはあっさり、スピンもあまり安定せず。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:72.85(9) FS:141.05(11) Total:213.90(10)
「インターステラー」♪ 黒。夢のように柔らかな着氷の4サルコウ しかし3ルッツでステップアウト、3アクセルは決まったが、後半4回転予定のサルコウが2回転になり、オイラーから3サルコウを跳ぶのに跳び直すような形になってしまった。コレオの終わりに躓きそうになるなど、全体に不本意な動きだったかな。時計の音に合わせて1歩ずつ刻むステップがよい。
キム・ヒョンギョム(韓国) SP:73.62(8) FS:152.50(6) Total:226.12(7)
「Hold on to Hope in the Dark Times」「Einon」「To the Stars」♪ ブラウン。きっちりと4トウ、3アクセル、3ルッツ+3トウ、3フリップとジャンプを安定して跳んでいく。凄く流れがあるというタイプではないが、きちんと上がってしっかり回って下りるので安心感がある。
後半も3ルッツ+3トウ、3ループ+2アクセル+2アクセルとノーミス。会場の大歓声を浴びながら、片膝を折ってもう一方を伸ばすスライディングやイナバウアーのコレオで魅了した。
チャ・ジュンフアンに続く韓国男子のスターになりそう
マシュー・ニューナム(カナダ) SP:73.81(7) FS:131.53(14) Total:205.34(12)
「Buenos Aires Hora Cero」「Oblivion」「Concierto Para Quinteto」♪ 黒。宇野昌磨が以前使ったことがある曲で、冒頭のアクセルが1回転になったがオイラー+3サルコウをつける。後半シークエンス予定の3ループで手をついて単独になったのは悔しいところ。
ステップでもう少しタンゴっぽいキレがあるといいのかな。スピンをジャンプで出てフィニッシュ。
<G4>
壷井達也 SP:78.07(6) FS:156.86(5) Total:234.93(5)
「道化師」♪ 黒に赤でダイヤ柄。4サルコウ、オーバーターンしたが3トウをつける。2本目4サルコウはステップアウトしたが立つ。3アクセル頑張り、2本目の3アクセルはオイラー+3サルコウで。終盤の3フリップまで、しっかり決められたのは偉い
曲の盛り上がりに合わせて力のこもったコレオ、力強いフィニッシュ。頑張った
三浦佳生 SP:78.80(5) FS:151.68(7) Total:230.48(6)
「シェルブールの雨傘」♪ ブルーシャツにグレーのベスト。スピードに乗って4サルコウ+2トウ、決まった 2本目の4サルコウ転倒、アクセルがダブルに。3アクセルで傾いたので単独にして、後半の3フリップにオイラー+2サルコウをつけた。
ジャンプは予定通りとはいかなかったが、コレオの盛り上げ方とか、作品として見ていたいプログラム。ここで日本勢の1、2とする。
チャ・ジュンフアン(韓国) SP:79.24(4) FS:185.78(2) Total:265.02(2)
「Balada para un Loco」♪ 赤。地元のスターが登場 美しい4サルコウ、ツイズルに繋げる。4回転予定のトウは2回転に。3ルッツ+3ループ、今日も完璧! 丁寧に3アクセル、スライディングはフェンス前でのポージングを織り込むステップ。後半3フリップ+オイラー+3サルコウ、3アクセル+2アクセルは余裕たっぷり。
情熱迸るコレオ、レイバックイナバウアーの色気 スピンの美しいレイバック姿勢。実にいい
グリーンルームでなぜか三浦佳生の倒立を2人が支えている(笑) シーズンベストに会場が沸く。
友野一希 SP:79.84(3) FS:162.24(4) Total:242.08(4)
「Butterfly」「Movement 11」「I Need You」♪ 白に水色、黒の模様ライン。語りかけるボーカルで、4トウ+2トウ決まった 2本目が2回転に。4サルコウ、オーバーターンで耐える。なんかタイミングが狂ってループが2回転に。視線や腕の動きだけでも引き込まれるコレオ。後半3アクセル+オイラー+3サルコウ、3フリップ+2アクセル、単独3アクセルと下りられたのは偉い。
そして曲が変わってからの軽妙で切れのあるステップ、独特の動きに観客も夢中 完璧とはいかないまでも、気持ちよくフィニッシュ。フリーとトータルのシーズンベスト。
ジミー・マ(アメリカ) SP:82.52(2) FS:162.49(3) Total:245.01(3)
ドビュッシー「月の光」♪ 紫の濃淡。静かなメロディの中、4トウ+3トウがびしっと決まる。2本目4トウも入るが3ループで転倒。後半3アクセルで手をついたが2アクセルを続け、単独3アクセル、3フリップ+オイラー+3サルコウはちょっとステップアウト。
彼のスケーティングがこんな曲に合うくらい滑らかになってたとは 最後はアップテンポになって元気よく踊った。
2位につけて表彰台確定
ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:94.73(1) FS:190.37(1) Total:285.10(1)
「月光ソナタ」「Take On Me」♪ 違う曲が流れてしまうアクシデントがあったがものともせず。3アクセル+オイラー+4サルコウ 4ルッツ、4トウと楽々、3ループが失敗みたいに見えてしまう
後半4トウ+3トウ、3ルッツ+2アクセル、3ルッツとスムーズ。
曲が変わってからのステップ、コレオと表現に余裕がある。天を指さしながらのスライディング!パーフェクトで終わり、氷の上にひっくり返った。
自己ベスト更新で1位 演技構成点はもう少し出てもいいくらいでは。
結果、優勝はシャイドロフ、2位チャ・ジュンフアン、3位ジミー・マ。4位友野一希、5位坪井達也、6位三浦佳生と日本勢が続いた。
優勝インタビューで、シャイドロフはあまり英語が得意でないのか、途中からロシア語になっていた。コーチはロシア人で練習拠点もソチだし(振付のイヴァン・リギニも確か母方はロシア系)。
このあとはアイスダンス・フリーダンス。うたまさ、あずしん、頑張れ~~~
フィギュアスケート・四大陸選手権2025、男子ショートプログラム(ジャッジスコア)。
エントリーは24人、全員がフリー進出できる。
<G1>
張朝熙(チョン・チウヘイ Chiu Hei CHEUNG)(香港) SP:54.73(19)
「It's a Sin」♪ ブルー。3トウ+3トウ、少し着氷でふらついた。3ルッツがきれいに入る。2アクセルは少しオーバーターン。キャメルスピンのフリーレッグをしっかり伸ばし、丁寧にステップ。
昨季の世界ジュニア以来のISUチャンピオンシップ。シニアの選手として、どこまで成長できるかな。シーズンベスト更新。
パオロ・ボロメオ(フィリピン) SP:
棄権
マシュー・ニューナム(カナダ) SP:73.81(7)
「Aline」♪ ライトグリーンのシャツ。滑り出しにきれいなイーグルを見せてから、3アクセルを決める。3フリップ+3トウ、後半3ループとジャンプは滑らか。シットスピンの途中に入れたジャンプが可愛い。カーブイナバウアーを織り込んだステップでレベル4。
オールグリーンのノーミス演技に会場も大きな拍手 自己ベスト。
ダグラス・ガーバー(オーストラリア) SP:48.90(21)
「Mosane」♪ 臙脂色。両手上げ3フリップがきれいに入り、アクセルはダブルに。後半両手上げ3ルッツで転倒、コンビネーションにできず。ニースライドをアクセントにしたステップ頑張ったが、スピンのキャメル姿勢でややふらつき、ヒールエッジを試みたが 出では片手側転を見せた。
彭智銘(パン・ジミン Zhiming PENG)(中国) SP:70.21(10)
「The Game Is Afoot」「Fate of the Clockmaker」♪ 黒系。4サルコウ、やや傾いたので単独に。4トウに2トウをつけた。じっくり助走の3アクセル、決めた。ステップはスピードにのって、スピンの姿勢も全体にきれいだった。
自己ベスト更新。
ズィーゼン・ファン(方則誠)(マレーシア) SP:46.37(22)
「Movement」♪ ブルー。冒頭は3ルッツ、なんとか立つ。ターンから2アクセルは決めたが、3トウで手をついた後つけた2トウで転倒。スピンを側転で出たり、ダイナミックなバタフライから入るステップなど、魅力はいろいろ。
<G2>
ダリアン・カプティチ(オーストラリア) SP:56.60(18)
「Everybody」♪ 白シャツ黒ベスト。アフロヘアを振って動き出し、3トウ+3トウを曲に合わせて決めると手拍子が起こる。3ルッツは少しフリーレッグをついてしまった。キャメルスピンでヒールエッジをやったら少しふらついた 膝曲げイーグルからの2アクセル、ステップで大きなスライディング連続などで会場を魅了した。
樋渡知樹(アメリカ) SP:65.88(15)
「Super Bad」♪ 黒系。アメリカ代表だが「ガンバ!」と声援が飛ぶ。4トウ、フリーレッグの膝をつくようにしてこらえた。3アクセルきれいに入ったが、3ルッツで大きくステップアウトしてコンビネーションにできず クリムキンイーグルしながら"1,2,3"とカウントしたりするステップ、自然と手拍子が起こっていた。
コーチも濱田さんなので、キス&クライが日本っぽい
戴大衛(ダイ・ダイウェイ Daiwei DAI)(中国) SP:70.11(11)
「I Still Love You」♪ 黒。4トウ、手をついて単独に。3ルッツで転倒、コンビネーション無になった。3アクセルは問題ない。スピンの回転が速いのがいい。
ドノヴァン・カリージョ(メキシコ) SP:68.50(13)
「Hip-Hip Chin Chin」♪ 黒地ににゴールドで模様。キュートに踊りながら動き出し、4サルコウで手をつきながらステップアウト。きれいに3アクセルを決めた。両手上げ3ルッツはオーバーターンしたが、ちょっと無理して3トウをつけてステップアウト。
姿勢がきれいで、キャメルスピンも映える。踊りの見せ方もよく研究していると思う。
ディアス・ジレンバイェフ(カザフスタン) SP:52.97(20)
サン‐サーンス「I Belong To You (Samson and Delilah)」♪ 水色から黒系。ゆったりと大きな2アクセル、3ルッツはステップアウトして単独に。フリップが2回転になり、つけたトウも2回転で基準に満たないジャンプになってしまった。
スケーティングの姿勢やスピンの姿勢、所作が美しいので、ムードのある曲にはよく合っている。
李宇翔(リー・ユーシャン Yu-Hsiang LI)(台湾) SP:61.87(17)
「This Is War」♪ ワインカラー。4トウに挑戦、転倒。アクセルが2回転になった。後半3ルッツ+3トウがしっかり決まる。力のこもったステップは曲をよく表現していた。
<G3>
アレクサ・ラキッチ(カナダ) SP:69.35(12)
「Biblical」♪ 右がベージュ左がブラウン。軸が真っすぐな4トウ! 3アクセルはぎりぎりで立つ。キャメルスピンの軸足がピンと伸びてカッコいい。イーグルから3フリップ、転倒してコンビネーションにできず。長身を目いっぱい伸ばして表現するステップは見ごたえがある。
ジミー・マ(アメリカ) SP:82.52(2)
「Mexican Phonk Eki」♪ 黒。フラメンコにのって大きな4トウ、体重が後ろに乗りかけたがうまくこらえた。3アクセルを下りて音に合わせたジャンプ キャメルスピンでヒールエッジをきれいに見せる。曲が変わって投げ縄を振り回すような振付から、ドラマチックにステップ。終わって天を仰ぐように喜ぶ。
キス&クライでは、先日の事故で亡くなった仲間と思われる写真を掲げていた。
陳昱東(チェン・ユードン Yudong CHEN)(中国) SP:67.45(14)
「Lose Control」♪ 黒半袖。4サルコウ、決まりそうだったがステップアウト。3フリップ+3トウは幅がある。3アクセル、空中で歪んでしまい転倒。スピンの出でキックしたり、表現もそれなり頑張る。
イ・シヒョン(韓国) SP:
棄権
壷井達也 SP:78.07(6)
「En Aranjuez Con Tu Amor」♪ 白のスタンドカラー。「たっちゃんガンバ!」の声援が飛ぶ。ゆったりと滑り出し、4サルコウ、回りきったと思うが転倒。3アクセルをきっちり加点付きで決め、キャメルスピンではっきりヒールエッジを見せる。3ルッツ+3トウ問題なく、曲の余韻を表現するスピン連続に拍手が起こっていた。
ロマン・サドフスキー(カナダ) SP:72.85(9)
「Unconscious」♪ グレー。4サルコウ、彼本来の見事ジャンプ 3ルッツ+3トウも決まったが、3アクセルで転倒、ノーミスとはいかず。キャメルスピンで次々見せる姿勢の美しさに見とれる。映画の一場面のような曲でドラマチックにステップで表現していく。
つくづく転倒が惜しい、、、
<G4>
友野一希 SP:79.84(3)
「Tshegue」「Muanapoto」♪ 赤黄黒青などカラフル。だらんと腕を下げる動きから、4トウ+3トウ、ちょいオーバーターンしたが着氷。サルコウが2回転に 3アクセルは美しく決まった。独特の動きに目を奪われるステップは、彼の真骨頂
キム・ヒョンギョム(韓国) SP:73.62(8)
「Amuse Bouche」♪ 黒にシルバーや青赤。地元の大歓声の中、4トウ、オーバーターンしたが下りる。曲がじわじわ盛り上がるところで、長い助走の3アクセル、決まった。3ルッツ+3トウも下りると一気に盛り上がり、ステップでは手拍子で乗っていく。スピンをスライディングで出てガッツポーズ。
カムデン・プルキネン(アメリカ) SP:65.79(16)
「Come What May (Moulin Rouge)」♪ クリーム色のVネック。4トウ転倒、3アクセルも転倒。3ルッツは深く膝を曲げて耐え、2トウをつけた。壮大になっていく曲に合わせて盛り上げるステップはなかなか。
ミハイル・シャイドロフ(カザフスタン) SP:94.73(1)
「Dune」♪ グレー系。4ルッツ+3トウ、唖然とするほどスムーズ 3アクセルも同様で、4トウもまた大きなジャンプ。とにかくスケートがよく滑るのでスピンも回転が速い。出で見せる片手側転、音にぴたりと合わせてフィニッシュ。
ベストに近い得点に、パンダを被って笑顔
チャ・ジュンフアン(韓国) SP:79.24(4)
「Natural」♪ 黒。地元の大スター登場 得点源の4サルコウがまさかの2回転に
しかし3ルッツ+3ループは譲らない。3アクセルも気合を入れて決める。
キャメルスピンのヒールエッジは、その後もきれいに回転を続けられるのが凄い。ダイナミックなスライディングを織り込んだステップも
三浦佳生 SP:78.80(5)
「Conquest of Spaces」♪ 黒系。4サルコウ、空中で大きく傾いたがこらえて立った。3アクセルは下りてイーグルに繋げる。予定要素に3フリップ+3ループとあり、そんなの入れてたっけ?と思ったら、本当にトライ 残念ながら転倒。力強いステップは彼らしいパフォーマンス。
結果、シャイドロフがトップに立ち、2位ジミー・マ、3位友野一希、4位チャ・ジュンフアン、5位三浦佳生、6位壷井達也。日本勢は3人ともフリー最終グループとなった。
2人棄権が出たので、フリーは22人で明後日22日(土)午後1時から。
フィギュアスケート・四大陸選手権2025、アイスダンス・リズムダンス(ジャッジスコア)。
出場は14組。
<G1>
ハーロウ・リネア・スタンリー/セイジ・ウラノ(浦野誓二)(メキシコ) RD:46.71(14)
「Funky Town」「Love to Love you Baby」「One way or Another」♪ ピンク、パープル。ツイズル、パターンダンスと丁寧に滑っていく。一歩はよく滑るが、このリズムと曲だともう少しスピード感が欲しいところか。
浦野選手は、以前、吉田唄菜選手と組んだことがあるが、大会出場することなく解散していた。
肖紫兮(シャオ・ズーシー Zixi XIAO)/何凌昊(ハー・リンハオ Linghao HE)(中国) RD:62.36(9)
「Fever」「Hit the Road Jack」♪ 黒、白シャツ黒ベスト。冬季アジア大会から連戦。股下をくぐらせてから入るツイズル、ステップではいい感じに音を取っている。シーズンベスト更新。
任俊霏(レン・ジュンフェイ Junfei REN)/邢珈宁(シン・ジァニン Jianing XING)(中国) RD:59.88(11)
「September」「Sing a Song」「Boogie Wonderland」アース・ウィンド&ファイアー♪ 紫と黒。こちらも冬季アジア大会から連戦。疲れも見せず、随所でアピールする振付をこなす。ツイズルはレベル4をそろえ、肩から前に回すリフト。前回よりも楽しそうに滑れている
前回の得点には届かず。
田中梓沙/西山真瑚 RD:59.84(12)
「September」「Sir Duke」「Land of 1000 Dances」♪ オレンジ、ベージュ・グリーン・赤の柄シャツ。元気よく滑っていったが、コレオリズムシーケンスに入る前に梓沙ちゃんが転倒 その後のリフトはしっかりこなした。
転倒は悔しかったが、シーズンベストは少し更新
<G2>
ガウカル・ナウリゾワ/ボイサングル・ダチエフ(カザフスタン) RD:49.40(13)
「Miss Broadway」♪ 黒にピンクの手袋、黒。未見、またあとで!
吉田唄菜/森田真沙也 RD:65.00(8)
「Be-Bop-a-Lula」「Whole Lot-ta Shakin’ Goin’ On」♪ 白黒水玉、水色ジャケット。今日もスピードにのって深いエッジを使えている。スピードを増したツイズルでレベル4をそろえ、伸びやかにステップ。リフトもキレのいい回転で。
速報より技術点が下がったのは、パターンダンスステップでレベルBになったのが響いたかな。
リム・ハナ/クァン・イェ(韓国) RD:72.37(6)
「I Got You」「Something's Got a Hold On Me」「Dance to the Music」♪ 茶色、赤茶色ノースリーブ。男性は晴れて韓国の国籍を取得しての大会。要素の合間に入れる可愛い振付に拍手が起こる。コレオリズムシークエンスに高得点。
ホリー・ハリス/ジェイソン・チャン(オーストラリア) RD:69.37(7)
「Take A Chance On Me」「Gimme! Gimme! Gimme! (A Man After Midnight)」「Sos (Ultra Club Sounds Mix)」「S.O.S.」「Voulez-vous」アバ♪ 黒にシルバーのつなぎ、ネイビー系シャツ。ツイズルでしっかり稼ぎ、ダンスパートで魅せる。完成度の高さが強み。シーズンベストまであと少し。
アリシア・ファブリ/ポール・アイア(カナダ) RD:60.06(10)
「監獄ロック」「Suspicious Mind」「Blue Suede Shoes」エルビス・プレスリー♪ 黒にピンク、黒半そで。滑らかにツイズル、ダイアゴナルステップと進んだが、パターンダンスステップで男性が転倒 その後はきちんとまとめた。
<G3>
エミリー・ジンガス/ヴァディム・コレスニク(アメリカ) RD:74.63(5)
「Jive Talking」「Stayin' Alive」「You Should Be Dancing」ビージーズ♪ ゴールド、パープル。パターンダンスはややシンプルなのかレベルBだが、その他はしっかり取っている。華やかな動きが得意な感じ。
クリスティーナ・カレイラ/アンソニー・ポノマレンコ(アメリカ) RD:79.30(4)
「I Just Want to Make Love to You」「Long Tall Sally」♪ ネイビーにシルバー、ピンクとネイビー。ツイズルにコミカルな動きが入って可愛い。スケーティングの一歩一歩に力強さがある。ポノマレンコがだいぶん、“ロシアのおっさん”になってきた
マディソン・チョック/エヴァン・ベイツ(アメリカ) RD:86.21(2)
「Hawaii 5-0」「Let’s Twist Again」「Rock Around the Clock」「Stayin Alive」「Blame it on the Boogie」「YMCA」「Last Dance」♪ 赤、ネイビーのスーツ。今日もまったく隙がない。パターンダンスステップもレベル3と、さすがの底力を見せる。
とにかく曲が次々変わる、名曲いいとこどりみたいなプログラム。フリーでは独特の世界観を展開することが多いカップルだが、こういう楽しいのは良い 結婚後も絶好調。
マージョリー・ラジョワ/ザカリー・ラガ(カナダ) RD:82.86(3)
「Soul Bossa Nova」「Shining Star」「Boogie Wonderland」♪ ピンク、ライトブルーのスーツ。最初はファンキーなラテンの雰囲気で、後半は洗練されたお洒落な感じで。回転しながらジャンプして乗るローテーショナルリフトなど、シャープな動きが光る。
自己ベスト少し更新に納得の顔。
パイパー・ギルス/ポール・ポワリエ(カナダ) RD:87.22(1)
「I Get Around」「California Girls」「Wipeout」♪ ピンクのストライプ、黄色のボーダー。ビーチボーイズの曲の世界を存分に表現。ステップの途中でニースライドするところは、海に潜っているように鼻をつまんだり 全ての動きにストーリーがあって、ひたすら楽しい
シーズンベスト更新!
結果、ギルス/ポワリエがトップに立ち、2位チョック/ベイツ、3位ラジョワ/ラガ、4位カレイラ/ポノマレンコ、5位ジンガス/コレスニク。やはり最終グループが強い。
“うたまさ”吉田唄菜/森田真沙也組は8位、“あずしん”田中梓沙/西山真瑚組は12位。「世界選手権でオリンピックの枠取りをするには、今回の大会で6位、7位に入っていないといけない」と目標を掲げている吉田/森田、フリーで1つ上に行けるか。
この後は男子ショートプログラム。壷井達也、友野一希、三浦佳生、みんな頑張れ~~~
フィギュアスケート・四大陸選手権2025が開幕
最初はペア・ショートプログラム(ジャッジスコア)。出場は11組。
<G1>
オードリー・シン/バラス・ナギ(アメリカ) SP:51.70(10)
「Lacrimosa (Techno Mix)」「Prelude (Age of Heroes) 」♪ 紫、黒。女性はペア転向1年目と思われる。3ツイストまとめ、3トウをそろえる。スローは転倒したが、デススパイラルでレベル3、ちゃんとしたスプリットポジションを取れるリフトでレベル4と、もう立派なもの!
エカテリーナ・ゲイニシュ/ドミトリ・チギレフ(ウズベキスタン) SP:61.94(8)
「Deal with Soul Madam」♪ グレー。冬季アジア大会優勝チーム。ツイストで高さを出し、3トウ決める。スロー3フリップも鮮やか。掌に腰掛けるようなリフト、最後のスピンも丁寧に合わせた。
長岡柚奈/森口澄士 SP:57.29(9)
「Goodbye Yellow Brick Road」♪ オレンジ黒など。スピードにのって2ツイスト、ループで女性が2回転 スロー3サルコウばっちり
リフトのスピード感は半端ない。デススパイラルも安定、ステップが伸びやかでいい。スピンも悪くなかった。
ループジャンプ以外はベストと同じくらい、という感じの得点。
<G2>
アリサ・エフィモヴァ/ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ) SP:67.59(5)
「Ameksa」「Uccen」♪ 黒。フラメンコの曲で、びしっとポーズを決めながら滑っていく。3ツイスト、3トウと決め、スロー3ループ大きい。デススパイラルはじっくり見せてレベル4、リフトではお腹を支えるポジションでキャッチフット。スピンを終えて女性をぐるっと1回転させてフィニッシュ、決まった
シーズンベストでトップに立つ。
イサベラ・ゴメス/アレクサンドル・コロヴィン(フィリピン) SP:50.95(11)
「ラ・ボエーム」シャルル・アズナヴール♪ 黒系、ダークグレー。きれいな3ツイストが入ったが、3サルコウはステップアウト。スプリットポジションから滑らかに下ろすリフト。スロー3ループはステップアウトして膝をつきそうになった。ステップは頑張ったが、、、
世界選手権出場に必要なミニマムテクニカルスコア獲得を目指す今大会、ちょっと厳しくなったか。
アナスタシア・ゴルベヴァ/ヘクター・ジオトポロス・ムーア(オーストラリア) SP:65.36(6)
「エクソジェネシス交響曲」「I Won't Stand Down」ミューズ♪ 黒系つなぎ、黒半そで。縦回転系の3ツイスト、3トウはそろっていい流れ。ダンスリフトからのスロー3ループがきれいに決まった。曲が変わってからのステップでレベル4、スピンがとてもよく合っている。
いい演技に満足そう。シーズンベストが出た。
ケリー・アン・ローリン/ルーカス・エチエ(カナダ) SP:62.90
「Separate Ways (Stranger Things)」♪ 黒に赤青、黒に赤。ツイストは高さはあったがレベル1止まり。3サルコウはぴったり、スロー3ループは片手をついたが流れに影響なし。リフトを上空で1ひねりしてから下ろす。ステップやスピンはレベル4をそろえた。
こちらもシーズンベストで笑顔のキス&クライ
<G3>
エリー・カム/ダニー・オシェイ(アメリカ) SP:70.32(2)
「Rain, in Your Black Eyes」♪ 紺。パワフルなスケーティングで、3ツイストでレベル4、3サルコウを雄大に決める。背中から前に回すダンスリフトからスロー3ループ、膝をついてしまった。デススパイラル、スピンとレベル4を獲得、スピードにのって首に足を絡めて下ろすリフトは迫力。
リア・ペレイラ/トレント・ミショー(カナダ) SP:69.79(3)
「Sing Sing Sing」♪ ピンク、黒。3ツイスト、3トウ、スロー3ループと安定している。終始音楽と要素が合っていって気持ちがいい。フライングキャメルで入るスピンでシンクロぶりを見せつけ、随所に見せる小粋な振付が楽しい。
シーズンベストで2位につける。
ディアナ・ステラト‐デュデク/マキシム・デシャン(カナダ) SP:69.66(4)
「Crazy In Love」ビヨンセ♪ グレーにゴールドのストーン、黒系。軽々と3ツイスト、3トウは男性がオーバーターン。スロー3ループは片手をついた。いつもよりスピードがなかったような気がするのは私だけ?
三浦璃来/木原龍一 SP:74.73(1)
「Paint It Black」♪ 紫系。3ツイストは余裕、3トウ慎重に決めた。ランジからのリフト、今日もばっちり。スロー3ルッツ、決まった スピンは途中で一瞬ずれたが大丈夫。ステップの膝曲げイーグルで拍手が起こる。デススパイラルからぐいっと引き起こしてかがみこむフィニッシュ、また龍一くんが舌出した
シーズンベストには届かなかったが、まずまずの得点でトップに立った。
結果、三浦/木原が1位、2位カム/オシェイ、3位ペレイラ/ミショー。世界王者のステラト‐デュデク/デシャンは4位。長岡/森口は9位だった。
このあとはアイスダンス・リズムダンス。あずしん、うたまさ、頑張れ~~~
香港映画「トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦」を見てきた。
日本でも大ヒットで、既に興行収入1億円を超えているという。23日(日)には、主演俳優と監督の舞台挨拶もあるそうで
上映時間の8割方アクション。香港アクションを知り尽くし、「るろうに剣心」を手掛けた谷垣健治氏が、これでもかと作りこんでいるのに飽きさせない。
ストーリーは・・・密入国してきた青年が身分証を手に入れようとして黒社会に引き込まれかけ、ヤクを奪って逃げこんだ九龍城砦で、出会った人々と心を通わせ、やがて彼らと共に戦うことになる。。。
人間関係がけっこうややこしいのだが、パンフレットにはあまり詳しく書かれていない。事前にウィキペディア、維基百科で予習しておいてよかった
私としては、ルイス・クー(古天樂)が白髪頭で、若者に未来を託していく役なのが感慨深いというか、もうそんな歳なのかというか
若者たち4人の中では、信一を演じたテレンス・ラウ(劉俊謙)が気に入った
「我唔會走」(出て行かない)というセリフを聞いて、「少年たちの時代革命」を思い出してしまった。「我信[ロ的][ロ野]唔會変」(変わらないものもあるよ)その言葉を信じたくなる。
映画の最後。つみれを丸める、香港フラワー(造花)を作る、キャンデーを包む、麺を打つ、靴を直す、、、黙々と手作業をする人々が次々と映る。香港で懸命に生きる人々が支えている香港。旅行で行くと華やかで楽しい面ばかり見て帰ることになるが、忘れたくないこと。
普段アクション映画を好んで見ることはないんだけど、この映画はちょっとお勧めしたくなる。ラストに流れる岑寧兒(ヨーヨー・シャム)「風的形狀」、ちょうどXの投稿で知ったばかりだが、言われているとおり“エモい”。(2021年に発表されている曲なので、この映画のために作られたわけではないと思われる。公式MVはこちら)
もう一回くらい見に行こうかなんて、珍しく思う
冬季アジア大会が終わり、オランダではチャレンジカップが開催中のフィギュアスケート。来週は20日(木)から四大陸選手権が開催される。
開催地はソウル。日本とは時差がないので、仕事がない日なら観戦は楽々(スケジュール) ライブで見たいな~と思っていたら、FODプレミアムでライブ配信がある
テレビ放送は21日(金)・22日(土)・23日(日)の三夜連続で深夜に放送予定。アイスダンスの放送が予定に入ってない 日本の2組はハイライトで紹介だろうか。。。
日本からの出場は:
男子 三浦佳生 友野一希 壷井達也
女子 千葉百音 樋口新葉 松生理乃
ペア 三浦璃来/木原龍一 長岡柚奈/森口澄士
アイスダンス 田中梓沙/西山真瑚 吉田唄菜/森田真沙也
三浦佳生の足の状態が少し心配だけど、どうしたかな。長岡/森口、田中/西山、吉田/森田は冬季アジア大会からの連戦だけど、うまくコンディションを整えてほしい
(スマホで書いてたら、うっかり消してしまったので再入力)
ぐでぐで仕事してたら、「マック買いに行く」と次男からLINE。一緒に食べるのは間に合わないけど、私もマック食べたくなって、駅前の店に入った。
久しぶりに来たら、セルフオーダーのパネルがずらりと並んでいて キャンペーン中のN.Y.レモンタルタルシュリンプのセットにしてみた。サイドはサラダ、カフェラテにポテトのSも付ける。
クレカ決済して、立てる番号札を持って席へ。持ってきてもらえて楽ちん こういうサービス、子どもたちが小さい頃にあったらよかったな~。
カフェラテにシュガースティックが付いてきた。お砂糖要らないんだけど、これはカスタマイズで不要を選択できるのかも。
電源のあるカウンター席、スマホ充電もできる。コーヒーのおかわりが欲しくなったらモバイルオーダーもできるし、めっちゃ長居しそう
ちなみに女性トイレの中に赤ちゃん用ホルダーがあった。ママのちょいマックも応援されている。男性トイレの中にもあるのかな?
我が家から一番近い(といっても隣の隣の駅くらい)マックも、私自身は最近全然行ってない。たまにはお散歩がてら出かけてみようかな
全く同じ写真 次男と2人でつまむ家族チョコ。長男&つれあいも帰ったら召し上がれ
第9回アジア冬季競技大会(Harbin 2025)、フィギュアスケート競技男子フリー(ジャッジスコア)。最終グループのみ。
<G3>
RO Yong Myong(北朝鮮) SP:68.51(6) FS:136.65 Total:205.16
「Fog Creeps up Jong Il Peak」♪ 赤。ムード歌謡風の曲で、いきなり4トウ+3トウが入る。3アクセル、3アクセル+3トウなんとか。3ループ+2アクセル+2アクセルと前半はよかったが、後半のジャンプが2つ2回転になったのは予定外だったろう。
スケーティングなどは、、、まあまあ
佐藤駿 SP:70.02(5) FS:162.08 Total:232.10
「Nostos」♪ 紺からライトブルー。冒頭から心が洗われるような美しいスケーティング。4ルッツ、決まった 4フリップも
なのに4トウで転倒って
しかし次に4トウ+3トウを決めた
3アクセル+2トウ入り、3アクセル単独は両手をつく。3ループに2アクセルを続けてリカバリー。主張しない静かな滑りでじわじわと盛り上げていくステップ。
まずはトップに立つ。
SHAIDOROV Mikhail(カザフスタン) SP:76.75(4) FS:169.26 Total:246.01
「月光ソナタ」「Take On Me」♪ 紫の濃淡。まずは4ルッツ、少しオーバーターン。3アクセル+オイラー+4サルコウ、とんでもないコンビネーションに挑んだが転倒。4トウ、こらえたが立ち、後半4トウ+3トウが鮮やかに入る。シットスピンの出では片手側転。
曲が変わってからのステップ、引きのカメラでよくわかる立体的な感じ。コレオにスムーズに入ってカッコよくスライディング。
顔写真入りのクッションを抱えて笑顔のキス&クライ
戴大衛(DAI Daiwei ダイ・ダイウェイ)(中国) SP:82.89(3) FS:155.94 Total:238.83
「Tirol Concerto for Piano and Orchestra」♪ 暗めの赤。4トウでオーバーターンしたがうまく2トウをつける。単独4トウ決め、3アクセルでオーバーターン、次の3アクセル+2アクセル+2アクセルが見事。終盤3サルコウ+3トウを跳んだが、下りて片膝をついてしまった。
意外と足元が柔らかく、スケーティングやジャンプ着氷の伸びがある。
CHA Junhwan(韓国) SP:94.09(2) FS:187.60 Total:281.69
「ロコに捧げるバラード」♪ フリンジのついた赤。目の覚めるような4サルコウ 4トウも問題なく、3ルッツはあえて単独にした感じ。3アクセルまずまず。緩急をつけたステップは実に音楽性が豊か
3アクセル+2アクセル、3フリップに3ループをつけた!
スピンでも美しいレイバック姿勢、コレオではレイバックイナバウアー、キャメルスピンではヒールエッジも見せて、充実のプログラム
鍵山優真 SP:103.81(1) FS:168.95 Total:272.76
「Ameksa」「Romanza」♪ 黒。4フリップ、やや傾いて片手をつく。4サルコウばっちり、なのに4トウルッツ転倒💦 3アクセル+オイラー+3サルコウを落ち着いて決める。しかし後半4回転予定が23回転に、3アクセル転倒… 3フリップに2アクセルを続けてリカバリー。
曲が変わってからのステップ、迫力のフラメンコだが、、、
結果、優勝はチャ・ジュンフアン、2位鍵山優真、3位シャイドロフ、4位戴大衛、5位佐藤駿、6位ロ・ミョンヨンとなった。
女子に続いて、男子も大本命が敗れるという波乱(?!) しかし、今日この時間にいい演技をした選手が勝つのがスポーツ。
来週はもう四大陸選手権。連戦になる選手は疲れを残さないように 世界選手権出場に必要なミニマムテクニカルスコア獲得の最後のチャンスになる選手も応援したい
第9回アジア冬季競技大会(Harbin 2025)、フィギュアスケート競技女子フリー(ジャッジスコア)。最終グループのみ。
<G4>
朱易(ZHU Yi ジュー・イー)(中国) SP:62.90(6) FS:105.96 Total:168.86(5)
「A Star Is Born」♪ ベージュと紫。地元の大歓声の中、3フリップ+2アクセルから入る。3ループ、3ループ+2トウと決める。ルッツがパンク、次のトウが2回転になったが落ち着いて3トウをつけた。
難度はあまり高くないが、丁寧に滑っている感じ。とはいえ、もう22歳なので、、、もう一伸び欲しいところ。
安香怡(AN Xaingyi アン・シャンイー)(中国) SP:62.96(5) FS:98.75 Total:161.71(6)
「Curse of the Golden Flower」♪ 紫。鏡を見るような振付で始まり、2アクセル決める。3フリップ転倒、3ループ+2トウのあと、3ループで惜しい転倒 後半2アクセル+片手上げ3トウ、両手上げ3サルコウ+2トウ+2ループなど頑張る。
ステップはあまり伸びがなかったが、スピンでは逆回転も見せた。朱易とはまた違うタイプの選手。
SAMODELKINA Sofia(カザフスタン) SP:63.31(4) FS:125.12 Total:188.43(4)
「Habanera」♪ ほぼ黒。両手上げジャンプがめっちゃ得意 3フリップ+2トウ、3ループ、後半3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセル+2トウなど。コレオの長いイーグルやスパイラルが見栄えがする。後半は曲が壮大になっていくが、負けずにパワフルなパフォーマンス。
吉田陽菜 SP: 68.76(3) FS:136.44 Total:205.20
「S.O.S. d’un Terrien en Détresse」♪ ブルーにストーンで模様、バンデージのような感じ。3アクセルは転倒したが、3フリップ、2アクセル+3トウと問題なし。コレオではハイドロブレーディングを見せ、後半3ルッツ+3トウ、3サルコウ+2アクセル+2トウも。終盤のステップも勢いは落ちず、しっかりまとめた。
KIM Chaeyeon(韓国) SP:71.88(2) FS:147.56 Total:219.44
「Whisperers from the Heart」「Love Dance (from "Cirque du Soleil") 」♪ ベージュと薄茶。助走の短い2アクセルから、3ループ、3フリップ+2トウ+2ループと安定のジャンプが続く。以前より雰囲気や感情の表現ができるようになっている気がする。後半も3ルッツ+3トウ、3ルッツ+2アクセルを下りてきれいなツイズル、コレオでは大きなスパイラルやハイドロを見せた。
フィギュアスケートを始めたのが遅いことは知られているが、むしろそれが良かったのでは?という人。自己ベスト大幅更新
坂本花織 SP: 75.03(1) FS:136.87 Total:211.90
「シカゴ」♪ 黒。「世界最高」と解説が言う2アクセル、1点以上のGOE。3ルッツ、2アクセル+オイラー+3サルコウと決める。ステップはコケットに、音をしっかり取りながらじっくり見せていく。
後半3フリップで転倒、+REPになったのが痛い 3ルッツ+2トウ、くるくるターンから3ループに2トウをつけてリカバリーしたが。。。
結果、優勝はキム・チェヨン、2位坂本花織、3位吉田陽菜となった。世界選手権で4連覇を目指す坂本花織には、課題が残ったかな。
前半も見るだけ見ていたが、四大陸選手権出場も難しいレベルの選手たちが、今できることを精一杯頑張る姿、これもスポーツ。トルクメニスタン、キルギス、ウズベキスタン、インドネシア、、、そのうち四大陸にも出てきてくれそう
<追記>
浅田真央さんの「サンクスツアー」に参加していたガンスフ・マラルエレデン(モンゴル)、フリーを終えて感極まって涙していた。もしかして競技から引退するのかな…。さすがの美しいスケーティングだった。