KUMIの句日記

KUMIの句日記

写真と一日一句で綴るブログ。句の転載を禁じます。

晩秋雑感

2024年11月24日 | 俳句
天気 晴

列島に等しく冬が来たようだ。北国や山沿いの雪の話も増えてきた。
写真は前住のマンションからの、今頃の富士山。このくらいの雪の富士山でなくてはおかしい晩秋・・と思っていたら、一昨日あたりからやはり富士山には雪が増え始めて、今朝の富士山は例年並みの雪となった。


上の写真と同じ方角なのだが、写真に写る邪魔の多いのは仕方がない。スマホの写真のズーム撮り→拡大→切り抜き、で何とか見られる写真にしてみた。

施設の建物は、建つ前は武蔵野の名残りの雑木林だった。いわゆる「ははその林」なので、落葉して団栗を落とす木から成り立っていた。その落葉が肥料となり、武蔵野の畑作=江戸の食料生産を支えた。そんな林が今も少しは残っていて、その一部にこのホームが建ってしまった。貴重な自然破壊のあとに住んでいる。もっとも、東京郊外は皆、そんな場所だったのだから仕方ない。
建物の隣にには林がまだ残っているが、今頃は木々が葉を落とす頃なのに、まだ青々としている。富士山には冬が来たけれど、平野の方は・・
東京に多い銀杏並木は、都心でもやっと見ごろになってきたようだ。
写真は、夫の葬儀の10日くらいあとの昭和記念公園で。私が一人でしょんぼりしているだろう、と、みんなが誘ってくれた。その時の銀杏の落葉を集めるまーちゃんの写真。姿が見えないと思ったら・・


なかなか絵になる光景だったので、写真を撮ってから「銀杏の実に触ってはダメよ、毒があるから」と注意した。普通なら、写真撮るより注意が先でしょ。ギンナンかぶれは面倒だ。「あれダメこれダメ」のダメばあば復活の日。じいじはやさしいままで終わった。

一昨日、帯状疱疹の予防接種を受けた。インフルやコロナと違い、施設で皆が接種する訳ではない。個人的な接種で、インフルが後回しになった。
でも、帯状疱疹の症状が長引いたら、とても我慢出来るものではない。一昨年だったか何十年ぶりで罹病して、症状は軽かった。でも、今は免疫力ダダ下がり状態。この前は三日ほどで痛みは抜けたものの、あの神経痛めいた奇妙な疼痛が長期間続く苦痛を考えると、数万円には替えられない。がんの末期で入院していた母が、帯状疱疹でも苦しめられているのをみている。私も同じ目には遭いたくない。
副作用のない注射かと思っていたら、接種した日の夜は腕が腫れて少し熱が出た。でも、コロナワクチンよりは軽症の副作用だった。でも、もう一回打たねばならない。二度打つワクチンは、ほぼ生涯罹らないそうだ。インフルエンザはワクチン打っても三ヶ月過ぎれば効果が減るそうだ。事実、コロナ禍前の7年前、10月に済ませて安心していたら、3月に罹ってしまった。
私の体調も一気に最終コーナーを周ったような・・ワクチンもそのための準備のひとつ。

これを入力していると、救急車のサイレンが・・と思ったら、パソコンデスクから見える駐車場に救急車が入ってきた。ここに住んで居れば日常的なことではある。でも、何だか「明日は我が身」の気分になりそうな・・
と、厭な気分になったのでラウンジへ出てみたが、患者はこの階ではなかった。先日運ばれた人は、すぐに帰ってきて、今日はいつものように車椅子で日向ぼっこしている。
さて私も、もう少し頑張ろうか。とりあえず、今夜は世界野球の決勝戦を見なくては。

ひとりづつ消えてゆくなり日向ぼこ  KUMI
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昭和が益々遠くなる

2024年11月21日 | 俳句
天気 曇のち晴

写真は、説明しなくても解り切ったユリカモメの整列。不忍池での2004年の写真なのだが、なかなか旨く撮れている。

昨日一昨日と急激な気温の変化でフラフラになっていた。今日の昼頃から天気は落ちついてきた。ということは体調も回復していくかと思ったが・・その兆しなし。目眩が少し少なくなった程度だ。あまり書きたくないが、昨日は「心不全」について少し詳しく調べてみた。いままで、怖いのでドクターの話をテキトウにしか聴いていなかった。
慢性心不全の息切れ・動悸はもう、どうにもならないらしい。他の臓器のように、リハビリや薬で回復するというモノではないから。薬は、心臓の動きを助ける程度か。これに付き合っていくのもしんどいけれど、生きているのだから仕方がない。

谷川俊太郎氏の訃報を一昨日、知った。92歳と聞いて、あれ、もっと高齢かと思っていたのに・・と。いずれにしても、言葉を使い創造していく日常を過ごしていると、長寿を全うできるのだろう。「老衰」という死亡理由は、何歳であれ、人生を悔いなく送った人のためにある、と最近は思う。ジタバタしている私は、老衰にはなれない。多分、病名がつくだろう。
詩を本気で作ったことはないが、ことばの表現は学ばせてもらった気がする。
「二十億光年の孤独」を目にしたのは中学生の頃だったか。 一光年がどういう意味かを学校で教わったばかりの頃だ。その長~い一光年単位を億とする宇宙の果てがあるというのだったら、地球って何?自分の生きている時間ってどんな小さな粒?などと考えて、高校生の頃から、宇宙に関する知識は大嫌いになった。宇宙を考えると頭の中が混乱してくる。
今も、宇宙の話には興味が全くない。せめて、考えられるのはお月さまくらいまで。

昨日は、北の富士さんの訃報が。82歳。私と同じくらいの年齢のはずなのに何ともお元気で歯切れの良い・・と、テレビの解説が楽しみだったのに。舞の海さんとの会話のやりとりを楽しんだものだ。

亡くなったお2人に心よりご冥福をお祈りします。昭和はどんどん遠くなる。


宇宙なる広さの隅のオリオン座   KUMI
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日常雑感

2024年11月19日 | 俳句
天気 晴

突然、真冬の気候になった。富士山の頂きが申し訳程度の冠雪、写真になるほどではない。
上の写真はこのパソコンに残っているいちばん古い写真ファイル・2004年11月のもので、散歩道のお寺の烏瓜。

体調が悪いので、人とあまり話す機会がない。食堂と部屋を往復するだけの毎日が続いている。先週は若い友人が来てくれて話す機会を持てたが・・そんなことでもないと、どんどん頭が「退化」しそうだ。いつも食事を共にする三人は、程度の差こそあれ揃って耳が遠くて認知症だ。前の席のEさんだけが、まだ初期段階の認知症で、補聴器も付けているので何とか「まとも」な会話が出来る。
でも、話した内容を数日覚えていれば良い方なので、真面目な話はテキトウに終わらせないと。私のことは、訊かれても忘れるので最低限しか話さないことにしている。もっとも、それを自覚しているようで、私のプライバシーはあまり訊かないから有難い。
最近、他の席から代わってきた隣の席の人は、補聴器をしていない。かなり大声でないと聞こえないので、私の心臓に悪いから、もう、余程のことでない限りは話さないことにしている。それに、先日、こんなことを言った。
「独り暮らしが長いので補聴器は付けないことにしていたの、うるさいし、第一、聞こえなくても困らないから」はいはい、困るのは周囲なのですよ。そういう考えの人は多い。難聴の人の認知症の進行が早いのは、そうやって、自分から情報遮断しているからなのだ。
その前に座るSさんは、補聴器をしているが、聞こえない日が多い。どうも、使い方が間違えているようだけれど、私には解らないこと。
という3人に付き合っているので、話さない日がどんどん増える。話しても、あまり楽しい話題はない・・毎日、同じ話題の繰り返し。
「変わり映えのしない料理ね」と言うのだから笑いたくなる。前の食事のメニュー、覚えていないでしょ。パン食は月水金の朝、と決まっているのに「今朝もパンねえ」

ちょっとした用があったので、ケアマネさんに会ったついでにそんな愚痴を話したら
「会話する機会は、館内デイケアの集まりの出るほかないわね」と言われてしまった。解っています、毎日、脳トレとかクイズとか尻取りとか、たまにはカラオケとか・・
その集まりも半数以上は耳が遠くて認知症の人。その時間と元気があったら、パソコンに向かうなりスマホを見るなり・・私はその方が楽しい。
以前は、同じ階のラウンジで介護士たちと世間話をしたりしてそれなりに楽しいこともあった。でも考えたら、私が入所して3年くらいはコロナ禍で館内デイケアがなかった分、介護士も暇だったのだ。

夕方のTVの地方ニュースで、昭和記念公園の銀杏並木を映していた。2019年11月10日、夫の亡くなった10日後だったが、友人一家が誘ってくれて、毎年のように夫と行ったカナールの銀杏を見に行った。下はその時の写真。葬儀の疲れは残っていたが、気分転換にはなった。




今日の朝の寒さで、多摩の紅葉は一気に色づいたようだ。

日向ぼこ聞こゆる耳のありがたし  KUMI
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冬は足踏み

2024年11月15日 | 俳句
天気 曇

写真は、2017年に撮った散歩道の公園の皇帝ダリア。日付からすると11月の同じ時期なので今頃咲いているはずだが、その後の台風で倒れてしまった。で、今はどうなっているのか、復活させたかどうか知らない。数本が見事に咲く一画で、楽しみにしていた。個人宅の庭へ咲かせているのは、この近くでも見るけれど、何しろ大きいので写真には出来ない。上の写真は、公園なのでかなり遠くから見上げ、ズーム目いっぱいで撮ったのだと思う。

季節が変わろうとしてなかなか変わらないままの短い秋。秋の花は咲き遅れたというから、薔薇園はまだ見られるのかもしれない。
不思議と、どんな花も再び見に行きたい、と思う気分にはならない。もうその気力がない訳ではなく、今の体力で無理をして連れていってもらっても自由に歩ける訳でもない。元気な人は簡単に「車椅子で行きましょう」と言ってくれたりする。そこまでして、どうしても再び見たい、と思うことがない。認知症の始まり?と思ったりするけれど、元気で歩き廻っていたイメージの自分が行く訳ではないのだから、楽しめる訳がないという思い込みかも。
これも、認知症の初期症状の「やる気が失せる」なのかもしれない。

スマホの塗り絵のバラ。


2ヶ月近く前まで同じテーブルで食事していたOさんが、入院先から帰ってきた。何しろ彼女は耳が少し遠いだけで、ここでは珍しい「健常に近い」人だった。でも。ちょっと尻餅をついただけ、と思った転倒だったのに、骨折したようで、入院~リハビリ。歩行器で歩くようにはなったけれど、頑張れば又、歩けるようになるかも。認知症がない人はリハビリする元気さえあれば大丈夫。
テーブルが変わったのでゆっくり話せないが、ともかく、車椅子の人が増えて増えて・・食堂は狭くなる一方だ。2年前、介護ホームに変更してから、当然ながら要介護の人優先になり、認知症の新しい入所者も増えるばかりで・・
車椅子にならなくて退院出来たOさんに、ほっとした。

何度も言っているが、高齢者に転倒はいちばんの大敵。私は転んだり躓いたことのないのが自慢だったが、姉を含めて周囲には転倒が原因で大変な思いをした人が多い。誰だって転びたくて転ぶ訳ではない。最近、私は心臓のせい?歩行もおぼつかなくなったが、緑内障の視野狭窄が進み、右眼がかなり不自由。気を付けるほかに方法はない。

蒼天へ近づき冬の薔薇孤高  KUMI 
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眠気覚ましの薬

2024年11月11日 | 俳句
天気 曇のち晴

写真は、7年前、友人夫婦と言った八ヶ岳山麓の、11月初旬の紅葉。いつもあちこちへ一緒に行っていたご夫婦との、夫も交えての旅の最後となった。
今年は関東の山沿いの紅葉は遅れていて、しかもきれいには色づかないらしい。四季の美しさなんかもう日本から消えてしまうかも・・。でも、随分とあちこち紅葉を楽しんだので、私はもう悔いなし。翌日、黄葉も綺麗だった。



さて、ブログを書けないのは、いつものことながら理由があって・・
眠くて仕方がない。夜はしっかり6時間以上も熟睡出来ているのに、午前中から眠くなる。昼食後、眠くなる。珈琲を飲んで何とかガマンしてはみるものの、夕刻、何となく日暮れになる4時半ごろから眠くなる。目を覚ましている状態を保つために、ドラマを見る・・最近は見そびれるNHKの夜ドラをNHKオンデマンドで。何とか、眠らずに済む。目眩の酷い日が多いので本など、とても読んではいられない。不安定な天気のせい、と思っていても、毎日寒暖差や気圧は不安定なのだから天気のせいばかりでもなさそうで・・
で、ここの早い夕食は午後6時には終わり、部屋へ帰ってからは・・夜は眠くならない。でも、暗くなってからパソコンを開くのも面倒で、ついブログ書かずにテレビ見てしまう・・
先週、訪問医の診察の時に、
「眠くなって困るのですけど、目の覚める薬はありませんか」と冗談半分に訊いてみたら「それは無理。眠れないなら処方しますよ」と言われてしまった。睡眠剤なんか不要です。ついでに最近、いちばん感じていることもドクターに訊いてみた。
「こうして老衰が進んでいくのでしょうか」
90歳過ぎの認知症の幾人かは、食堂へ来ても始終眠そうにしている。何処にいるのか目の前の食事が朝なのか夜なのかも解っていないらしい。無理やり起こして「〇さん、お昼ご飯ですよ」と介護士が耳元で叫んだり。私もそれに近くなっていくような・・彼女たちと違うのは、まだ認知症でも車椅子でもないだけだ。
ドクター、笑っていて答えなかった。それにしても、ここの女性たちは、認知症の重い人の方が長生き出来るようで。

富士山はすっきり見えなかったが、大きな笠雲を被っているようだった。いくらなんでももう、雪に覆われていくのだろう。

冬日燦ソーラーパネル輝かす  KUMI
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立冬・そして木枯し1号

2024年11月07日 | 俳句
天気 晴

今日がもう立冬とは、信じられない気分になるが、天気は申し分なく冬立つ日になった。風の冷たさ、空の蒼さ・・ただ、ようやく見えた富士山は夏姿ではあるけれど。風が結構強いと思って窓の外を眺めていたら、午後になって木枯し1号が吹いた、と。西高東低の冬型気圧になったと思ったら、木枯しとは。忙しい季節の変遷だ。

2018年の11月のファイルに菊花展の写真があった。あれ、いつどこで?と思ったら、5日に高幡不動尊へ行っている。規模は大きくない菊花展、でも菊人形の展示もあってこのあたりでは本格的な方かも。今年は多分、開花は遅れている筈。


昨日は米大統領選の結果の出る日で、他国のことにこう騒ぐのも長い腐れ縁のような国だから。奇跡はは起らず、トランプの大勝利。やっぱりかあ、と思いながら、4年前もここへ入居したばかりでコロナに脅えながら、大統領選ばかり見ていた・・と思い出してきた。4年前に戻れば、4年後の今を生きている自分が信じられない筈だ。余命2.3年と言われたのだから・・医療の進化は恐ろしい。
・・スミマセン、高い医療費を無駄に使わせてもらって。80歳を過ぎたら積極的な治療はもうしない・・と北欧の某国みたいにならなかったら、日本の社会保障費はどんどん膨らむばかりだ。長寿を喜ぶ気にはなれなくなる。

話が逸れた。来日するアメリカ人の映像とか、大統領選のアメリカ本土からのニュースを見ていて、とっても信じられないと思うことがある。何でアメリカ人ってあんなに巨大な体格してるの?最近、大谷選手がアメリカ人みたいにデカくなっていく・・と思っていたけれど肥満のせいではない。でも、普通の市民は、私から見れば見苦しいデブ(失礼!)の多いこと。というか殆どが見苦しいスタイルばかり。そういう人にマイクを向けてインタビューすると
「物価が高くなって生活が大変」「ガソリン代が高いから、通勤費用も・・」
あのね、物価が高くて大変なら、食べるものは減らしたら?健康のためにもう少し歩いたら?え、外を歩くのは危険だから車じゃないと買い物にも行けない?銃社会をなくしなさいよ・・

何か、アメリカの一般社会って、日本から見るよりも遙かにたくさんの問題を抱えているみたいだ。日本へ観光に来る人たちは、恵まれた、教養ある人たちでしかないのかも・・それでも太り過ぎばかり。あ、トランプさんも同じ。その割には長生きしている。

アメリカの方がはるかに景気が良くて、物価は高くてもそれに見合う収入がもっと行きわたっていて、経済成長の止まっている日本とは桁違いに恵まれているかと思っていた。貧困層は不法移民くらいかと。これでは、昔憧れたアメリカとは全く違う。ハリウッド映画の女優・俳優の体格は今も昔も巨大な人はあまり居ないようだ。でも実社会は・・非健康的で悲惨なものだ。貧困層ほど肥満が多いというのは納得する。いちばん安くカロリーを摂れる食べ物はピザとハンバーガーなのだそうだから。

日本に生まれて良かった!と、最近はつくづく思う。貧富の差は日本でもかなり大きくなっているらしいが、肥満の差はない。

久々に見えた今朝の富士山。


遠富士の稜線著し冬立つ日  KUMI
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奇妙な夢と「熱き星たち」の勝利

2024年11月04日 | 俳句
天気 晴

昨日は、10日前には思ってもいなかった横浜DeNAベイスターズの日本シリーズ優勝に巡りあえた。生き延びて良かった~である。26年前は西武ライオンズ相手だったので、所沢の球場で見ることが出来た。あれから26年・・感慨深い。
帰ってきた主砲のホームランを見た時、今日は勝った!と確信した。


しかも一昨日は夫の命日だった。そして、考えると、生まれた時から「ジャイアンツフアンだった」野球少年で東京生まれ東京育ちの夫が、良く解らないうちにベイスターズフアンになっていったのも、26年前の優勝のあとからだった。
横浜の地には母の妹が住んでいたが、それ以外は縁もゆかりもない私が、中学生の頃から横浜フアンになったには深い訳が・・
と、それを語ると長くなるので省略。夫がなぜ「天下の巨人フアン」から私と同じマイナーなチームを応援するようになったかは、プライドがあるらしく自分からは何も言わなかった。でも少し解る。本人は詳しく語らかったものの、さすがに金積んで選手を集める・・という目に余る方針がイヤになったらしい。

さて、その夫が命日の翌日の早朝、つまり昨日、帰ってきた。
せめて夢にでも出てこないかなあ、と5年間ずっと思っていたが、一度も夢にすら現れなかった。もっとも、私は夢をあまり見ないので、そのせいもあるかもしれない。でも、亡兄姉は時々出てくるのに・・
登場した最初の場面はよく覚えていないが、紺のストライプのお気に入りのYシャツに相変わらずのジーンズを着ていた。乗っていた車は最後の愛車のトヨタ。車から降りて「これからロシアへ行ってくる」と言う。「何しに?」「ドライブするだけだよ」「私も行きたい」「帰りがいつになるか解らないから一人で行く」みたいなやりとりがあって、さっさと運転席に乗ってしまった。
「あ、ビザはいらないの?」と訊こうと思ったら、もう車は見えなかった。なぜか私はその時、(どうせ生きていないのだからビザなんか必要ないのかも)と思った。
目覚めてから、一緒に行かなくて良かった、とぞっとした。亡くなった人に着いていったらもう帰れなくなる、と言うらしい。昔、手術の最中に麻酔の眠りの中で亡母が手招きしていた。見たこともないような鮮やかなお花畑の中だった。追っても追っても母との距離は縮まらず・・
という話を亡長姉(当時は元気だった)にしたら、「着いていったら帰れなくなるのよ」と言われた。

多分夫は、私を迎えに来たのではなく、ベイスターズの優勝を見たかったのだろう。前回手に入れたシリーズ第三戦のチケットは西武ドームで、無論夫と見に行く筈が、雨天順延になり夫の遠距離出張と重なってしまい、夫は見損なったのだ。
どんな事情が彼の世にあったのかは知らないが、まだ運転免許は返納していかったので彼の世まで持たせた。正解だったかも。

忘れゆく思ひ出増えぬ鰯雲  KUMI
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季節喪失

2024年11月03日 | 俳句
天気 晴

写真は、今日のものではない。他の年の11月3日に撮った富士山の写真を・・と思ったが見つからなかった。晴れの特異日なので以前のマンションから撮ったものがあるかと思ったが、この日は近くの公園で市民祭の開催される。その写真ばかりだった。
なので、上の写真は、2018年11月10日のもの。富士山には、遅くとも9月下旬に初冠雪があり、富士五湖では11月初旬になると紅葉の向こうに白い富士山が・・という風景になる筈。以前の住まいと今とでは場所は殆ど変わらないが、7階と4階という違いと邪魔な電柱があるのとで大分違う光景になってしまうが、今年の11月になってからの富士は・・スマホでは迫力がないけれど。
どう眺めても1週間後に真っ白くなるとは思えない。

山頂には雪が降ったらしいが、遠くからは確認できない。夏のままの富士山だ。この温暖化の急速な進行は今年だけのことなのか、それとも来年からも続くのか・・地球が壊れるかと思うような大量の大雨と、その反対の干ばつと・・どちらも止まらないかと思うとぞっとする。

先日チラと耳にした話。日本に四季はまだ残っている、東京の季節を「春・夏夏夏夏夏夏・秋・冬」と思えば良い、と言う人が居た。5月の連休明けからの半年を夏、と思い、残りを他の三季が分け合っている・・と考えれば諦めがつく、というもの。確かにそうではあるけれどねえ。ま、私に来年が来るかどうかは解らないこと。

ともかく、体調は少しだけ回復し、頭痛と胸のムカつきはなくなった。元々頚椎症からの目眩はあるものの、目眩が増えたのはどうも血圧と心臓の薬を変更したせいに思えてならない。一個減らして新しい薬に変えた。訪問医は月2回、今週は診察日があるので聴いてみよう。

文化の日眼鏡不要の百二歳  KUMI
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台風に負けます

2024年11月01日 | 俳句
11月になって、この時期は晴れることが多いのに・・上の写真は一昨日のもの。
本当に台風がやってくるという。その台風に押しつぶされそうな体調最悪状態。「頭痛~る」という気象病の人用のアプリがあって、愛用している。さして役に立つ訳ではないけれど、体調悪いときに「気圧の急激な変化のせいだ」と思えるので安心材料にはなる。気圧の急激な下降の数時間前からがいちばん体調悪化する。まさに、今朝は最悪。頭痛持ちの人は大変なのだそうだ。私は頭痛は耐えられないほどには痛くならない。
このアプリ、持続しているということは、需要があるからで、気象病はこの数年でようやく症状として認められた。専門医も居るらしい。
異常気象での急激な変化とか、いままでになかった気象現象で、私のような人間が増えているのかもしれない。昔は「自立神経失調」で片付けられていたのだ。今朝のアプリの表から。

11月になったら天候悪化するというので、雨の来る前に・・昨日一昨日はフラフラながらも近所のドラッグストアまで買い物に行けた。上の空の写真と下の日々草、ペンタスはその日のもの。



昨日はMLB制覇のドジャースの試合を観て、夜は日本シリーズを楽しんで・・とまだ余裕はあったのでその話でもブログに書くつもりだったが・・
昨夜はもうダメ。
台風の去るのは3日だという。ともかく目眩耳鳴りと息切れが・・字の小さなスマホよりはパソコンの方が何とかなるけれど台風が去ってもこのままだったらどうしよう?と不安になってきた。異常気象と戦争が、地球を壊す大敵になっていく。

夫(つま)の忌や黄菊白菊胸に抱き  KUMI
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雪が来ない富士

2024年10月29日 | 俳句
天気 曇のち雨

青空とカリンの実。公園へ行けた頃が懐かしい。
気温気圧の乱高下の天気はずっと続いている。青空も見なくなった。台湾の方に季節外れの台風がウロウロしていて、大陸へ進み消滅するかと思ったら日本列島沿いに向きを変えるのだという。勢力はなくなっても雨雲は消えないだろうから、文化の日の連休は雨?晴れの特異日のはずなのに・・

という毎日で、体調はボロボロ。でも、血圧も酸素飽和度も正常で、人に言っても「どこが悪いの」となってしまいそう。ともかく、この目眩と動悸息切れを何とかしてください・・と、天へ祷るしかない。

今年はまだ、富士山に雪がまったく積もらないのだそうだ。いつもなら、お彼岸の頃には白い山頂を見せてくれる。それを1ヶ月もすぎてしまったのに、まだ雪は「観測」出来ていないようだ。こちらからは全く見えない日が続いているけれど、近くでは見える日もあったのだろう。
前の居住地のマンションから、2017年10月末の富士山。ピントが合っていませんねえ。


降り始めなのに静岡側に雪が多いという珍しい年だった。

ともかく異常気象は続いている。でも、昨日は楽しみにしている月1回のLINE句会の日。疲れるけれど外出出来ない私にとってはサボったら認知症になりそう。目眩をガマンして必死になって3時間で15句を作る。つまりは、3人の会、一人題を5つ出して、5×3人分、作る句は1人15句になる。ラインのメッセージで送り、自分以外の作品30句を読んで選句結果を送る・・結構楽しいけれど、疲れる。
でも、頑張った。認知症の人たちとしか話さない割には、まだ正常なようだ。
「闇」の題で作った句。選挙結果はひっくり返らなかったけれど、まあまあ面白そうな結果になった。

秋思この投票函の底の闇  KUMI
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