ただし、右被殻出血ということで、左半身に片麻痺がみられる状態だ。被殻出血は脳内出血としては比較的軽症というケースが多いらしく、意識障害もなく、言語障害もないのだが、左半身に片麻痺がみられる。
つまり、脳神経外科での治療は終了し、これからはリハビリを主目的としなければいけないということだ。ということでリハビリ病院へ転院することとなった。
脳内出血の場合、「病気を理由として発作的に身体の全部又は一部のけいれん又は麻痺を起こしたことがある方」に該当するので、自動車の運転を行うことができなくなる。身体の障害や一定の症状を呈する病気等による症状のため、自動車等の安全な運転に支障のある方については、道路交通法等により、一定の要件を設けて、運転免許を拒否(与えない)、保留(一定期間与えない)、取消し、停止されることが定められているのだ。具体的な運用基準はこちら。
まあ実務的には医師の診断書をもらって、免許センターで安全運転相談をすることになるはずだ。
例えば今の職場を離れた場合、運転免許がないというだけで就職の選択肢は限られてしまうに違いない。可能であれば運転免許は維持しておきたい。
ということで、リハビリ病院には運転シミュレータ設備があるところを紹介いただくことになった。
]]>トイレやリハビリのときには計測装置のコネクタを分離し、ポンプ圧送の点滴の電源ケーブルをを抜き、点滴台を支えに歩行する。点滴台の位置によって歩きやすさが変わるのは右に比べて左のパワーが圧倒的に少なく、安定感もなくバランスにかけるからだろう。
入院4日目には(おそらく2回目のCT検査や、日々の血圧測定で問題ないと判断されたのだろう)点滴での血圧降下剤の注入は終了したの点滴の電源ケーブルの抜き差しは不要となった。
そして、3食ともお粥だったのが通常食へと切り替わるころには、点滴も外され、計測装置もポケッタブルなものとなったので身軽に動けるようになった。
もちろん、装置の脱着が容易になったというだけで、身体能力が身軽になったわけではないのだが。
入院8日目には血管造影検査を行った。
カテーテルを右手首から挿入し造影剤を投入し脳内血管の様子を観察する。手首から首あたりまで動脈内をカテーテルがずるずる通るのかと思うといい気持ちはしないが、実際には寝てたら終わってた。
いったん外れていた点滴をこのときは左腕から行っていた。特に麻酔を注射したり何かを嗅がされたわけでもなく意識を失ったということは、点滴経由でそういう成分が注入されたのだろう。
手術室っぽいところにいたはずが、気が付いたら、いつもの病室だった。
]]>転職して試用期間中だから有給休暇はなく欠勤扱いだ。そして欠勤は無給だ。幸い翌月に試用期間が明けるから有給もしくは休業が使えるが、有給の日数以上に入院することは間違いなさそうだし、休業は無給だ。
一方、差額ベッド代が1日5,000円近くかかり病衣だなんだも有料で健康保険適用外だろうし、食費は健康保険適用後で1食460円かかるし、本来の医療費だって3割負担といっても結構かかる。脳内なんて簡単に見えないところだから、CTだのMRIだの人間ドックだったら高額オプションになりそうな検査を何回も行うことになる。
無職となったときに保険を見直してしまったから入院保障がたんまり受け取ることはできない。これについては解約時に返戻金もらってるからすでに受け取り済みと考えることもできよう。実際に受け取るのは県民共済くらいで差額ベッド代にも満たない程度だ。掛金も安いから仕方ない。
あとは健康保険で傷病手当を申請して無給期間の所得を補完することになるのだが、入社期間が短いから休業も3か月くらいしかないからそれを超えると無職になってしまうに違いないし、加入期間が短いから健保の任意継続もできず困ったことになりそうだ。
とはいえ今の自分にできることはリハビリに励むことしかないわけで、2か月程度での社会復帰を目指したい。1か月くらいは余裕持ってないと退院後に万一コロナなんかもらっちゃって合わせ技でアウトになるわけにもいかない。
]]>朝食後には薬を服用する。与えられたものはランソプラゾール、アムロジピン、エンレストの3錠だ。ランソプラゾールは胃酸の生成を抑制するもので、アムロジピンとエンレストは血圧を下げる効用があるようだ。
入院の翌々日からはリハビリも開始となった。理学療法、作業療法、言語聴覚療法という3つについて行った。私の場合は、理学療法では歩行や肩、ひじ、手首等の大きな動きについてのリハビリで、作業療法は指先の動きを中心に肩回りまでの動きについて、言語聴覚は口回りの動きのリハビリと高次機能障害のチェックについてという感じだった。
歩行は多少は難ありだがそれ程の支障にはなっていないようだが、左手は驚くほど動きが悪く、自分の手なのにクレーンゲームを操作しているかのような感覚だ。思ったように動かず力も不足している。食べこぼし等を考えると口元の感覚もおかしい。幸い、高次機能障害はなさそうということだったが、自分の感覚では暗算力が衰えているように思う。まあ、これは加齢によるのかもしれないけど。
9時から17時までの間に、リハビリの時間が3~4時間ほどだ。
毎朝配られるリハビリ予定表を見ながらシャワーの時間を予約する。シャワーも入院3日目から解禁された。
シャワーの利用可能時間は16時までの30分刻みだが、点滴を切り離して防水処理を行うなど看護師さんの助力を仰がないといけない。
昼食は12時頃、夕食は18時頃であり、夕食前後にも検温タイムが設けられている。
感染症対策で面会は同居家族に制限されており週3回までの事前予約制で15分程度となる。別居家族は面会不可だ。
病室にはテレビがあるが、電源入れても番組表を見て、見たい番組がないことを確認するくらい。
冷蔵庫もあるが使っていない。水分はとったほうが良いらしいから、自販機で緑茶ペットボトルを買って1日1本室温で飲む。各食事前のお茶と合わせると1リットル以上にはなるだろう。もちろん点滴からの水分もある。
21時には消灯となり病室内は消灯となる。
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待っている間に尿意を覚えトイレに行くのだがちょっと足にも来ている感じ。ひどい二日酔いの時の感覚に近いようにも思えたが、昨夜のアルコールはワインを小さなグラスで2杯も飲んではいないから二日酔いはありえない。やはり筋肉ではなく脳がダメージ受けてるんだろうな。案内されたの脳神経外科だし。
医師に診てもらうと顔の左半分が垂れていることを指摘され、即入院となることを告げられたが、これまで検索したりした結果と同じことだから特にショックということもない。診察室には歩いては入ったのだが、診察室から出るときは車椅子になったのには少しばかり驚いたが、下手に転倒して頭をぶつけるとまたややこしくなるんだろうからその安全のためなのだろう。
家人に会社への連絡を頼み、MRIだのCTだの検査を受けるのだが、CTの前にはもう脳梗塞ではなく脳内出血であるということが看護師さんの会話からわかった。出血を抑えるために血圧を下げる薬を点滴する。
車椅子からストレッチャーに代わって病室へと移動するときに家人に会社へ入院となるため当面は出社できない旨の連絡を依頼した。家人は入院に必要なものを家にとりに帰らねばならない。
病室は半個室というのだろうか、4人部屋だがカーテンで仕切られているので患者同士が常に顔をあわせるということはない。
ベッドの右側に点滴、左側に酸素とか心拍数、血圧とかの測定器を配置し、その配管、配線が身体に装着される。
点滴も三又がついていて2種類の液体を右腕から注入しているようだ。
久々に使う尿瓶は樹脂製で軽くなっていた。
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会社に行く時間だ。今日はとりあえず昨日の作業見直してメール数発発射して訪問1件だったか。
ベッド脇の眼鏡をとろうと左手を伸ばす。
が、メガネがつかめない。昨夜は左ひじがしびれるような気がして早く寝たのだけど、回復していないのか。数度のチャレンジを繰り返してようやくつかみあげたのだけどメガネをかけるのも左手ではおぼつかない。
客先に行くとなるとワイシャツを着ねばなるまい。だけど左手がサポートしてくれない状態でボタンをかけるのは意外と難しい。ボタン穴の位置を手探りできないのだ。手で探れないなら目視するしかなかろう。洗面台に向かって右手で何とかボタンを留めるが、恐ろしく時間がかかる。
これは左手の筋肉がどうかしちゃったのか、左手と脳みその信号のやりとりがおかしくなってしまったのだろうか。
会社終わりに病院行かねば。
何はともあれ朝飯だ。しかし茶碗が持てない。左手の形をつくってから右手で持った茶碗をはめこんでみても頼りない。そして箸で口に運んでもぼろぼろと食べこぼす。
ああ、飯も食えない状態なら会社など行ってる暇はない。すぐに病院行かなきゃならん。
この時間は会社の電話はつながらないから、体調不良で休むことをメールする。転職してまだ試用期間だから有給などなく欠勤扱いになるんだろうけど、これは仕方ない。
家人は救急車を呼ぼうかと言っていたが、意識ははっきりしているしそこまでのこともなかろう。
普段病院など縁がないから、健康診断の再検査でお世話になった病院に行くことにしよう。しかし予約の受付まで結構時間がある。スマホで症状を検索してみると脳梗塞というパターンもあるらしい。
ゴルフ場の予約並みに繋がりにくい予約争奪戦を何とか乗り切って、症状を伝えて予約をとってくれたのは脳神経外科だったので、やはり脳梗塞パターンが考えられるということなんだろう。
病院へは家人に送ってもらった。
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ところどころ先人の靴跡が残ってて勇気づけながらなんとか林道にたどり着くことができた
下界はすっかりいい天気で林道をてくてく大清水まで歩いたよ
11時前に女夫淵の駐車場ってことは、鬼怒沼へは無理そう。温泉往復ってところかなぁ。
ゲートをくぐって歩きますよ。
今回は歩きだから遊歩道へ。序盤の階段上りで早くも生き絶え絶え
吊り橋とかもあって整備されてるところもあるけど山道っぽいところももちろんある。
基本は鬼怒川沿いを上っていく。ところどころ崩落の痕跡があるから、気象によってはデンジャラスなんだろうなー
たぶん遊歩道も付け替えられたりしているんだろう。
まあしかし、温泉あるからなのか、こんな山の中をフツーの恰好で歩いてる老夫婦とかいてびっくりした。
小一時間歩いて八丁の湯
も少し歩いて加仁湯
も少し歩くと日光沢温泉
温泉場だから神社もある
もう少し登ってみますか
鬼怒沼へはやはり無理そうだから、丸沼方面に進んでヒナタオソロシの滝展望台とやらまで行ってみましょう。
ひぃこら登った割には大した眺望は望めず。でも無理せずそろそろ帰りましょう。
温泉入ってさっぱりしたけど、帰りも小一時間歩かなきゃだし、おまけに小雨降ってきたりで駐車場に着くころにゃすっかりどろどろ。。。