『25.03.22 (Sat) Nothing Feels Real presents Foxing Japan Tour 2025』
個人的にエモといえばライブハウスFEVERというのが真っ先に浮かぶわけですが、最近気になっていたバンドが来日するということで参戦してきました。
正直最新のアルバムが出る前はそこまで突出した印象も無く、何曲か聴いたものの、熱を入れるほどにはといった程度。
そんなFOXINGに関して少々補足を。
**Foxing(フォクシング)**は、アメリカ・ミズーリ州セントルイス出身のインディーロックバンド。2011年に結成され、エモ、ポストロック、インディーロック、シューゲイザー、エクスペリメンタルロックなどの要素を取り入れた独自のサウンドを展開しています。
バンドの特徴
感情的でドラマチックな楽曲
独特なヴォーカルスタイルと、繊細ながらも壮大なサウンドスケープが特徴。歌詞は内省的で詩的な内容が多い。ポストロック的なアプローチ
クラシックなエモやインディーロックに加え、シガー・ロス(Sigur Rós)やモグワイ(Mogwai)などの影響を感じさせるアンビエントで実験的なアレンジが見られる。アルバムごとに進化するサウンド
初期のエモ色の強い作品から、近年はシンセポップやエレクトロニカの要素も取り入れ、多様な音楽性を展開。メンバー
(2025年現在のメンバー構成は最新情報を確認するのが確実ですが、過去の主要メンバーを紹介)Conor Murphy(コナー・マーフィー) – ボーカル、ギター、トランペット
Jon Hellwig(ジョン・ヘルウィグ) – ドラム
Eric Hudson(エリック・ハドソン) – ギター
過去にはJosh Coll(ベース、元メンバー)なども在籍していました。
ライブ・パフォーマンス
Foxingのライブは、音源以上にドラマチックでエモーショナルな体験ができると評判。特に、ボーカルのコナー・マーフィーが全身で感情を表現しながら歌うスタイルが印象的です。
そんな印象だった彼らの印象が最新のアルバムで一変します。あくまでも自分の中でですが。
とりあえず、そのアルバムに関しては後日書くとして、ライブの感想を。
端的に言って最高。
オープニングにはマーフィーのアコギセッションがあり、これはこれで至極のボイスとアナログの心地良さ。
謎の「さかな」というワードが連発されることになるウィットな部分もあり、全体として会場がゆるく温まったというのも良き空気感。
そしてバンドセットで登場してからの怒涛の音響渦。
音の良さが際立ち、同行した友人とも箱がいいのかバンドが良いのか、機材が良いのかと話したほど。
それくらいに音像が素晴らしかった。
整えられたクリアな音質の良さと言うよりも、脳天を直撃しアドレナリンを全開にさせる恍惚感、音により昇天してしまいそうなほどに突き抜ける心地良さ。
反響音ですら再度取り込み出力するような圧倒的快楽感。歴代にFEVERで見た中でもトップクラスの気持ち良さ。
会場ごとにセットリストを変えていたようですが、他がどのようなラインナップだったか、全く把握していないという。
兎にも角にも間違いなく満足度の高いライブとなり、それこそ「Gratitude」のドラムソロ時なんて脳天直撃で飛びそうでしたからね。
そんなライブだったにも関わらず意外だったのが人の入り具体。体感キャパ、70%ほどしかいない印象でしたが、海外での公演規模を考えるとなぜこれしか人が集まらないのかと思ってしまうほど。逆に言えばこの規模の箱、距離感で見れたという贅沢過ぎる処遇には感服してしまう。
楽曲の構成、音の鳴り、反響と残像の入り混じる音の渦に呑まれ、本当に心地良い時間でした。
とりあえずセットリスト通りにもう一度聴き返してみようかなと思っております。
では。