2018-01-01から1年間の記事一覧
2018年も終わってしまうみたいです。今年は、ブラックムービー ガイド作者: 杏レラト出版社/メーカー: スモール出版発売日: 2018/10/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログを見るを出させてもらえたことが感無量と申しますか...一生の思い…
必見の現在のアメリカ、生まれる憎しみ『The Hate U Give』 今、アメリカの黒人を苦しめているもの。いや、今に始まった事ではないが、警察官の個人的偏見による過度の暴力である。時には死に至る事がある。何も悪い事はしていないのに...だ。けれど、どっか…
ザ・ケヴィン・ハートのコメディ映画! もう人気安定期に入ったケヴィン・ハート、そして『Girls Trip / 日本未公開 (2017)』で注目を集めている人気上昇中のティファニー・ハディッシュが共演という話題コメディ作。しかも、ティファニー・ハディッシュが注…
むかし、むかし、ある所に美人の坊主が『おとぎ話を忘れたくて』 黒人女性と髪。黒人という単語を取り除いた女性と髪というだけで大変なのだ。私自身、毎日お風呂上りに乾かす度に「もういっそのこと坊主にしたい!」が口癖である。とにかく面倒臭い。掃除し…
音楽の神様が愛し微笑む偉人『クインシーのすべて』 クインシー・ジョーンズ。Q御大。そういえば、何で今まで映画になっていなかったんだろう?ドキュメンタリーだけでなく、ドラマ作品として自伝映画が作られるべき人物である。頭で彼の偉大さを理解してい…
2019年ゴールデン・グローブ賞ノミネートのまとめ 2019年1月6日発表のゴールデン・グローブ賞のノミネートが発表。今年は映画ドラマ部門作品賞でブラックムービーが3作も入るという快挙を成し遂げたのと、140字じゃ収まり切らないので、ブログでまとめます。…
チャンスに巡り合えるチャンス少ない『Slice』 若手ラッパーを代表するチャンス・ザ・ラッパーの本格的スクリーンデビュー作。チャンスのミュージックビデオを手掛けるオースティン・ヴェズリーにとっても長編スクリーンデビュー作。チャンスと言えば、『Get…
ありのままのボビー『The Bobby Brown Story』 ボビー・ブラウン。ティーンから絶大な人気を誇ったニュー・エディション(以下NE)でデビューし、早々にソロに転身。2枚目のソロアルバムが大ヒットしソロとしても成功。しかし一方でプライベートのトラブルも…
11/21(水)発売の映画秘宝1月号にて、ハル・ベリー主演『マイ・サンシャイン』について寄稿と、オールタイム・アメコミ映画キャラ総選挙!に参加させて頂いております。 『マイ・サンシャイン』は、ロサンゼルスのサウスレントラルで頼る親が居ない子供たち…
大好きなスパイク・リーが戻ってきた!!! スパイク・リー久々の話題作!カンヌ映画祭でグランプリを受賞!グランプリっていう名前が1位ぽいけれど、1位に当たるのがパルム・ドールでグランプリは2位。邦画『万引き家族』がパルム・ドールを受賞したので、…
ダヴィード・ディグスのオークランド物語『Blindspotting』 ヒップホップを取り入れて話題そして人気となったリン=マニュエル・ミランダの舞台『ハミルトン』に出演し、一躍有名となったダヴィード・ディグス主演・脚本・制作の作品。ディグスは、ブラウン…
本日(2018年10月15日)から拙著「ブラックムービー ガイド」が発売になります。 Amazon.co.jp : ブラックムービー ガイド 杏レラト/ブラックムービー ガイド - TOWER RECORDS ONLINE 楽天ブックス: ブラックムービー ガイド - 杏 レラト - 9784905158608 : …
NBAの仲間意識を感じたが疎外感は感じない『アンクル・ドリュー』 カイリー・アーヴィング。NBA界のスーパースター!!!と言っても、正直NBAを余り知らない人は彼の事は知らないんじゃないかというのは、私も理解している。凄い選手なのですよ。NBAを余り知…
ロバート・マッコール再び参上!『イコライザー2』 トルコ鉄道の車窓から、ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)がいつものように本を読んでいるのが見える。しかし良く見ると、誰かを監視しているようだった。男が食堂車に行ったのをついていくマ…
お忙しい所恐縮ですが...『Sorry to Bother You』 「お忙しい所恐縮ですが...(Sorry to Bother You)」テレフォンアポイント(通称テレアポ)が多用する言葉。そんなテレアポの世界と現実社会を上手くミックスしながら描いた作品。「The Coup」のブーツ・ラ…
何だかもう色々と凄い映画『黒い太陽』 何と申しますか... 死ぬほどブラックムービーを見てきた。アフリカ映画も大好きで見るけれど、アメリカに於けるアフリカ映画は現在は映画祭が主流で、中々一般にまで届くには時間が掛かる。なので圧倒的にアメリカ映画…
割りとオリジナルに忠実な『Superfly』 あの『Super Fly / スーパーフライ (1972)』のリメイク作品だ。そう、オリジナルには「あの」を付けたくなるし、太文字にし、更には文字を大きくして目立ちさせたくなるほどの名作だ。ピンプが主役でブラックスプロイ…
ガッツでタフで敵にはしたくない『Breaking In』 はい、お約束通り、黒人女優が主役のサスペンス映画第3弾。最終回です。今回の主役はガブリエル・ユニオン。映画ファンには『Bad Boys 2 / バッド・ボーイズ2バッド (2003)』や『チアーズ!』などでお馴染みで…
007組がLAでプロジェクトA『マイ・サンシャイン』 お約束通り、黒人女優が主役のサスペンス映画第2弾。今回はオスカー受賞で大御所となったハリ・ベリーちゃんが主役。『007』のダニエル・クレイグが共演。って書いたけれど、この作品の前後のサスペンス映画…
捻って(ツイスト)、燃えろイイ女!『セックス・トラフィック 悪夢の週末』 最近、本当に黒人女優が主役のサスペンス映画多いよね。最初に書いておきますが、今回の作品から「黒人女優主役サスペンス映画」が3作続きます。3作ともに2018年に入ってから劇場…
9月21日(金)発売の映画秘宝11月号に「アメリカン・コメディ最新事情」を寄稿しております。『クレイジー・リッチ!』から、メリッサ・マッカーシーの『The Happytime Murders』と『Life of the Party』、ケイト・マッキノン&ミラ・クニス『The Spy Who Du…
ビヨンセがテイラー・スウィフトを救い...『ステップ・シスターズ』 大学のフラタニティ&ソロリティが舞台になったステップ&ストンプを描いた映画は、ブラックムービーでは一つのジャンルとして確立したように思う。古くは『School Daze / スクール・デイ…
義理堅いタラジ・P・ヘンソンの情に厚い女気が恨みに代わる時 タラジ・P・ヘンソン主演、タイラー・ペリー監督のスリラー作品。タイトルの「Acrimony」って、アメリカ人でもあまり聞かない英語だそうで、これが公開する前、辞書サイトに調べる人が殺到したそ…
醸し出す雰囲気『Honey: Rise Up and Dance』 ツイッターでは誤字ってしまい恥ずかしいのでもう一度書きますが、このシリーズのオリジナル作である『Honey / ダンス・レボリューション (2003)』をはじめ、ダンス青春映画はいまいちハマれないのです。ご都合…
リアリティで人間の本質を描き出す『勇者の家』 黒人映画の歴史を勉強していると、割とすぐに出てくるのがジェームス・エドワーズ。とても2枚目。しかもこの映画での彼の役割について、黒人映画の歴史の中では常に語られている。けれど、ポール・ロブソンや…
所謂クリスチャン映画じゃなく異端な『神の日曜日』 アメリカ人にとって……と書くと、そうじゃない人も居るので語弊がある。多くのアメリカ人にとって日曜日は特別だ。アメリカで日曜に買い物したり映画を観に行くと、正装した老若男女に出くわす。教会帰りの…
8/21(火)発売「映画秘宝」10月号にて、エチオピアが舞台の『Difret / チャイルド・マリッジ- 掠奪された花嫁 (2014)』について寄稿しております。エチオピアがこれから結婚に対する考えを変えるかもしれない、いや変えるであろう意欲的なドラマ作品です。…