Tomorow Motoieの日記

Tomorow Motoieの日記

DTMやボカロ関連の話を中心に書いてます。

【オンガク】Holy gift( from heaven) Ver2.0

2013年につべにも投稿しているスローバラードのオリジナル楽曲です。

今日は11年ぶりに改訂版をアップしたので記事にします。

オンガク「Holy gift( from heaven) Ver2.0」

ピアプロの解説では書ききれないのでこちらでその文章を書きます。

ピアプロ初期のころの解説の追記も含む

雪がゆっくり「降りてくる」。
そんな風景を田舎育ちの人は見たことありませんか?うす暗い晴れた日の明け方と夕方の風のない短時間に毎日のように、空からゆっくり降りて来るような雪、というより凍った水蒸気?
それをイメージして作った曲です。歌詞はクリスマス風な内容になっていますがモチーフは静寂の中で空からゆっくり降りて来る小さな雪(凍った水蒸気)です。

ミクの声はリバーブとの相性が抜群でこういった透明感のあるサウンドを表現するには外せない歌声ライブラリーだと思います。前述の高音の抜けと関係ありますがこういう声は他のライブラリでは不足していると思った。

入力は11年前の時と同じもので、日本語歌声ライブラリをそのまま使っていて、V2だったのをV4に変更しています。日本語では表現しきれない英語発音のみV4英語を使っています。2つのパートをレイヤーで重ねて音声にしています。

 

 

 

 

 

で、私がミクを使う理由

前述のところでそれだけ熱狂に違和感を覚えるというと言っているのに「ミクを使っているのはアンタも何かそれに期待しているところがあるからだろう。」と言われるかも知れないが、そもそもボーカロイドはライブラリーだけでも数万円する代物で、エディッターを買っておけばどれもで複数使える(使えないのもあるけど)からと言うかもしれないが、逆にそんなにカネが掛かるのに何個も買えるかと言いたくなる。

 

私がミクを使い始めたのは12年くらい前なので発売から5年くらい経ってからのこと。

それまではそんな優秀な音楽制作ツールという認識が無かったのでミクの異常な盛り上がりに違和感を覚えていたくらいだったので導入が遅れた。

音楽制作ツールというのはあまり認識が無かったが、導入するからにはエディッターを含め数万円するのだから選ぶこっちもどれを使って良いものかは厳密な判定をする必要があり、おいそれとは買い足せない。その時はまだV2だったので英語は無かったが日本語ツールでどこまで英語表現が通用するか?というのも目標にしていた。

 

そういう点ではどれを選んでも良かったのだが、動画にするにしても、絵を描くにしても一番メジャーなものの方が何かと揃っているので利便性はいい。それと最も重要なのは音楽に乗せる声がどれくらい自分の音楽にマッチするか?だろう。

何度も何度もデモを聴いて歌唱範囲(レンジ)を吟味しミクにした。

低音はそもそもが女性の声だから期待は出来ないが高音の抜けが一番良かったのがミクだった。私の音楽は所々でオクターブ飛ばしをやるので上の方は比較的高いレンジで歌うことになるからその高音の抜けは重要だった。裏声の透明感を表現できるか?ということろではやはりミクが一番良かった。ここが一番重要な選択理由と言ってもいいくらいだ。V5になって裏声を表現するのがV4よりも良くなっていたので最近はV5を使っている。V6も出ているようだが、今更、V5を買って5年くらい経ってから使っているものからするとまだ使い切れていないのにV6は要らないということで。

 

V2からV4までは裏声の表現がなかなかうまくできなかった。ここはYAMAHAに提案したが定型文で「貴重なご意見として今後の開発に生かして・・・云々」と言った感じだったので期待はしていなかったがV5でそれは可能になっていたようだ。んなら、そう言って宣伝すればいいのにガイジンに英語でプロモさせるようなことしかせず日本人には分かりにくいし、使う人が少ない英語のプロモ作ってどうする?と思ったものだ。

 

いちおう、V4シリーズからはV5,V6にエディターをバージョンアップしてもライブラリは使えるので移行に問題は無い。Kenとchrisがオマケで貰えるから良かった。

ともあれ「そういうオマエもミクじゃないか」という声には真っ向から反論するが私的にはよく吟味して決断したつもりだ。ルカとMeikoで迷ったこともあったし後から出たYAMAHAボーカロイドにも興味があったがそんな何個も買うものではないので買っていないだけだ。ルカは始から英語があったし自分の音楽には必要だったが、やはり高音の抜けという点でイマイチだった。

 

音楽制作においては自分の音楽を完成させてくれる相棒として人生を歩んでいるという感覚はある。よほどのことは無い限り私もそうだがネットにアップした楽曲はずっと残り続けるし、100年後の誰かも私の曲を聴くかも知れないと思った時、ボーカロイドがいなければそういうことは起こらないと考えたら、その深い感謝の念というのは何か熱狂的なものとは違うものになることはP様なら分かるのではないかと思う。

ボーカロイドの種類の多さに・・・

ボーカロイドもミクのヒットからすでに16年ですか。

その間にもいろいろなボーカロイドが出てきていますが(クリプトンやYAMAHA以外にも)ちょっと種類多すぎないか?と思う今日この頃。

 

そもそもこれは歌声ライブラリーであって第一義的には私のような「P」たちには必要なものであるが、それほどDTMerやコンポーザーというのは多くは無い。そんな少ないユーザー向けにこれだけの種類を提案するのはちょっと行き過ぎなのでは?とも思う。

 

その裏にはおそらくミクの大ヒット、音楽だけでなくあらゆるコンテンツとつながるキャラを中心として広がることを期待してのことだろう。そこには声の擬人化というのが切っても切れないモノになっている。それはミクが証明している通りだろう。今も続くこの普遍的とも言えるムーブメントに自分たちも乗りたいと思っているというか。

 

もうそうなってくると音楽を作るための歌声ライブラリーという主な働きは二次的なものになってしまっていてそれこそ2Dコンテンツとしてそっちの人にどうウケるかが重要になっているように思ってしまう。今でいう「食玩」だ。

 

本来、食玩はガムや飴におまけとしてついているものが時代を経てオマケの方が主になっているがもうそれに近い。それの何が悪いと言われればビジネスは勝手なのだろうが本来の主目的から外れた形で副の物の方が独り歩きしているのはミクと同じと言えるだろう。すでにそういうモデルが数年で終らないことが分かったので独壇場にするわけにはいかない、追従すべきだということで独自の「ミク的なモノ」を色々出しているのだろうが、それほどでもないのに後から後から「これならウケるかも」ということで出してきているように感じる。

 

そりゃあ、ある程度体の整っているものなら多少のウケはあるのだろうし、販売元が記念のイベントをすれば少しは盛り上がるのだろうがミクほどではない。

 

最近はチャイナのボーカロイドも出てきていてよくもまぁあんなスパイウェアがしこまれているかも知れないようなものを使うなぁと思うが、どうやら日本のボーカロイドより性能がいいようで。

 

でも私はチャイナの製品の危うさを知っているのでなるべくチャイナでないものにしたいところだし、そろそろ電子機器の脱チャイナ化をしていかなければならない。

 

ともあれ世界的に見ても2Dコンテンツとしての盛り上がりが異常なほどのものを目の当たりにしていると一体何に感動しているのかよく分からなくなる。ピアプロにも「外国からのP」にもよく質問するのだが、ボーカロイドをあなたの身の回りで使っている人が居るか?と訊くと居ないと一様に返答される。つまり歌声ライブラリーとしてはあまり使用されていないというのだ。理由を聞くとやはり本物の人の歌声の方が歌い方にしてもそれらしく良いからというのだ。それは日本でも似たような答えが返って来るわけなのだが、よほど情緒的な歌い方をする歌手ならともかくその辺のアイドル歌手が歌っている程度の歌唱力ならボーカロイドの方がマシと感じている。

 

外国でも「ミクのイベントは大盛況!」らしいのだが、Pでもないのに何に愛着を感じているのかイマイチ分からない。まぁ、絵描きの人や人形で写真を撮る人はある程度距離感が近いから分かるがそれでも熱狂するほどのことでのないような気がする。

 

彼らの熱狂と(少なくとも私のような)Pとではボーカロイドに対する感覚は差異があるような気がする。中には歌も上手くて、作曲もできてという人が居ると思うが、歌は上手くない、声も良くないが作曲は出来る人にとっては音程を外すことなくちゃんと歌ってくれるこれらのツールは本当に福音と言える。これが無ければ人生の半分は損をしていると感じているクリエーターやコンポーザーはある意味隣にいなくても感謝の気持ちというか、相棒というかそういう感覚で扱っていると思っている。

 

この感覚というのはライブにって熱狂している感覚とはちょっと違う。一、アイドルを応援している熱狂というか、確かに年を取らない、永遠に色あせないアイドルというのは分からないではないが少なくとも私の心に恋愛感情のようなものはない。

 

前述の通り音楽を作る上で欠かせないという、ボーカロイドが無ければ音楽が完成しないという者からすると底から湧いてくるような感謝の念を持っているだけに毎日のように連発される「新製品」に違和感を覚える。それは何のために?と思うわけ。

何かいろいろなものを連発していたらもしかするとミクのように化けるものが出てきて色あせないアイドルを手にし、何十年も収益を上げるマシーンになるのではないか?という期待だ。なので最近はいろいろなライブラリーが出てきているが私の心を打つ歌声を持っているものがない以上、手に入れることは無いと思う。

 

ちなみに私が持っているボーカロイドでカネを出して買ったのはミクだけ。後はエディターのバージョンアップの時に特典で付いてきたYAMAHAボーカロイド、KenとChrisだ。Kenはどうしようかと思ったけど英語で歌詞を書く私にはChrisは絶対に欲しい男性歌声ライブラリーだったが、女性はミクで十分だし、英語もミクが歌えるからKen日本語歌声ライブラリのみにしたが、一回も使ったことが無い。基本的にミクしか使わないので必要が無い。Chrisはデュエットさせる時に必要なのでたまには使うけれども。

 

【オンガク】A train journey with you (ロックバラード)

ここは記事だけにしようと思っていましたが作曲の方もやって行こうと思います。

最近作った曲です。これはYOUTUBEですが

A train journey with you

 

ピアプロの方も載せておきます。

piapro | 不明なアーティストの作品一覧

 

時間が無いので詳しくは書きませんがよろしく~

 

CUBASEで全出力による各パートごとのmixingの方法

 

CUBASE12では右端の黄色〇のところの▽をクリックして「全出力」をクリック。すると下の方のオレンジ〇のようにMain~HSSE Out 16までの最大出力の系統が出ています。更に下のオレンジ〇の矢印左上の「e」のマークをクリックすると右の方の矢印のような枠が出てきます。これがイコライザの調整画面になります。mixは下の白い〇のところのGainを6くらいにしてからボリューム調整やイコライザの波形を調整します。大きい白い〇のところをクリックすると1~4の数字と波のような曲線が出てきます。1は低音、4は高音、2、3は中間の音を強調します。楽器によって強調したい音は違うのでドラムはバスドラを強調したいので2、3を白い大きい〇の左の方に持って行きます。私はドラムをバスドラの系統とスネア&シンバルの音を分けています。強調したいところを分けると調整しやすくなります。

全出力とEQ画面

ここでは上のオレンジ〇の音符を置いていくところと下のオレンジ〇のHSSE Out2が対応します。ちなみにですが下のオレンジ〇の右側の矢印の先はincertsとありますが、ここにリバーブやコーラスなどのエフェクターが入っています。クリックすると出てきます。

 

もう一つ確認しておかなければならないところがあります。

ハリオンソニック(音色ライブラリ)の画面は右端の矢印の根元の方の「e」をクリックするとHALion Sonic SEの画面が出てきます。右のオレンジ〇のOUT2が先ほどの音符を置くところと出力HSSEOut2が音色2のところと対応します。

HALion Sonicの画面と各出力の対応の様子

こうやってギターならギターをmixする、ドラムならドラムをmixするというように分けてやると強調したい音を変えられるので奥行きや幅が広がります。

ボーカロイドも2Dがメインになったな。

YAMAHAはその辺、かたくなにイメージイラストなしで行っているので「歌声ライブラリ」っぽいが、初音ミクがヒットして以来、2Dの方が脚光を浴びることが多く、本当の使い道である「歌声ライブラリ」としては2の次のような感じになってしまっている。

新しいのが出るたびに新しいイメージがつけられ、2D界隈ではそれが使用される。

悪いことなのか?

別にそういうことを言っているのではなく

ボーカロイドという音楽制作の敷居を下げ、ブレークスルーを起こしたものが本来の用途が評価されるのではなく補助的につけられた2Dイメージの方が極端に盛り上がっている状況に困惑している」ということです。

 

私は主に音楽を作っているのでもっぱらボーカロイドと言えば作曲のツールである。

楽曲をアップする時に見出しとして使う2Dイメージが必要なのでミク絵を使っているが主戦場はそこではない。

 

ボーカロイドが女性の歌声が多いのもそういう2D界隈ウケを当て込んでいるように思えてしまうし(でなければ男性の歌声でももっと良いものを出してくれればいいのに)その方がいろいろ展開するにも都合がいいからかも知れないが、そういうことがどんどん加速するとますます本来の目的からは外れていくことになる。

 

だから見出しで書いたように歌声ライブラリは二の次みたいな。

 

作る方も第二の初音ミクを作ろうと必死な気がする。それも2D界隈での盛り上がりを期待する方が優先で歌声ライブラリとしての魅力はその次なわけで。

YAMAHA以外にも数社、歌声ライブラリを販売しているところもあるし、YAMAHAのエンジンを使わないところもある。むしろそっちの方が優秀そうなのだがAIとか元が中国とかであまり乗り気がしない。

そっちの方もイメージ戦略が先に来ておりやはり狙っているのはライブラリの優秀さより、2Dイメージの方が主力となっている。

どれくらいの種類があるのか見てみたが100はあるのか?

それくらいの種類が売られていても本来の目的で使用されているケースがどれくらいあるのだろうか?それでもまぁまぁ聴いたことある声だなというのは15種類くらいじゃないか?

 

私としては英語で本格的なロックを歌ってくれる男性歌声ライブラリが欲しいところだが今のところないな。DURANDURANのサイモンが乗ってくれて「サイモノイド」でも作ってくれたらすぐ買うけどな。