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夜ふけのなわとび 第1881回 林真理子「言葉と数字について」
2025-03-13 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1880回 林真理子「7の月」
2025-03-06 05:00春は突然やってきたような気配を見せて、そしてすぐに去っていった。
この2、3日は本当に寒い。
朝、私はミルク粥をつくった。これは雑誌のエッセイに出ていたもの。冬の北欧ではよく食べられているものらしい。
お米を4倍のお水で煮て、あと同量の牛乳で煮つめていく。最後に砂糖をぱらつかせて出来上がり。体がしんから温まり、やみつきになるおいしさである。
温かい、といえば、私はこの頃お酒を飲む時、和食のお店だったら熱燗を頼むことが多い。何も無理にバカ高くなったワインを、お鮨屋や割烹で飲むことはないと思うようになったのだ。
こう考える友人は増えてきて、みんな日本酒か、そうでなかったら焼酎を頼む。中華だったら安い紹興酒にする。
お酒はおいしい。一緒に飲む友人たちと、あれやこれやバカ話をするのも本当に楽しい。
そしてこんな幸せが、いったいいつまで続くのかふと不安になる。 -
夜ふけのなわとび 第1879回 林真理子「売れる本」
2025-02-27 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1878回 林真理子「私は写楽」
2025-02-20 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1877回 林真理子「手土産」
2025-02-13 05:00 -
林真理子×今村翔吾 皇族フェチと戦国フェチの矜持《『皇后は闘うことにした』刊行記念対談》
2025-02-06 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1876回 林真理子「記者会見って」
2025-02-06 05:00 -
夜ふけのなわとび 第1875回 林真理子「SNSしかしない人生って…」
2025-01-30 05:00日大の理事長にならなければ、ずっといい関係だったのに、と思う知り合いは何人かいる。
人間ではないけれど、フジテレビがその最たるもの。もう憶えている人も少ないと思うが、デビューしてすぐの頃、私はフジテレビのキャンペーンキャラクターをしていた。
時はあたかもフジテレビが黄金期を迎えようとしていた頃。
「おもしろロマン」というキャッチフレーズで、いいとも青年隊と踊り歌っていた私。
落ち着いて作家になってからは、十七年間番組審議委員をさせていただいた。いろいろなイベントに呼んでもらっていたし、社内に親しい人は何人かいる。自分でも「フジの準社員」として、ずっと視聴率やいろんなことを気にかけてきたつもり。
それが理事長になってからは一変。大学や私個人への攻撃が始まったのである。不祥事に伴う一連の報道の後もそれは続き、その執拗さと歪曲ぶりは異様であった。 -
夜ふけのなわとび 第1874回 林真理子「正月の冒険」
2025-01-23 05:00暮れに、親しくさせてもらっている相撲部屋のお餅つきに行った。
お相撲さんのついたお餅は、粘り気が強く本当においしい。アンコや納豆、キナコと三種類頬ばったうえ、大鍋のちゃんこ汁もいただき本当にお腹いっぱい。
帰りにのし餅を二枚いただいた。
帰ってそれを切りながら、しばし思い出にふける私。子どもの頃のお正月、どうしてあんなにたくさんのお餅を食べたんだろう。三ヶ日、家族が食べる数の切り餅をとりに行くのは私の役目であった。父親が六つ、母が四つ、私と弟が三つ。うちの中でいちばん寒い、階段下のダンボールの中、それをとって火鉢の網の上に置く。やがてぷっくりふくれていく切り餅は、今よりもはるかに大きかった。 -
夜ふけのなわとび 第1873回 林真理子「沖縄に行こう」
2025-01-16 05:00
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