画像9

先日、Olasonicの「TW-S5」をMac用に購入しました。「いい音」で評判のUSBスピーカーです。
福井の自宅では先日ホームシアターをアップデートして、リスニング環境もちょっとだけよくしました。そこで、人気のKORG DS-DAC-10のシルバーモデルを購入し、Windowsからの再生環境を整備しました。そうなってくると、今度はふだんいる東京でも手軽にいい音がほしくなったワケです。

ノイズの多いPCから音源を外に出すことで音質を上げる方法としてUSB-DACを外付けするのは一般的ですが、「TW-S5」はUSB-DACを内蔵し、音質にこだわったスピーカー、ということのようです。
見た目はオモチャかエ○コムやサ○ワの激安スピーカーのようにも見えます。
でも手軽にいい音が出るらしい、ということで、東京のMac環境用に購入。カラーも選べるようなのでどうせならということで「レッド」で。

画像8届いたスピーカーは見た目より重くてちょっと期待が膨らみます。
Mac miniに接続したら、「システム環境設定」の「サウンド」で「USB Audio DAC」を選択。
とりあえずiTunesで聴いてみます。Mac miniの救いようのない内蔵スピーカーはともかく、比較的音がよいと言われるサンボル(Thunderbolt Display)の内蔵スピーカーと比較しても違いのわかる音です。このサイズ、価格でこの音なら確かに「お買い得」です。
 でもどうせならやっぱりプレーヤーも替えたいところです。


というわけで、定番の「Audirvana Plus」をダウンロード。
iTunesなどMacのプレーヤーはCoreAudioの処理の関係で通常の音源に出力する際は音質が劣化します。いい音で聴くためには、Lion以降のMac OS Xではこの問題を回避するために「Integer Mode」で直接プレーヤーから音源(USB DAC)に送る必要があるわけですね。Mac AppStoreにあるアプリでは「Fidelia」などもオプションを購入すれば同様の機能を実装できますが、ひととおり試用したところ、安定感やiTunesとの連携などの操作のわかりやすさでやはり「Audirvana Plus」がいちばん使いやすいみたいです。
製品キーを購入すると、2013年11月現在でJPY ¥8,001。なかなかの出費ですけどね・・・

スクリーンショット「Audirvana Plus」の「Preference」メニューの「Audio System」でTW-S5に相当する「USB Audio DAC」を選択すると、44.1kHzと48kHzにのみ対応し、ハイレゾなどには対応していないことが確認できます。まあでも、ここではCD以上のソースは使用しませんし、どのみち東京の環境では室内にノイズが多すぎるので意味もないだろう、と割り切って使用します。
この画面で「Direct Mode」にチェックが入っていることを確認して改めて再生。

MP3(320kbps)やAAC(256kbs / iTunes Plus)の圧縮音源でも、もやがひとつ抜けたようなクリアな音で再生されます。サンボルのスピーカーでは再現されいなかった音が聞こえるようで、違いがより鮮明になります。これなら8000円だしても十分、価値ありますね。

なお、iTunesで再生可能なLossless Audio(iTunesの環境設定のCD読み込み設定を「Appleロスレス・エンコーダ」にして取り込むことで作成可能)や、Audirvana Plusのプレイリストで再生ができるFLAC形式の音源ではさらに音質はクリアになりますが、実際のところ、TW-S5の再現力もあると思いますが、普段はMP3やAACで十分かな、と感じました。
それなりに音楽に適した環境でのリスニングならもっと変わるかもしれませんね。

なお、Audirvana Plusの「iTunes Integrated Mode」にすると、独自プレイリストが使えなくなる代わりに、iTunesの再生を自動的にAudirvana Plusに渡してくれます。この設定だと、Audirvana Plusは音源を直接指定しいるので、「システム環境設定」で指定する通常音源は別のものを指定できます。普段はThunderbolt Displayのスピーカーから(動画再生などの場合はこちらのほうが個人的にはよい)、iTunesからの音楽再生時のみAudirvana Plus経由でTW-S5から出力する、という使い方ができます。