便名 : JR石巻線•1647D(普通列車)
日付 : 2023/06/xx
区間 : 小牛田(18:54)→石巻(19:27)
所要時間 : 00:33
乗車クラス : 普通車自由席
運賃 : 510円(交通系ICカード決済)
運行 : JR東日本
2023年の6月は乗り潰しのために何度か東北エリアを訪れた。この日は午前中に仙台に到着、用事を済ませたのち東北本線の小牛田(こごた)駅までやってきた。同駅からは石巻線に乗換え、石巻駅を目指す。
難読駅名で知られる同駅は東北本線のほか、新庄へ向かう陸羽東線、石巻•女川(おながわ)方面へ向かう石巻線、前谷地駅で石巻線から分岐して気仙沼方面へ向かう気仙沼線の計4路線が乗り入れる比較的規模の大きな駅。
かつては気仙沼線も全線鉄道で運行されていたのだが、先の東日本大震災の際の津波で柳津(やないづ)駅から気仙沼駅までの区間で大きな被害を受けたため鉄道での復旧を断念、現在はBRTで運行されている。特徴的なのは前谷地駅から柳津駅までの区間で、同区間は鉄道とBRTの両方が運行されている。
今回乗車する18:54発の女川行きは1両編成。21:08発の列車に乗って石巻で乗換えることでで女川まで辿り着くことはできるが、小牛田駅から女川駅まで、全線通しで運行される列車としてはこの列車が最終列車。
同駅は車庫を併設していることもあってか、列車のホームへの据付けはかなり早く、出発の約40分前、18:15頃にホームに向かった際にはすでに列車は停車していた。この路線で使用されるのは東北のローカル線でお馴染みのキハ110系車両。
前述の通り、同駅には車庫が併設されていて、この近辺で活躍する気動車が所属している。中でもホームに近いところには「風っこ」や旧型客車風のレトロラッピング車両など、少し珍しいタイプの車両が停まっていたのが特徴的。ちなみにこの車庫には架線が張られていないため、同駅で夜間滞泊する電車はホーム側に留置されるとか。
これまで乗車した同系列の車両は外板がボロボロになっていたり床板に亀裂が走っていたりとなかなかな状況だったが、この列車に使用されている車両はまだ状況が良いようで、比較的塗装も綺麗な状態。
(例えばこの列車など)
biketourist.hatenablog.com据付けられている列車はすでにドアが半自動扱いになっていて、自由に乗車できる状況。乗り込んでみれば車内にはそれなりに出発を待つ乗客がちらほらいたが、この人たちはいつから乗っていたんだろうか。
初期者と異なり元々普通列車用に製造された車両のため、車内については特筆するような設備もない、セミクロスシートの座席配置。ボックスシートが2列+1列の横3列配置になっているため路線によっては座席不足になっているケースも見られるが、この路線に関しては特に座席が不足するというようなことはなかった。
時間があれば終点の女川駅まで行っておきたかったところだが、この日は仙台まで戻る必要があって石巻駅でタイムアップ。次回は気仙沼線の鉄道区間と石巻から先、女川までを纏めて訪れてみたい。
小牛田駅から約30分で到着する石巻駅は1990年代に自治体と漫画(萬画)家の故•石ノ森章太郎氏とが漫画を活用した町おこしを始めたこともあり、駅構内や同駅を発着する仙石線の車両に同氏の作品が数多くディスプレイされている。
ちなみに現駅舎が供用開始されたのは比較的最近のこと(と言っても30年以上経過しているが)で、1990年だそう。それまでは仙石線と石巻線の駅舎が別々のところにあり、改札口も別々だったんだとか。なお、2002年には「南三陸金華山国定公園の玄関口」として東北の駅百選に選定されている。
同駅では約30分の待ち合わせで仙台行きの仙石東北ライン特別快速に乗換え。この特別快速というのは日に1往復しか運行されていない比較的希少性の高い列車なのだが、それにしても何でこんな妙な時間に設定されているんだろうか。
というお話。