便名 : 3便
日付 : 2023/11/xx
区間 : 大阪駅(10:30)→神戸空港(11:40)
所要時間 : 01:10
乗車クラス : 普通席(座席定員制)
運賃 : 1,000円(交通系ICカード決済)
運行 : 大阪バス
関西3空港(伊丹•関空•神戸)の中では最も規模が小さく、少し影の薄い存在の神戸空港。そんな同空港だが、2023年9月に大阪駅までの空港連絡バスが開業したので、物見遊山で神戸空港を訪れてみることに。
(事業者の路線公式サイトはこちら)
バスの出発は大阪駅桜橋口で、駅の神戸方高架下にある出口。大阪バス系列のバス停は道路を挟んで反対側の「大阪駅西口」側にもあるのだが、神戸空港行きのバスは桜橋口側から出発するので間違えないように注意。
この辺りの乗り場は大阪バス系列や別の機会に乗車した「フットバス」など南海バス系列の高速バス、近隣ホテルへのシャトルバスなどが発着しており、思いの外交通量(特にバスの)が多い。
(脱線するが大阪から高松行き「フットバス」についてはこちら)
バス停には長蛇の列ができていてびっくりしたが、どうやらこれは大阪駅近くにある「リーガロイヤルホテル」のシャトルバスを待つ行列のよう。この日は何かイベントがあったのか、中型バス1台では全く乗り切れず、見ている限りでは列は伸びていく一方だった。
しばらくして乗車する大阪バスの車両が到着。運転士さんが携帯するPOS端末に交通系ICカードをタッチして車内へ乗り込むと、観光バスさながらのなかなか派手な内装。以前東京都内の赤羽駅から羽田空港まで同社系列の東京バスが運行するバスに乗車したことがあるが、内装は同様の系統と見える。
(赤羽駅から羽田空港までの路線についてはこちら)
ちなみにこの日の乗客は2名。せっかくダイレクトに神戸空港まで向かえる路線ではあるものの、バス停の場所が分かりづらく、また知名度が今ひとつなので、今後に期待といった感じだろうか。そういえば、出入口側最前列は運転士さんの休憩スペースになっているようで、何かと物が置かれていた。
バスは大阪駅を出発するとハービス大阪の前を経由して国道2号線へ抜け、北港通、高見第3号線を経由して阪神高速2号淀川左岸線の大開入口から阪神高速に入った。
前述の「フットバス」も同様の経路だった記憶があるが、ここまでで約15分を要しており、近距離の路線であればあるほど大阪駅からもう少し近いところから乗れれば良いのにと思ってしまう。
バスはしばらく2号線を進み、淀川左岸舞洲で5号湾岸線に乗継ぎ。舞洲と書いて「まいしま」と読むというのは今回情報を整理していて初めて知った情報。ここ最近の情報を見る限り万博が成功するとは全く思えないのだが、最終的には間に合うのだろうか。
湾岸線はしばらく海沿いの倉庫群の中を進んでいくが、尼崎末広インターチェンジを過ぎたあたりで右手を見ると阪神タイガースの2軍本拠地である阪神鳴尾浜球場の脇を通過した。この辺りは阪神高速の北側に団地やスポーツ施設、南側に物流施設といった感じで全く異なる街づくりがされているのが興味深いところ。
交通量が多いながらもしばらく快調に走っていたが、西宮浜の出口辺りで急に流れが悪くなりだした。この辺りでバスは追越車線に進路変更。幸い渋滞はそれほど長いものではなく、5分ほど徐行したのみで済んだ。
渋滞の原因はというとこの日はどうやら工事?が実施されていたようで、2車線が規制されていたことによるものだった模様。規制区間を抜けると渋滞は解消されて元の速度に戻った。
バスは阪神高速を住吉浜で降り、そのままハーバーハイウェイに進入。この道路はポートアイランドの入口まで繋がっている。ちなみに「神戸ベイシェラトン」があるのは「六甲アイランド」で、別の島なので注意。
ハーバーハイウェイはどうやらETCが利用できないようで料金所付近で少し渋滞したが、完全に停止するところまではいかずに通過した。
ポートアイランド内で何度か右左折を繰り返し、ポートアイランドと空港島を結ぶ「神戸スカイブリッジ」を渡ると終着の神戸空港へ到着。軽い渋滞はあったが定刻よりも10分ほど早い到着だったから、ダイヤはそれなりに余裕時間を含んでいる模様。
なお同空港は到着が1階、出発が2階なので、建物に入ってエスカレーターで2階へ上るとチェックインカウンターへ辿り着くことができる。
神戸空港へ向かう場合、三宮駅のポートライナー乗換えが割と面倒だから、ダイレクトに空港までアクセスできるというのは大きな利点。なのだが、如何せん便の時間が中途半端という印象が拭えないのが現状では少し残念ポイント。
例えば同空港の始発•最終便や、他空港に路線のない茨城•信州まつもと•下地島路線なんかに接続するようになればその強みを発揮できそうで、少し勿体無いように映った*1。バス業界は深刻な人員不足だそうだから、新規路線を開設できただけでも賞賛すべきなのかもしれないが、いずれにしてもまずは乗客が定着してくれるのを願うばかり。
というお話。
*1:一部の便はその意図で設定されているようにも見えるのだが、であるとすればもう少し広告したほうが良さそうな。