僕が手掛けた浦部選手の最後のグローブの
親指には、黒獅子旗の刺繡が施されています
東京ドームで行われる、都市対抗野球優勝チームに
手渡れる旗こそ、この黒獅子旗です
![社会人野球 最終章_e0124045_19243964.jpg](https://pds.exblog.jp/pds/1/202311/12/45/e0124045_19243964.jpg)
浦部選手提供
浦部選手が、日本通運に進む頃には
運が良かった事もあり僕自身、メーカーの人間となっていました
幾年の月日が過ぎ、より多くの人と、グローブに巡り合い
技術だけでなく、様々な引出しを増やす事も出来るようになり
その一つの集大成が、このグローブだったような気がします
社会人野球での実績が増すにつれ
グローブ自体にも多少の変化が起こり、
オーダー時の基本形にそれは現れることにもなります
大きさであったり、浅さ深さ・・であったり
プロ野球選手とは違い、社会人野球の選手が新たに手にするグローブは、多くてシーズン1個
だからこそ、より一つのグローブへの想いも増すことになる
あらゆる瞬間をイメージしながら、新たなグローブを作り上げる
そんなやり取りは、僕にとっても至極の瞬間とも言えます
昨年、引退の知らせを受けた時
少なからずの予感はあったとは言え、たまらなく寂しさを覚えました
ただ・・・今回こうやって振り返ってみると
浦部 剛史と言う存在が、僕にとってどれほど大きな存在だったか
改めて強く感じます
僕自身同様のセカンドというポジションだから尚更ですが
一ファンでもあり
生で観るときは、動き仕草、プレースタイルの
全てが魅力的なプレイヤー
目で追ってしまう、まさにそんな選手でした
そしてメンバーから聞く
「こんな主将に会ったのは初めてです!」
と絶賛されるリーダーシップ
少し遅くなりましたが
僕なりの敬意と感謝の意味を込めて、ここに綴りました
現役生活お疲れさまでした
独特な雰囲気のグローブ、大好きです
グローブに携われた事、心より感謝します!