【グッチの歴史上重要な10人】映画化された成功と崩壊とは?
- グッチの歴史の概要と功績
- グッチの歴史上重要な10人の人物
- グッチの歴史を映画化した「ハウス・オブ・グッチ」
- まとめ
誰もが知る世界的に有名なブランド「グッチ(GUCCI)」ですが、映画化もされた興味深い歴史をご存じでしょうか。
「グッチの一族の歴史を知りたい」
「グッチがどうやって復活したのかを知りたい」
「映画化されたグッチのストーリーを知りたい」
など、グッチの歴史に興味がある方へ、歴史上重要な10人を通してグッチの歴史をご紹介します。
グッチの歴史の概要と功績
グッチは1922年にイタリアのフィレンツェで生まれた歴史あるブランドです。約100年の長い歴史を持つグッチの概要とグッチが残した功績をご紹介します。
初めてブランドイニシャルを商品に刻印
ブランドのロゴであるモノグラム入りの商品を展開しているブランドは多数ありますよね。これを初めておこなったのがグッチです。
1933年、品質保証の証としてグッチの創設者であるグッチオ・グッチのイニシャルである「GG」のモノグラムを商品に刻印 しました。
これは、グッチが「ブランドの元祖」と呼ばれている理由でもあります。
グッチ一族は後継争いで崩壊の危機
グッチはオードリ-・ヘップバーンやジャックリーン・ケネディなどの著名人にも愛され、世界的な有名ブランドとして成長しました。
しかし、1980年代になると 血縁間の争いやスキャンダルが原因で一時崩壊の危機 に陥ります。グッチの血縁間での争いは、「ハウス・オブ・グッチ(原題:House of Gucci)」という2022年に公開された映画でも描かれています。
デザイナーの手により復活
一時は崩壊の危機に陥ってしまったグッチでしたが、トム・フォードという1人のデザイナーの手によって復活を果たします。
トム・フォードは、グッチの伝統的な良さはそのままにしつつ、新たな時代にあったデザインを次々と発表しました。プロモーションも自ら手がけるなど、彼の仕事は多岐にわたります。
グッチ一族の争いによりブランド価値や売上が大幅に下がっていたグッチを、クリエイティブディレクターに昇任したトム・フォードが立て直したのです。
グッチの歴史上重要な10人の人物
グッチは長い歴史のなかで、繁栄と衰退を経て現在の誰もが知る人気ブランドへと成長しました。そんなグッチの歴史を理解するために重要な10人の人物をご紹介します。
グッチの創業者グッチオ・グッチ
グッチオ・グッチはグッチの創業者です。
イタリア生まれのグッチオは17歳でイギリスの高級ホテル「サヴォイ・ホテル」に就職しました。ここでの経験は、セレブの振る舞いや思考、持ち物の知識などを学ぶのに役立ったそうです。
その後、イタリアに戻り、第一次世界大戦で徴兵されたあと、高級革製品店で2年間の経験を積みます。そして、そんなグッチオが自分の店として1922年にイタリアで開業したのが「グッチ」です。
グッチオの息子アルドとロドルフォ
創業者のグッチオには、5人の息子と1人の娘がいました。そのなかで、三男であるアルドと五男であるロドルフォがグッチを引き継ぎます。
グッチのモノグラムを作ったのはアルドで、高いデザインセンスを持っていました。
一方、ロドルフォは映画俳優としてのキャリアも持っており、グッチのマーケティングに力を発揮しました。世界的にもグッチを有名にし、黄金の1970年代を築いたのは彼ら兄弟の功績です。
グッチオの4人の孫
グッチの崩壊のきっかけは、グッチオの孫にあたる4人の時代に起こります。アルドの息子のジョルジオ、パオロ、ロベルトとロドルフォの息子であるマウリツィオの4人です。
なかでもアルドの息子であるパオロは、グッチの低価格化を強く提案し、ロドルフォと対立しました。パオロの考え方やパオロとマウリツィオの待遇の違いなどが、グッチオの息子と孫たちの間の確執を生んでしまいました。
グッチオの孫の妻パトリツィア
マウリツィオの妻であるパトリツィアは、グッチ一族の崩壊を招いた一番の人物です。
パトリツィアは夫のマウリツィオをグッチのトップにするために、グッチ一族の確執を利用しました。パトリツィアの謀略により、マウリツィオは一時はグッチのトップになりました。
しかし、最終的にはグッチ一族の争いによりグッチの価値は下がり、グッチ一族はグッチの株を手放してしまいます。そして、マウリツィオが暗殺されるという衝撃的な事件も起きました。
なんとその犯人は妻のパトリツィアだったのです。
グッチを復活させたトム・フォード
グッチ一族の争いにより、グッチの株はすべて手放され、ブランド価値も大きく下がってしまいました。
崩壊の危機にあったグッチを復活させたのは、デザイナーのトム・フォードです。1994年にクリエイティブディレクターになったトム・フォードは、デザインだけでなくさまざまな改革でグッチを復活させました。
現代の鬼才デザイナーアレッサンドロ・ミケーレ
2015年以降、グッチのクリエイティブディレクターを務めているアレッサンドロ・ミケーレもグッチに革命を起こしています。
グッチの名前を無断で使用していたトレバー・アンドリューやダッパー・ダンとコラボするなど世間を驚かせました。
グッチの歴史を映画化した「ハウス・オブ・グッチ」
グッチの血縁争いを描いた映画「ハウス・オブ・グッチ」は、2022年1月14日に日本で劇場公開されました。
グッチの崩壊を招いたパトリツィア役を「レディー・ガガ」が努めていることでも話題の映画です。
まとめ
今回は、誰もが知る有名ブランドの「グッチ」の歴史と歴史上重要な10人の人物をご紹介しました。
グッチ一族間の泥沼の争いは、映画化されるほどのストーリーです。歴史を知ることで、グッチの商品もまた少し違って見えるかもしれませんね。