プレミア12のグループAを突破してきたベネズエラ(1位)とアメリカ(2位)を紹介。両国とも日本戦でエースをぶつけてくる。アメリカは20代前半の若者、ベネズエラは30歳以上のベテランが多い対照的な2チーム。
スーパーラウンドの日程
11月21日(木)12:00 :台湾-ベネズエラ 0-2
11月21日(木)19:00 :アメリカ - 日本 1-9
11月22日(金)12:00:アメリカ -台湾 2-8
11月22日(金)19:00:ベネズエラ- 日本
11月23日(土)12:00:アメリカ- ベネズエラ
11月23日(土)19:00:台湾- 日本
ベネズエラ代表
3度目のプレミア12出場で初めてスーパーラウンド進出。1次ラウンドではパナマに敗れ4勝1敗でグループAの1位。チームの失策数が2と全体1位で守備が強固。盗塁は1と少ないが、スクイズや4番もバントするベースボールを展開。ホームランは8本でアメリカより1本少ないだけ。防御率2.36も台湾の次に良い。攻守のバランスが完璧に近いチーム。
野手
エルナン・ペレス(背番号14)
33歳の指名打者。今大会2本塁打3打点6安打、打率.857と大暴れ。オープニングラウンド最後のオランダ戦は三塁打が出ればサイクルヒットだった。
カルロス・ペレス(背番号44)
キャッチャーで守備もいい。大会5打点。ファーストで出場することもある。ベネズエラはカルロス・ペレスが2人いる。背番号で見分ける必要があり、44番はペレス兄弟の兄で34歳。
スーパーラウンドの台湾戦に4番キャッチャーで出場。決勝点となるツーランホームラン。日本戦でも井上温大から逆転のツーランホームランを放った。
カルロス・ペレスJr.(背番号36)
ペレス兄弟の弟。28歳で兄より6歳下。同じ捕手登録でややこしい。兄が捕手のときは一塁。チーム最多の6安打。オープニングラウンドのアメリカ戦でもタイムリー。スーパーラウンドの日本では2番ファーストで出場。9回に大勢からタイムリーヒット。翌日のアメリカ戦でホームラン。
ヘルマイン・パラシオス(背番号4)
オープニングラウンドでは4番サード。28歳。メキシコ戦で2本のホームラン。バントもできる。
ディエゴ・カスティーヨ(背番号10)
27歳の9番ショート。オープニングラウンドのアメリカ戦でタイムリー二塁打とスクイズを決めた。スーパーラウンドの台湾戦でも送りバントを決めている。日本戦では9番ショートで出場し1安打。アメリカ戦で代打同点スリーランを放った。
ラモン・フロレス(背番号31)
32歳の右翼手。4安打のうち3本が二塁打。スーパーラウンドの日本戦では5番ライトで出場し、3打数ノーヒット1四球。
エイレ・アドリアンサ(背番号13)
35歳のセカンド。複数の内野をこなすユーティリティ。今大会は打率.444、2本塁打5打点。オープニングラウンド最後のオランダ戦で2ホームラン2二塁打の大爆発。
エルリス・ロドリゲス(背番号7)
30歳の外野手。オープニングラウンドのオランダ戦でホームラン。俊足の外野手。スーパーラウンドの台湾戦では素早い処理で二塁打をアウトにした。日本戦では3番センターで出場し5打数3安打の猛打賞。
アレクシ・アマリスタ(背番号2)
35歳の1番センター。オープニングラウンドではチーム唯一の盗塁を決めている。スーパーラウンドの日本戦では1番セカンドで出場し、5打数1安打。
アンヘル・レイエス(背番号30)
29歳の外野手。オープニングラウンド5試合すべてに出場し4安打。スーパーラウンドの日本戦で才木浩人からツーランホームランを放ち、2安打の活躍。
投手
リカルド・ピント(背番号46)
ダイナミックなフォームの30歳のエース。151キロを超えるストレート、ツーシーム、チェンジアップ、スプリットを織り交ぜる。台湾と韓国でプレーした経験もあり、今季はメジャーのマウンドにも上がった。プレミア12では2試合に登板し、10イニング無失点、8奪三振。日本戦に先発し、1回もたず3失点KO。
二バルド・ロドリゲス(背番号58)
27歳右腕。台湾プロ野球(CPBL)で10勝4敗。プレミア12では2試合に投げ1敗。防御率3.86。プレミア12はスーパーラウンドの台湾戦で先発し、4回無失点。
オダニエル・モスケダ(背番号63)
25歳のサウスポー。アメリカ戦で9回1アウト満塁で登板し、2者連続三振でピンチを切り抜けた。
エンダーソン・フランコ(背番号67)
31歳のクローザー。台湾プロ野球でプレーし、最速161キロのファイヤーボーラー。プレミア12の台湾戦で最後を締めた。
アルフレド・ザラガ(背番号18)
24歳のリリーフ。160キロを超える速球を武器に、マイナーリーグで奪三振率が10を超える。今大会も2登板で防御率0.00。
ホセ・アルバレス(背番号48)
35歳ベテランのサウスポー。2試合に登板し防御率0.00。
マリオ・サンチェス(背番号27)
30歳。台湾プロ野球で今季、最多勝(14勝)、最多奪三振(167)のタイトル獲得。プレミア12のオープニングラウンドのアメリカ戦で先発し6回2失点で勝利投手。最終戦の3位決定戦でも先発する。
アメリカ代表
プレミア12第1回大会の準優勝チーム(韓国に敗れた)。今大会A組トップの36得点、9本塁打に加えて14盗塁も全体トップ。失策4と守備も堅実、防御率2.41は日本より良い。投手陣は試合中、尻ポケットに入れた打者のデータを確認しながら投球。相手のデータ分析もかなり細かい。
野手
チャンドラー・シンプソン(背番号6)
神の足と呼ばれる24歳のリードオフマン。今季マイナー110試合で104盗塁。オープニングラウンドでも11安打6盗塁とぶっちぎり。塁に出してはいけない外野手。
マット・ショー(背番号1)
23歳の2番サード。全試合安打で「ショータイム」と呼ばれる。ホームラン2本、大会最多の12打点。打率5割7分9厘。盗塁も3つ決めている。守備も軽快で好守連発。5ツールプレーヤー。
ルーク・リッター(背番号11)
27歳の3番ファースト。藤浪晋太郎のマイナーでのチームメイト。今大会は5安打、1ホームラン、2打点。
ライアン・ウォード(背番号10)
26歳の4番DH。今季マイナーリーグで33本のホームラン王。プレミア12でも5戦4発のホームラン王。メキシコ戦で2打席連発の特大弾。ノリノリ乗っている。
ジャスティン・クロフォード(背番号22)
俊足で守備範囲が広い20歳のセンター。打撃力も高く今大会6安打1本塁打3打点。これで下位打線の7番打者。1番シンプソンと同じく要注意。
コルビー・トーマス(背番号9)
23歳のレフト。今大会4安打1打点の外野手。来年はメジャー昇格といわれている。
カーソン・ウィリアムズ(背番号7)
パワーとスピードを兼ね備えた21歳のショート。今大会は3安打3盗塁。メジャーでは好守が評価。メキシコ戦では10点リードのなかでもヘッドスライディングする気合いを見せた。
テルマー・ジョンソン(背番号2)
メキシコ戦で逆転ツーランを放った20歳のセカンド。今大会5安打1本塁打2打点。
投手
リッチ・ヒル(背番号26)
44歳の大ベテラン。メジャー最年長。196センチの長身から投げ下ろす150キロ台のストレート、110キロ台の緩いカーブの緩急が武器。今大会は2試合に登板し防御率0.00。日本戦で先発する。これまで福留孝介、松坂大輔、前田健太とチームメイトだった。
スペンサー・パットン(背番号55)
元ベイスターズ。オープニングラウンドで3試合に登板し無失点。スーパーラウンドの日本戦で凱旋登板し、1回を無失点に抑えた。