プレミア12のグループAを突破してきたベネズエラ(1位)とアメリカ(2位)を紹介。両国とも日本戦でエースをぶつけてくる。アメリカは20代前半の若者、ベネズエラは30歳以上のベテランが多い対照的な2チーム。 スーパーラウンドの日程 11月21日(木)12:00 …
台湾代表が勝利すると台北101に「中華隊WIN」が点灯する 日本、メキシコとともに開催国のホストとなる台湾。CPBL(台湾プロ野球)から26人、米国マイナーリーグ所属2人の28人が代表選出。日本、韓国、キューバが強敵のグループBでスーパーラウンド(2次ラウ…
台北駅にはクリスマスツリーが設営。半袖でも蒸し暑い。この国に冬は来るのだろうかと思う気温。桃園国際空港に着いたのが14時前。そこから切符を買うのに苦労し、ようやくホテルにチェックイン。もう16時過ぎ。急いでホテルを出る。 プレミア12台湾ラウンド…
ホテルに外に出ると秋風が吹き、半袖が少し肌寒い。今日でオープニングラウンドを終える台北も秋に向かう。消化試合とはいえ、3日後から最後の激闘が始まる。ラストスパートで山を登り切るには「勢い」が大切となり、ブレーキを踏むとスーパーラウンドへの流…
早朝に降った雨は昼には小雨になっていた。直撃する予報だった台風25号「ウサギ」が熱帯低気圧に変わった。それでも試合中は雨予報。3試合で30安打18得点の侍ジャパンが調子を維持できるか、それとも大会の流れを変えるレイン・ベースボールになるか。 昨日…
朝5時32分に起き、6時半にホテルを出る。空は灰色。スパイシーな台湾の香りに湿っぽい匂いがまじっている。雨が近い。帰りにコンビニでビニール傘を買おう。土曜日の街道は人が多い。 7時14分に「華山市場 阜杭豆漿」に到着。先頭が見えないほどの列。100人…
いよいよ侍ジャパンの台北ラウンド初戦。開幕戦の台湾に敗れたことで目の前に茨の道をつくってしまい背水の陣で挑む韓国代表。 侍ジャパンのトップチームと韓国が第三者の国で戦うのは2009年WBCの決勝戦以来。イチローが決勝タイムリーを打った試合、今回の…
プレミア12初代王者。第2回大会の準優勝。プレミア12の盟主である韓国代表。オープニングラウンドでは日本と同じグループBに所属し、最大級のライバルとなる。井端監督も宮崎キャンプ直前まで韓国リーグを視察し、最も警戒しているチーム。 ポジション 選手…
10月29日にスタートした宮崎合宿から16日。いよいよ迎えた開幕戦。 11月13日水曜日は気温23度。雲ひとつない快晴。熱々のアスファルトがナゴヤドームを目玉焼きのように焼く。弟が奈良の実家から車を運転してくれ正午に到着。 目と鼻の先のお好み焼き屋さん…
2024年10月9日、チェコ代表との壮行試合まで1ヶ月を迎えたタイミングで「プレミア12」の侍ジャパン・日本代表28人の選手、5人のコーチが発表された。 ポジション 選手名 背番号 所属 監督 井端 弘和 89 ヘッドコーチ 金子 誠 88 千葉ロッテマリーンズ バッテ…
昨年のWBCが彗星のごとく現れたチェコ共和国。これまで点でしかなかった野球の国際大会を「線」の大河ドラマにする。WBSCが定めるランキングで15位のチェコはプレミア12の本戦に出場できないが、その代わり台湾と日本の壮行試合の相手を務める。チェコと日本…
侍ジャパンの開幕カードの相手は前回大会に続いて2度目のプレミア12出場、そしてWBCベスト8のオーストラリア代表。WBC、アジアCSでは7-1、10-0と完勝したものの、今回のプレミア12が最も手強い。特に打線は強力。今大会で最も躍進する可能性のあるコアラのマ…
直前合宿は本番以上に重要な存在。まだチームワークができておらず、"選手の寄せ集め"をチームにしていくのが直前合宿。ともに汗を流し、泥だけになって初めて"侍ジャパン"は構築される。 10月28日(月) キャンプ前日 10月29日(火) キャンプ初日 10月30日…
1990年に刊行された山際淳司さんの『野球雲の見える日』に「忘れられた殿堂」という一遍がある。後楽園球場から東京ドームに移転する前の野球殿堂博物館を描いた短いコラム。1959年(昭和34年)6月12日、 後楽園球場横に開館。山際淳司さんは60年代から70年…
プレミア12優勝候補の一角であり、日本の最大のライバルになる可能性のあるキューバ。WBCでベスト4に入った昨年より強い可能性がある。特にモイネロ、マルティネスの両投手の実力がずば抜けているため、日本戦で登板すると最強の敵。ボロボロに惨敗して朽ち…
2024年プレミア12では日本、台湾、メキシコの3カ国で6つの野球場が本戦の舞台となる。侍ジャパンは練習試合、強化試合、本戦を含めて5球場を巡る。宮崎、名古屋、台北、東京。旅のプロセス順に紹介していく。 日本代表の日程 オープニグラウンド スーパーラ…
Amazon Kindle『WBC 球春のマイアミ』より一部を抜粋。我々を空前絶後の熱狂に巻き込んだ第5回WBCとはなんだったのか。総括する。 コロナを超えたスポーツ 侍ジャパン7戦全勝で幕を閉じたWBC。開幕前に書いたように、このタイミングで開催されたことが成功に…
Amazon Kindle『WBC 球春のマイアミ』より一部を抜粋。語り継がれる準決勝を振り返る。 野球は観客席にボールが飛び込むスポーツ。危険にもかかわらず、それを良しとする。野球場をボールパーク、すなわち「公園」と表現するように、選手と観客が一緒になっ…
Amazon Kindle『WBC 球春のマイアミ』より一部を抜粋。開幕戦の中国戦を振り返る。 3月9日(木曜)16時、試合開始3時間前でも飽和状態。ギュウギュウ詰めで歩が進まず、会場内の移動だけで小旅行。こんな東京ドームは見たことがない。グッズ販売は午後4時前…
Amazon Kindle『WBC 球春のマイアミ』より一部を抜粋。WBCで侍ジャパンの礎を築いた宮崎キャンプを振り返る。 宮崎キャンプ(2月17〜27日) 2月17日(始動) 2月20日(宇田川会) 2月21日(村上宗隆vs.ダルビッシュ有) 2月22日(岡本和真の献身) 2月23日(…
Amazon Kindle『WBC 球春のマイアミ』より一部を抜粋。WBCとは何か?を今一度、振り返る。 WBCの創生 WBCのロゴと優勝トロフィー WBCの参加資格 WBC歴代優勝国 第1回2006年 第2回2009年 第3回大会2013年 第4回大会2017年 WBCの創生 WBCの正式名称は「ワール…
韓国の釜山は博多港からフェリーで3時間。陸路で東京に行くより早く「日帰り釜山」の小旅行を経験している人もいる。長崎の対馬からも釜山の山が見え、戦前は釜山の病院に通う島民もいた。2004年の映画『チルソクの夏』では下関の女子高生が韓国人の友達に夏…
野球を観て泣いたことが2回ある。最初は中学1年生だった96年。オリックスが地元優勝を決めた試合。1点差で負けている9回裏2アウト、代打D・Jがライトスタンドに放った同点ソロ。2回目は去年のWBC準決勝、吉田正尚が7回裏に放った同点スリーラン。逆転ホーム…
2023年11月7日、『WBC 球春のマイアミ』をAmazon Kindleでリリースした。『フィールド・オブ・ドリームス』のケヴィン・コスナーのように野球場を駆け回った。誰が来てくれるのか?誰が現れるのかわからない。それでも自分の足だけを動かした。物書きとして…
ドジャースの大谷翔平が本塁打50本、盗塁50個の50-50 (フィフティー・フィフティー)を達成した。日本のプロ野球では聞くことがない珍しい記録だ。そもそもホームランを50本以上打つ打者が現れるのも数年に一度のレアケースであり、盗塁を50以上するのもかな…
草野球から侍ジャパンまで。令和6年は空前絶後の激動だ。ようやく秋らしく涼しい朝を迎えた2024年9月23日(月)。寒さで起きるなんて何ヶ月ぶりだろうか。なか卯の朝ご飯、店内はglobe『DEPARTURES』が流れていた。野球界にとっても今日は新たな旅立ち。 4回…
同じルールなのに野球ほどプレーする場所の特徴が違うスポーツはない。野球場こそがベースボール最大のアイデンティティ。2024年8月27日、福岡ドームを訪れてプロ野球の本拠地・準本拠地13の球場をすべて訪れた。その集大成として「ひなたサンマリンスタジア…
プロ野球のオープン戦に来るのは22年ぶりだ。大学入学の直前、甲子園で観た巨人・阪神戦。高校の同級生で入試に受かった3人、不合格で浪人した2人。カオスな面子だった。桑田真澄と星野伸之の投げ合いで、今岡誠(タイガース)のレフト前ヒットを見て「これ…
4月になってもWBCの熱から冷めず、マーチ・マッドネス(狂乱の3月)の延長タイブレーク。この日も朝からドミニカ−プエルトリコ戦を観ていた。日本以外もウォッチすることで侍ジャパンの野球がさらに理解できる。 2023年4月2日(土)、開幕2戦目。春風と野球…
雲が仕事をしなくなって久しい。青空は気分を明るくしてくれるが、こうも毎日続くとありがたみが薄れる。人間は贅沢な生きものだ。 2023年7月29日土曜。朝8時から大谷翔平のホームランを観て2017年のWBC中国戦をYouTubeで観てゴロゴロ過ごす。野球中毒の身体…