この映画よく覚えていますが、時々やはり認知症を扱った「アウェイ・
フロム・ハー」と混ざったりします。
「それ、私たちね」というシーンは胸に迫りました。いかん、涙が…(笑)。
映画に感動したと同時に認知症の恐ろしさを実感したものでした。このころ
でしたか、レーガン元大統領やチャールトン・ヘストンが認知症にかかり、
別れの挨拶をして消えて行ったのは。
バーソさん、早い方がいいですよ、この映画のように、呆ける前にメモを
ちゃんと残すことですよ。「今は呆けちゃってるけど、このメモを書いたときは
キミを愛してたよ」って。介護時の扱いが違います。(笑)
そうそう私、アリーの若い時を演じたレイチェル・マクアダムスのファンなんですよ。
映画『きみに読む物語』。ひたすら信じ、与え続ける愛。
わたしには全身全霊で愛し続けたひとがいる。いつでも、それで十分だった」
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ちょっと古い映画で恐縮ですが、先日テレビで見たもので(ネタバレあり)。
アメリカ映画 『きみに読む物語』(原題:The Notebook)2004年製作
医者は、認知症は改善されないと言うのだが、彼女の記憶を呼び覚ますために、
男は、ノートに書かれた「物語」を彼女に読み聞かせるのだった。
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1940年の夏、アメリカ南部の小さな田舎町で始まる、若い男女の「物語」。
都会からやって来た17歳の令嬢アリー(レイチェル・マクアダムス)は、
地元の製材所で働く青年ノア(ライアン・ゴズリング)に出逢い、恋に落ちる。
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だがお定まりのように、アリーは両親に交際を阻まれ、都会へ連れ戻される。
13年の歳月が過ぎ、アリーは、ある金持ちの若い男性と知り合い、婚約する。
だが、偶然にもノアとアリーは再開し、再び愛が燃え上がり、二人は結ばれる。
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アリーの母親は、娘を砂煙の立つ砂利工場に連れていって言う。
「ある朝、目を覚まし、後悔してほしくないのよ」
25年前、彼女も駆け落ちまでしたのだが、そのときの相手がここで働いているのだ。
「ここに来て彼を見て思うの。今がどんなに幸せかって」
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アリーはノアを愛しているが、婚約者のほうも愛している。
そんな板ばさみの感情でいる彼女に、ノアは言う。
「これは約束とか愛情の問題じゃない。安定だよ。相手は富豪だろ」
「どうやっても誰かが傷つくのよ」
「人のことは考えるな。俺もヤツも両親も忘れろ。問題は、君はどうしたい?」
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アリーは結局、自分の感情を最優先し、ノアのもとに行く・・・・。
「その二人は私たちのことね」
物語を静かに聞いていた老婦人は、一時的に記憶を取り戻した。
そのノートは、認知症の症状がひどくなる前にアニー自身が書いたのだ。
そのラストには、ノアに、「(記憶を失ったとき)これを私に読んでほしい。
そうしたら私はあなたのもとへ帰ります」と記されていた。
アリーは遠い世界に行っていたが、いま帰ってきたのだ。
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静かな週末の夜、しばしの間、二人は夫と妻の関係に戻る。
「不安だわ。また思い出せなくなったら。私たちの愛は奇跡を起こすと思う?」
「ああ、思うよ。今までだって、戻ってきてくれただろ」
「私たち、一緒に死ねるかしら?」
「私たちの愛に不可能はないさ・・・・・また、会おう」
ノアは、妻アリーのベッドに添い寝する。
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翌朝、看護士は、二人が手をつなぎ、眠るように死んでいるのを発見する・・・。
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このストーリーは、原作者の妻の祖父母の《実話》に基づいているそうです。
毎日「物語」を読んで聞かせても、妻アニーの記憶が戻るのはわずか5分程度。
それでもわずかな希望を信じて、毎日毎日読み続ける男―――。
わたしは何度も涙が出ました。
(老婦人役ジーナ・ローランズは2005年度ゴールデン・サテライト賞・助演女優賞)
映画を見て感じたこと・・・
・本当の愛は、決して見返りを求めない。ひたすら相手に与え続けることをする。
・恋とは相手がどれだけ愛してくれるかではなく、自分がどれだけ愛しているか。
・もっと優しくならなければいけないなあ、と反省しました。少しだけですが。
・二人の異性を同じように愛すことってあるんじゃないかな、とも思いました。
(珈琲と紅茶の両方はダメ、どちらかに決めろ、とは言われませんし。(笑
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療養所のアリーは目がピュアで、きれいに着飾り、きちんと化粧をしてました。
将来、認知症になった時には、そんなふうに残りの日々を過ごしたいものです。
でもできれば、ピンピンコロリがいいですね。私は献体の登録をしています。
原作者ニコラス・スパークスの言葉。
「誰でも初恋を経験する。
何かを愛すことなく世の中を生きていける人間などいない。
そして人は振り返り、“もし”と考える。 この物語はそれを描いている」
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★音楽付録:胸が迫り、やるせなくなります。→ Anytime(Eddie Fisher)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました・・・・♥
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COMMENT FORM
エリアンダーさんは、ずいぶんいろいろと映画を観ていて、「通」ですね。
私は映画はシロートです。映画はテレビで見て、時期遅れで感動しています。
古いヤツだとお思いでしょうが、なにとぞご勘弁のほどを・・・。^^;
愛してるよ、と呆ける前に今から書いておいたらどうかというご提案ですが、
どうも励みある前向きのアドバイスを、ああ、ありがたいこって(笑
白々しいことは書けない私のシンシな性格が、その実行を邪魔しております。^^;
認知症は本人が自覚してないので、当人にとっては、まあ、いいことなのだ
と考えることもできるという話もありますが、南田洋子さんの映像を見たとき、
そうとも言えないなあと思ったものでした。あ、さびしい話になりました。
レイチェル・マクアダムスのファンなんですか。
古き佳き時代のアメリカは、女性も明るくて、屈託がなく、素朴で、いいですね。
私は、この映画では、一時ノアの相手をした未亡人がよかったですね。
ノアの恋人が現れたら、相手を思って黙って身を引いて、顔もきれいで。
あのような自己主張の少ない、思いやりのあるひとに魅かれます。
ちょっと陰のある女性もいいし、朗らかな女性もいいし、面白い女性もいいし、
三拍子揃った女性はどこかにいないものでしょうか。あ、もう遅いか(笑。
わたしもこんなふうに添い遂げるもんだと思ってきましたが、まさか自分がひとりになるなんて思いもしなかったことって、おきるもんですね〜。
バーソさんは、こんなふうに添い遂げられる優しいかただと思うので、おくさまはしあわせですね。
自分で言うのもなんですが、三拍子そろってると思うんですけどね。
ちょっと出かけます。
じっくり返事を考えたいので、少し時間をくださいな。
水曜朝までには書けると思います。
温かいコメント、ありがとうございます^^)。
ちょっと画像を見ただけで
この映画見たいから
記事は読まないでおこうと思ったんだけど・・・
とうとう読んでしまった~
やっぱり絶対みたい!
babaね~髪切ったの
お婆さんになったアリーさんのような
ボブにしちゃった~
だから髪型が気になって気になって(^o^)
こんちは~
大分前ですが見ましたよ~
結婚を約束した善良な男を捨てて昔愛した男に走る彼女、戦争の後ではそんな風に見てました、愛する事とは八方丸く納まらない残酷な部分もありますね、ノアになりきれなかったおいらは、あのアリーの婚約者に我が身をスライドさせてしまいました・・・
人生何処が正解の終着点なのかはまだ見えません、アリーの生き方に疑問を持ちながらも、終焉では号泣してしまいました。
さて自分はどのような終末を迎えるのでしょう、人生がラブストーリーならばノアのような爺さんでありたい、それが我が儘で気まぐれな奥さんでも・・・
道行くお嬢さんのすらりとした脚かた目が離れず、遥ちゃんの胸元に釘づけになり、されど生涯奥方に愛を捧げる健気な爺、そんな人に私はなりたい。
わたくしもこの映画を観て、号泣したクチよ~(涙)
なんなのかしら・・・
こゆラストを迎えられる人って、すこーししかいないような気がするの
あの『タイタニック』でも沈没するときに老夫婦がベッドで寄り添って
最期を迎えるシーンがあって、わたくしここで大泣きしたんだけれど・・・
うちのダーリンは、わたくしが認知症になったら、さっさと施設に入れるって言っているわ~ それに、きっと通ってこないでしょうね~(笑)
わたくしも献体登録してあるわ~
ドナー登録しようとしてたんだけれど、お医者様から・・・
「たぶん、使えるところ、ないよ・・・」っていわれたわ~ 絶句。
最初の、老人が老婦人にむかってノートを読む姿・・・
この画像だけで、グッときちゃいましたっっっ!!
babatyamaさん同様、記事は読まないでおこうと思いましたが、
やっぱり読んでしまった・・・(^^;)
しかも、YouTubeで予告編をチラ見までしてしまった・・・(^^;)
(子どもor老人がキーになってるお話には、滅法弱いのです。。。)
いやぁ〜〜、とても叙情的で美しい映像ですねえ。
うん、これは絶対に見てみたい♪
ただ、邦題もそのまま『ノートブック』で良かったような・・・
(というか、『The Notebook』という原題のスタンスがとてもイイです♪)
『きみに読む物語』は、やや扇情的な印象を個人的には感じちゃって。。。
まぁ『きみに〜』のほうが、日本での集客力はあがるんでしょうケド(^^;)
音楽付録(笑)、イイですねえ♪
エディ・フィッシャー・・・ バーソさん似てるって云われません?!
この記事を読んでいる間ぢゅう、僕の頭のなかをヘビロテしてたのは
サイモン&ガーファンクルの『Old Friends〜Bookends』でした。
この歌詞も、叙情豊かで泣けてきますわぁ〜。。。(;つД`)
http://www.youtube.com/watch?v=uTFtz5hwO3w
返事が遅くなってごめんなさい。
おそらく、思いもしないことが起きるのが、人生というものなんでしょうかね。
なんでも思い通りに起きるなら、それはそれで味気ないと思うでしょうし。
わたしは人生をどう歩むかで、20代後半に大きな選択ミスをしました。
でも、大失敗だったなあと思うと、ただただ後悔の念しか残りません。
でも、必要な経験だったなあと思うと、一つ前進したような気持ちになります。
最近は、自分の人生はこれでよかったのだ、と思えるようになりました。
真面目な人ほど、何かあると、自分に問題があったのではないかと思いがちです。
まれさんは、自分が何か欠けていたなんて思う必要は全然ないと思いますよ。
おっしゃる通り、三拍子以上、何拍子でも揃ってるひとだと思いますよ。
考え方が真面目で、芸術的な才能もあって、容姿もよくて、娘さんだって可愛いし。
でも揃っていても、いや、揃ってるからこそ、今のようになったのかもしれませんよ。
今生で辛い経験をする人は、本当は凄く霊的レベルが高い人なんだそうですから^^)。
相変わらず、いいお仕事されてるようですねー。
わーっ、今ブログを見てきました。
すごーくいいです。いい茶色で、まるで、3,40代の中年婦人じゃないですか!
のちほど、賞賛のコメント、入れますねー^^)。
このブログの書き方だとネタバレになるのが気にはなっていたのですが、
もう10年前の昔の映画だし、ストーリーがわかっても感動には影響ないし、
と思って、ストーリーが分かるように書きました。
高齢者の愛の話、深くて、いいですよね。こんな愛、うらやましいです。
お互い、年を取っても、気持ちだけはずーっと若いままでいましょうね^^)。
返事が遅くなってごめんなさい。
>アリーの婚約者に我が身をスライドさせてしまいました・・・
おやー、ばくさんの告白のような。青春のほろ苦い想い出なんでしょうか。
いろいろ泣かせた話があるんでしょうねー^^)。
>人生がラブストーリーならばノアのような爺さんでありたい
うーん、人生をラブストーリーと見る切り口。さすが、ばくさんですねー。
もう若くない人がこういう考え方を口にするのは、わたしは初めてですよ。
ばくさんが晩年のノアとダブって見えるようになりました。
>されど生涯奥方に愛を捧げる健気な爺、そんな人に私はなりたい。
わー、これもすごい、純粋なこころのうちが表れてますねー。
ばくさんは妻想いのひとですね。いつも感心します。たいしたものです。
普通の人は、かなり酔わないと、そんな言葉はなかなか言えないものですよ。
ぜひ、愛を切々と訴えるノートを書いて、残されたらいかがでしょう。
映像を録画しておいて、DVDやパソコンに残すのもいいと思いますよ^^)。
返事が遅くなってごめんなさい。
そうそう、「タイタニック」でも似たようなシーンがありましたね。
松本サリン事件で奥さんを優しく介護した河野義行さんも思い出しました。
ひめさまのダーリンも、いつも、よく仕えていて、凄くいい夫のように見えますよ。
私も仕えてますが、向こうが強いので、しょうがなく、やむを得ず、ですからね(笑。
認知症になったら、さっさと施設に入れる」というのは、
まあ、男の照れ隠しですね。なんとなく、分かるような気がします。
本当にそうするつもりのひとは、そういうことは曖昧にボカすものですからね。
「献体登録してある」んですか。まだまだお若いのに、たいしたものです。
医者の卵たちは、顔を見て、美人だと思ったら、アガることはないのしょうかね^^)。
これからもいろいろ好きなことをして、精いっぱい長生きしてくださいねー。
返事が遅くなってごめんなさい。
あー、すみませんね。ネタバレになってしまって。
そうです。涙なくしては見られない映画です。私はすごく感動しました。
冒頭の夕景シーンや渡り鳥の象徴的なシーンなど、映像はとても叙情的です。
人の心も含めて、古き佳き時代のアメリカが美しく映し出されています。
ビジュアルも、ロマンティストのG.D.M.T.むきだと思いますね。(^Δ一)
言われてみると、なるほど、と思いました。
『きみに読む物語』だと、ちょっと広告的なあざとさが垣間見えるでしょうか。
『The Notebook』だと、純朴な気持ちで率直に書いたという感じがします。
自分たち夫婦の人生を振り返って、虚飾なしに書いたノートなんですね。
白人は、感情をよくストレートに出しますね。
夫婦でも親子でも感情を態度で大きく表します。ハグもよくします。
私は、書くのは好きなほうですが、こんなことはとても書けませんね。
恥ずかしい気持ちが先立ちます。柄にも無く、テレ症なもので。はい。^^;
おや、エディ・フィッシャーにイメージが似てますか。
私をイメージするときは、二枚目ではなく、三枚目に限定することをお忘れなく(笑。
サイモン&ガーファンクルは好きな歌手ですが、この曲は知りませんでした。
いろんな曲をよくご存知ですね。(@_@;)。返事が遅くなってごめんなさい。
この映画、みたことないのですが
みなさんが感動されているコメントを読んで、
みたいなあと思いました。
訪問介護の仕事をしているので、かなり関心度が高いです。
私が接している高齢者の方のこと
先週まで普通の様子だったのに、きょう行ってみると
「あれ?変」って思うひとが増えてきています。
ご夫婦で訪問介護を受けている例も多々、あるのですが
この映画のような美しい場面は見られません。
逆はあるのですが。
実際にこんなふうなご夫婦にあってみたいな。
森須もりんさん ありがとうございます^^)
こんなきれいに見える夫婦の愛、滅多に無いのではないでしょうか。
二人とも気持ちが純粋です。着てるものも顔もきちんとして、きれいです。
南田洋子さんを思い出しますが、亡くなる前の頃は、
衰えてしまって、無残で、哀れで、見たくありませんでした。
老化というのは悲しいものですね。
自分にも来るのです。
優しく世話をしてくれる人がいる人は幸せです。恵まれています。
私は本当にピンピンコロリがいいですね。
無残な顔にはなりたくないです。
森須さんはいろいろと感じることがたくさんあるのでしょう。
とてもいい映画でしたよ。こうして書いてる最中にも涙が出てきました。