こゑきく時ぞ 秋は悲しき♪ https://bakusen999.blog.fc2.com/ ja https://bakusen999.blog.fc2.com/blog-entry-526.html 靴を忘れて大丸からは諦めたが、代わりに登った黒川右岸尾根からの三本槍岳は、暑いながらも納得の歩きだった。 はじめは大丸駐車場から剣ヶ峰越え朝日岳・清水平経由で登るつもりでいたのダガ。。。肝心要の登山靴を忘れて、やむなく黒川右岸尾根から登ることになったのが、積雪期の三本槍岳。雪の三本槍岳については、マウントジーンズスキー場から中の大倉尾根経由で2回(途中撤退を含めれば3回)、それと、昨年は大丸駐車場から登っていて、このところ毎年のように足を運んでいる。ただ、昨年は3月中旬と時季を逸し、厳冬期の朝日岳の風 はじめは大丸駐車場から剣ヶ峰越え朝日岳・清水平経由で登るつもりでいたのダガ。。。

肝心要の登山靴を忘れて、やむなく黒川右岸尾根から登ることになったのが、積雪期の三本槍岳

雪の三本槍岳については、マウントジーンズスキー場から中の大倉尾根経由で2回(途中撤退を含めれば3回)、それと、昨年は大丸駐車場から登っていて、このところ毎年のように足を運んでいる。

ただ、昨年は3月中旬と時季を逸し、厳冬期の朝日岳の風景を見逃してしまったことから、今シーズンこそは、是非、2月中に登ってみたいとチャンスをうかがっていた。

そんなワケで、群馬でイカルの群れを見た翌日の、2月12日(日)三本槍岳へ。

那須の厳しい冬景色見たさに、剣が峰越えや鎖場のトラバースを想定して、重アイゼンピッケルスノーシューという久々のフル装備で、出かけることにしたのでした。



・・・のハズだったのに、登山靴を忘れたことに気が付いたのは、トイレタイムで那須高原友愛の森に到着する少し前で、またしてもやっちまったかと目の前が真っ暗

雪山で登山靴を忘れて来るのは、覚えている限り3回目で、そのたびごとに、車に常時乗せてあるバードウオッチング長靴(以下「B長靴」)に救われている。

ただ、B長靴もスノーシューと組み合わせることは出来ても、靴底が柔すぎてアイゼンはダメだから、アイゼンが必要な剣ヶ峰越えは諦めるしかない。

まだ7時を少し回ったばかりだし、昨年、B長靴で歩いた鶏頂山(高原山)にでも回ろうかとも思ったが、高原山より遠い此処まで来て戻りたくはない。

ならば、マウントジーンズからリフト利用で中の大倉尾根か・・・とも考えたが、リフトが動きだすまで1時間以上あるし、何か無いかと考えていると、そのうち数年前からアキ爺様が歩かれている、黒川右岸尾根を思い出した。
そういえば、みー猫さんも、この前歩かれていたっけなぁ~。

確かに、黒川右岸尾根なら時間的にも無駄が無いし、行ってみるかと福島との県境となる黒川へと向かってみると、橋を渡った処にある路肩に車を停めることが出来た。

此処からなら重アイゼンもピッケルも要らないなっ・・・と車に置いて行くことにする。
出発の準備を進めていると、後ろから一台の車がやって来て同じ路肩に停まった。

もしかしてアキ爺様・・・とも思ったが、お顔を拝見すると、どうも以前お会いしたアキ爺様とは違う。
で、此れは後でヤマレコで知ったことだが、この方がbayanさんで、山スキーの準備を始めたbayanさんと二言三言交わして、お先にと言って出発することにした。(7時55分)

まずは、道路を少し戻って適当な処から雪の積もった歩道の上に立つ。
踏み抜かないように注意しながら、スノーシューを履いて、早速、黒川右岸尾根に取り付く。
(↓本日の足下はこのスタイル。一応、チェーンスパイクは持って行く。)
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出だしから急な斜面に、少しでも緩やかな左の末端方向に逃げるように登って、息を弾ませながら尾根上へ。
尾根上は、多少藪っぽいが、期待どおりのノートレースで、自分のトレースを刻みながら進んで行く。
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まだ、早い時間だというのに、陽射しが当たる処は雪が融け始めていて、おまけにまったく風が無いから、まだ早い時間なのに暑い
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一度尾根が狭まった後、再び広がると急な登りが始まるが、少し手前でスキーを履いたbayanさんが追い付いて来た。
「暑いですねぇ。」と言葉を交わした後、bayanさんが先行して行く。
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やっぱり、スキーの浮力は違うなぁ~と思いながら、試しにスキーの跡に乗ってみるが、スノーシューを履いていても沈むものは沈む。
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bayanさんは、スキーで傾斜を殺すように大きく迂回しながら登って行くが、σ(^^)は、直登できるところは、かまわずに直登する。
それでも浮力の違いなのか、そもそも地力の差なのか、どんどん引き離されて、正面の木々の奥に青空が覗く頃には、bayanさんの姿は見えなくなってしまった。
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片やσ(^^)はというと、登るほどに木が減って歩きやすくなったが、雪が深くなって、スノーシューを履いていても所々で膝上ラッセル。

まぁ、膝上くらいならマシだが、やたらと足が重くて、何でだろうと下を見ると、B長靴とスノーシューのヒールリフトバーとの間に大きな雪の塊が嵌って高下駄のようになっていた (^^;
スノーシューでも、底に雪が張り付くことはままあるが、こんな状態を見たのは初めて。
B長靴の靴底は、ヒールリフトバーをギリ踏めるサイズだから、ヒールリフトバーに腐った雪が張り付いて育ったのだと思う。
ただ救いだったのは、腐った雪は、そう長く続かなくて、やがてクラストした雪に変わって、少しは歩きやすくなった。

右を向くと、この前登った赤面山の尾根。
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ようやく傾斜が緩んだ頃、左からトレースが入って、一体何処を登って来たのかと首を傾げる。
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実は、このトレースの主とは、後ほどスダレ山で会うこととなるが、聞いた話では、ゲレンデのすぐ脇から登る別ルートがあるそうだ。
トレースがあるダケでも随分と楽で、ありがたく使わせてもらって中の大倉山展望台へ。
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展望台の横にあるベンチに荷物を下ろして一休み。展望台に上って周囲を見渡す。
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鬼面山の奥に茶臼岳。右に朝日岳
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朝日岳の右は熊見曽根か。
何度も登っている展望台だが、青空をバックに周辺の山が此だけ綺麗に見えたのは初めて。
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快晴で風もなく最高の雪山日和だが、まだ2月中旬だというのに暖かい日が続いて、せっかくの氷が融けやしなかったかと憂鬱になる。

ベンチで一息入れているとリフト利用と思しき単独の男性がやって来て、先に行くのを見送って、そろそろ行くかと重い腰を上げた。

中の大倉山の山頂に寄って、中の大倉尾根を進む。
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多少藪っぽい灌木帯を抜けると、左に鬼面山朝日岳が良く見える。
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右の赤面山を見ると、どうやら山頂より前に出たようだ。
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正面にスダレ山が見えると、数珠繋ぎにはならないまでも多くの人が歩いていることに驚く。
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考えてみれば、この尾根を歩く日は大概天気が悪くて、こんな平穏な日に当たった試しがないから、知らないだけかも知らないが。
中の大倉尾根に入ってからというもの、やはり歩いている人が多いからか、トレースを追う分には、まったく沈むことなく進むことが出来た。
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前方には、急登に取り掛かろうとする3組が見えて、順次、後ろから躱していく。
途中、大峠から登ったことはあるが中の大倉尾根は初めてという奥さんと二三言葉を交わして、スダレ山の中腹へと向かった。
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この日見た中では、一番大きなシュカブラ。
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赤面山との分岐を過ぎてスダレ山の肩へと向かう。
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朝日岳と名前が無いことが不思議な1900m峰
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スダレ山の肩にさしかかると、後ろからσ(^^)と同じスノーシューを履いたおっちゃんから、「同じスノーシューだ。」と声をかけられた。
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σ(^^)のスノーシューはタブスフレックスだが、「やっぱりこのスノーシューが、一番だよねぇ~。」から始まって、そのうちに山談義に変わり、三本槍岳山頂まで一緒に歩くことに。

おっちゃんは、那須塩原在住の方で、百名山をやっているそうだが、さすがに雪で登る山は少なくて、百名山がシーズンオフのこの時季は、地元の山が中心なんだとか。

で、このおっちゃんこそが、前述のあらぬ方向からのトレースの主で、昨日も同じルートで中の大倉山まで登ったそうだが、暴風だったのでその先は止めたと言っていた。

ただ、いずれにしても、那須は地元だから、朝起きて山の様子を見てから行くかどうかを決めるという話しに、山が遠すぎて常に天気は博打のσ(^^)からすると、ナントも羨ましい話だった。

右奥に、磐梯山猪苗代湖、そして安達太良山
安達太良山も考えていたが、予報どおり山頂は雲に覆われていて、行かなくて正解だったようだ。
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スダレ山を越えて、清水平三本槍岳が見えた頃から、西風が出て来る。
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とはいえ、那須にしたらそよ風だが、ようやく涼しくなってきたのでアウターを羽織る。
おっちゃんは見慣れた風景だからか、写真も撮らずに進んで行くが、σ(^^)は、ブログを書く手前、その度毎に足を停めて写真を撮る。
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三本槍岳の鞍部に着いて、真っ白な旭岳
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トレースが、いつもより右寄りにあるなぁ~と思いながら登りに取り掛かる。
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振り向いてスダレ山。此処は西風の当たりも弱くて、お昼をとるには良い場所だなぁ~と当たりを付けておく。
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傾斜が緩んで、山頂まではあと一登り。
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もっと南寄りに登れば、途中、三倉山や大倉山が堪能できたハズだが・・・、
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少し覗いたダケで、間もなくして三本槍岳山頂に到着した。(12時16分)
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標識のエビの尻尾を見ると、やはりみー猫さんが登られた時より小さくなっていて、残念な結果に。

エビの尻尾は残念でも、旭岳は真っ白で良い感じ。
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西側の雪の造形や山座同定盤の氷も、昨シーズンに見た光景と大差がなくて、2月中旬だというのに今年は雪が融けてしまったらし。
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いつもなら、もっと雪が付いているのにネェ。
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寒い日もあるにはあるが、やはり長続きしないからだろう。
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一頻り山頂で写真を撮った後、おっちゃんを見ると、此処で昼食にするのかスコップで風除けを作っている。σ(^^)は先ほどの中腹まで降りてから食事にすることにして、先に下ることにした。
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先ほどの風が弱かった場所まで降りて来て、正面にスダレ山を眺めながらカップラーメンを食べる
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カップラーメンを食べていると、途中で追い越した人達も登って来た。
実質、次が最後の登りだなぁ~と思いながら、腹が満たされたところで下山を開始。
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スダレ山の登り返しに差し掛かり、離れて行く三本槍岳に、また来年と言って別れを告げる。
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肩を越えて、もう中の大倉山までスノーシューは要らないかとチェーンスパイクに替える。
案の定、トレースは良く踏まれていて沈まずに行けるが、如何せんB長靴LサイズなのにSサイズのチェーンスパイクでも履けてしまうほど靴底が小さくて、Lサイズのチェーンスパイクではズレて仕方がない。其れでもスノーシューより足が軽い分楽で、初めはズレるたびに直していたが、仕舞に面倒になって、外れなければ良いやと放っておくことにした。
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中の大倉尾根の展望台まで戻って来て、此処で再びスノーシューに履き替える。
黒川右岸尾根に向かうと、σ(^^)以外にも歩いた人がいるのか、トレースが深くなっている。
時間的にこの高さでも雪が腐っているカモなぁ~と一歩踏み出すと、スノーシューなのに右足が股下まで抜けて、体を持ち上げるのに痛い左膝が悲鳴を上げた。
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bayanさんの残した別のシュプールを横目に黒川右岸尾根を下って行く。
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bayanさんの残したシュプールが途中から消えて、尾根の末端が近づいた頃、σ(^^)のトレースの上に靴底が見られて、後続は途中までツボ足だったことを知る。
そろそろだなぁ~と注意深く下って、左へ下るトレースに気付いて、取り付きへと降り立った。
ヤレヤレ、靴を忘れた時にはどうしようかと思ったが、ナントかなったなぁ~と駐車地まで戻る。
(15時23分帰着)
すると、路肩には別の車が停まっていて、果たしてこの車は、あのトレースの主のモノか・・・と首を傾げながら着替えを済まる。
帰ろうかと思って車を発進させると、福島側から2人組が降りて来て、この人たちが、路肩の車の主だった。
で、この時は、此処から赤面山に登ったのかと思ったが、後でヤマレコを見ると、この方が0041さんとその相棒さんで、σ(^^)より1時間以上後に黒川右岸尾根を登り始めたというのに、三本槍岳の山頂に着いたのは1分違い。おまけに帰りは赤面山経由で戻ったらしい。
いやはや、それにしても足が速くて羨ましいなぁ~と思いながら、ようやく、この記事を書き終えたのでした。
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2023-03-25T17:00:00+09:00 瀑泉 FC2-BLOG
https://bakusen999.blog.fc2.com/blog-entry-525.html 暗いうちから早出して白根隠山を目指したが、固い斜面と膝の痛みに苦戦するも、山頂から見る展望は最高のご褒美だった♪ 昨年は、朝7時前に出発したのダガ。。。前白根まで5時間を要してしまって、結局は諦めるしかなかった。やはり自分の遅足では、雪が締って歩きやすい残雪期に行くか、仮にこの時季なら2時間は早く出なければ届かないだろうという結論に至った。で、そんなお山というのが、雪の白根隠山。白錫尾根にある白根隠山については、夏、ここ数年毎年のように登っているお気に入りの山で、昨年も記事にこそしなかったが、8月11日に一昨年 昨年は、朝7時前に出発したのダガ。。。

前白根まで5時間を要してしまって、結局は諦めるしかなかった。
やはり自分の遅足では、雪が締って歩きやすい残雪期に行くか、仮にこの時季なら2時間は早く出なければ届かないだろうという結論に至った。

で、そんなお山というのが、雪の白根隠山

白錫尾根にある白根隠山については、夏、ここ数年毎年のように登っているお気に入りの山で、昨年も記事にこそしなかったが、8月11日に一昨年と同様、中ッ曽根から五色山経由で登った。

で、この時は、再チャレンジするつもりでいる中ッ曽根から五色山の下見を兼ねて、白根隠山周辺に居るらしいイワヒバリを目的に出かけたが、一昨年前、あれだけ刈られていた中ッ曽根の笹の背丈が、大分高くなっていて、成長の早さに驚いたのと、100-400㎜のレンズを担いで行ったのに、残念ながらイワヒバリには会えなかった。

それはさておき、前白根から白根隠までの稜線は、避難小屋まで一度下ることになる奥白根に比べれば、高低差も距離も短いが、夏でも自分の足で1時間ほどかかるから、積雪期のこの時季なら、倍の時間は見込んでおく必要がある。

いずれにしても長丁場になる話なので、月曜からの仕事を考えれば、土曜に行った方が楽ではあるが、生憎と土曜は、カミさんと鳥見に行く約束があるからダメ。
まぁ、天候自体は日曜の方が良さそうだし、途中までは前日のトレースを期待できるから、日曜で良かろうと出かけることに決めた。

そんなワケで、2月5日(日)は、懸案の白根隠山へ。

車中泊が苦手なσ(^^)は、端から前乗りして泊まる気など無いが、それでも、4時半には歩き出すことを目標に、夜中の1時に起き出して、早二ヶ月ぶりとなる奥日光へ、出かけることにしたのでした。



まだ、真っ暗な中、いろは坂を上って行くと、出だしから路肩には雪が残っていて、いつもなら降雪直後でもなければ、出だしで雪を見ることはないのに、今年はそれなりに雪が降ったことを思わせる。

中禅寺湖畔に上って、月に煌々と照らし出された男体山を仰ぎ見ると、まったく雲がかかっていなくて、快晴の一日を思わせる。
ところが、竜頭の滝入口から白く凍結した道路を走って戦場ヶ原へ向かうと、天気予報に反して県境尾根は厚い雲に覆われていて、湯元の駐車場では、少ないながらも雪が舞っていた

「こりゃ~違っちゃったか~。。。」とは思ったが、相性の良い山域だから、いずれ晴れるだろうと出発の準備を進める。

早朝にも関わらず駐車場には車中泊なのか何台もの車が停まっていて、真冬に来た中では、今までで一番多く感じた。
σ(^^)以外にも準備をしている人がいたが、一足先にヘッデンを点けて出発。
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当初は4時半過ぎに出発したつもりでいたが、後でヤマレコを見ると、時刻は5時少し前だった。

初めからチェーンスパイクを履いて進んで行く。
登山口となる湯元スキー場に向かうと、暗いうちから圧雪作業中で、歩き易いと思う反面、新たにトレースを刻むのは申し訳ないと出来るだけゲレンデの端を進んで行く。
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圧雪車が幾度となく往復する中、左奥のゲレンデに明かりを点けた人影が見えて、先ほど準備をしていた人なのか、σ(^^)以外に早出の人が居ることに驚く。

白根沢ルートに向けて登って行くと、いつの間にゲレンデを横断して来たのか、人影が後ろに居て、このスピードなら、いずれ追い抜かれるだろうと思う。
ところが、人影はいつまで経っても追い付いて来なくて、そうこうしているうちにリフト終点を過ぎて尾根の取り付きまで来ていた。
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尾根の取り付きには、昨日のモノと思しきトレースが残っていたが、いざ尾根に上がってみると何故かトレースが消えている。

そこで何を思ったのか、白根沢ルートはもっと奥だったかなぁ~・・・と勘違いをして、雪に埋もれた白根沢をそれと気づかずに渡って、左岸側の尾根に向かってしまった。
ただ、向かった先も、もちろんトレースなど無くて、此れはさすがに違うと気付いたところで、先ほどの人影が右岸側の尾根に上がって来た。
人影も此方に来ようか迷っているようだったが、「そっちの尾根が正解だよ。」と声をかけて、雪に股下まで嵌りながら戻る。
まったく、登る前から無駄な体力を使っちまったワイと思いながら戻ると、人影は4・50代といった感じのσ(^^)よりは、少し若そうなおっちゃん

で、此処からは、おっちゃんの後について尾根を登ることになるが、所々、トレースは残っていても明瞭と呼べるほどでは無くて、おそらくは雪が硬くてラッセルが要らないからだろう。

尾根を登り出して間もなくで、おっちゃんが目の前から消えて、不思議に思いながら進むと、トレースを外れた処でおっちゃんは、足下を替えていた。
σ(^^)も少し先で、これ以上チェーンでは厳しいからと、スパイク10に替える。
ところが、スパイク10に替えてはみたモノの今回の白根沢ルートは厳しかった

此れまでも白根沢ルートは冬に登っているが、ルートが雪に覆われて消えているのは初めて。
斜面もガチガチのアイスバーンに薄く雪が乗っているような状況で、一応、スパイク10は前爪があるから蹴り込めるが、場所によっては、三度蹴っても弾かれて、容易に立ち込めずにズルズル滑って、登れない。

そのうち、重アイゼンを履いたおっちゃんが下から現れて、「先に行きましょうか。」と再び先頭に立ってくれた。
此れはありがたいと思いながら、おっちゃんの後をついて行く。
しかし、おっちゃんが一歩でクリアしている傾斜が、どうにも一歩では越えられなくて、はやり二度三度と蹴り込む場面が出て来る。

それにしても、オーバースペックが嫌でお手軽モードにしたが、今回は、それが完全に徒になったナ。
200m級を登るのに重アイゼンを履かないなら、せめてピッケルを持つべきことは経験則上分かっているのに、今回は軽アイゼンでも余裕だろうと完全にナメていた。

先行してくれたおっちゃんは、お世辞にも速いとはいえないスピードで、十歩進んでは立ち止まり、二十歩進んでは立ち止まりを繰り返している。
ただ、σ(^^)も抜けるかというと、思うようにスピードは上がらなくて、ズルズルと滑るワ、時折、踏み抜いては痛めている左膝に激痛が走るはで、どうにか進むしかなかった。

朝方降っていた雪もいつの間にか止んで、空が白み始めて、後ろからワカンを履いた30代と思しきにーさんが、追い付いて来た。
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このガチガチに凍った雪にワカンとは、さすがに厳しかろうと声をかけると、スーパーカンジキの試し履きだそうで、「滑って大変。」と言いつつも、やはり若さなのか強引に登って行った。

そのにーさんを追うように、今度は20代と思しきあんちゃんがやって来るが、この彼とは、帰りの前白根の登り返しと、その後、駐車場で着替えている最中に再び会うことになった。

それはさておき、やはり若さがなせる業か、二人とも前を行くおっちゃんをあっさりと躱すと、あっという間に消えてしまった。

ようやく急登がおさまって、おっちゃんに続き外山との鞍部に着いて、此処でスノーシューに履き替える。
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カメラで記録した気温を見ると、この鞍部がこの日の最低気温で-10℃
おっちゃんは日の当たる南側の斜面を覗き込んで、そのまま、尾根の南側を登って行った。
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σ(^^)は、此処で荷物を下ろして大休止。凍った握飯を不味いと思いつつ口に放り込んでスパイク10を外してスノーシューに履き替える
左膝の痛みもあってスノーシューに履き替えるのに苦労していると、山屋然としたおっさんが登って来て、南側を少しだけ覗いた後、尾根の北側にある夏道を進んで行った。

ようやくスノーシューを履き終えて夏道ルートで行く。
やはりσ(^^)にはスノーシューの方が合っているようで、スピードも上がって、いずれこの調子ならおっちゃんに追い付けるかなぁ~と思いながら進んで行く。

そのまま夏道を緩やかに登って行くと、昨日は泊まりだった方とすれ違った。
天狗平との分岐に来て、やはり冬は尾根通しの方が良かろうと、夏道を外して左のトレースを追う。
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時折、後ろを振り向いては男体山ファミリーを撮りながら進む。
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高度を上げて行くと、袈裟丸連峰の上に富士山が見えた。
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その富士山をUPで。
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昨年は、尾根ルートでシャクナゲのチョイヤブに邪魔されたが、今年は、シャクナゲ藪を避けるように、尾根の左にトレースが続いていた。
ロープをまたいで、再び夏道に戻る。白根沢の源頭を過ぎて、傾斜が増す頃、おっちゃんの姿が見えて、ようやく追いつくことが出来た。
おっちゃんは相変わらず重アイゼンのツボ足で歩いていて、ツボ足じゃ厳しいのではと話しかけると、交換するタイミングを逸したとのこと。
外山の鞍部まで先行してくれたのは感謝でも、この先は、お付き合いできるモノでもないので、先に行かせてもらう。
おっちゃんを躱した頃から、木々には綺麗な霧氷が目立ち始めた。
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真っ白になった奥白根。今シーズン最初に登った時とは、比べようもない。
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此れから向かう白錫尾根と左端に白根隠山
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まだ気温が低いからか、前白根の手前が霧氷の森になったのを初めて見た。
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そして、前白根山頂10時30分前に到着。
軽アイゼンで苦戦したとはいえ、さすがに昨年より30分も遅い到着となるとは思ってもみなかった。
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とはいえ、まだ10時台だし、さすがに2時間もあれば白根隠に届くだろうと、山頂の写真を撮って、避難小屋方面に向かってく下って行く。
前白根の西側は、はやり風当たりが強いのか、雪は少なく土や岩が露出しているが、スノーシューのまま構わずに降りて行く。
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冬に此処を歩くのは初めてだが、トレースは硬くクラストしていて快適に進んで行ける。
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やがて、白錫尾根との分岐に着いて、その先にトレースは無いが、スノーシューは沈んでも踝くらいだから、ラッセルというほどの苦労も無くて進んで行ける。
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此れならば、夏と変わらない時間で行けるかなぁ~と気分的にも楽になって進んで行くと、いつの間にか、人のモノと思しき足跡が現れた。
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ただ、今日のモノでないことは確かだし、昨日のならもっと明瞭でも良いハズ。
雪が上に乗っているところを見ると、おそらくは先週か3・4日前のだとは思うが、この足跡は、2385mピークを越えると消えてしまった。
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振り返って、五色山五色沼
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もしかすると、この足跡の主は、2385m止まりだったのカモ知れない。
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そして、いよいよ待望の白根隠山に近づいて来た。
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それと同時に腹が減ってしまって、時刻を見れば、もう11時半
どおりで腹が減るワケだと、白根隠の手前の鞍部に辿り着き、風も穏やかなので最後の急登を前に昼食をとる。

カップラーメンを食べながら、最後の大物を眺めると、此れまでと違って、稜線にはガチガチにクラストした斜面と大きな段差が見える。
一見して、右の樹林沿いに登るのが最も安全とは分かるが、モナカだとスノーシューでももがくようだし、ピッケルを持って来なかったことに、どうしたモノかと思案する。
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結局、登りはクラストした斜面を登り、下りは樹林近くを下ることに決めて、食事を終えて人心地ついたところで、東寄りの斜面に取り付くことにした。

下からは大した傾斜に見えなかったが、登るほどに立ってきて、此れはピッケル無しでは無理じゃないかと不安になる。
見たところ、岩や草が露出している場所もあって、行けなくもない気がするが、この岩の露出が何処まで続いているのか気にかかる。
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今のところスノーシューの歯は利いているが、見た目どおり氷はガチガチで、ピッケルなしで滑落したら止めようがない。
さすがに、これ以上、傾斜が増したらヤバかろうと、東側を登るのを諦めて、西側へ逃げることにした。
風と雪が織りなす景色は、見ている分には綺麗だが、此処をピッケル無しに登る気にはなれない。
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危険個所を乗り切って、振り向いて写真を撮る余裕がある。
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左の斜面越しに男体山中禅寺湖
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ガチガチに固まった斜面を右側から迂回して、どうにか一つ目の小ピークへ。
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その後は、緩やかにアップダウンを繰り返し、白根隠山山頂へと辿り着いた。(12時28分)
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久々に「やった~。」と一声。
感極まったほどではないが、ようやく雪の白根隠山頂を踏むことが出来た。
山頂は、前白根と比べても風が強くて、おそらく10m前後。
常時強い風が吹きつけていて、ゆっくりと食事をとれるレベルではないから、先ほどの鞍部でお昼にしたのは正解だった。

南に真っ白な白檜岳と奥に錫ヶ岳
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山頂の南側で西側を眺める。奥は武尊山のような気がするが、実はよく分かっていない。
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振り返って、五色山前白根
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奥白根の裾野の先の白い山々は上越の山だとは思うが、正直、何処が何なのかサッパリ。
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取り合えず荷物を下ろして写真を撮る。奥白根から笠ヶ岳にかかけての西側をスマホの広角レンズで撮ろうとしたら、気温が低いからなのか、何回試しても紫色になって、まともに撮れなかった。↓
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まぁ、別に広角でなくてもまわないから、しゃ~ないかと諦める。
結局、白根隠山頂では強い風に吹かれながら15分以上過ごして、名残惜しいが下山することにした。

山頂付近で見られたシュカブラ。
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やはり、下山で気を使うのは、先ほどの山頂直下の下りで、上部の傾斜がきつい処は樹林脇の斜面を利用して、途中からσ(^^)のトレースを利用して下る。
鞍部まで下って、向かいの2385mピーク
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この先も登りは続くが、目的を達成した後だから足取りも軽い。
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戻りながら奥白根を眺めると、ほぼ直登ともいうべきトレースが見えて、中腹に、山頂から降りて来た2組とは別に、途中すれ違って登って行く人の姿が見えた。
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時刻は既に13時過ぎ。この時間まだ奥白根を登る人がいるのか・・・と思ったが、もしかして、おっちゃんではないかと思い始めた。

対してσ(^^)は、前白根の登り返しが、実質的に最後の登り。
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右に双耳峰に見える燧ヶ岳
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すると、此方の真っ白な山は、至仏山ということなのか。
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前白根の鞍部まで戻って荷物を下ろして小休止。
菓子パンを齧りながらおっちゃんと思しき人影を目で追う。
見た感じ山頂までは、まだ3割りほど残っているから、1時間以上かかりそう。
仮に山頂を踏めたとしても避難小屋まで下るのに、トータルで2時間半はかかるから、おそらく白根沢ルートは下れないような気がする。
おっちゃんは、40Lのザックを背負っていたように思うが、果たして小屋泊まりの装備を持って来たのかな・・・と少しばかり気になった。

前白根の鞍部で10分ほど休憩して、最後の登りに取り掛かろうとすると、避難小屋方面から、単独の若者がやって来た。
見れば、今朝、追い越して行った20代のあんちゃん
さすがに足が早いなぁ~とは思ったが、再び駐車場で再々会したときに聞いた話では、それでも、後ろから来た二人に抜かれたと言っていた。

あんちゃんと周辺の山や沢について話しながら、前白根山頂に辿り着く。(13時54分)
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山頂には、外国人にーちゃんとそれを案内する日本人ねーさんがいて、写真を撮ってくれと言うので撮ってあげる。

あんちゃんはといえば、デジイチで風景を撮っているようなので、先へ。
そのうち、あんちゃんは追い付いて来たが、少しばかり話をした後、途中から先行して天狗平方面へと消えて行った。
σ(^^)は、昨年、天狗平に寄ったので、往路と同じ展望の良い冬ルートを下る。
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男体山を眺めながら外山の鞍部まで戻って、再びスパイク10に履き替えていると、案内のねーさんの後、外国人のにーちゃんが降りて来て、二言三言話して、下って行った。

σ(^^)も、スパイク10を履き終えて下り始める。(15時13分)
登りで三度、激痛が走った左膝だから、急坂を下るのは楽ではないが、あまり痛い思いをせずに下って行く。
斜面の状態も、人が入った分、往路よりは遥かにマシで、スパイク10でもさして危険を感じることなく下ることが出来た。
↓今朝方は、雪に埋もれて気付かなかった梯子も、帰りは其れと気付いた。
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前白根山の手前でパンを齧ったハズなのに、下っているうちに腹が減ってしまって、傾斜が緩んだ処で一休みしようと立ち止まっていると、後ろから30代と思しき2人組が降りて来た。

足の速さから、おそらく奥白根でおっちゃんと思しき人影とスライドした二人組だと思うが、此処を軽アイゼンで登るのは大変だったと話しかけると、二人はスノーシューで登ったとのこと。

「スノーシューで!」と驚いてみせたら、「軽アイゼンなら、スノーシューほど大変じゃないでしょう。」と自慢されてしまったが、σ(^^)は、ツボ足で沈まないルートに、わざわざスノーシューで登ったことに驚いたダケで、どうにも勘違いさせてしまったらしい (^^;

其れはさておき、二人組が去った後、予備にとっておいたお握りを頬張って、腹が満たされたところで、再び下山に取り掛かる。
ドンドン下るが、尾根の末端までは行かず、手前からゲレンデの上部へ。
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既に営業が終わっているスキー場だが、迷惑にならないよう出来るだけ端を歩いて下って行く。
もう、アイゼンが無くても問題なかろうと、途中でスパイク10を外して、ゲレンデの末端まで下り、駐車場に帰着。(16時53分)
そして、駐車場まで戻って着替えをしていると件のあんちゃんが現れて、しばらくの間、山談議。
地元が那須塩原ということで羨ましい限りだが、こと日光に関しては、やはりσ(^^)の方が詳しいらしい。
そして、去って行くあんちゃんにお疲れ様と別れを告げて、ようやく楽しくて長い一日が終わったのでした。
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2023-03-18T10:00:00+09:00 瀑泉 FC2-BLOG
https://bakusen999.blog.fc2.com/blog-entry-524.html 故障した左膝の調子を見るのに赤薙山へと出かけたが、ついでに歩いた丸山の雪の深さは驚きだった。 1月24日は、ボルダリングのスラブで遊んでいたのダガ。。。出だしから左足で立ち込む課題で、中々上手くいかず、何度もチャレンジしたら、立ち込んだ瞬間に左膝の内側にちょっとした痛みを感じてしまった。ここで止めておけば、この後苦しまなくて済んだのに、どうにも疑心暗鬼で、再び勢いよく立ち込んだら激痛が走った。思えば、昨年3月にもボルダリングでミスして、同じ左膝を捻挫して全快するまでに3ヶ月かかったのに、また 1月24日は、ボルダリングのスラブで遊んでいたのダガ。。。

出だしから左足で立ち込む課題で、中々上手くいかず、何度もチャレンジしたら、立ち込んだ瞬間に左膝の内側にちょっとした痛みを感じてしまった。
ここで止めておけば、この後苦しまなくて済んだのに、どうにも疑心暗鬼で、再び勢いよく立ち込んだら激痛が走った。

思えば、昨年3月にもボルダリングでミスして、同じ左膝捻挫して全快するまでに3ヶ月かかったのに、またやってしまうとは。
今回も、部位的には膝内側側副靭帯を傷つけたようで、椅子に座って膝を曲げる分には大した痛みでは無くても、しゃがむとなると痛くて出来ない。
それにしても、大好きな雪山シーズンだというのに、何で膝を傷めるかなぁ~。
とはいえ、昨年4月は痛む左膝を抱えながら、大佐飛山を歩ききった話だし、普段はシクシクと痛みはするが、いざ山に入るとなれば、どうにかなるような気がする。

で、リハビリというより試し歩きに近いが、何処にしようかと考えて、行くことにしたのが霧降高原キスゲ平からの赤薙山

きすげ平からの赤薙山というより、雪の奥社跡までは2015年4月に歩いているが、右足首腓骨筋腱炎を患っての登りで、一里ヶ曽根を目指したものの、あまりの激痛の連続に奥社跡までが限界だった。

それにしても、またこのルートを選ぼうとするとは、余程、怪我に縁のあるルートらしい。
そんなワケで、怪我をして間もない1月29日(日)は、久々の霧降高原へ。

土曜日は、カミさんの要望にお応えしてヤマシギ見物に勤しむも、さしてハードに動き回ったワケではないから問題なし。
果たして雪山では、どの程度のパフォーマンスが出来るのかと考えて、出かけることにしたのでした。



キスゲ平の駐車場には、9時少し前と少し遅い時間に到着。
霧降高原の道路も少しは雪があるかと思ったら、路面が雪に覆われたのは、駐車場の少し手前からで、最近の気温の高さで融けてしまったらしい。
第一駐車場には、すでに多くの車が停まっていて、出発して行く人もチラホラ。
とはいえ、山登りではかなり遅い時間だから、大半の車の主は既にいない。
レストハウスでトイレを借りた後、準備を整えて出発。
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天空回廊の階段の雪も、日当たりの良い左側は融けていたが、それでも上に行けば雪があるだろうと、初めからチェーンスパイクを履いて雪のある処を登って行く。
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前回はワカンを用意したが、冬の赤薙山はかなりの人が入るから、降雪直後でも無ければ軽アイゼンで十分。
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ゲレンデ跡の先、雲の奥には筑波山
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階段を登って行くうちに、段々と体が温まって来て、東屋で服を脱ぎながら見上げると、出がけに先行して行ったと思しき男性が一人。
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追い付けるかなぁ~と思いながら、視線を左に向けると、ゲレンデ跡を登る方がいて、階段があるのに、ワザワザ急斜面を登るとは殊勝なモノだと思う。
この方、暫くは階段を登るσ(^^)と並行するように進んでいたが、いつの間にやら見失って、先に行っちゃったか~と思う。

最上段の展望台に上がると、単独の男性が色々と写真を撮っていて、この人が、先ほどの人なのか定かでないが、あまり邪魔しても悪いからと、σ(^^)は高原山と、
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薬師岳の奥に見える富士山を撮って、一足先に小丸山へと向かう。
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先週、足尾の小丸山を登ったばかりなのに、またしても小丸山か・・・と思いながら、鹿除けのゲートを抜けて雪に覆われた道を進むが、
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雪は少ないように見えても土が露出している箇所は無くて、トレースも良く踏まれていて歩きやすいなぁ~と思いながら、此処がピークと言われても良く分からない小丸山(1601m)に到着。
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先にある丸山との分岐を見送って、徐々に傾斜が増してきた処で、雪も増えそうだからと横に逸れてスパイク10に履き替える。
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スパイク10に履き替えていると、下からワカンを履いた男性が登って来て、後でヤマレコで知ったが、どうやらこの方がdape0409さんだったようだ。
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ちなみに、dape0409さんワカンでゲレンデを登ったらしいから、σ(^^)と並行して登っていた人かも知れないが、展望台で写真を撮っていた人なのか、どうも記憶が曖昧。其れというのも展望台で写真を撮っていた人は年配者で、足下を替えているうちに登って来たのは、どちらかというとにーさん

軽アイゼンに履き替えて、しばらくは、そのにーさんの後をついて行く。焼石の標識がある処に立ち寄って写真を撮るが、にーさんは入れ違いに先へと進んで行った。
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大分、赤薙山が近づいてきた。
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山頂が近づくと尾根上の標識は、夏道に当たる林内へと誘うが、トレースは尾根通しにも続いているので、そのまま尾根上を進んで行く。
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痩せ尾根から斜面を見下ろすと結構な角度だが、数年前に歩いた獅子ヶ鼻の稜線に比べたら可愛いモノで、クラストした雪でもなさそうだし、仮に落ちても止まるだろう。
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この痩せ尾根を過ぎると傾斜が増すが、いつの間にやら視界からにーさんの姿は消えていた。

山頂に近づくほどに雪の量が増えて、気温も低くなって来る。
先ほどまでスパイク10でも滑ることはなかったが、少しばかり滑る回数が増えたので、三回ほど蹴り込んで足場を作って登って行く。
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やがて傾斜が緩むと、その奥に木の鳥居小さな社が見えて、赤薙山山頂に到着。
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山頂は、人が居るだろうと思ったら人っ子一人居なくて、此れはこれで不思議。
樹木に覆われた山頂だが、右奥には狭いながらも女峰山が見える場所があって、そこにシートを広げて昼食にした。
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ザックを降ろして昼食の準備をしていると、単独のおっちゃんがやって来て、挨拶しても返事をすることなく、写真を撮って去って行く。まぁ、世の中、愛想の良い人間ばかりじゃないからなぁ。
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どういうワケか、カップ麺にお湯を入れた後の山専ボトルが、いつの間にか転がり出して、(進入禁止の)ロープの先にある灌木に引っかかって、どうにか止まった。
ヤレヤレ危うく回収不可能な谷底に落とすところだったワ。
そうこうしているうちに、男女のペアをはじめ、一組二組と人が増えて、一気に山頂が賑やかになったといころで、奥社跡の方からおっさんと、件のにーさんが戻って来た。

今日は足の様子見だし、奥社跡まで行く気はないが、少し覗いてみるかと少し先の見晴らしが良い処まで行ってみる。
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幸い登っている分には、左膝の痛みも然程ではなくて、写真を数枚撮った後、足も余っているからと、帰りは丸山に寄ることにした。
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帰りも往路で登った尾根上を、そのまま下って行くことにする。
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下る途中、焼石金剛の標識に気付いたが、記憶を頼りにを探しても見つからず、仕方が無いので先に進む。
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標識の処から、今度は丸山方面へ。
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丸山方面のトレースもそれなりに付いているが、赤薙山ほどには踏まれていないので、ツボ足だと足首くらいまでは沈む。
林の中をトラバース気味に歩いて、一登りで開けた尾根へ。
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丸山に登るのも、娘のリハビリがてらに登って以来だから、彼此10年ぶりとなる。
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標識を過ぎて登りに差しかかった処で、ご夫婦らしいペアとすれ違った。
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高度を上げると、次第に見晴らしが良くなって、先ほど登った赤薙山や奥社跡が間近に見える。
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雪に埋もれているが、山頂直下は、岩の間をすり抜けるような道だったよなぁ~と思いながら、大きな標識のある丸山山頂に到着。
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少しは人が居るかと思ったが、此方も人っ子一人居なくて、冬は丸山の方が人気が無いらしい。
試しに周回してみようかと、山頂で写真を撮って八平ヶ原方面へと向かう。
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すると、二人分ほどのワカンの跡がフカフカの雪に続いていて、此れも後日ヤマレコで知ったのだが、どうやらkeiyanさんと、dape0409さんのモノで、dape0409さんは、赤薙山のあとショートカットで丸山に向かわれたようだ。
果たしてツボ足でも進めるのかと訝りながら、トレースを踏んで進む。
初めはさほど沈まずに進めたが、稜線上からトラバースに入った処で、いきなり右足を踏み抜いて股下まで
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いきなり右足を踏み抜いたので、瞬間的に左膝が曲がって痛い思いをしたが、幸い痛みはそう長くは続かなくて、此れが連発するようでは、とても八平ヶ原まで進めないゾと、埋まった雪から抜け出して前進する。
更に3・4歩足を進めるとツリーホールだったのか、今度は腰まで嵌ってしまって、こりゃ~ツボ足では、とてもじゃないが無理だと早々に撤退することにした。

同じルートで主稜線へと戻り、帰りは天空回廊の階段を使わずに、そのままゲレンデ跡を下って行く。
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途中、何度かシリセードを試そうかと考えるが、かなりの傾斜で、そのまま滑落になりかねないやと、しばらく自重する。
取り合えず此処まで来れば大丈夫だろうと、傾斜の緩い処で2回ほど滑るが、思ったほどスピードが乗らなくてガッカリ。
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途中からは階段を下ってレストハウスまで戻り、ソフトクリームに舌鼓を打ちながら従業員のお兄さんと話をすると、丸山周辺は、この前の大寒波の時に吹雪いたそうで、八平ヶ原方面は、かなりの吹き溜まりになったのだとか。
どおりで、股下まで沈むワケだ。

取りあえず、痛みは大したことは無くて余計歩きも出来たし、左膝も、此れだけ歩ければ他でも何とかなるだろう。
そんなことを思いながら、霧降高原を後にしたのでした。

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2023-02-26T10:00:00+09:00 瀑泉 FC2-BLOG
https://bakusen999.blog.fc2.com/blog-entry-523.html 大寒波の序章を覚悟して折場口から歩いたが、小丸山も二子山も、実に平和な山だった♪ 今度の土日は、大寒波の序章だということは、分かっていたのダガ。。。大荒れとなっても、奥日光や足尾は晴れるようだし、午後になれば風も風速15m前後まで落ちるらしい。ならば、少し遅めに家を出て、北風が避けられるルートなら良かろうと検討すると、折場登山口からの袈裟丸山界隈を思いついた。雪の袈裟丸山周辺については、2016年3月にR122から二子山、それと2019年4月に塔ノ沢から袈裟丸山に登っているが、この時季、折場 今度の土日は、大寒波の序章だということは、分かっていたのダガ。。。

大荒れとなっても、奥日光や足尾は晴れるようだし、午後になれば風も風速15m前後まで落ちるらしい。
ならば、少し遅めに家を出て、北風が避けられるルートなら良かろうと検討すると、折場登山口からの袈裟丸山界隈を思いついた。

雪の袈裟丸山周辺については、2016年3月にR122から二子山、それと2019年4月に塔ノ沢から袈裟丸山に登っているが、この時季、折場登山口へ入るのは初めて。

このところ、日光は雪が降っていないから、おそらく登山口まで入ること出来るだろうが、遅めに登登り出す以上、σ(^^)の足で袈裟丸山まで行くのは難しい。

そんな風に考えて、行くことに決めたのが雪の小丸山

小丸山については、昨年の5月、カミさんと一緒にアカヤシオを愛でながらバラ沢峠から向かったが、あまりの出来の悪さに雨量観測所のピークで打ち切ったため、記事にしていない。

まぁ、今回は雪山だし、記事にしないことは無いだろう。
そんなワケで、1月21日(土)は、足尾小丸山へ。

火曜日(24日)以降は、10年に1度の大寒波が控えているが、このところ鳥見ばかりだし、たまには強風に吹かれて雪山の厳しさを味わうのも良かろうと、久々の足尾へ、出かけることにしたのでした。


R122沢入から林道小中西山線に入ると、塔ノ沢登山口への林道を分けた先から、段々と路面が凍結し始める。
所々凍結した林道を進んで行くと、伐採作業車が数台停まっている先で、小型のユンボが道を塞いでいて、此処まで来て何だ~と少しばかり焦る。

奥に作業員のおっちゃんが見えたのでクラクションで知らせると、「今から伐採作業で午後3時頃まで通行止めにするから、行くなら先(小中)へ抜けてくれ。」とのこと。

このところ雪は降っていないから、折場登山口までは行けるだろうが、その先など果たして抜けられるのか・・・とは思ったが、どのみち今からでは、午後3時前に此処まで降りて来るとは思われないから、了解した旨を伝えてユンボをどけてもらう。

まぁ、林道は森林の整備・管理を目的とした道だし、公道とは違うから伐採作業で止められても仕方ないが、それでも前もって予告くらいはして欲しい気がする。

日当たりの良いバラ沢峠周辺を除けば白く凍結した道で、落石に注意しながら慎重に進んで折場登山口へ到着。
もとより人は少ないだろうと思っていたが、やはり、この時季、此処を登ろうとする物好きは限られている。
登山口から続く階段を見ると、少ないながらも雪が乗っているので、初めからチェーンスパイクで行くことにした。(9時30分頃出発)
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ロープで塞がれている北歩道を見送り南歩道を行くと、尾根が平坦になった処で雪が尾根筋を覆い始める。
とはいえ、下山して来た頃には、ほとんどの雪が融けていたし、階段などは綺麗に無くなっていた。

ようやく雪が増えて来た処で、雪にはワカンと思しき一人分のトレース
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おそらく1月15日に登られたSTIさんのモノのようだが、風に消されるか雪が被ったかで、所々しか残っていない。ちなみにこのSTIさんは、後日登った白根隠山(2月5日)の時に、前白根の前で抜かれているが、おそらくあの方だろうとは思うが、今のところ判然としない。

この先、風が強くなるだろうと覚悟して、樹林帯から展望地へと抜ける。
ところが、展望地に出たモノの体に当たるの風は精々5m前後といった感じで、正直なところ肩透かし。
時折、上空ではうなり声を上げているが、袈裟丸連峰が衝立になるのか、此れだけ開けた場所でもほどんど風の影響がない。
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左に袈裟丸連峰や後ろに赤城山を眺めながら気分よく登って行く。
この時間、赤城の黒檜山の山頂はまだを被っていて、この時季、朝からスッキリした黒檜山を見た記憶が無いなぁ~と思いながら呑気に登って行くと。
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突然、袈裟丸山の南東尾根の方角からバ~ンという大きな音が鳴り響いた。

いやはや、この時季のヤブ山を歩かなくなって久しいから忘れていたが、久々に聞いたワ。
そういえば、今朝、沢入トンネルを抜けた先でハンターが集まって相談していたが、相変わらず足尾の群馬側は猟が盛んらしい。
ただ、銃声もこの一発だけだったから、見事に仕留めたのカモ知れない。
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此処まで、雪が少なかったこともあるが、ツボ足でもほとんど沈むことなく進んで、バラ沢峠からのルートを併せた標識の処で、チェーンスパイクからスノーシューに替える。
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この先は、しばらくの間トレースが消えて、自由勝手な気まま歩き。
別段、トレースは無くても歩き慣れた山だから、ルートを間違えることは無いだろうと油断していたら、1550mピーク方向に引き込まれて、おかしいと気付いて軌道修正。
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雪は、程よく締っていてラッセルすることもなく、余裕をもって展望台へ。
5月に来た時は展望が無かったよなぁ~と思いつつ、スノーシューを脱ぐのも面倒だからと、そのまま通り過ぎる。
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そして、賽の河原に到着。(10時51分)
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3月末塔ノ沢ルートで登った時は、この賽の河原の直前まで、雪らしい雪が無かったが、今日は結構な雪に覆われている。
シュカブラと呼ぶには抵抗があるちょっとした雪紋。
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さすがに新雪とは呼べないが、一面綺麗な雪で、好き勝手にσ(^^)のトレースを残しながら歩く。
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二子山へ向かう尾根を見送って、雨量観測所のピークへの登り。
↓ロープが張られた夏道が露出していたが、往きは尾根の右側を、帰りは左側の斜面を歩く。
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そして、5月のアカヤシオの時季は、此処までだった雨量観測所のピーク
さすがに今日は、此処までというワケにもいくまい。
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雨量観測所のピークから大きく下って再び賽の河原のような場所を過ぎて、急な登りをこなして行くと。。。
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今日の目的地の小丸山山頂(1676m)に到着した。時刻は12時
山頂は北側が開けているから、餅ヶ瀬側からさぞ強い風が吹いているだろうと覚悟したが、此方も精々、風速7m前後といったところで拍子抜け。
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多少は冬の厳しさを味わうことになるだろうと覚悟して来たが、選択が良すぎたらしい。
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小法師尾根越しに盟主様鋸山。右に真っ白な奥白根
庚申山と雪を被った大平山男体山も綺麗に見える。
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袈裟丸山方面には、STIさんのモノと思しきワカンの跡が残っていて、今日は足が軽いから、行こうと思えば行けたなぁ~と思いはしたが、さすがに時間的に遅すぎて、先に進むわけにはいかない。
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ならば帰りに二子山でも寄ってみるかと考えて、少し戻って風の来ない南側で食事をとることにした。
再び、賽の河原のような処を過ぎて、往路で撮りそこなった床水起石柱
袈裟丸山南東尾根にも中間点笠松の石柱があるが、此れが何を意味するのかは不明。
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雨量観測所のピークの下りで左にそれて、二子山へと向かう。
この尾根から二子山に向かうのは2016年の10月以来3度目だが、二子山自体はR122号側からも3度入っているから、6度目となる。
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そして、此方の尾根には、人っ子一人入った形跡が無くて、新雪でなくても嬉しい。
軽い雪の下には硬い雪の層が隠れていて、沈むことなく歩けるから快適で、此れまで色々な雪山をスノーシューで歩いたが、こんなに楽に足が出せたことは無い。
パフパフの軽い雪で難なく足が蹴り出せるから、苦労することなく進んで行ける。
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緩やかにアップダウンを繰り返して行くと、目標の二子山(西峰)が見えて・・・。
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少しばかりガンバって、二子山(西峰)山頂に到着。(13時34分)
山名板は、昔からこの木に打ち付けられたこの標識ダケ。
かつて日光山紀行さんの山名板も有ったのダガ、σ(^^)の過去記事を読み返すと、前回来た時には既に無くなっていた。
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さて時間も時間だし、東峰(台石山)はどうしようと少しばかり考える。
でも、此処まで来て寄らなかったら、果たして二子山を登ったことになるのかと思い直し、結局、北東側の急斜面を下って、東峰(台石山)に向かうことにした。(↓正面に東峰)
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二子山西峰・東峰の鞍部に下って、東峰へと登り返す。
デジカメ(TG-6)の記録によると、此処の鞍部がこの日の最低気温で-5.9℃
帰りの駐車場の車外温度は-3℃だったことを思えば、そこまで低くない。
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登り返して行く途中にあるチョッケン岩
他の斜面は雪の急傾斜で登りづらく、この岩のある支尾根を登るのが、最も楽なのだと今更ながらに気付く。
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東峰(台石山)の上部は、日当たりが良いからか大半の雪は融けていて、土が露出していた。
前回登った時、山名板はすべて消えていたが、今もってこの山頂には山名板が無い。
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東峰にある台石。まぁ、ホントウのところ台石と呼ぶこと自体怪しいが。。。
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台石も見られたし、山頂からの風景も撮れたからと西峰に戻る。
戻る途中、毎度見られる雪庇もどきも、まだまだ小さい。
関東の雪が増えるのは、南岸低気圧が通過する2月以降だから、今はこの大きさでも仕方ない。
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二子山からは登って来た尾根を戻り、1550m付近から左の林内に向かってショートカットする。
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賽の河原を通過して、展望台に辿り着き、スノーシューを履いたまま、ボルダリングよろしく登ってみたら、案の定、木が育ち過ぎて袈裟丸山が見えづらくなっていた。
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帰りも件の標識の処でスノーシューからチェーンスパイクに履き替える。
そして、土の露出が増えた道をなるべく雪を踏みながら下って、登山口には16時10分頃に着いた。
この時間なら、さすがに伐採工事は終わっているだろうとホッとする。
そして着替えを済ませて、そのまま沢入側に下ることにして、帰って来たのでした。
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2023-02-08T23:00:00+09:00 瀑泉 FC2-BLOG
https://bakusen999.blog.fc2.com/blog-entry-522.html 今年最初の雪遊びに赤面山を選んだが、かつてないほど静かな風で満足の行く山頂だった♪ 正月4日は、毎年恒例の筑波詣でに出かけて来たのダガ。。。コロナ明けにも関わらず、今年も足を止めることなく山頂まで登りきることができた。一応、30日に〆山行で赤城山を、それと大晦日にも鳥見で裏筑波から登って御幸ヶ原をウロウロしたが、コロナの後遺症か、赤城山に登った頃から安静にしていると胸(心臓)に違和感があって、今年は、休み休みでしか登れないだろうと考えていた。ところが蓋を開けてみたら、筑波山神社から 正月4日は、毎年恒例の筑波詣でに出かけて来たのダガ。。。

コロナ明けにも関わらず、今年も足を止めることなく山頂まで登りきることができた。
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一応、30日に〆山行で赤城山を、それと大晦日にも鳥見で裏筑波から登って御幸ヶ原をウロウロしたが、コロナの後遺症か、赤城山に登った頃から安静にしていると胸(心臓)に違和感があって、今年は、休み休みでしか登れないだろうと考えていた。

ところが蓋を開けてみたら、筑波山神社から足を止めることなく男体山山頂まで一気の登り。
時間的にも1時間10分と昨年より10分も早いタイムで、体調的にはイマイチなのに当の本人が驚きだった。

(実は、昔から父親から遺伝した遺伝型肥大型心筋症なのだが、それでも定期的に医者の診断を受けてOKをもらって山を続けている。で、今回の違和感は、不整脈だとすぐ分かったが、脈が飛ぶ経験は、今までほとんど経験が無くて、改めて検査したら期外収縮との診断だった。ただ不整脈の出ている回数が少ない上に、血液検査も正常値ということで、経過観察で良いという結論になった。)
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それはさておき、当日の記録今年からヤマレコにも掲載することにしたので、そちらもヨロシク。

ちなみに、2020年5月からYAMAPを利用して来たが、最近は山服や道具の販売にばかり力を入れるは、突然の利用料金を値上げするはで、どうにも納得がいかず、この正月からヤマレコにチェンジした。
まぁ、もとからYAMAPにUPしていた記事は非公開だったから、消えても問題は無いが、ヤマレコは、コメントは受けないにしても最新の写真と簡単な感想は公開していく予定。

とまぁ、前振りについては筑波詣でも含めて此れくらいにして、今回、記事にするのは雪の赤面山。

赤面山は、2018年12月2022年2月に登っていて、雪山として登るのは今回が3回目
紅葉でも一度登ったことはあるが、中間にある赤面山登山口まではガレ場が続いていて、歩きづらいことこの上ない。
それが、冬は一面雪に埋もれて歩き易くなる上に、山腹には綺麗な霧氷も見られて、σ(^^)は雪山で登る方がお気に入り。
そんな雪の赤面山に、今年はカミさんを連れて登ることに決めた。

そんなワケで、筑波詣での疲れも抜けきらない正月7日(土)は、久々の那須へ。
気温も比較的高めで風も穏やかというヤマテンの予報を信じて、今シーズン3ヶ所目の雪山へ出かけることにしたのでした。



アキ爺様の記事に目を通していたから知っていたが、今年は12月中旬から雪が多いようで、此れで風さえ無ければ良い歩きが出来るだろうと、期待しながら現地へと向かう。

山登りの駐車地となるスキー場跡地防風フェンス脇の路肩に着くと、既に車が6台ほど停まっていて、σ(^^)たちが準備をしている間にスキーを背負った男性が先行して行く。

予報どおり、風が無い上に気温も少し高めで、此れはこれで汗をかくようだろう思いながら、初めからスノーシューを履いて出発する。
廃屋となって久しいレストハウスをわき目に、明確なトレースを追って行く。
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出だしこそ寒いと言って厚着していたカミさんも、登るうちに暑くなったとみえて、まずはフリースを一枚脱いで、そのうちにアウターのカッパも脱ぐこととなった。

σ(^^)も、額から汗が滴り落ちるので、アウターを脱いで、アンダーと山シャツの2枚で登ることにしたが、此れは陽気の所為だけでは無くて、軽快に登って行くカミさんを追いかけるのが大変だったという面が多分にある。

間もなく廃リフト乗り場という処の少し手前で、下山して来たスノーボーダーあんちゃんとすれ違い、随分と早い戻りだなぁ~と思ったら、後でヤマレコchef_shuさんの記事を見て、どうやら、この日最初に此処を登った方で、山頂まで行かずにこの先のゲレンデ止まりだったらしい。
ちなみに、この後、ゲレンデのトップでスキーヤーとすれ違うのだが、此方がchef_shuさんだったようだ。
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廃リフト乗り場のすぐ先から左の尾根に向かうトレースが見えて、やはり冬はこのルートの方が一般的なのかと、トレースを追って行く。
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ゲレンデに着いて上を見ると、スキーを背負っている男性が見えて、今朝の人のようだが、ツボ足でこの雪を歩くのは大変じゃないかと思う。
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昨年、このゲレンデを登った時は、トレースを外してラッセルしながら登ったが、後からやって来たスキーヤーのおっちゃんに抜かれた。
今年は、素直にトレースを追っているので其処まで遅くなくて、ゲレンデの下に人影が見えたが、最後まで追い付かれることは無かった。
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スキーを背負う男性には追い着けそうで追い着けず、やがてchef_shuさんとすれ違って、ゲレンデのトップを抜ける頃には姿が見えなくなっていた。
ただ、この男性には、この後、霧氷の樹林帯を抜けた急斜面で追い着くことになる。

ゲレンデの上にあるリフト終点跡の脇を抜けて、赤面山登山口へと向かう。
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前回は復路に夏道ルートを選んだが、今回はカミさんも一緒だから往復で良いだろう。
赤面山登山口で、ゼリーを飲んで一息入れる。
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那須甲子少年自然の家との分岐を見送って樹林帯の中へ。
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樹林帯を抜け出した処で、中の大倉尾根越しに茶臼朝日が見えて、此処でパンを齧りながら一息。
別にシャリバテというワケでもないのだが、パンを齧ってから足が軽くなったのは前回と同じ。
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標高が上がって、ようやく涼しくなったので、二人ともアウターを羽織ることにした。
トレースが左右に分かれたので右側を追ってみたが、どうやら左側が正解だったようで、霧氷の付いた枝にしばらく邪魔される。
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綺麗な霧氷なのだが、昨年と比べると少し融けてしまっていたのと、右寄りに進んだために雪原と呼べるほど広い斜面が現れなかったのが、少し残念。
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それにしても、高い処を目指せば良いから迷うことは無いが、雪山で3回登って、一度たりとも同じルートを歩いたことが無いというのは、さすがに自由度が高すぎる。
ツボ足で苦戦する件の男性を追い越すと、やがて見覚えのある灌木帯が現れて、夏道よりかなり右側(北側)を歩いていることを知る。
仕方なく左にシフトして、雪を被って歩きやすくなった夏道を進むと、三人組が岩場の陰で休んでいて、その横を素通りして山頂に到着した。
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山頂に着くと、おっちゃんが、三脚を立てて風景を撮影していた。
このおっちゃん、この時は知らなかったが、後でYAMAPを見ると、どうやらunpapaさんという方らしい(unpapaさんの記事には、σ(^^)達の後ろ姿が載っていた。)
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山頂は、予報どおりというか予報以上に風が無くて、ほぼ無風
此れまで秋冬併せて3回登っているが、こんなに風の無い山頂は4回目の今回が初めて。
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いつもなら、樹林帯の近くまで下って食事をとるのが常だが、この日は山頂で那須の山を堪能しながら、ゆっくりと食事をとることができた。
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食事をとっているうちに、unpapaさんがお先にと下って行って、しばらくの間、山頂を二人締め。
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正面に前岳スダレ山
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旭岳は、相変わらず格好良い。
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この時季にしては雪が多い周辺の山を撮っていると、ご夫婦と思しきペアやらスキーを背負った若者がやって来て、少しばかり山頂が賑やかになったところで下山を開始する。
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往路のトレースは無視して記憶だよりに下って行くと、途中からトレースが現れて、しばらく辿って左右に分かれたところで、左に向かうトレースに従ったらチョイヤブに突っ込んで、ヤブをすり抜けて飛び出した処は、往路で右(北)に導かれた辺りだった。

トレースを辿ってゲレンデトップまで下る。
帰りは楽しようとヒップソリAmazonで買って持ち込んだが、まだフカフカの雪だから沈んでしまって使い物にならない。
唯一、滑ることが出来たのは、良く踏まれているゲレンデのトレースだけだが、今後、雪が締まって来れば使う機会もあるだろう。

そんなワケで、ほとんど滑れなかったと言うカミさんの文句を聞きながら、今年最初の雪遊びは終わったのでした。
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2023-01-28T21:00:00+09:00 瀑泉 FC2-BLOG