今度の土日は、大寒波の序章だということは、分かっていたのダガ。。。
大荒れとなっても、奥日光や足尾は晴れるようだし、午後になれば風も風速15m前後まで落ちるらしい。
ならば、少し遅めに家を出て、北風が避けられるルートなら良かろうと検討すると、折場登山口からの袈裟丸山界隈を思いついた。
雪の袈裟丸山周辺については、2016年3月にR122から二子山、それと2019年4月に塔ノ沢から袈裟丸山に登っているが、この時季、折場登山口へ入るのは初めて。
このところ、日光は雪が降っていないから、おそらく登山口まで入ること出来るだろうが、遅めに登登り出す以上、σ(^^)の足で袈裟丸山まで行くのは難しい。
そんな風に考えて、行くことに決めたのが雪の小丸山。
小丸山については、昨年の5月、カミさんと一緒にアカヤシオを愛でながらバラ沢峠から向かったが、あまりの出来の悪さに雨量観測所のピークで打ち切ったため、記事にしていない。
まぁ、今回は雪山だし、記事にしないことは無いだろう。
そんなワケで、1月21日(土)は、足尾の小丸山へ。
火曜日(24日)以降は、10年に1度の大寒波が控えているが、このところ鳥見ばかりだし、たまには強風に吹かれて雪山の厳しさを味わうのも良かろうと、久々の足尾へ、出かけることにしたのでした。
R122の沢入から林道小中西山線に入ると、塔ノ沢登山口への林道を分けた先から、段々と路面が凍結し始める。
所々凍結した林道を進んで行くと、伐採作業車が数台停まっている先で、小型のユンボが道を塞いでいて、此処まで来て何だ~と少しばかり焦る。
奥に作業員のおっちゃんが見えたのでクラクションで知らせると、「今から伐採作業で午後3時頃まで通行止めにするから、行くなら先(小中)へ抜けてくれ。」とのこと。
このところ雪は降っていないから、折場登山口までは行けるだろうが、その先など果たして抜けられるのか・・・とは思ったが、どのみち今からでは、午後3時前に此処まで降りて来るとは思われないから、了解した旨を伝えてユンボをどけてもらう。
まぁ、林道は森林の整備・管理を目的とした道だし、公道とは違うから伐採作業で止められても仕方ないが、それでも前もって予告くらいはして欲しい気がする。
日当たりの良いバラ沢峠周辺を除けば白く凍結した道で、落石に注意しながら慎重に進んで折場登山口へ到着。
もとより人は少ないだろうと思っていたが、やはり、この時季、此処を登ろうとする物好きは限られている。
登山口から続く階段を見ると、少ないながらも雪が乗っているので、初めからチェーンスパイクで行くことにした。(9時30分頃出発)
ロープで塞がれている北歩道を見送り南歩道を行くと、尾根が平坦になった処で雪が尾根筋を覆い始める。
とはいえ、下山して来た頃には、ほとんどの雪が融けていたし、階段などは綺麗に無くなっていた。
ようやく雪が増えて来た処で、雪にはワカンと思しき一人分のトレース。
おそらく1月15日に登られたSTIさんのモノのようだが、風に消されるか雪が被ったかで、所々しか残っていない。ちなみにこのSTIさんは、後日登った白根隠山(2月5日)の時に、前白根の前で抜かれているが、おそらくあの方だろうとは思うが、今のところ判然としない。
この先、風が強くなるだろうと覚悟して、樹林帯から展望地へと抜ける。
ところが、展望地に出たモノの体に当たるの風は精々5m前後といった感じで、正直なところ肩透かし。
時折、上空ではうなり声を上げているが、袈裟丸連峰が衝立になるのか、此れだけ開けた場所でもほどんど風の影響がない。
左に袈裟丸連峰や後ろに赤城山を眺めながら気分よく登って行く。
この時間、赤城の黒檜山の山頂はまだ雲を被っていて、この時季、朝からスッキリした黒檜山を見た記憶が無いなぁ~と思いながら呑気に登って行くと。
突然、袈裟丸山の南東尾根の方角からバ~ンという大きな音が鳴り響いた。
いやはや、この時季のヤブ山を歩かなくなって久しいから忘れていたが、久々に聞いたワ。
そういえば、今朝、沢入トンネルを抜けた先でハンターが集まって相談していたが、相変わらず足尾の群馬側は猟が盛んらしい。
ただ、銃声もこの一発だけだったから、見事に仕留めたのカモ知れない。
此処まで、雪が少なかったこともあるが、ツボ足でもほとんど沈むことなく進んで、バラ沢峠からのルートを併せた標識の処で、チェーンスパイクからスノーシューに替える。
この先は、しばらくの間トレースが消えて、自由勝手な気まま歩き。
別段、トレースは無くても歩き慣れた山だから、ルートを間違えることは無いだろうと油断していたら、1550mピーク方向に引き込まれて、おかしいと気付いて軌道修正。
雪は、程よく締っていてラッセルすることもなく、余裕をもって展望台へ。
5月に来た時は展望が無かったよなぁ~と思いつつ、スノーシューを脱ぐのも面倒だからと、そのまま通り過ぎる。
そして、賽の河原に到着。(10時51分)
3月末に塔ノ沢ルートで登った時は、この賽の河原の直前まで、雪らしい雪が無かったが、今日は結構な雪に覆われている。
シュカブラと呼ぶには抵抗があるちょっとした雪紋。
さすがに新雪とは呼べないが、一面綺麗な雪で、好き勝手にσ(^^)のトレースを残しながら歩く。
二子山へ向かう尾根を見送って、雨量観測所のピークへの登り。
↓ロープが張られた夏道は岩が露出していたが、往きは尾根の右側を、帰りは左側の斜面を歩く。
そして、5月のアカヤシオの時季は、此処までだった雨量観測所のピーク。
さすがに今日は、此処までというワケにもいくまい。
雨量観測所のピークから大きく下って再び賽の河原のような場所を過ぎて、急な登りをこなして行くと。。。
今日の目的地の小丸山山頂(1676m)に到着した。時刻は12時。
山頂は北側が開けているから、餅ヶ瀬側からさぞ強い風が吹いているだろうと覚悟したが、此方も精々、風速7m前後といったところで拍子抜け。
多少は冬の厳しさを味わうことになるだろうと覚悟して来たが、選択が良すぎたらしい。
↑小法師尾根越しに盟主様と鋸山。右に真っ白な奥白根。
↓庚申山と雪を被った大平山、男体山も綺麗に見える。
袈裟丸山方面には、STIさんのモノと思しきワカンの跡が残っていて、今日は足が軽いから、行こうと思えば行けたなぁ~と思いはしたが、さすがに時間的に遅すぎて、先に進むわけにはいかない。
ならば帰りに二子山でも寄ってみるかと考えて、少し戻って風の来ない南側で食事をとることにした。
再び、賽の河原のような処を過ぎて、往路で撮りそこなった床水起の石柱。
袈裟丸山南東尾根にも中間点と笠松の石柱があるが、此れが何を意味するのかは不明。
雨量観測所のピークの下りで左にそれて、二子山へと向かう。
この尾根から
二子山に向かうのは
2016年の10月以来
3度目だが、二子山自体は
R122号側からも
3度入っているから、
6度目となる。
そして、此方の尾根には、人っ子一人入った形跡が無くて、新雪でなくても嬉しい。
軽い雪の下には硬い雪の層が隠れていて、沈むことなく歩けるから快適で、此れまで色々な雪山をスノーシューで歩いたが、こんなに楽に足が出せたことは無い。
パフパフの軽い雪で難なく足が蹴り出せるから、苦労することなく進んで行ける。
緩やかにアップダウンを繰り返して行くと、目標の二子山(西峰)が見えて・・・。
少しばかりガンバって、二子山(西峰)山頂に到着。(13時34分)
山名板は、昔からこの木に打ち付けられたこの標識ダケ。
かつて日光山紀行さんの山名板も有ったのダガ、σ(^^)の過去記事を読み返すと、前回来た時には既に無くなっていた。
さて時間も時間だし、東峰(台石山)はどうしようと少しばかり考える。
でも、此処まで来て寄らなかったら、果たして二子山を登ったことになるのかと思い直し、結局、北東側の急斜面を下って、東峰(台石山)に向かうことにした。(↓正面に東峰)
二子山西峰・東峰の鞍部に下って、東峰へと登り返す。
デジカメ(TG-6)の記録によると、此処の鞍部がこの日の最低気温で-5.9℃。
帰りの駐車場の車外温度は-3℃だったことを思えば、そこまで低くない。
登り返して行く途中にあるチョッケン岩。
他の斜面は雪の急傾斜で登りづらく、この岩のある支尾根を登るのが、最も楽なのだと今更ながらに気付く。
東峰(台石山)の上部は、日当たりが良いからか大半の雪は融けていて、土が露出していた。
前回登った時、山名板はすべて消えていたが、今もってこの山頂には山名板が無い。
東峰にある台石。まぁ、ホントウのところ台石と呼ぶこと自体怪しいが。。。
台石も見られたし、山頂からの風景も撮れたからと西峰に戻る。
戻る途中、毎度見られる雪庇もどきも、まだまだ小さい。
関東の雪が増えるのは、南岸低気圧が通過する2月以降だから、今はこの大きさでも仕方ない。
二子山からは登って来た尾根を戻り、1550m付近から左の林内に向かってショートカットする。
賽の河原を通過して、展望台に辿り着き、スノーシューを履いたまま、ボルダリングよろしく登ってみたら、案の定、木が育ち過ぎて袈裟丸山が見えづらくなっていた。
帰りも件の標識の処でスノーシューからチェーンスパイクに履き替える。
そして、土の露出が増えた道をなるべく雪を踏みながら下って、登山口には16時10分頃に着いた。
この時間なら、さすがに伐採工事は終わっているだろうとホッとする。
そして着替えを済ませて、そのまま沢入側に下ることにして、帰って来たのでした。
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