アドビのアップグレードポリシーについて昨年11月に過去3つまでのバージョンからのアップグレードをやめて、1つ前のバージョンからしかアップグレード購入できない。としてブーイングを浴びていました。3バージョン限定の件でもアドビの都合のみでユーザーの都合なんて考えていないのでおかしいと思うのですが、それが最近になって今年いっぱいはCS3とCS4はOKですとやや猶予された内容になりました。でも来年以降はアップグレード購入するには新しいバージョンが出るたびにアップグレードしなければならないという点は変わりありません。
実際のところ、うちの会社ではDesign Standard、単品198,450円を導入しているのですが、これのアップグレード価格はCS4からだと84,000円です。毎回アップグレードして3バージョンにかかる価格(84,000円×3回)よりアップグレードせずに3バージョンぶん待って改めて単体を購入(198,450円)したほうが安くなる計算。今回、CS2からCS5.5にしたのですが今後はこのようなバージョンを飛ばしてのアップグレードは不可となり毎回アップグレードするか新規に購入するかとなります。3バージョン飛ばすなら新品を買ったほうが安上がり。正直言ってマシンの買い替えの時期が来ないとソフトの入れ替えなんかしないんですよね。
これが毎月使用料金を支払うAdobe Creative Cloudではどうでしょうか。年間単位の支払いで安くなるようなのですが個人向けは5,000円/月が予定されているようです。49.99ドルなら今のレートで4,000円弱なのにというつっこみもありますがとりあえずおいといて年間6万円。CSは過去の例からだいたい2年毎にバージョンアップされていますので1つのバージョンに支払う額は12万円となります。アップグレード価格が84,000円と考えるとかなりの値上げ。まあ、Master Collectionに含まれるすべての機能が使えるとのことで、これのアップグレード価格は159,600円ですので4万円ぐらい抑えられるということなんでしょう。しかし、Master Collectionなんて必要ない。自分みたいにIllustratorとPhotoshop、Acrobat Proが使えれば十分というならAdobe Creative Cloudはかなり不釣合いの出費となります。
結論として、バージョンアップを毎回しない、3バージョンぐらいは待つというのであれば、毎回アップグレードするより出費は抑えられるけれども、アップグレードの購入できないので新規購入となる。値上げ。
Adobe Creative CloudはMaster Collectionを購入して毎回アップグレードするより安くなるけれど、IllustratorとPhotoshop。Acrobat Proぐらいしか使わないのであればパッケージを購入する方がお得。ただしバージョンアップについては上記内容により値上げ。
つまるところAdobe Creative Cloudやアップグレードポリシーの変更なんてMaster Collectionの機能をフルに使っている人以外にとって値上げの口実でしかないということです。なんだかAdobeの今後にやばい感じがしてきました。