会社のPowerEdge T610はopenSUSE 11.1で使っていましたがopenSUSE 11.1のLifetimeが今年の12月末ということで、そろそろ別のシステムにしなければなりません。今なら11.3とかが妥当なところですが、CentOSへの移行をどんどん進めているところですのでCentOS 5.5を入れてみました。
このマシン、1TB HDD 5台でRAID 5にして実質4TB弱の容量のディスクがひとつあるきりで、GPTでディスクラベルが設定してあるのでこのままではCentOSのインストールできません。解決策はないのかなと、調べたところ、こちらの文章にいきあたりました。すなわち
RHEL5.1以降の場合 - インストーラがGPTディスクラベルに対応したため、/bootを2TB以下のLUN上へ配置しなければならない事以外に制限はありません。
とのことです。2TB以上のディスクにインストールするにはSCSIのLUN機能を使って2TB以下のディスクを仮想的に作り出す必要があるということです。もしくは別途小容量のHDDを用意するか。
T610のRADIカードPERC 6/iなんですが、マニュアルによると仮想ディスクの設定ができるようで、今日、会社で試してみました。本体起動時にPERC 6/iの設定画面に入って、Virtual Disk Managementで100MBの仮想ディスクと、残り全部で仮想ディスク、合計2つの仮想ディスクを作ります。で、CentOSのインストーラーを実行して見ると、おまかせでパーティション設定するとエラーとかで進みませんが、自分でカスタマイズするパーティション設定で、100MBの/dev/sdaと3TB以上の/dev/sdbが見えます。sdaの方に/bootを、sdbの方にswapと/を設定して、あとは何回か警告メッセージみたいなのが出ますが、スキップしてインストールを進めて完了。100MBの/bootと3TB以上の/をもつシステムになりました。/は容量がおかしくなることもなく普通に使えてます。
ただこの3TB超の/をext3でフォーマットしたのですが、以前openSUSEを入れていた時に使っていたXFSと比べて、なんだか重い感じがします。まずはフォーマットに時間がかかりますし、ext3上で大きなファイルをコピーしている時の応答の遅さがあったり。
デフォルトで使えるファイルシステムが実質ext3しかないというのがCentOS 5 / RHEL 5の弱点ですかね。まあ、インストールするときにズボラをかまさずよく計画してext3のOS領域と、XFSの作業領域とで分けて使うようにすれば少しは解決するのですが。なんとなくパーティションを分けるのって、苦手というかもったいない感じがして/bootと/とswapだけにしてしまいます。ext4ってどうなんでしょうね。調べておきます。