「目は口ほどにものを言う」とはよく言ったもので、それは物語を描くアニメーションの世界においても決して例外ではありません。言葉はなくとも表情や仕草で伝わるコミュニケーションの妙。それをより良く体現しているのが瞳の存在であり、それを取り巻く目尻や瞼といった周辺部位の存在なのでしょう。 その中でも特に惹かれるのが "瞬 (まばた) き" という動作です。日々の営みの中で我々が日中2万回に満たない程度の数を自然とこなしているとされるこの所作。ですが時にそれは無意識ではなく作為的に行われ、アイコンタクトの一部として相手に感情を伝えるギミックとなります。 『ヤマノススメ Next Summit』7話。特にこの挿話を観てからはそういった思いがより強くなりました。振り返って「あれ?」と瞬きをするかすみ。それに伴い「え?」の瞬きで返すあおい。そこへ「どうかしたの?」と瞬きを再度かすみが送ると、「あ!大丈夫だ