週刊誌やガイドブックでよく知られた料理の「発祥の店」という記事を目にすることがあります。 「オリジナル」を作るその名店に一度行きたいと思う人も少なくはないでしょう。「町おこし」にも使われます。 「歴史」という学問が有るのはご存知でしょう。 人々の営みの中ではもともと、口伝えによる先祖や地域の昔語りというものがあり、過去に起きたことから何かを学び、自分たちが何者なのかを位置づけます。 自分たちがなぜこのようにあるのか、どのような権利があり責任があるのか、どんな成功をしたか過ちを犯したか、誰とどういった繋がりがあるか、等というものです。 最初は神話や伝説、教典などの形でその目的に合う事象が選ばれ、意味づけられ、「なぜそうなったのか」についての推察がされ物語としての「歴史」が生まれます。 多くの国々や社会で、その国や社会、一族や集団の共通の認識としての「歴史」が共有されます。 社会や「世界」の在