最近、ひたすらインプットに集中していたらアウトプットが滞ってしまった。普段、ブログを書くことでインプットとアウトプットのバランスを取り、知識が自分自身に定着する一助になってきたことを思い出したので、ちょっと書いてみることにする。本日、レビューめいたものを書いてみるのは『テストステロン:ヒトを分け、支配する物質』という本についてだ。 テストステロン: ヒトを分け、支配する物質 作者:Hooven,Carole化学同人Amazon テストステロンは重要な男性ホルモンで、人間の性分化に影響し、生理学的・内分泌学的・行動学的に特有の変化をもたらす。しかし、テストステロン「だけ」が人間の性分化を決定づけているとみなすのは考えものだ。著者は、テストステロンも含めたもっと複雑な機構のなかで・もっと複雑な手順を踏んで人間の性分化が進んでいくさまを紹介する。本書の一番のセールスポイントは、そこのところだろう