気温が下がりやっと暦らしい季節に なってきた。 時たま、居間のガラス越しに40分ぐらい 庭を覗いている時が有る。 朝、日が昇る頃、東の連山からの日は 雲に遮られて、ぼんやりと庭の紅葉の に届く。 雑木の中に有る庭のコウヨウした紅葉 の木がぼんやりとした光に包まれて、 木々の境目が曖昧な淡いオブジェ のようにが浮かぶ。 冬が近づくころの今の季節が美しい。 和室の窓べにたたずんでみていると、 日を受ける木々の姿は重なり合いながら 日が昇るにつれて、次第にその シルエットを替えていく。 そして、時刻が進み日が昇ると、 今までの形はそこに無く、高く のぼった日と、くっきりとした 紅葉群がはっきりと見える。 今日も、明日も天気であれば、 この光景がみられるのが、 雑木、紅葉が好きな私にとって みれば何となく贅沢なのかも しれない。 今日も何気なく光をさえぎる 紅葉や草木の作り出す光と陰の で作られる